2007年11月8日木曜日

合格発表248人







去年よりも301人少ないそうです。厳しい。




とはいうものの、辰巳の優秀答案を分析してみると、かなりレベル低下の雰囲気がします。




第一、受験者が激減しています。第二、残っている受験者は、いわば残り物です(自分も入れて)。




第三、予備校もやる気なし、答練受講生も減少、




よって第四に、旧試験界は急激に活気を失いつつある状況なので、モチベーションを常に高くキープ出来た人だけが合格するでしょう。




とはいえ、直前に見直すことが出来るようなまとめは必須。そんな準備が出来ているかどうかで決まると思います。




自分が通らなかった原因もそこにあると思います。








辰巳で会社法の解説を聴きました。判例の重要性を認識しました。



勉強は集中と整理(頭とカタチに残す)。






かなり焦ってきました。目覚めが早くなってきています。









昨日も今日も最高の天気で、暑くも寒くもなく、空と雲の色が素晴らしくて、心にじーんと来るようでした。



心にじーんときたといえば、NHKの藤沢周平ドラマでした。






幼なじみを藩命により切ってしまったため心に傷を負いドロップアウトした友人を、その剣の力を利用しようとして自己嫌悪に落ち込んだ主人公に対して、その友人が逆に主人公の早死にした息子を悼んでお悔やみを述べたとき、お互いが、相手の負っている心の傷の深さを真に理解しあって、ともに号泣したシーンです。






片方は友人を切ってしまった負い目、また、自分が道具にされて藩に捨てられた怒りと悔しさ、絶望を心によどませてすさんだ暮らしをしている。おまけに自分が切った友人の妻と同棲までして、墜ちるところまで墜ちてしまったという虚無感に覆われている。









他方は、順風満帆の出世を送っているがそれも友を見捨てたからだとの負い目、その上さらに今また友を利用しようとしている。そんな狡猾な自分のきたない性格を嫌悪している。しかも最愛の我が子をまで出世のために死なせてしまった取り返しのつかない後悔にさらに苦しむ。






そんな二人の心がぶつかり合って硬い殻が割れ、昔々の少年時代の無垢な関係を取り戻した瞬間、二人とも精神の檻から解き放されたのでした。




それは、地獄の底まで墜ちた暮らしを送っていて、出世した主人公をねたみ憎みながらも、その心根の優しさまでは腐っていなかったため、主人公の最愛の長男が病死したのを心より悲しみ、子を失った父親のつらさを気遣う友の真の友情が主人公を襲って、その世俗の殻を打ち破った瞬間でした。




主人公が、自分のいやらしい心を涙ながらに告白、謝罪したとき、それを聞いた友人も泥の中かか真っ白なハスの花が浮かび上がってくるように心の真っ黒な澱が溶け去って彼が本来持っていた無垢な精神が復活したのでした。








演じていた二人の役者(片方が佐藤浩市もう片方はよく悪役になる人)はもはや演技を昇華して本当に人間として泣いていました。





大の大人二人が心から泣いているシーン、滅多に見ることのできぬ名場面でした。






わたしも号泣しました。女房から、また泣いとる、とからかわれました。



いや~、これを書いている今もまた涙が溢れてきます。






おかげで風邪もだいぶ良くなって、気力が戻ってきました。






写真は、西新と室見川。雲と山がきれいでした。