2008年10月11日土曜日

近況





1,旧司法試験合格者、福岡ではたった7人。旧司のひとたちは地獄です。合格者は立派と言うほかありません。





来年は更に減るのですから、ロー志望者数はどっと増えるでしょう。ここでも激戦。





2,うちのローでも旧司を受けた人がいます。一人はだめでした。もう一人は情報がありません。





残念だった人が再来年の新司に賭ける意欲はわたしよりもすさまじいと思います。悔しさと、権利を一回使ってしまった恐怖とで。





3,民事裁判実務、すごく難しいということに気付きました。要件事実の発想なんて簡単やん、なんて舐めていましたが、どうしてどうして。きのうゼミをしたところ、途中から座礁してしまいました。結局3時間もゼミをしてしまい、ぐったり。





 土日で要件事実論の本を3冊読まなければならない、と覚悟。





4,行政法の授業では、原発もんじゅ事件とか、不当課税事件とかの判旨を丁寧に読み込んでいきました。憲法の授業とほとんど同じやりかたでした。





それで分かったのですが、最高裁の判旨はちゃんと権利の重要性、しかし他権利の重要性(他の利益)、調整基準としての規範定立(ただしその事件に応じたもの)、そして自分の立てた規範をバカ丁寧にあてはめ、と言う手順を踏んでいます。





事件の性質ごとに規範を若干修正したりします。授業ではこの点を重点的に問います。すなわち、両事件でなぜ規範が異なるのか、その理由は事件のどういった特徴からくるのか、というものです。





正直言って、百選を読むよりもずっと楽しいです。ダイジェスト版だと判例の真意が分からないことが多いからです。





5,農食横でエジプト人がケバブを売っています。その店にはナツメヤシの実も売ってて、5個で90円。強烈な甘さにアラブを感じます。





6,奨学金が振り込まれて楽になりました。1日300円以内という節約生活が約2週間続きましたので。学食の280円の肉うどんさえ手が届きませんでした。





7,昼休み、いろんな業者が軽トラや普通車で弁当を売りに来ます。許可車だけ構内に入って売ることが出来ます。中国人らしき業者はもぐりなのか、車道に普通乗用車を止めてハッチバックを上げて弁当を売ってます。中国食品に対する不信感からか、売れ行きはイマイチみたいです。





不愉快だったのは、売ってる人間の態度の悪さです。クルマに寄りかかって片足を道路そばの金網に引っかけ、所在なさげにたむろしているような感じです。あんなんじゃ誰も買わないでしょう。





8,おととい、理系の構内にある農食で愛妻弁当(昨晩の残りものを詰めたおかずとおにぎり)を食べようと、留学生会館横の歩道をぷ~らぷら歩いてると、車道から自転車に乗った東南アジアからの留学生とおぼしき女の子が歩道を越えて留学生会館に乗り入れようとして、わたしとがっちんこしそうになりました。わたしが立ち止まって道を譲ったところ、その女の子は(20代前半か)、はにかみながらちらりと私を見て目で挨拶して通り過ぎました。





ちょっとだけですが心が通い合いました。宮里藍ちゃんを細くした感じで、かわいいなあ、と思いました。





9,ラジオで、大牟田の役所がメタボ対策に身体測定を充実させる運動をやっているとのこと。その名前に思わず拍手。





 題して【ウエストサイズストーリー】だって。うまい!





10,いったい、今の時期、半袖を着るべきか、長袖なのか、よくわかりません。夏と同じ服装をしているのはローでは少数です。相変わらずTシャツのヤツもいれば、ジャンパーを着てるのもいます。皆さんはどうです?




11,ついさきほど、三浦容疑者がロスで自殺したとのニュースが入ってきました。




わたしは、日本政府と最高裁に対して怒ってます。日本国民が外国に不当に身柄拘束されたのです。  なんで抗議しないの?




自分たちが三浦氏を逮捕して裁判したじゃないか、それと同じ事件についてアメリカで逮捕されるのって、二重の危険法理に反するじゃないか、また、マスコミも同罪です。なんで、逮捕はオカシイ、間違ってると言わないのか。




前にも書きました。確かに三浦氏は悪魔的人間でした。けれどもそう言う人間だというレッテルを貼られただけで同じ行為について二度の裁判を受けさせられなければならないのでしょうか、外国は日本と違うから良いのだ、というのは国民保護の責務の怠慢そのものです。北朝鮮の拉致と変わらない行為をアメリカは犯したと、わたしは思います。三浦氏は疲れ果ててしまったたのでしょうか。