2008年7月31日木曜日

あと一日







漠然とした不安感に襲われています。何でだろう。たしかに単位を落とす人は少数です。けれどもわがクラスの連中はみんなめちゃくちゃ勉強してます。ですから、その中で自分がどの位置にいるのか、何せ初めての期末試験なもので、よく分からないからではないでしょうか。



あるいは意外にみんな出来が悪いかも、逆に想像を超えてみんな良く書けているかもしれない、いったいどっちだ?ということでしょう、多分。


それに、期末試験という類の試験を受けたのは実に20年ぶりなもので、なんか変な感覚なんです。どことなく頼りないような、はっきりしない試験だなあ、と思いました。言い換えると旧司法試験がいかに恐ろしかったか、それに慣れてた(悪い意味で)せいかもしれません。

 じゃあ答案練習会の気分で受ければいいじゃないか、とも思ったのですが、期末試験と名前が付いている以上、今学期授業で習ったことから出されるのだろうと思い、授業の復習をしっかりやらねばならないと勘違い?したので、答案練習という感覚にもなれず、結局どっちつかずの状態のまま終了に向かっていったわけです。



それでは今日の会社、民訴の出来は?

う~~~ん、民訴はまあまあでしたが、会社は予想問題とずいぶん中身が違っていて何を書くべきかかなり悩まされました。


会社法の問題は、支配従属関係にある二つの会社間で、取締役らを派遣しており、両社間で従属会社の資産を不当に安く支配会社に譲渡した、その際、値段を安くした理由は今後の両社間の提携を視野に入れから。



ところが右譲渡後、支配会社が従属会社の株式を全部ファンドに売ってしまったため従属会社の経営がうまくいかず、結局倒産。

そこで従属会社の債権者はどのようにすればよいか、と言う問題。


民訴は、自白関係の論点のオンパレード。自白になるか否か、抗弁との違い、自白の撤回、争点効と既判力、弁論主義の第二テーゼ、、、、。

で、自白については完全ノーマークでした。というのは、去年も自白が出ているので、今年はないだろう、と予想したから。

甘かった、というか、司法試験ではまず2年続けて同じものがでることは、30年に一度くらいしかありません。

おもしろかったのは(不謹慎で失礼します)終了後のみんなの反応。ダークでした。訳が分からん、と言う顔をしている人、不安そうな顔、うつむいている顔、、、とにかく終わった後に蝉の鳴き声みたいに急に大きくなる話し声というものがありませんでした。よく勉強する学生が不安そうにわたしに話しかけてきて『どうでしたか今日の民訴?』。わたし『う~ん、みんなできてないみたい』と答えると、彼の顔がぱっと明るくなりました。


たしかにかなり高級な、出来の良い出題でした。みんなは二重起訴、一部請求、相殺、訴訟承継をねらっていたはずです。わたしがそうだったように。


完璧に外しました。仕方がないので基本、定義から丁寧に組み上げていこうと思って原則に従った書き方で行きました。

そういうわけで、結果的には予断が入らなかったのがかえって書きやすくなった感じです。

でもねー。なんか全般的に爽快感がないんです。やったーっと叫びたくなるような感覚がありません。ただきついだけ。粘っこい脂汗をかいた感じです。でもこれが期末試験の本来的なイメージなんでしょうかねえ。


もちろん、完璧に書けた人はガッツポーズでしょうけど。


ところで明日からもう8月ですよ。信じられない。私たちにはまだ夏が来ていません。なのにもう夏は半分過ぎてます。入道雲を見るたんびに、ああ、今って夏なんだなあ、と我に返る始末です。



6時10分に民訴の試験が終わり、8時前にローを出て、久しぶりに国体道路を走っていると、今泉の今宮神社でお祭りが。初めて見ました。西通りという繁華街からすぐ近くなのです。赤い提灯や灯籠が夏祭りの風情を醸し出していました。