2008年12月7日日曜日

篤姫







泣きました。別れ、って切ないですねえ。人は別れることからは逃れられないんですね。




ことしの大河ドラマは今までで一番品がありました。話し方がゆったりしてて、日本語の美しさが際立ちました。ゆっくり話すことの価値がよくわかりました。




惜別の思い。この感情を知ったのは幼稚園の頃です。とにかく夕暮れ頃になるとさみしくて悲しくて一人ぽっちで切なくなってよく川を見に行ってました。




わたしだけ親兄弟と離されて、日田に住んでた祖父母の家に預けられていたのです。今思えば一番つらかったのはやはり母親と離れ離れにさせられたことです。




 幼くして寂寥感を知ってしまったわたしは人恋しい気持ちが強くなると同時に逆に孤独も愛してしまうというアンビバレントな性格になってしまいました。




 今夜の篤姫のように自分のまわりの親しい人たちが次々に離れていった際彼女が味わった寂しさには強く共感しました。セラヴィ。
母親で思い出しました。母方のじいさんのそのまたじいさんは薩摩藩の殿様の剣道師範だったそうです。むかしむかしにばあちゃんが話してくれました。






今日は福岡国際マラソンの日。外に出て応援したかったのですが予習と宿題に追われて無念。



ところが、ローに大事な忘れ物をしたのに気づき、夕方バイクで取りに行くはめに。冷たい空気の中をバイクで走るのはこれまた爽快です。キリリっと引き締まった大気を顔に受けると気持ちよいです。昨日からの雪模様も収束し、夕方には澄んだ青空にお月さまと金星木星が大きく輝き、西の空は広重版画の藍に染まって、きっと江戸時代の旅人もこういう夕景色をどこかの宿場町の道端で見てたんだろうなあ、とバイクで走りながら遠くに思いを馳せてしまいました。