2013年3月18日月曜日

久方ぶりの投稿をしようと思ったわけは

3日前、一緒に受験勉強をしていた友人が急死しました。谷川誠君といいます。
脳卒中だったそうです。熊本で弁護士をしていました。
なぜこんな悲しいことを自分のブログに書こうと思ったのかというと、早い話、自分の中に溜まっているものを吐き出したかっただけです。ですので、みなさん、スルーしてください、といっても、丸3ヶ月更新していなのでどなたもご覧になっていらっしゃらないでしょうが。
谷川君は受験生時代、猛烈な極貧生活をしていました。親からの仕送りもなく、安いバイト代で学習塾で教えていました。そのバイト代の振り込みが遅れたり振込額が少ないときは絶食同然の暮らしをしていました。
受験生時代に胃潰瘍で胃の半分を摘出しました。
本当に仙人のような暮らしぶりでした。
性格は穏やかで分け隔てのない、だれとでも仲良くなれる、それでいて飲み会では凄く陽気な熊本弁丸出しに『飲まんですか、飲まんですか』とはしゃいでいました。
一度だけ、民法の論点について猛烈な議論をしたことがあります。さすが肥後もっこす、自説は頑として譲らず、わたしの主張を門前払いしました。さすがにその時ばかりは、このやろ~、って思いましたが、今となっては悲しい思い出です。
受験生時代(わたしは今でも受験生ですが)、わたしの家で4人でゼミをしていたことがあります。わたし以外は皆受かりました。
それはともかく、谷川君と一緒に我が家の周辺を歩きながら話をした記憶が今月になってから妙に何度も何度もしつこく甦ってくるのです。この道でヤクザ者に絡まれたなあ、とかが頭に浮かぶのです。なんでだろう、と思いました。本番の試験があと2ヶ月後に迫ってきて精神状態が不安定になってきたからではないか、とも考えました。
友人の日下くんから谷川君の訃報を聞いたとき、ウソだろ、としか思えませんでした。
実感が全然湧かなかったのです。
それから2~3日経った今ごろになって、もう谷川君のあの話し声を聞けないのか、と思うと、涙が滲んできて仕方がありません。
奥さんとお子さんはさぞやお辛いことと存じます。

苦労して苦労してやっと受かって地元で弁護士活動を充実させ、まさにこれから人生の華を咲かせようかという時に、でした。
さぞや悔しかったことでしょう。
寂しいです。   谷川君、寂しいよ。