2011年7月9日土曜日

人間ドックとストレステスト

今週、人間ドックで検査を受けました。バリウムを飲まされるときって本当につらいです。まずお腹をガスでふくらませるための炭酸の粒、それを飲み込んでゲップを我慢しながらさらにあのどろっとつるっとした憎むべき真っ白野郎、バリウムを飲み込むとき、本当に吐きそうになります。
おまけに飲み込んだらすぐ寝台がぐるぐる動いて余計に吐き気が増加。
それから、1時間後の検査結果を医者から聞くとき。もしもどこか悪いところがあるって言われたらどないしょ?
結局、どこも悪くないと言われてホッと一息。
病院から出るとき、なんか体が軽くなった気がしました。


☆管総理が突然ストレステストをやるって言い出して政界が大騒動、海江田経産大臣が、登ったはしごを外されてメンツ丸つぶれ、海江田さんは九電からも足を引っ張られてますます怒り心頭。
でも、問題なのはマスコミです。大手マスコミこそが今の日本の巨悪の張本人です。
その理由1
松本龍のオフレコ命令に毅然として立ち向かったのは東北の放送局唯1局だけでした。オフレコ依頼は前もって『これから言うことはオフレコにしてくれ』と事前に言わなければなりません。ところが龍は暴言放言をした後で自分の失態を隠そうとしてマスコミを脅迫したのです。
これにビビッた大手マスコミはこの顛末を完全にもみ消したんです。これを東北放送が全部ありのまま放送してこれがユーチューブにアップされあっという間にネットで広がったので、大手マスコミもこれに便乗して放送しだしたに過ぎません。卑怯者の集団です。松本龍のバックに控える集団にビビッたのです。
理由2
ストレステストをやらずにただ安全宣言を出した安全保安院こそ糾弾されるべきなのに、マスコミは管政権の足並みの乱れや管の独りよがりばかりを責め立てています。
そもそも、ストレステストこそ、あの『想定外』を『想定内』とする特効薬じゃないですか。管がこれを言い出した時期が悪いとかいう問題ではなくて、今現在ヨーロッパで実施されているストレステストをなぜ日本もやらないのか、原発事故を起こした日本こそより強度のストレステストを実施すべきだとせっつくのがマスコミのやるべきことではないでしょうか。
わたしは前々から、飛行機が原子炉につっこんできたらどうするのか、と言ってきました。それが、このストレステストの検査内容の一部に採用されているのです。思わず膝を叩きました。そーだろー、原子炉に飛行機が墜落することが全くあり得ないとか、想定外だなんて絶対に言わせてはならないのです。だって、現実に飛行機が故意か過失かで原子炉に落ちたときにはもう、後悔しても遅すぎるのです。玄海原発に墜落したらマジ九州は終わり!です。


と、ここまで書いていたら毎日新聞社説がわたしと同意見を示してくれました。以下掲載します。




毎日社説:原発耐性試験 欧州以上に徹底せよ



 政府は全国の原発施設に「ストレステスト(耐性試験)」を課すことを決めた。本来、もっと早く実施すべき施策であり、ここに至った経過にも疑問は残るが、各原発の安全性を評価する上で一歩前進だ。
 東京電力福島第1原発の事故後、原子力安全・保安院は複数の応急措置を指示してきた。しかし、各原発の脆弱(ぜいじゃく)性が総合的にどう克服されたかは示されていない。
 福島のように設計上の想定を超える事象が起きた場合に、原発の安全性はどう確保されるか。さまざまな防護策が次々失敗し過酷事故にいたるまでにどれぐらい余裕があるか。ストレステストでは、総合的に示すことが求められる。
 テストの手法と実施計画は、原子力安全委員会の要請に基づき保安院が作成する。手法や項目はテストの信頼性の要だ。初めから「合格ありき」にならないよう、時間をかけて緻密に作ってほしい。テスト終了まで再稼働を見合わせるのは当然だ。
 福島の事故を踏まえた原発のストレステストは、すでに欧州連合(EU)が6月から実施している。地震や洪水、竜巻、豪雨といった自然災害に加え、航空機墜落やテロ攻撃なども評価対象としている。
日本では主に津波・地震を対象とするが、過酷事故は何が要因で起きるかわからない。事故の当事者である日本のテストがEUより手薄というのもおかしい。中途半端なテストに終わらせず、欧州以上に徹底した試験を実施してほしい。
EUのテストでは電力会社の報告を国が点検し、これをEUの専門家チームが相互審査する。日本では、原発推進の経済産業省と規制当局である保安院の一体化が懸念され、電力会社の報告を保安院がチェックするだけでは信頼性が保てない。
少なくとも安全委が各原発のテスト結果について独立した立場で評価する必要がある。強い権限を持つにもかかわらず安全委のこれまでの姿勢は消極的過ぎる。もっと積極的に安全確保にかかわるべきだ。
それにしても一連の経過はお粗末だった。海江田万里経産相は、応急措置に基づいて九州電力玄海原発など定検中の原発に「安全宣言」を出した。菅直人首相もこれに同調していたと見られるが、一転してブレーキをかけ、あつれきを生じている。
テスト自体に意義があっても、こうした一貫性のなさは国民の不信につながる。ましてや、これも「首相の延命策」と見られる始末だ。
混乱を背景に、経産相は「テストは安心のため」と述べている。しかし、国民は単なる安心を求めているのではない。実質的な安全評価にこそテストを役立ててほしい。




理由3
九電やらせメール事件で、このことが明るみに出た理由は内部告発が発端です。でもこの事件は佐賀での公開説明会が開催される前から噂になっていたんです。赤旗では一面で掲載してました。つまり今の大手マスコミは自分からは何も探り出そうとしない、危険を冒してでも真実を探求しない、政府に対抗する言論という責務を放棄したのです。いや、その能力が無いのかも。


日本テレビの村尾キャスター、良いですねー。元大蔵官僚ですが、もの凄く良い。バランス感覚と正義感、人間性、情熱、全てにおいて日本のリーダーに一番ふさわしい人です。
その根拠:ニュースゼロを見てたら彼が伊方原発を見学した様子が放映されていました。
そして、わたしが想像もしなかったスゴイことをズバッと言ったんです。それは何かというと、愛媛県の西の端、佐田岬半島を切り開いて建てた原発に向かう道路が、なんと山道唯1本だけなんです。その山道は山あいを削って造ったものなので、地震や台風などで土砂崩れが生じやすく、消防車や緊急車両が原発事故対策に向かうことが出来ないことになるのです。
これでも十分安全だなんてよく言えるものだ、といわんばかりの口調で報告していました。
うむむ!偉い。現場を見なければ分からないことって絶対あるのです。村尾さんはただ単に見学に行ってきました、という安直な姿勢ではなく、緊張感を持って原発の安全性を心の底から願って行ったからこそこういう欠陥が分かったのです。あなたは本当にスゴイ。
一体どういう人物なのかウィキペディアで調べたところ、もっとスゴイひとでした。三重県知事に立候補したのですが、民主党推薦を断り、政党に頼らない市民運動で戦ったのです。見事な惨敗。なんかこう、美学があります。スジが通っています。素晴らしい。で、なんで三重県なのか、というと、その前三重県知事だった北川さんのとき大蔵省から総務部長として出向してきてあの有名な北川県政を率先して遂行したのが縁だったんだそうです。
こういう人こそ総理になって欲しい、と思いました。