2009年11月16日月曜日

冬模様







玄界灘に面したここ博多は日本海性気候なので、陰鬱な冬景色になります。



今日もそんな感じでした。ただ、ローの自習室は初めて快適だなあと感じました。これまでは、暑いか寒いかのどちらかでしたが、今日はぴったんこでした。



自習室と言えば、今夜二十年ぶりに大学時代の友人と電話で話しました。



懐かしくて、いきなり時が当時に戻りました。



彼は京都大学ロー出身で、今も京都にいます。京大ローの話をいっぱい聞きました。なんだか彼らが可哀相になりました。



というのは、私のいる九大ローと違って学生には専用の机が割り当てられていないそうなんです。つまり、毎朝ロー内で自分の好きな机を巡って取り合いの激戦が繰り広げられるんだそうです。うっひゃー、です。このやり方は東大でも同じみたいです。西南もそう。しかも、授業は主に学術的なものばかりで、問題演習は余りやらないそうなんです。学内での答案練習会も無かったそうです。今は卒業生の弁護士達がやってくれ始めたそうですが。



 ああ、九大で良かった~。自分の私物もパソコンも膨大な本も、自分専用の机があるのと無いのとでは学習環境がとてつもなく違ってきます。



東大京大西南さん、辛いですねー。



 それはともかく、20年ぶりなので話が弾み、1時間ほど話しました。京大や京産大の学者になって偉くなった友人達の話も聞きました。



 まるで石川啄木状態になりかけました。友が皆~、です。



でも、実を言うとわたしはほとんど意に介しておりません。理由は二つあります。



一つは、出世よりもとにかく健康であることが第一だと思うので、自分が取り立てて重篤な病に罹っていないことだけで感謝の気持ちが溢れているからです。



もう一つは、人生人それぞれなので、自分が満足すればそれで良い、と思うに至ったからです。



充実した人生には他者との比較、という観念は不要だと思うんです。



まあ、それもこれも今のわたしには今週水曜の民事裁判実務のテストの方が大事だから他者と比較する余裕すらない、というのが真実なんですが。



 さっき、去年受けた同じ科目の小テストを見直していました。なんで去年ヒドイ点数を取ったのかの解明をするためです。



 頭が民法にばかり取られていたんです。当事者の言い分を仕分けすればよいだけだったんです。また、満点をとるなんておこがましいことは止めて、堅く7割を目指して難問をパスすれば良かったのに、なぜか完全解を求めていました。屁みたいなプライドがそうさせたんでしょう。しかも、そもそも要件事実の一番初めの基礎が分かっていなかったんです。



やはり、問題演習が大事だなあ、と滲みました。