2013年7月2日火曜日

30年振りの肉体労働

学生時代以来の重労働バイトに行ってきました。
朝7時に派遣現場に到着することになっていたのですが、派遣会社が送ってきた地図がデタラメで、現場が分からず、30分以上も右往左往しまくりました。おかげで、現場に着いたのは予定を15分もオーバーした7時15分。
もちろん、派遣先に電話しました。4回も。ところが電話の相手が説明が下手で(ゴメン)、何度聞いてもさっぱり分からないのです。彼独特の言い回しが意味不明で理解できなかったのと、彼自身が自分の会社の周辺にある他の会社のことをよく知らないことが原因でした。
で、終いには、わたしの近くの通りがかりの人に訊いてくれ、と言われてしまい、匙を投げられてしまいました。
わたしは5人以上の人々に訊きまくりましたが、目印になる大手の運輸会社の倉庫の場所を教えられる人は一人もいませんでした。
時刻は6時55分に。もう間に合わない。と、お腹がグルグル言い出して、刺すような痛み、今にも出そうな位の緊急事態にまで。
現場は巨大倉庫やら冷凍庫会社やら運輸会社やらが立ち並ぶ埠頭で、広い敷地の会社の前の道路に大型トレーラーが何台も縦列駐車していて、バイクを走らせていてもトレーラーのせいで歩道も建物も見えません。
そうこうするうちに、もう、あきらめて帰ってしまおうか、とさえ思い始めました。
体中腹痛と遅刻と怒りの三重奏で汗びっしょり。
と、目の前にタクシー会社の建物が。その玄関横に、今から出発しようとしてたタクシーの運転手さんがいたので、場所を尋ねました。すると、その人もまた、目当ての大手運輸会社の建物の場所を知りませんでした。ガックリ来てたところ、私たちの横を歩いていた人にその運転手さんは場所を尋ねてくれました。すると、ようやくわたしの知りたかった場所が分かったのでした。
その人が教えてくれた場所は、派遣会社が印を付けた位置と全然違う場所にありました。安堵の気持ちと、ヤバイ、遅れた、という焦りと、今にも出そうな緊急事態とで喉がすっかりカラカラになってしまい、その人たちに感謝の言葉を発したとき、のどちんこが喉にくっついてしまい、もの凄い痛みが走りました。
で、派遣現場に到着すると、今度は事務所内に誰もいない、というまたもや新たな恐怖が襲ってきました。
事務所の廊下をウロウロして誰か居ないか探しましたが、マジで無人状態。
とにかく、まずはトイレで緊急事態を回避しなければ、とトイレに駆け込みました。
そっちのトラブルをようやく解決してから(ほんとーに、危機一髪でした)、再び人捜し。すると、作業服を着た若者がやってきたのです。
自分は派遣会社から来た者ですが、、、、、と言うと、彼はイヤな顔せずに担当者を捜しに言ってくれました。10分くらいして戻ってきて、ようやく作業場に連れて行ってくれました。
そのときはすでに7時30分。
当然会社の担当者の人からネチネチ叱られるだろうと覚悟していたのですが、完全にスルーしてくれました。びっくりしました。この現場はがみがみ言うイヤな人種は居ないのか、それまで地獄のような悶絶状態でヘロヘロになっていたので、ようやく少しだけ救われた気がしました。
そして、若い正社員の従業員がわたしに仕事の段取りを教えてくれたのですが、彼もまた、嫌みがなく、何も知らないわたしに辛抱強くやり方を示してくれました。
仕事が終わった後になって思ったのですが、今日の肉体労働は大変しんどかったものの、人間関係でイヤな気分になったことはありませんでした。派遣会社が杜撰な嘘っぱち地図を書いてわたしに大変な目を遭わせたこと以外は。

で、仕事の中身は、コンビニの弁当類の配送のための仕分けです。
何百とある各コンビニがそれぞれ注文した弁当とかおにぎりとかを注文に応じてその各コンビニの棚に注文した数だけ入れていく作業です。
それだけだと、なんだ、簡単やんか、と思うでしょ?じつはこれが大変気を遣う作業なんです。注文した数ピッタリしか弁当、おにぎりは作られてませんから、すべて配り終わったときに、余りがあったり足りなかったりしたら、どこかで配り間違いをしている、ということになり、そういうときは『欠品』となってコンビニからクレームが来、配送会社は平謝りをしなければならなくなるのです。
しかも、各コンビニの棚は隣同士ぎっしりとくっつき合っているので、その棚の上の方に表示された、この~店はシャケおにぎりが8個、という数通りのおにぎりをちゃんと入れていかないと、ミスの修正が大変なことになります。自分が今まで入れてきた棚をもう一度再チェックしなければならなくなるのです。
ところが、ミスの無いように丁寧に配ろうとすると、今度は、棚入れを待っている他の商品がヤマほど溜まってしまい、昼食時間帯前に各コンビニの店頭におにぎりや弁当を陳列し終わることができなくなってしまいます。
ですから、仕分け、棚入れは全速力でやらないと間に合いません。
しかしそういうふうに急ぐと得てしてミスをやらかすことに。

とにかく、肉体的にも精神的にも、『疲れ果てた』、という字句の意味を心から実感体感した一日でした。
7時から13時まで働いて(途中休憩30分)、両足のふくらはぎがぱんぱんに。腰はズキズキ。足の裏はジンジン。
今日一日で、500ミリの飲料(ダイエットコーラ2本、ペットボトルのお茶1本、ドデカミン1本、モスバーガーでアイスコーヒーMサイズ)を飲み干しました。さらに、夜には糖質ゼロ、プリン体ゼロの発泡酒を2本。
朝6時台の、迷い込んで彷徨いまくった30分間でどんだけの汗が出たことか。さらに、時間に追われまくり、ミスにビビリまくって仕分け棚入れしたときももの凄く汗をかきました。というのは、派遣会社がわたしに昨夜仕事の中身を告げたとき、冷蔵庫みたいな寒いところでの作業なので厚手のトレーナーを着てください、と言ったのです。
ところが実際に働いたのは寒くない場所でした。なのに長袖トレーナーを着て作業したため、トレーナーの中はビショビショに。
こうやって思い出していくと、ますます派遣会社に対する怒りが膨らんできてしまいました。よーし!明日は派遣会社に出向いて机を叩きまくってくるぞ!と。

☆わたしに正しい道筋を教えてくれたタクシー会社は、実はわたしの大嫌いな会社だったのです。前にそこのタクシーとカーチェイスしたこともあります。バス専用レーンなのにそれを無視して堂々とその会社のタクシーが走らせていたので、わたしはそいつの前に出て時速30キロでバス専用レーンのど真ん中を走らせたのです。
そして、バス専用レーンの標識がある箇所を左手を挙げてわたしの背中をあおり運転してわたしをどかそうとするアホに教えたのです。
すると、そいつは、煽りどころか、わたしのバイクの右横10センチくらいしか隙間を作らずに、ぎりぎり接触するかしないかの間合いでわたしを追い抜いたのです。
わたしも、負けてられるか、と、そいつが前方赤信号で停まっていたので、すかさずそいつの前に出て今度は絶対に追い抜けないようにして前を走ったのです。
すると、今度はわたしが赤信号で停まったとき、そいつは3車線道路の真ん中に出てわたしを追い抜き、そいつの載っていたタクシーを斜め止めしてわたしの進行を止めたのです。そしてそいつはタクシーから降りてきてわたしに向かってきたのです。
その場所は、ちょうど道の向こう側に交番があるところでした。
わたしは、バイクをその交番に向けて道を渡りました。するとそいつはわたしを追うのをとうとうあきらめたのです。
そういう事件や、そもそもそのタクシー会社は客の応対がつっけんどんで、感じが悪く、福岡の恥みたいな会社だったのです。
なので、本当はそんな会社の人間に場所を尋ねるなんてしたくなかったのです。
結論:わたしの考えを訂正します。その会社にも良い人は居た、ということです。

☆☆言い忘れましたが、バイト代は時給800円。交通費ナシ、です。