2016年8月31日水曜日

来週から、民事執行法の講義を受けに、福大ローに出かけてきます。
福岡4大学連携講義の中に、福大で開講される民事執行法があり、それを
受けに行きます。
その準備のため、今、教科書を読んでいますが、なかなか頭に入りません。手続の全体の流れがわかりにくいです。
ただ、今日になってようやく見えてきた感じがします。

前期試験で、公法総合演習という必修講義の試験で、30人中5人も落第しました。なかには、なんでこの人が???という人も。
それで改めて自分の試験結果と出席発言点とを計算し直してみたところ、なんとわたしも極めてアブナく落第するところだったことがわかりました。
わたしがセーフになった理由は、おそらく行政法の最後の授業のとき、事前に質問事項をメールで提出しろ、との教官メールが来たので、愚直にその通りに質問メールを出したところ、実は質問メールを出したのがわたし一人だけで、わたしが質問した2つの論点についての解説で授業は終わりました。その間、なぜわたしがそのような疑問を持ったのか、説明しろ、と聞かれたので、授業はほとんど教官とわたしとのキャッチボールになってしまいました。で、それがおそらくその教官が持っていた手持ちの発言点に加算されたおかげでわたしはセーフになったんだと思いました。
その授業の時は、しまった!質問者はオレだけか~、イヤだな~、と後悔していたのですが、今になって、そのおかげで落第留年しないで済んだ、来年司法試験受験できる(後期科目がセーフならですが)というわけです。
なにが幸いするか、ほんと、わかりませんねえ。

ところで、逆に怒り心頭のケースも。ローからはるか23キロも離れた、バイクで50分、クルマだと1時間半かかるところまで家庭教師に行っています。そこの母親が、夏休み中にわたしにこう言ったのです。『今習っている兄のほかに夏休み中だけ弟も1時間だけ追加で教えてほしい』と。わたしは兄を週1日、2時間教えています。そこで、『良いですよ』と答えました。すると母親はわたしに、弟の時給はいくらか聞きました。弟くんは小学校6年生です。わたしは他に私立小学校6年生を時給2200円でおしえているので、兄とタイアップするので少し負けてやろうと、時給1500円で良いですよ、と返事しました。
兄2時間プラス弟1時間、計3時間教えるので、家庭の負担を考えて弟君の時給をオマケしてあげたのです。
ところが、先週、母親がわたしにこう言ったのです『9月から弟の指導は続けるけど、兄の指導時間を2時間から1時間に減らします』と。えええええ~っ??? そりゃないでしょ!
結局、わたしの拘束時間は2時間となり、貰える時給額は減少するわけです。しかも、わたしの同意を得ずに一方的に兄の指導時間を週2時間を週1時間に減らすなんて、家庭教師を単なる使用人としか見ていません。
頭に来ました。なんとかして息子ではなく母親を教育し直さないと。

2016年8月25日木曜日

昨日の昼、箱崎の九大構内、中央図書館付近でなにやら発掘作業が行われていました。作業中の女性に尋ねると、責任者の男性が来てくれていろいろ詳しく説明してくれました。
1280年頃に築かれた元寇防塁だそうです。740年の時を超えて再び現代に現れたのです。深く感動しました。およそ2メーターの高さがあるそうです。博多湾20数キロにわたってこのような防塁が切れ目無く築かれたのです。世界史上最も強大な勢力と版図を誇ったモンゴル帝国の大軍団がここまで押し寄せてきたという事実に、空恐ろしくなります。日本が無事で良かった、それしか言いようがありません。もっとも、壱岐対馬の人々は元軍によって大虐殺に会っています。平戸もです。
なので、その復讐に和冦が誕生したという説が有力です。

自分の住まう身近なところにこんなスゴイ歴史があるなんて、とても素敵な発見でした。

大虐殺といえば、ローの前期必修科目の一つ、公法総合演習で4人単位を落としたそうです。これにより自動的に留年、というか、来年3月の卒業が出来なくなりました。私はかろうじてセーフでしたが・・・。
ところが、シラバスという、事前にどういうことをいつやるか、試験の採点はどうするか、といったお知らせには、出席点50点、試験50点、とあり、欠席をしていない限り、後期試験で10点取れば単位は取れるはずです。
この講義は憲法と行政法が半々になっていて試験も半々みたいです。で、行政法で最低点が9点だったと行政法の先生の事後講評にあったので、その1点を取った学生でも憲法の試験で1点とれば60点取れることになり、単位取得最低限の60点になることから、憲法の試験で1点しか取れない、なんてことは、白紙答案以外ありえません。
なので、全員セーフ、となるはずでした。ところが30人中4人が60点未満となり不合格となりました。
だまし討ちとしか言いようがありません。だまし討ちをした張本人は憲法の問題の出題者兼採点者のX教官です。テレビに良く出てるヤツです。
そのX教官は、単位不認定に不満のある学生が不服申立をする期間内に採点した答案も返却せず、事後講評も出さず、つまり一切の情報を不開示にしたまま、4人を虐殺したのです。
又聞きですが、そのX教官は、学部の試験でも憲法の試験で7割くらい不合格にするそうです。

わたしがそのX教官の講義をローで受けたとき、とても不愉快でした。わたしに質問を投げかけ、わたしが答えると、即座に『それは間違いです。憲法の考え方が分かっていない。』と押しつぶすように言うのです。ならばわたしの答えのどこがどういう風に間違いなのか、正しい答えは何なのか、それは問題文のどこをどういう風に見るのが憲法的思考なのか、を言うべきです。
要するに、お前わかっとらんなあ、バカじゃないの、終わり、です。そんな講義があるでしょうか。
自分だけが偉い、お前ら学生どもはアホじゃ、という態度です。こんなヤツはクビにすべきです。

わたしはその講義以来ずーっとそいつが嫌いになりました。公法総合演習というのは、憲法を三人の教官が、行政法は二人の教官が分担して数回ずつ教えるのですが、そいつの分担は2回分でした。そいつが2度目に講義に来たとき、明らかな準備不足で、他人のふんどしで相撲を取る、ということをやりました。市販の演習書の事例を堂々とパクって来て、その言いぐさが、この本はとても良い本だ、みんな持っているだろう?持っているヤツ手を挙げて!なに?誰も持っていない?ダメじゃん、そんなことでは!東大の一流の学者達が書いた本で、なにより、答案例を執筆者本人が書いている、有りがたい本なのだ!と。
もちろん、わたしは持っています。ですが手を挙げませんでした。この教官は学生が何をしてもケチを付けるヤツだからです。
その教官は、その演習書のある事例を選んでその演習書に書いている通りに講義をしてました。本の中身そっくりに。なんてやつだ、自分は講義の予習、準備を全くしないで他人の記述をなぞっているだけじゃないか。すると、その教官は、その事例の終わりに執筆者本人が書いた答案例だけを印刷していてそれをみんなに配りました。そしてなんと、その答案例にケチをつけはじめたのです。そりゃいかんでしょ!執筆者の努力を借用したくせに、執筆者の書いた答案例だけは上から目線でケチを付けるなんて。

わたしはますます嫌いになりました。他の学生達に聞いてみると、やはりわたしと同じでした。良かった良かった、自分がおかしいわけじゃないと分かって。
今後、もう、その教官から講義を受けることはありません。縁を切れて良かったです。
ですが、そのX教官のせいで留年の憂き目に会った4人は可哀相です。何ですって?ほかの26人はセーフだったのだから、4人は勉強不足で落ちただけだろ?確かに。ですが、シラバスには出席点が50点と記載してあるのです。全回出席なら50点くれるのが信義です。そして、4人とも憲法の答案が白紙だったなんてありえません。基本だって論点だって最低のことは書いているはずです。
ですから、憲法が0点と言うことはありえないのです。
どう考えても納得がいきません。私のクラスである3年既修は九大ロー始まって以来、初めて全員が留年せずに進級できたというスゴイクラスです。今回留年決定した4人は既修と未修合わせた人数で、そのうち3人が未修、1人が既修だそうです。なので、既修全員そろって卒業という快挙は不可能になりました。
ただ、後期には民事法総合という、こちらは伝統的に大量に留年させることで知られた、鬼の講義があり、不合格になる理由の合理性は一応認められます。
わたしも、この民事法総合は気を引き締めてかからないと、怖いです。

今日はここまでにします。では。
















2016年8月23日火曜日

マエストロ

さっきまで民法ゼミをやってりました。N先生指導のもと、学生3人だけのこじんまりしたゼミです。
中身は濃いです。抵当権の物上代位について、相当突っ込んでやりました。最高裁も二転三転したところなので、難しいです。
前期試験の結果が出ました。なんとか全科目無事通過。後期試験でコケなければ来年卒業、司法試験受験できます。もっとも、10月に、予備試験論文試験の結果が発表され、それに受かっていれば後期でコケても大丈夫なんですが。
今、九大ローの自習室はほとんど人がいません。なので快適です。9月7日からもう、後期授業のうちの一つが始まります。福大ローに行って、民事執行保全の実務という講義を受けます。福岡の4大学(九大、西南、福大、久留米)が連携して講義の一部を共通にするという仕組みです。ただ、久留米ローはもう無くなりました。西南も福大もともに1学年は10人前後と、危機的状況です。
九大ローから福大ローまでは、バイクで40分、クルマで1時間かかります。しかも九大からはわたし一人だけみたいです。なんで受けることにしたのかと言いますと、民事執行保全は弁護士にとって不可欠の知識だということと、講義終了後、家庭教師先が近くにあり、便利だから、です。一挙両得を狙ったというわけです。

この前、ネットで、日本映画の『マエストロ』、西田敏行、松坂桃李主演の弱小オーケストラの復活ドラマ、を心地よく見ました。皆様にもオススメします。
http://www.dailymotion.com/video/x2ykhig_%E6%9D%BE%E5%9D%82%E6%A1%83%E6%9D%8E-x-%E8%A5%BF%E7%94%B0%E6%95%8F%E8%A1%8C-x-miwa-%E6%98%A0%E7%94%BB-%E3%83%9E%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD-2015-part-1-no-sub_creation

です。
話は変わって、先週、人間ドックに行ってきました。毎年行ってます。今年は特に尿酸値が心配でした。というのは、右手薬指の付け根が痛くて、曲げるとひどく痛むのです。一度整形外科に行って診てもらったのですが、医者は、腱鞘炎だと。原因は肩こりからくるのだ、だから肩こり体操をすれば治る、と言いました。やり続けましたが痛みが取れません。ひょっとして痛風ではないか、と、今回の人間ドックの結果を心配してました。
結果は、尿酸値は正常だと言われました。

近いうちに別の医者に診て貰うことにします。










2016年8月16日火曜日

あっという間に3年生も半分終了。

久しぶりに、本当に久しぶりに投稿します。
去年4月、同じローに再入学して1年半ちかく経ちました。
今年の前期はとりわけ忙しくて、いろいろ用事がよってたかって押し寄せてきました。
模擬裁判、紛争調停のプレゼン、予備試験短答論文、前期試験、終わった翌日からの
倒産法集中講義と、休む間もなく襲来。『あと3日、あと2日、あと1日』、と、全部が終わる8月11日の夕方を渇望していました。
ですが、実はそれだけでは終わらず、12日は女房の実家とお墓の掃除で死ぬほど辛い思いをしました。お墓が小山の斜面にあって、傾斜が急で、鬱蒼と茂る笹藪を鎌で切り倒している最中、熱中症にかかりそうで恐ろしかったです。足は痙攣を起こしかけるし、のどが渇きすぎて水分取りすぎ、夜、博多に帰る前のクルマの中で足首が痙って激痛に見舞われ、夜は下痢で寝付けず、本当に辛かったです。そしてその翌日、わたしの実家である宇佐に帰省。
そうして、ようやく博多に戻ったのが一昨日の日曜夜12時。夜9時まで、田舎の盆踊りに出て、だら~っと踊り、初盆のお宅が配る箒とか洗剤とかバケツをもらってきました。
クルマの移動は夜の方が断然楽なので、盆踊りが終わったらすぐ福岡に戻りました。
昨日の月曜、久しぶりに(金曜日以来)ローに行き、宅建の家庭教師のための教材をそろえたり、集中講義でやったところの復習みたいなのをだら~っとやりました。
夜、キャナルシティに女房と一緒にシンゴジラを見に行きました。夫婦で映画を見たのは何年ぶりでしょうか。8年くらいは経っているんじゃないかなあ。
シンゴジラは、前評判が良かったので期待してました。ですが、面白くありませんでした。
ゴジラ第1作では、ゴジラは怒りの象徴でした。原水爆実験に対する憤怒を東京にぶちまけてました。ですが、今度のゴジラは、いったい何のために東京にきたのか、全く不明です。どうも、津波や地震と同じような自然現象として扱っている、というか、そういう、人間の力ではどうしようもない巨大な地球の力を象徴しているだけ、としか思えませんでした。なので、日本政府がそういう超自然現象が出来したときどのような対処のマニュアルを作って対応すべきか、という側面からしかゴジラをとらえていません。ゴジラの『人間性』みたいなものは全く表現されていません。政府の人間たちも、ゴジラに対してちっとも恐怖をいだいていません。
なんじゃこりゃ、でした。ネットでは人気評論家みたいなのが大賛辞を贈っていますが、わたしは、大がっかり、でした。