2010年7月21日水曜日

真夏だ~、新車だ~、塾の準備が~、もう勘弁してくれ~。
















猛烈な暑さに胃腸がへたり気味です。大正漢方胃腸薬と養命酒を飲んでます。少しずつですが回復傾向に向かっています。


日曜日夕方5時50分、とうとう新車を買うことに。もちろん、女房が、ですが。


日産の軽自動車で、ルークスというクルマです。ここに至るまではもう、大変でした。すべてが終わった後ヘトヘトになりました。翌朝は夫婦とも起き上がることすら出来ませんでした。


その前日の土曜日朝、ダイハツの営業所に行ってタントとコンテに試乗。タントにはかなり惹かれるものがありました。ハンドル周りがすっきりとしていて開放感抜群、わたしが一番重要視している前方の視界もとても良く、車内も広々としていて、リラックスして運転ができました。

今乗っている1300CCのキューブよりもスゴク広いのです。


短所はおそらく上り坂の走りと追い抜きのダッシュ力が非力なことだけでしょう。

その後すぐ、今度はホンダに行き、フリードとライフに試乗。フリードは1500,確かに良いクルマです。ですが、視界が思ったほど広くないのと、3列シートは不要なこと、値段が200万超えするのでアウト、ライフは視界良好でしたが、CVTという無段変速機が着いておらず、昔のまんまの、ガクガクッという変速の仕方で、ちと古いかなあ、とも。


 先週日曜、日産のフェア(青い日産グループ、日産プリンス系)に行ったときに試乗したニッサンティーダも若干前方視界が意外に狭く、値段も200万超えで、アウト。居住性は抜群だったのでとても惜しかったです。


 ただ、その日にたまたま日産ルークスが展示されているのを見て、これってダイハツタントの対抗馬として、まあまあかも、と思いましたた。もっとも、その日は展示車を見ただけで実際に試乗はしませんでした。主な目的はティーダの試乗だったので。


そしてその一週間後の日曜、今度は赤い日産グループ(こちらは単に日産系)がマリンメッセで合同フェアをやってるのに行きました。前回のフェアで試乗しなかった軽自動車のルークスに乗ってみて、対抗車種のタントと比べてみよう、と思ったからです。そのときはもう、タントかルークスかのどっちかに決めてました。


まとめますと、日産には系列が二つあり、赤い色の日産プリンス系と青い色の日産系です。どちらも同じクルマを売っているのですが、昔、プリンス自動車と日産自動車が合併した名残のためか、未だに系列が二つに分かれているのです。


そしてその二系列は先に日曜日に赤い方がマリンメッセで合同フェアをやり、その1週間後の日曜日に青い方がまた同じ場所で合同フェアをやった、というわけです。


わたしたちは最初の赤のフェアでティーダを試乗し、ルークスを見ました。その1週間後、青のフェアでルークスに試乗した、というわけです。


実は話はここから急展開しはじめたのです。


後の方の日曜日、午前中前原の塾で保護者会のプレゼンに出よ、と言われて9時半に塾に着き、1時頃まで保護者を前にして社会科の指導やら進路やらをプレゼンし、終わって午後3時頃、青の日産フェアの最終日に間に合うようとんぼ返りでマリンメッセへ。そこで女房と落ち合い、ルークスに試乗しました。


 感覚としてはタントとよく似ていました。どちらも箱形で大きなフロントガラスが直立していて前方がとても見やすいのは変わりません。


 比べてみた長所は、タントよりも走りが機敏そうなこと、車体重量がタントよりも軽いこと、タントは左側のドア支柱が無く、助手席ドアと助手席後方ドアをいっぺんに開くとメチャクチャ広い開口部が出現します。ですが、真ん中の支柱がないので、助手席のシートベルトの引っかけ口が助手席の左肩の後ろからでています。それでシートベルトが胸を強く圧迫してしまいます。この点でタントはちょっと良くないかも、と思いました。


 他方、ルークスの方は、ハンドル前の視界は良好でしたが、タントほどの開放感はありません。


スピードメーターも普通のクルマと同じくハンドルの後ろ側に着いてます。一般的な置き場所です。これに比べ、タントのスピードメーターは運転席と助手席の真ん中に横長く置かれていて、見やすいです。


というわけで、どちらも一長一短あり、迷いに迷いました。


試乗後、見積もりを出してくれた女性スタッフが提示した額はルークスとしてはかなり安めの額でした。


ルークスという軽自動車は他の軽よりも若干本体価格が高めなので、彼女の提示した額の安さには正直驚きました。


それで、そのフェアは、最終日の日曜日は午後6時で終わる、ということで、試乗し終わったのが4時。わたしはどうしてももう一度タントと乗り比べてみたかったので、ダイハツ営業所に今から行ってみる、と日産の担当者の女性に言いました。

すると、その女性スタッフは、なんと、それまでわたしたちに提示した見積額(この額自体普段よりも安めだったのです)よりも更に安い値段をボンッ!と提示したのです。え~っ!?とビックリしました。スゴい攻勢だなあ、と驚きました。


そうやって日産の販売攻勢に驚きつつ急いでダイハツへ向かいました。


途中、車内で、今乗っているクルマを8年前に買った、わたしの実家がある大分の日産の営業マンに電話しました。フェアではこの値段で売るといっているけど、そちらの条件次第ではそっちで買いますが、と言って、フェアで女性スタッフが提示した値段を言うと、その値段では到底無理です、とあっさり言われ、こちらはジエンド。


その大分の営業マンには日頃からお世話になっているので出来ればそっちで買いたかったのですが、なにせフェアで提示された額が相当安かったので、フェアの方を選択するほかありませんでした。



それでは、と、更に女房の親戚が赤の日産に勤めているというので、そちらにも電話で聞きました。この親戚の女性はかなりがんばってくれました。女房も、同じ車を買うなら親戚から買った方が良い、というので、わたしも賛成しました。それで、この時点ではフェアの日産と女房の親戚の日産、そしてダイハツタント、の3カ所の闘いとなりました。



そうやっていろいろと電話を掛けながら、ダイハツに到着しました。するとダイハツで説明してくれた女性がちょうど所用で外出しようとしていたところでした。



それで、こうこうこういうわけでタントとルークスとどちらにするか迷っている、と正直に告げました。


そうしたところ、彼女は、ちょっと待ってください、と上司に相談しに行きました。



その間わたしたちはタントに乗って見晴らしや内装をチェックしていました。すると、さっきまで居た日産フェアの女性から電話が。なんと!出てくるときに提示された額よりも更に5万円も引いた値段を電話で提示したのです。つまり30分前よりもさらに5万円下げたのです。



もう、ビックリ仰天です。猛烈でした。



すると、今度はダイハツタントの女性スタッフが戻ってきて前回彼女が私たちに提示した見積額よりも更に8万円も安い額を提示してきました。



で、わたしが、日産は今こういう値段を提示してきました、と言うと、彼女は、エ~ッ?!と言って口惜しそうな表情を浮かべました。


わたしとしてはタントの開放感にとても惹かれたのですが、値段だけ見てもタントよりも7万円も安くなってしかもその上4万円相当の備品までタダにするという日産の捨て身の攻勢にガツーンと来てしまいました。


それと、さっき述べた、助手席のシートベルトが胸を圧迫する点で問題があったので、タントはあきらめるしかありませんでした。


それで、ダイハツの女性には何度も何度も謝って再びマリンメッセの日産フェアへ。ダイハツの名誉の為に言いますが、彼女の態度はとても爽やかで立派でした。ゴメンナサイ。



そのときの時刻は午後5時半。あと30分でフェアが終了する間際でした。



と、運転中再度フェアの日産から電話が。どうなったかを知りたがってたのです。



それで、ほとんどそちらに決めたけど、あと一押し、なにか備品をサービスしてくれたらそちらに決める、と女房に言わせました。では何が良いのかと向こうが訊いてきたので、クルマの左前方に立てるポール(1万円)を取り付けて欲しい、とまた女房に言わせました。すると、ちょっと待ってください、とおそらく隣にいる店長と相談したのでしょうが、一瞬の間をおいて、『わかりました、取り付けます』とほぼ即答状態で返事が来ました。



この人たち、マジで何が何でもクルマを売らねば、なんだなあ、という鬼気迫るものを感じました。



そういうわけで、とうとうマリンメッセのフェアの方に決めたということで、いとこの女性に断りの電話を女房が掛けましたが、何度掛けても繋がりません。数回掛けてもダメだったので、あきらめてたところ、やっといとこさんから掛かってきました。



女房がフェアの提示した破格の値段を告げると、そんな値段、あり得ない、と言って、いとこさんもあきらめた風でした。


マリンメッセに戻ってきたのは午後5時45分でした。広いマリンメッセ内では片付けが始まっていました。


日産の女性営業員と見積もりをして確認していたところ、女房のケイタイに電話が。



 女房が席を外してなにやら長話をしてました。すると今度はわたしの携帯が鳴りました。出ると女房から。いとこから、いとこの勤める営業所の所長が、マリンメッセが提示した値段で売って良い、といとこに言ってくれたのでどうしようか、というものでした。女房は自分の親戚の方を優先させたがってました。


 これにはわたしもほとほと悩みました。車を買うのは女房なので、彼女の意思を最優先させるべきとも思いました。ですが、なんとなくひっかかるものを感じたのです。いとこの方はなんか、売ってやる的なニオイがしたんです。たしかに所長さんから見れば自分の部下の親戚に安く売ってやるというのは親切なことだと思います。ですが、買う方のこちらとしては高い買い物をするのですから、お金を払うのに恩義を感じるというのはオカシイ、と感じたのです。


また、いとこの方は条件提示が終始後出しでしたが、フェアの方は逆に自ら積極的な値引き攻勢をどんどん仕掛けてきて、そのアグレッシブさは愉快痛快爽快でさえありました。見事な攻略法だと感心しました。それも相当身銭を切って出血大サービスをしたと感じました。


それに、購入後のアフターサービスも、恩義を感じながら頼むよりも何が何でも買ってくださいと言う店に頼んだ方が安心ではないか、と思ったからです。つまり熱意の差、みたいなものです。


それで、そのことを正直にフェアの女性営業員に言いました。



こちらも散々悩んだ末、オタクに決めました、と。彼女はちょっと声を詰まらせたようでした。



おそらく、推測ですが、日産フェアに出品する際に予め定めた販売目標台数ノルマを達成する必要があったんじゃないでしょうか。そして、フェア最終日の夕方、ひょろっとやって来たわたしたちが買うことがノルマ達成の為には是非とも必要だったんじゃないでしょうか。そう考えると他の日産営業マンが二人とも値段の点で二の足を踏んだのも良く分かります。


そういう風に思うことが出来たなら、今回の買い物はグッジョブだったのかもしれません。


ですが、ほんと、この二日間の駆け引き合戦でほとほと疲れ果てました。おまけに塾の保護者会用のプレゼンを考えるのにもパワーを使ってましたので、体中に染みこんだ疲労感を拭うことはなかなかできませんでした。




☆と、長々と駄文を垂れ流してしまい、申し訳ありませんでした。