2008年12月13日土曜日

日中韓首脳会談イン福岡



上の写真が私が撮ったやつで職務質問と写真消去を要求されたもの、下の記事は西日本新聞のネット記事。比較してみてください。

久しぶりに職務質問されました。10数年前、以前箱崎に住んでいたとき、夜9時頃、スーパーからの買い物帰り、歩いていると不気味なセダンがひっそりと後ろから付けてきて、中から一癖有りそうな30代の男たちが降りてきてわたしに向かってきたので、てっきり因縁を付けに来たやくざかと思いきや、私服警官で、近所で下着泥棒が出たので不審者を捜してたんだと。失敬な。かつまた、そっちこそどうみても警察に見えない、夜道で声かけられたら正当防衛が成立しそうなくらいやばそうなくせに。




で、今回は千代交差点付近の四つ角で。




各国首脳の乗った車列を人目見ようとしたのですが一足遅かった。




警戒中の警官に聞くと車列は通り過ぎたと。




あ~あ、と思いつつバイクを走らせようとしました。ところが道路は大渋滞。なんで?もう要人たちは大宰府に行ってしまっていて道路封鎖は終わっているはずなのに。




で、ちょっと先の西部ガスビルの四つ角に行くとそこにも大勢の警官がバリケードとか検問体制を敷いていました。




しかもそこを守っているのが大阪府警からの応援隊。




これはいったい何だ?えらく大がかりではないか、とますます訳を知りたくなって、とりあえずブログ用に写真を撮っておこうと、交差点を越えたところでバイクを止め、デジカメで交差点の様子を撮りました。




するとだれかが大声でおらぶのです。そしたら道の向こうで交通整理をしていた大阪府警の警官がさぁ~っとこっちに渡ってきて、バイクを道の端に止めなさい、と。


喜んで応じました。こりゃ面白い、と思いながら。

その警官は『なんで写真を撮るのか』と聞いてきました。

それでわたしは『何で撮ったらいかんのか』と聞き返しました。
すると『困るんですよ』と。

『何が困るのか』と返すと、
『警備の様子を撮られるのは困るんです』
『私はこういうものです』と学生証を見せると『免許証を見せてほしい』
『どうぞ』
『Aさんですか、名前を控えさせてもらいます』
『どうぞどうぞ』
『写真を消去してください』
『自発的に消去しますよ』
『』
『』、、、、




と続きました。全部で3分間ほどだったでしょうか。
しかしねえ。消去するかしないかはこっちの勝手なんですよ。
ただまあ、警備の警官の顔が載ると本人も困るかもしれないので今回は自重しておきます。
そのかわりもっとおとなしい奴を載せておきます。
と思っていたのですが、さっき西日本新聞のネット記事を見ると、堂々と検問の写真を載せてるじゃないですか。どーゆーこと?また、テレビは見ていませんが、きっとニュースで物々しい検問の様子が流れますよ。
そうだとすると、なんでわたしが撮った写真を消去しなくちゃならないんですか?変だと思いませんか。あ、清水寺の今年の漢字でした、変って。
消去を正当付ける唯一の根拠は警戒中の警察官のプライバシー、肖像権だけです。ほかに写真撮影禁止を根拠付ける公法は有りません。
警察官らは新聞には自分の顔が載るのを許可しつつ、わたしの撮影だけは許可しないと言えるでしょうか。
 たしかに間近でアップで撮影すればそのような理屈も通ります。肖像権は個人の権利ですから。
けど、上の写真を見てください。警察官の顔写真を撮ろうとして撮っているように見えますか?警察官の顔がまじまじと写っていますか?
ないでしょ。誰がどう見ても組織としての警察が検問している様子を撮っただけで、警察官の顔を撮ろうとして撮ったようには見えないはずですし、また、警察官の顔も見えません。
だって当時の交差点の状況を撮影しようとしてそのように撮っただけですから。
要するにあまりにも過剰警備ではないかと言いたいんです、わたしは。
さらに、交差点の状況を撮影する行為のどこに、警職法2条の職務質問の要件である、不審事由がありますか?どこにもありませんよ。あるはずがないじゃないですか。他人のプライバシーを侵害するストーカー行為じゃないのでそもそも不審な行為ではないからです。
う~ん。こういう記事を書いているとだんだん熱くなってきました。もうちょっとだけおつきあいください。
 もっと言うなら、野次馬が交差点に数百人いてみんなで検問を写メしたらどうするおつもりですかいな、警察は?
 この前天皇皇后両陛下が福岡に来られたとき、車列が交差点を通ったとき、写真を撮った人はみんな職務質問されたのでしょうか。そんな馬鹿な話は聞いたことがありません。
 結論、警察のやり過ぎ、です。
わたしはこういうのに怒りを感じてしまうんです。




しかしまあ、あんまり面白い対決ではなかったです。

もっと警官が大勢来て私を取り囲んで難癖をつけるのではないかと期待していたのですが、たったひとり、しかも私の免許証を書きとめるとわたしがもっと話そうとしてたのを振り切ってさっさと持ち場に帰ってしまいました。




 話が大きくずれてしまいましたが、わたしの謎は依然解明されないままでした。なんで未だに道路封鎖をしているのか。




 で、もうしばらくその交差点に立って(今度は写真を手に持たずに)2分ほど様子をみていました。さすがに見ることまでは規制しようとしませんでした。




すると、ようやくわけがわかりました。




 右翼の街宣車が町の中心部に入ってくるのを防ぐためだったのです。




街宣車が中心街に入る道(明治通りと言います)に入ろうとすると、拡声器で警官が何かを叫びます。すると持ち場にいた警官たちが蛇腹のようなバリケードをさささーと道の真中まで広げて車が通れないようにするわけです。




 わたしが立ってた5分ほどの間に4台ほどの街宣車が入り込もうとしていましたが、ことごとくブロックされました。中の一台は大型スピーカで何か文句を叫んでいました。




 中国の首相が日本に来るとこういうのが集まってきます。




こういういたちごっこをやってたせいで街中交通マヒに陥っていました。
このあとローに向かったのですが、どんなに狭い小さな道にも警察官が配備されていました。蟻の入り込む隙間もない、という表現がぴったんこでした。




と、ここまで若干批判チックに書いてきましたが、本当はこの首脳会談を大宰府の国立博物館でやるのは超大賛成です。大ヒットです、麻生さん。

なぜかというと、福岡という場所をグーグル地図で見ればわかるように、福岡は3カ国のちょうど中心にあるんです。そして国立博物館に行ってみてよくわかったのですが、あそこはまさにこの3カ国の文化文明の共通性と独自性が見事によくわかる場所なんです。




文明文化は決して単独では成立しない、相互に影響し合って生成発展するものだということが直にわかる場所なんです。




 つまり、この3国ははるか大昔から大スケールで文化交流してきた、ということが肌でわかるんだ、下らない政治家どもの腹の探り合いなんかは歴史から見るとちっぽけなものにすぎないんだ、ということが当の三人の首脳たちにも分かるんじゃないか、というわけです。まあ無理かも。

むかしむかし、京都でエリザベス女王夫妻、鄧小平、フォード大統領を見ました。今回も期待したのですが、残念でした。