2016年8月25日木曜日

昨日の昼、箱崎の九大構内、中央図書館付近でなにやら発掘作業が行われていました。作業中の女性に尋ねると、責任者の男性が来てくれていろいろ詳しく説明してくれました。
1280年頃に築かれた元寇防塁だそうです。740年の時を超えて再び現代に現れたのです。深く感動しました。およそ2メーターの高さがあるそうです。博多湾20数キロにわたってこのような防塁が切れ目無く築かれたのです。世界史上最も強大な勢力と版図を誇ったモンゴル帝国の大軍団がここまで押し寄せてきたという事実に、空恐ろしくなります。日本が無事で良かった、それしか言いようがありません。もっとも、壱岐対馬の人々は元軍によって大虐殺に会っています。平戸もです。
なので、その復讐に和冦が誕生したという説が有力です。

自分の住まう身近なところにこんなスゴイ歴史があるなんて、とても素敵な発見でした。

大虐殺といえば、ローの前期必修科目の一つ、公法総合演習で4人単位を落としたそうです。これにより自動的に留年、というか、来年3月の卒業が出来なくなりました。私はかろうじてセーフでしたが・・・。
ところが、シラバスという、事前にどういうことをいつやるか、試験の採点はどうするか、といったお知らせには、出席点50点、試験50点、とあり、欠席をしていない限り、後期試験で10点取れば単位は取れるはずです。
この講義は憲法と行政法が半々になっていて試験も半々みたいです。で、行政法で最低点が9点だったと行政法の先生の事後講評にあったので、その1点を取った学生でも憲法の試験で1点とれば60点取れることになり、単位取得最低限の60点になることから、憲法の試験で1点しか取れない、なんてことは、白紙答案以外ありえません。
なので、全員セーフ、となるはずでした。ところが30人中4人が60点未満となり不合格となりました。
だまし討ちとしか言いようがありません。だまし討ちをした張本人は憲法の問題の出題者兼採点者のX教官です。テレビに良く出てるヤツです。
そのX教官は、単位不認定に不満のある学生が不服申立をする期間内に採点した答案も返却せず、事後講評も出さず、つまり一切の情報を不開示にしたまま、4人を虐殺したのです。
又聞きですが、そのX教官は、学部の試験でも憲法の試験で7割くらい不合格にするそうです。

わたしがそのX教官の講義をローで受けたとき、とても不愉快でした。わたしに質問を投げかけ、わたしが答えると、即座に『それは間違いです。憲法の考え方が分かっていない。』と押しつぶすように言うのです。ならばわたしの答えのどこがどういう風に間違いなのか、正しい答えは何なのか、それは問題文のどこをどういう風に見るのが憲法的思考なのか、を言うべきです。
要するに、お前わかっとらんなあ、バカじゃないの、終わり、です。そんな講義があるでしょうか。
自分だけが偉い、お前ら学生どもはアホじゃ、という態度です。こんなヤツはクビにすべきです。

わたしはその講義以来ずーっとそいつが嫌いになりました。公法総合演習というのは、憲法を三人の教官が、行政法は二人の教官が分担して数回ずつ教えるのですが、そいつの分担は2回分でした。そいつが2度目に講義に来たとき、明らかな準備不足で、他人のふんどしで相撲を取る、ということをやりました。市販の演習書の事例を堂々とパクって来て、その言いぐさが、この本はとても良い本だ、みんな持っているだろう?持っているヤツ手を挙げて!なに?誰も持っていない?ダメじゃん、そんなことでは!東大の一流の学者達が書いた本で、なにより、答案例を執筆者本人が書いている、有りがたい本なのだ!と。
もちろん、わたしは持っています。ですが手を挙げませんでした。この教官は学生が何をしてもケチを付けるヤツだからです。
その教官は、その演習書のある事例を選んでその演習書に書いている通りに講義をしてました。本の中身そっくりに。なんてやつだ、自分は講義の予習、準備を全くしないで他人の記述をなぞっているだけじゃないか。すると、その教官は、その事例の終わりに執筆者本人が書いた答案例だけを印刷していてそれをみんなに配りました。そしてなんと、その答案例にケチをつけはじめたのです。そりゃいかんでしょ!執筆者の努力を借用したくせに、執筆者の書いた答案例だけは上から目線でケチを付けるなんて。

わたしはますます嫌いになりました。他の学生達に聞いてみると、やはりわたしと同じでした。良かった良かった、自分がおかしいわけじゃないと分かって。
今後、もう、その教官から講義を受けることはありません。縁を切れて良かったです。
ですが、そのX教官のせいで留年の憂き目に会った4人は可哀相です。何ですって?ほかの26人はセーフだったのだから、4人は勉強不足で落ちただけだろ?確かに。ですが、シラバスには出席点が50点と記載してあるのです。全回出席なら50点くれるのが信義です。そして、4人とも憲法の答案が白紙だったなんてありえません。基本だって論点だって最低のことは書いているはずです。
ですから、憲法が0点と言うことはありえないのです。
どう考えても納得がいきません。私のクラスである3年既修は九大ロー始まって以来、初めて全員が留年せずに進級できたというスゴイクラスです。今回留年決定した4人は既修と未修合わせた人数で、そのうち3人が未修、1人が既修だそうです。なので、既修全員そろって卒業という快挙は不可能になりました。
ただ、後期には民事法総合という、こちらは伝統的に大量に留年させることで知られた、鬼の講義があり、不合格になる理由の合理性は一応認められます。
わたしも、この民事法総合は気を引き締めてかからないと、怖いです。

今日はここまでにします。では。