2008年6月2日月曜日

法情報論

鹿児島大学のローの教室とインターネットで中継を結び、疑似法律相談という授業でした。向こうにお客さんが二人、その二人は契約でもめている当事者、こちらは5人組の班を11班つくり、各班がそれぞれ固有の法律事務所だ、と言う想定。で、向こうから指名された班が、ネットを通じて相談を受ける、と言う仕組み。むかし、黒澤明の羅生門という映画がありました、それを思い出しました。当事者はおのおの自分に都合の良いことを主張し合うのです。もちろん、別々の場所で違う法律事務所に依頼しに来た、という想定ですから、当事者は、現実には鹿児島ローの教室に並んで座ってこちらに話しかけていますが、想定上は別別にいます。
おどろいたのは、会話が全く同時中継なのです。タイムラグがありません。テレビ会議そのまんま。同じ教室にいるのと全く変わりません。
で、私たちの班が最初に指名され、代表者が鹿児島にいる依頼人と話す、授業のねらいはいかにして依頼人と接するか、問題点を発掘するか、でした。
わたしも何かしゃべろうかなあ、とおもっていたのですが、たまたま朝の星占いで、口は災いの元、あまりしゃべるな、といってたので、こりゃマズイ、だまっとこ、ということで、小さくしてました。
3つの班が交代でしゃべり、6人ほどがしゃべりました。みんななかなかでした。
わたしだったらもうちょっとおもしろおかしく話せるけどなあ、と思いながら聞いてました。でも、そういう発想がマズイのですよね、きっと。自分の話術をひけらかそうとしたがっている自分がそこにいました。ですから、星占いを聞いてて良かったです。謙虚になれ、という天の戒めだったのです。感謝。
 雨模様で、少し肌寒いです。わたしは好きですけど。この前宮崎の友人から送ってもらったCD,すごく気に入ってます。全編雨の音だけ、なんです。ざーざーと雨が降ってきて地面や葉っぱに降りかかる音、そして地面を流れる音(に聞こえる)。木立の中のロッジ、ガラス窓の外は雨だけが降りしきる、新緑の葉っぱが雨粒でかすかに揺れている、外は少し肌寒い、ロッジの中で自分はゆったりした椅子にくつろいで、窓の外を眺めている。ただ雨音だけが聞こえてくる。そんなイメージが浮かんできます。素敵です。
 そういえば、本当に似た景色を体感しました。それは去年の秋、女房と久住にドライブしたとき、瀬の本高原にある、しゃれたフレンチの店に行ったときでした。しとしとと霧雨が降って、霧が幻想的な風景に仕立てていて、かすかに木々が見えかくれする、そんな素晴らしい霧雨でした。
 そのCD,ローの自分の机で時々ヘッドホンで聴いてます。ほんとに気持ちいいです。