今年の3月で、九大六本松校舎、教養部が閉鎖され、そっくりそのまま西区の伊都に移転します。したがって2009年度入学生はみんな伊都校舎で勉強を始めます。
姪が今度2年になって工学部がある伊都校舎で勉強することになり、姪もまた伊都に引っ越しすることとなりました。
で、伊都校舎横にある、大学の寮に入ることになり、今日下見に行ってきました。姪とその母と三人で。
途中、オーガニックレストランで昼食を摂ったとき、バイトのスタッフがきびきびしたイケメンだったので、きっとあの人は九大生よ、と姪っ子が。
そこでわたしが彼に聞くと、ビンゴ。しかも姪っ子と同じ学科で今度から修士に上がるそうです。爽やかな知性が体から発散していて、男のわたしが惚れました。ただ姪っ子の方はほとんど関心なし。男を見る目がないのかなあ、と思っていたところ、姪っ子にとって男は自分の勉強や予習やわからないところを教えてくれる便利な生き物たちにすぎないらしいです。
その後、糸島半島のど真ん中にある伊都校舎に行き、横の寮へ。10階建てのビル、250人入居できる、ワンルームタイプの完全個室、最上階とその真下の階が女子専用、エレベータでその階に上がると、さらにセキュリティーのためのカード式ドアがあって、そこから先は入居者しか入れないようになっていました。
もちろん、1階玄関でも2度、カード式ドアを通らなければなりません。つまり、女性の寮生は都合3回、カードをかざしてドアを開ける作業をしなければならないことになっています。そしてまた非常階段にもカード式開閉ドアが。
安全面では大丈夫ですが、なにせ周りにはなーんにも店がありません。買い物をしたければ、大学内にあるローソンくらいしかありません。さもなくば、クルマで10分ほどかかる、周船寺とか学研都市駅まで行かないと。
部屋の中はベッドと机でほぼ占領されていて、ほかに家具を置くスペースはほとんどありません。バストイレはユニット、ちっちゃいです。でもちゃんとしたベランダがあり、奥行きは2メートル以上もあります。ベランダ側はガラスの引き戸で、採光も良いです。勉強するにはとても良い環境です。というか、勉強以外はなにもない、と言ったほうが正確です。
現在のところ、入居者は外国人留学生の方が多いそうです。中国、韓国が多数で、ほかにはタイ、インドネシア、マレーシアなど。ヨーロッパからは一人くらい、とのこと。
国立大学の寮らしいところがありました。それは、各階に広い談話室が設けられていて、37型の大型液晶テレビが備え付けられていたこと、またその部屋には大型冷蔵庫や電子レンジもありました。また、家賃も格安、月2万2千円ほどだそうです。これは安い。別途電気代は自腹だそうですが、それでも安いです。
また、1階にはかなり広いホールがあり、ダンスパーティもできそうなくらいでした。そのホールには超巨大液晶テレビが2台も。お金の掛け方がスゴイ。1階には他に男女別々のコインランドリー室があり、乾燥機も。女子学生専用のコインランドリー室に入るにはまたしてもIDカードが必要です。男女が別々の階に住むとはいえ同じ寮内に住む以上、いろいろと難しいことがあるのでしょう。
父親代わりにいろいろと管理人さんに質問したりデジカメで撮ったりしました。
帰り際、姪っ子のおなかの調子が悪くなってきて、苦痛に顔がゆがみ、額から脂汗が出てくる始末。ところが道は渋滞。しかたなくセブンイレブンやスーパーに立ち寄り立ち寄り、トイレのはしごをしました。
聞くと朝から調子が悪かったそうです。でも昼食のオーガニックスパゲッティをバクバク平らげていたではないか、とわたしが問い詰めると、食べたら良くなるかも、と思ったからだと。不思議な理屈です。結局腹痛は夕方にはおさまり、晩御飯も一緒に食べました。おいしいおいしいと言いながら。若い、ってこういうことなんですかねえ。
この伊都校舎って、おっそろしくデカくて、国家予算がどっカーンと投入された巨大テーマパークみたいです。国内の理科系校舎の中でも群を抜く規模だと思います。
姪っ子が言うには、この巨大ビルの中には至る所に学生のための自習室があって、無線ランもすべてに配備されているらしいです。うらやましいか、と問われるなら、そうでもない、と答えるでしょう。人間のにおいが全くしないんです。ただまあ、受験前の半年くらいからだったらここに住んだら確実に合格します。勉強だけに集中するには最適な環境ではありますから。