2008年11月26日水曜日

ダブルショック









その1




民事裁判実務の小テスト答案が返却されてきました。授業前、机に座ると(今日から席替えで一番前になりました)教壇にいた先生がすすすっとわたしの所まで降りてきて、『Aさん、要件事実、苦手?』と聞くのです。あちゃ~。こりゃマズイ。




授業が始まって、答案返却。案の定酷い点でした。自分ではもっともっと点数が高いと思いこんでいたのでかなりのショックでした。講評で先生はフォローしてくれてました。まだ挽回がきく、と。まるでわたしに向かって言って聞かせているように思えて仕方がありませんでした。




 思うに、民法の思考に偏りすぎていたみたいです。テストの前半部分は簡単な問いで、誰でも書けるもので、それだけでも3割の点がもらえます。わたしはそんなのを無視して事案を完璧に民法的に解明することにばかり気を取られていました。戦略的にも大失敗です。なにやってんだか。




 でも、本質的には要件事実について分からないところ、理解不可能なところがあって、そこから先に行けないというのが本当の失敗原因でした。というのは今使っている教科書類の記述に腑に落ちないところが山ほどあるからです。




それで、授業後、生協の本屋に行って分かりやすい本がないか探しました。で、伊藤滋夫という人の書いた本を立ち読みしてたところ、なんとわたしが理解できなかった教科書のある箇所の記述を、『ここの記述は間違っている』とズバッと書いてあるじゃありませんか。オッシャー!そうでしょそうでしょ!そうなんですよ。で、しかも『正しくは~と書くべきだ』、そうそう、わたしもそう思ってたんですよ、そうなんですよ、偉い!




 というわけでその本を直ちに買いました。3300円。あと、その人が書いた入門書も注文しました。




よおし、これらを読み込んで次回の小テストで挽回してやるぞ、と急に元気が出ました。それほどわたしにぴったりの本でした。




 昨日ハンセン病でカッコイイ裁判をした先生からダメだしをくらったわたしは午前中とってもやるせない思いにかられたのでありますが、午後には無理矢理復活。




ショックその2




 で、本屋で注文をしにカウンターに向かい、『あのう、本の注文をしたいんですがー』と女性のスタッフに尋ねると、そのひとが『私費ですか、公費ですか、先生』とわたしに聞くのです! あ~あ、でした。自分が思う自分と他人から見える自分とがいかにかけ離れているのか、しみじみ思い知らされました。




そうだよねー、ふつーは。




でも、ということは、わたしだけじゃなくこの世の中のおっちゃんおばちゃんじいちゃんばあちゃん、みんな自分は年寄りなんかじゃないんだ、と心の中では思っている、てことですよね。




 そうかあ、わかりました。そうだったんですね。肉体は様変わりしても精神は老いて朽ちることなんかないんだ!
 これからはどんなにお年を召してらっしゃる方にも、その方の外見ではなく心の歳に応じたおつきあいをしなければならん、と確信しました。わかるのが遅い、ちゅうねん。
 そうなんです。いまのわたしは外見はおっさんですが心の中の自分は写真のまんまです。おっさん、がんばれ、です。でもちょっと恥ずかしい、、、、、