素晴らしい天気の日曜日。風は冷たいものの、澄み切った空気の中をぽっかりと可愛らしい雲がたたずんでいました。
そんな空の青さと雲の群れに誘われ、ふらふらっと小戸の海へ。
涙が出そうなくらいきれいでした。空と雲と海を眺めつつ、今のこの景色は一生に一度しか見れないんだなあ、よく考えると全ての出会いが一生に一度なんだなあ、なんて不意に一期一会を感じてしまいました。
ほんとうに贅沢を味わいました。
今日のような、九十九島みたいに小さな雲がちょこんちょこんと青い空に漂って浮かんでいるのが大好きなんです。
明日から12月、早いですねえ。
午前中は手形の課題の下書き。昭和35年の判例の事案とほぼ同じ事案です。ある会社の名古屋支店長と称する者が振出人を騙して手形を自分に振り出させ、それを裏書き(手形割引)して現金を手に入れトンズラした事案。
メインの論点は善意取得のカバーする範囲は前主の無権利に限るかそれとも前主の無権代理行為まで治癒するか、ですが、それ以外にもいくつも論点があります。
学者はごちゃごちゃとこねくり回して話を難しくしてしまってます。ですが、早い話、形式的資格の問題(裏書き連続の有無、つまり誰が受取人で誰が第一被裏書人かという手形面上の記載の解釈)と、振り出しの効力(詐欺取り消しと96条3項)、裏書き行為の有効性(この有効性を16条2項が治癒するか)の三つだけです。なんちゃって、大昔に勉強した判例なんですが、今もう一度やってみて初めて全体構造が見えた感じがします。昔は論点にしか意識が及びませんでした。
そういうわけで午前中の勉強でなんか頭がスキッとしたので美しい風景を見る余裕が出たのだと思います。
とにかく、今日わたしがもらった感動を共に味わってみて下さい。