2008年5月29日木曜日

落ち着き

クラスの雰囲気が少しずつ変わってきています。
みんな今の生活に慣れてきたのか、落ち着きが出てきました。わたしの朝7時出発も当たり前感覚になってきて、きつさがなくなってきました。
 今日の行政法で、後ろのほうの空いている席に座ろうとしたら、女子学生が、さっきの授業ではそこから先生が当て始めたそうですよ、と教えてくれました(二クラスに分かれて前後して同じ授業をするのです)。わたしは、気持ち半々でした。すこしは予習してきたし、だいぶ行政法の見晴らしが良くなってきたので、当たってもそこそこ答えられるのでは、という自信があったからです。それに、どうせ当たるのなら早く当たったほうが楽だからです。でも、午前中と同じ当て方はおそらくしないだろう、裏をかいて逆の方から当てるのではないか、そっちのほうがありそうだ、とも。
 すると、授業が始まって10分くらい経ったとき、じゃあ課題の答えを言って貰いましょう、午前中当てたのと同じ条件で行くのが平等ですから、と先生はワイアレスマイクを持ってすたすたとわたしのほうにやってくるじゃあありませんか。
えええー?やっぱり来るのー?
じゃああなたから答えて、と先生はわたしにマイクを渡したのです。素直じゃなかった報いが来ました。それなりにやさしい質問だったのでなんとか答えましたが、わたしが終わったあとの質問はちょっと難問が続きました。わたしに来た質問は、行政訴訟の要件である処分性について、改正前の判例はどんな見解をとっていたか、学説はどうだったか、という基本問題でした。その後の質問は新潟空港訴訟で使われた放棄とその条文は、という詳しめのやつでした。

わたしも行政法がすこーしずつ見えてきて、パニック状態が消えつつあります。しかし8科目を同時並行で勉強することがこんなにつらいものとは思いませんでした。
一番たまらないのは、ドカンとまとめて一科目を勉強することができないことです。
毎日毎日明日のための予習と課題で追いまくられると、積み残しが残ったり消化不良になったりして精神的にも参ってしまいます。
 けれどもそれも最近は要領が分かってきて、少しずつきつさが減ってきました。
そういうわけで、今週末は行政法をまとめて勉強できるようになるかも。
 ただ、来週は法廷傍聴に行くので半日つぶれます。傍聴後、裁判官たちとミーティングがあります。また、その前後の日には課題提出、小テストが。木曜日の刑法は必ず当たるので予習必死。そう考えるとまたしても暇無しとなりそうです。

 昨日の民法でわたしが発言した問題、みなさんも考えてみてください。
甲は乙から中古自動車を90万円で買った。けれども故障箇所があって、実際は50万円の価値しかなかった。
法定責任説に立つと、甲は乙に対して何ができるか、損害賠償できるか、できるとしたらその額は?

2008年5月27日火曜日

民法と刑訴

刑訴実務は今日から裁判官が。スゴイエリートです。裁判官になってからイギリス留学したそうです。勾留できるか否か、裁判官はどのような判断資料によって下しているのか、が分かりました。本当に様々な要素をいろんな角度から検討します。けれども、実務ではほとんど勾留請求は認められていますから緻密に考えてもどうだかな~、という感じはしました。
 ただ、授業準備は周到で、頭の良さが随所に現れていました。それと、威張ったところやひけらかしがありません。能ある鷹は爪を隠す。それと検察官とはまた雰囲気が違いました。慎重さの程度が違うかなあ。
 来週の予習は何をやればよいか、と学生が尋ねると、しなくて良い、と。それもまたある意味コワイです。
 その後民法の授業と小テスト。とうとう自発的に手を挙げて発表しちゃいました。小テスト直前の最後の課題で、誰も手を挙げないので、先生が可愛そうになってしまい(不遜にも)、全然予習してなかった問題だったのですが、瑕疵担保の典型事例だったので憶えてたことを吐き出せばなんとかなるかもと手を挙げてしまいました。
 その教室は各机にマイクがあって、それを握って答えるわけです。それで、先生が、『誰か発言者はいませんか、いませんか』と繰り返し言いながら教室中をぐるぐる見回す、という動作がちょっとの間続いたので、しょーがねー、突撃してみるか、ただし、余計なことは言わんぞ、答えだけしゃべっちゃる、という気持ちで手を挙げました。
 手を挙げるとき、スローモーション映画のような感覚でした。で、わたしが手を挙げると、先生はうれしそうな表情をしました(こっちの思いこみかも)。その先生とは入学式後の歓迎パーティーで良く話をし、ほぼ同時期に京都で学生生活を送ったことが判明したので、なんとなく近しさのようなものを持ったのでした(片面的かも)。
 民法の授業は、自発的な挙手を要求していて、手を挙げて発現すると平常点がもらえると言うことです。で、クラスは三つの派に分かれています。頻繁に手を挙げるグループ、全く手を挙げないグループ、一度だけ手を挙げるグループです。
 わたしは最後まで手を挙げないで行こうと思っていたのですが、小心者なので、一度だけグループ、に入っておかないとまずいかも、と思い、今日は小テストがあるからみんな予習する余裕が無かろう、だから今日手を挙げることにしよう、と思ってかなり予習したんです。ところがわたしが予習したところを他の学生が手を挙げて答えてしまったのです。
 このままだと鬱憤がたまってしまう、せっかく予習したのに、とむしゃむしゃしてたところ、最後の問題で誰も手を挙げない、教室の空気が重くなった瞬間ができたので、ほんと、全く予習してない問題なのに手をあげちゃったのでした。アホか、わしゃ~、と思いました。けど、もうどうにでもなれ、知らん、と捨て鉢的カミカゼ特攻トランス状態に陥ってしまってて、自分でもなんでやってない問題のときに手を挙げたのか訳が分かりません。
と言うわけで、マイクを持って答えようとした瞬間、後悔、という二文字が脳内で膨れあがってアタマが爆発しそうになってしまったのであります。なして予習ばっちり問題で発言せんで、予習ゼロのときになって答えようとしとるんじゃ、この信じられんほどのドアホがっ!と自分をののしりながら答え始めたのでした。もちろん、問題をろくろく読んでなかったので最後の方はよれよれでした。けど、おっさん戦法、つまり、決めつける発想をしないで、例の『場合による』作戦を取ったおかげで、なんとなく切り抜けることができました。やれやれ、っと。小テストが押していたので先生も早々に切り上げようとしてて、利害が一致したのもよかったです。
 しかし、良かったのはそこまで。思わぬ誤算が生じたのであります。意気地無し小心者のわたしが精一杯必死で手を挙げたらその後どうなるか、おわかりでしょう。小テストが始まっても緊張興奮アタマ充血状態が止まらなかったのでありました。そのせいで、テストの終わりごろ、大ミスを書いてしまいました。
ほんとにばーか、でした。

O君に質問

旧試験で頑張っているO君に民訴の問題を聞きました。さすがでした。
夜11時に電話で質問したのですが、今日初めて人と話したんだそうです。
 民訴の問題の予習をしてたのですが、さっき、明後日の問題と違うところをやってたのに気づいたのであせくりまくった次第です。
事例が複雑なのでうまくまとめられません。
授業後に、実際どうなったかをお伝えします。
ここのところ、段々と周囲の雰囲気がゆるんで来つつあります。良いことです。体が持ちませんから。
とはいえ、明日は民法の小テスト、刑訴実務は新しい先生、裁判官です。どんな授業をするのやら。
そして最大の試練は木曜の行政法の小テスト。ヤマを張りました。ここ2,3年の新試験の択一のようなニオイがします。それから、行政法は小田急線事業認可取り消し訴訟の膨大な判決文を読み込まねばならず、水曜日はほとんど徹夜になるでしょう。
 
そうそう、問題を出します。民法です。代理です。
本人A,代理人B、相手方C、がいて、代理人Bが本人の名前で(わたしがAです、と言って)Cと取引しました。
この取引は有効でしょうか。 理由は?

2008年5月25日日曜日

停電











箱崎地区は日曜日停電のため、ローも閉鎖されました。





民事執行保全法の二コマ連続授業を二日続けて受けたので、休みが今日だけになり、辛いです。昨日の入学金免除不許可が響いて、昨夜は悪夢を見ました。パチンコをして稼ごうという夢でした。で、パチンコの玉がなんと酢漬けのらっきょうなんです。なんじゃそりゃ。





 そこはどうも京都時代、大学の近くにあったパチンコ屋のようでした。ばくち好きの性根は変わっていないみたいです。





 夕方6時に民事執行法の授業が終わったとき、外は本降り。クルマに行こうとしたら、あいたいと思っていた3年生とばったり。有り難いはなしを聞けました。





 そもそも、3週間くらい前に、1年2年3年数人ずつとチューターの先生とが会って新入生と仲良くなる機会を設けるという、チューター会議というのがあり、そこで知り合った2年生の女性(元銀行員)が、塾講師という経歴を持つ新入生(わたしのこと)がいることを3年生の知り合いに話したところ、そのひとがわたしに会いたいといってる、とその女性から聞いたので、こちらも是非お会いしたいと返事をしていたのでした。





 その人はわたしよりも若干若くて、日能研で先生をしていたとのこと。完全な未修で、ローの勉強は大変だった、と仰ってました。





 そのUさんはローの中でも目立つ(年齢的に)感じだったので、それなら自分はさぞかしもっと目立っているに違いない、と思うと愕然。





 そのUさんはとっても優しい、誠実な方でした。わたしを40代前半だと思った、と仰っていただきました。感謝。





 





2008年5月23日金曜日

入学金免除

残念!28万円払わなくちゃならなくなりました。免除申請が不許可に。
9月末までに払え、との通知が。仕方がないので、奨学金から毎月少しずつ貯めていきます。届いた封筒が微妙に厚かったので、イヤな感じがしたのが当たりました。
このあと7月に授業料の免除申請の決定通知が来ます。コワイ。
トトで6億円当たらないかなあ。

 民事執行法の二コマ連続授業が今日明日と二日連続であります。明日土曜は本来休みなのですが、先生の都合で臨時に行われることに。全く初めての科目はきついです。事前に教科書を読んでおけ、ということなので、時間はないわ、中身はよーわからんわでプレッシャーが大きいです。おまけに授業中民訴の細かい条文を当てるので緊張します。今日も当たりました。ただ楽な質問で助かりました。
来週は民訴、憲法、ひょっとしたら刑法刑訴で当てられます。民法と行政法はテストがあります。 
今日の憲法は、ノンフィクション逆転、石に泳ぐ魚、を題材にした、表現と名誉、プライバシーとの関係でした。
 わたしの前の順番で授業終了。来週のトップバッターに決定。今日から別の先生が担当。昼ご飯をおごってくれたO先輩(先生)が言うには、『あー、あの先生かぁ。俺らよりも年下やじぇー』と。がくっ。
 わたしは先週までの先生の方が怖かったです。聞いてくる事柄が、広いし底知れず深いし、一体何処まで予習すれば良いのか分かりませんでした。しかも切り口が主張反論型といういかにもロースクール的な流動的授業なので授業を受けた成果を後に残しにかったです。
ところが今日からの先生は、質問事項が全て文書化されていて、しかも質問内容も、テキストであるケースブック憲法に書いてある(といっても全部読んだら50ページくらいありますが)事柄を見つけ出せれば大体OKで助かります。おまけに質問のとき優しく誘導してくれるので負担感が10分の1に減りました。といっても合計して6時間くらいは予習に費やしましたが。
 というわけで、憲法は大分楽になったのですが、告白すると、前の先生は切り口が斬新で、視点もユニークで、目から鱗が落ちる気持ちが強かったです。まあ、ロー初体験のショックで斬新に感じてしまったのかもしれません。けれどもあの先生には秘めたる情熱 を感じました。なよなよした外見の内側に確固たる自信がみなぎっていました。
 対して今日の先生はどうも学生の実力(もちろん、無いと言う意味)に合わせてレベルをわざと下げているように見えました。
 とはいえ、どっちも判例をたくさん読ませる点では変わりません。で、自分がいかに判例をきちんと読み込んでいなかったかを痛切に感じました。逆に言うと、判例というものは、慎重に言葉を選んで自分たちの論理を意図的にかどうか、分かり難く伝えている、だから長文の判旨を慎重に読み込む作業を、きついけれどもやれなければならないのだということを学びました。
 ローに入ってつくずく感じたこと、法律家って本当に文章をいっぱい書くんだなあ、それ以上にいっぱい読むんだなあ、ということです。
そうそう、きのうの行政法の先生が言うには、余りに頭が切れる学者はかえって論文を書かないそうです。分かり切ったことなんか書く気が起きないんだそうです。でも、実務はそうは参りません。裁判官の書く判決文の量はすごいなあ、また、原告被告の答弁書反論書もすごい。よくもまあこんだけ大量に書けるもんだ。まあそれが仕事なんでしょうけど。しかしこれもまた慣れの問題なのかも。
結論、大量に読んで大量に書く、これが実務家である。

 

2008年5月22日木曜日

韓国テレビKBS

刑法の授業中取材クルーがやってきました。ひょっとしたらわたしの顔が韓国のテレビに映るかも。そして、『イルボンではこんなオッちゃんもローに通っている』なんてナレーションが流れてたりして。韓国ではもうじきロー制度が始まります。
 昼休み、クラスの学生が、異口同音に、つかれた~っ、と言ってました。そりゃそうだろう、やり過ぎだと思います。
また、一年上の知り合いも、『今年の既修はスゴイといううわさですよ』と言ってました。
ほんと、他のクラスと雰囲気が違うんです。ま、合格のためには良いことではありますが。
昨日、福大が、定員を50人から30人に削減する申請をしたとの記事が載ってました。
そりゃそうでしょう、1年に6人しか合格しないのですから。平成20年度の入学者も35人ほどだったそうです。
どのローもこれからキビシイ時期にさしかかってきそうです。
昨日は、浪人中に一緒に遊んだ先輩がローの先生として来てて、本当に驚きました。
こんなに立派になっちゃって。
また、民訴の授業で、証拠提出義務の講義中、証拠書類の一部を黒塗りにして良いか、との問題で、じぶんのスケジュール帳にある時間帯だけ黒く塗られていたら、自分が不倫していなかったと証明できるだろうか、というタトエを先生が言い出し、言えませんよねえ、『ねえ、Aくん』と笑いながらあえてわたしに振るのです。やっぱねえ、この教室内で結婚してるように見えるのはわたしくらいしかいませんもんねえ。
もちろんわたしは『そうですねえ』と応えました。
 今日は2時半に授業が終わった後、明日の憲法の予習プリントをやるのにクラス全員が机にしがみついて勉強してました。もの凄い量です。しかも明日から先生が替わります。二人で分担して受け持っているのです。今度の先生は質問事項を17個作ってそれらの答えを用意しておけ、というのです。げ~っというしかありません。

2008年5月20日火曜日

刑訴







刑訴の先生は実務家です。



条文の細かいところまで突っ込みます。みんな授業中必死で六法をめくります。



これもまた慣れですね。



自分自身、指摘されるまでもの凄く雑にしか条文を見ていませんでした。



特に細かいのは時間的制約についてです。203条からずーっと、目を皿のようにして条文を綿密に読み込まないと、しどろもどろだったり違う条文を答えたりすると冷たい視線とあきれたような口ぶりでさらし者にされます。



しかもアトランダムに当てるので、教室は緊張感で包まれます。



捜査資料(フィクションですが外観は本物通り)を読まされて、何処が問題か、発見しろ、と言います。



それで答えを宿題にして提出させます。



わたしの考え方は筋が悪いと言われました(面と向かってではありませんが)。



納得できないので、いつか聞いてやろうと思います。



具体的な事例の中身はかなり量があります。



まあ、一番しっくりこないのはかなり簡単に逮捕の要件がかなり簡単に認められることです。わたしは、逮捕は慎重に為されるべきだと思うのですが、検察教官は違います。



たしかに物事には裏と表があり、プラス面があればマイナス面も当然存在します。



 つまり、「たしかに~、しかし~」と言って逮捕肯定の方向に持って行きます。



たとえば、傷害被疑者が犯行後も現場である仕事場にいて仕事を続けていたとします。被害者は殴られた後警察署にやってきて被害を報告、警官が一緒に現場に行く、被疑者が現場に着いて、あいつが犯人だと指摘する、現場には被疑者以外にも作業員が仕事をしていた。



この場合、逮捕の理由として、証拠隠滅の恐れがあるか、検察官はある、といいます。



みなさん、この理屈がわかりますか?



2008年5月19日月曜日

商法

甲会社と乙会社が業務提携をすることになりました。
まずは人的交流からはじめることに。
甲社の代取Aが乙社の非常勤監査役を兼任、
同じく甲社の専務取締役Bが乙社の代取に就任
逆に
乙社の代取Cが甲社の社外取締役に就任

そこで問題です。
①乙が丙銀行から借金していたのを甲が債務保証することにしました。
②甲と乙は多額の契約を結ぶことにしました。

①②それぞれの場合、取締役会の決議が必要でしょうか。

たった今書き終わりました。やれやれです。夜中の12時半。
また始まるのですか、一週間が。あああぁぁぁぁぁぁ、、、、

2008年5月17日土曜日

利益相反行為











月曜日の会社法の課題の中身です。簡単そうでかなりややこしいです。





恥ずかしながら、利益相反行為の構造をやっと理解できました。平成18年の





新司法試験の問題であり、しかも平成15年の旧司法試験の問題でもあります。





合格者の答案でも相当数が誤解していました。





 で、散々悩んだ末の結論は、またしても条文中心主義を貫くこと、でした。





論点や教科書の記述をそのまま読んでもあたまはまとまりません。二日ほど悩んだ末に今一度条文を繰り返し読むと、そこに答えが書いてあるじゃあありませんか!





本当にアンポンタンです。





シンプルであることが命です、なんにしろ。またまた反省。





 今日もローに。ただ、昼から。行ってみると1割ほどの学生が勉強しにきていました。





 夕方箱崎宮内にドラリオンが公演のためのテントを張っているのを外から眺めてきました。なんでも入場料が1万1500円だそうで、エライ値段です。真っ白と青のきれいな巨大円形テントで、夕日と月がそらの両端に浮かんでいて、間の空は澄み切った群青色。きれいでした。空気もひんやりしてて、思いっきり空気を吸いたくなるような清浄さでした。




中国に派遣された緊急救助隊の振る舞いはまことに立派でした。昼夜を問わず懸命に生存者を探し続ける態度に中国の人々も感動しているそうです。




わたしがまたしても涙ウルウルになったシーンは若い母親とその幼な子の遺体を発見して運び出し、救助隊全員が整列してご遺体に向かって直立して黙祷をささげたところです。民族を問わず死者を畏敬、慰霊する心がそのままみんなの体全体からほとばしり出ていました。このシーンは日中交流60年の歴史上最高のものとして必ずや後世に語り継がれることとなるでしょう。




 中国共産党はこれで人民統制の重要かつ有効な道具であった対日敵視政策の放棄転換を余儀なくされました。新たなる敵をこしらえないと自分たちの権力が奪われてしまいますから、今度はどこを敵にするつもりでしょうか。




それにしても中国の人民は政府批判をかなり自由にできるようになったみたいです。




 そうそう、農学部食堂前で募金活動をしていた中国人留学生の姿が見えなくなりました。ひょっとして詐欺だったかな。

2008年5月15日木曜日

募金







農学部食堂前で中国人留学生達が四川省大地震被災者救援のための募金活動を始めました。わたしも300円募金箱に入れました。



かれらは、ありがとうございます、と言いました。けれど、ちょっと釈然としません。



というのは、わたしの目から見てどうも真剣さが足りないようにみえたからです。必死で訴えている感じがしませんでした。わたしは、たとえ真剣さが足りなくても四川省の人達がちょびっとでも救われればそれで良い、と思って募金しました。



 いま、スマトラ沖の大津波の災害後、マレーシアやインドネシアの留学生達はそれこそ泣き叫びながら支援を訴えていたのを思い出しました。



 昨夜、なんでブログに中国の大地震のことを書いたのかなあ、と思い返していたら、そうだ、自分も数年前に震度5弱の大地震に遭ったじゃないか、と迂闊にも忘れ果ててしまっていました。そうかあ、あの揺れよりもっと強烈なのが襲ってきたのか。



こりゃあ大変だ。愚か者は自分が被害に遭わないと本当の怖さがわかりません。



でも、自分の受けた被害を忘れてしまう奴はもっとアホです。



 あさのラジオによると、なんでも九州の1,5倍の広さで被害が生じ、一千万人が被災したとのこと。桁がちがいます。



 また、ラジオが言うには、中国政府は被害の大きさ、軍隊の救出は大きく報道するが、被災者の生の声は放送させないとか。政府に対する不満を封じるためでしょう。



天災のうえに人災、中国人民の被る災厄は終わりそうにありません。



 今日は行政法の課題も出し終え、ちょっと一息つけます。もっとも明日は憲法で当たり、その後憲法小テスト。会社法の課題も残っています。こちらの小さな災厄もおわりそうにありません。



 写真は、濡れ衣の語源となった記念碑。福岡のお話です。

2008年5月14日水曜日

中国大地震




大変な事態になってます。天変地異です。オリンピックの年にチベット問題、手足口病、鳥インフルエンザ、公害、とこれでもかと中国に襲ってきてます。


誰も予想だにしなかった大災厄ですねえ。写真をネットで見るたびに、涙が止まりません。学校が倒壊して子供達が生き埋めになり、親が泣き叫んでいるところなど、共産党幹部の腐敗のせいで手抜き工事が為されたためということで、ますます怒りが膨れあがります。


 このまえ、九州地方だけのNHK番組で、別府にある立命館アジア太平洋大学の特集がありました。その中で、卒業生の中国人女性が一生懸命働いているのを見て、またまた不覚にも涙しました。ニュースに出てくる傍若無人に国旗を振り回すバカ者と違い、心がこまやかで日本人よりも日本人らしく仕事にも人間関係にも一生懸命に誠実に立ち向かう姿に、『中国人ってやつらは、ほんとにもう、、、』と思っていた自分が恥ずかしくなりました。


 いま、自分がぶーたれてグチばっかし言ってるのが情けなくなりました。猛省!


写真は、農学部食堂横に駐車してエスニックな料理を販売しているバン。どの国の人かよく分かりませんが、女の人はヘジャーブを頭にかぶっています。ムスリムでしょう。


鶏肉と野菜の変わった味付けです。
追 行政法の課題、ついに書き終わりました。

2008年5月13日火曜日

13時間勉強?

朝晩冷え込むので体調管理が大変です。ローの学生たちはほとんど、というか、全く運動していないようです。だんだん疲れた顔つきになってきています。わたしもおなか周りが出っ張ってきました。
これは運動不足、座りっぱなし、炭水化物の取りすぎ、そして睡眠不足のせいです。
 最近、自分がなんだかマシーンになった感じです。本読み判例読みロボットです。
おかげさまで大量の文章を読むのにはだいぶ慣れてきました。けれども、いざ読んだものをまとめよ、ということになると、途端に気分が重くなります。情報処理はかなりきつい作業です。そして授業の課題はまさに情報処理を要求するものばかり。
ローって本当に法律漬けです。どうも法律バカになりきらないとやっていけないようです。
 今日も刑訴で当てられました。明日は民訴でまた当たります。そしてあさっては憲法で、、、。マシーンになりきって突破します。
朝7時半から夜8時までローにいます。授業を入れるとローで10時間、帰ってから3時間、しめて13時間!もうどうにでもなれ、です。

2008年5月12日月曜日

後二つ

課題が残っています。今日何人かに行政法の課題書いたか聞くと、ほとんどの学生が書いたと答えました。参った。
未だだと答えた唯一の学生と明日午後タッグを組むことに。
 そうそう、今日聞いたところでは、うちのクラスから昨日の択一を受験したのが4人いたそうです。すごいです。大したもんです。それしか言いようがありません。
 今週は泣きたいくらい大変なので、写真なしの短い報告しかできそうにありません。

2008年5月10日土曜日

択一試験







明日、本番です。毎年毎年受け続けてきました。今年は断念します。



いまでは悩みが消えました。ローにいるうちに実務に役立つ知識をできるだけたくさん身に着けることにしました。いかにして試験に受かるか、という発想から、いかにしていきなり事務所を開いて仕事をこなせるか、仕事を持ってこれるか、へと転換しました。



 そう考えると、ローにいる2年間は短いともいえます。



ですんで、明日択一試験を回避することに後ろめたさは全くありません。むしろこれまでの受験勉強が実務となんら関係のないものだったことを痛感しています。そのため現在ローの授業にフィットするのに苦しんでいます。



 個人企業で食べていくために必要なスキルを身につけることは並大抵ではありません。バッジをつけただけじゃあお客さんは来てくれません。弁護士も競争の時代。売り物を持たねば。



 というわけで、今の気分はさっぱりとしています。



卑近な悩みとしては、今週4つ課題提出しなければならず、追い詰められています。



 先週の民訴の授業で、途中から分からなくなったのが所有権に基づく明渡請求で、どこまで所有権移転経過来歴を証明するか、それは主要事実か、だったのですが、講義案にしっかり書いてありました。わたしが混乱したのは、伊藤眞の教科書の記述と講義案のそれとが違っていたためでした。しかしほかの学生はそこまで分かっているのかなあ。



 今日、やっと行政不服審査法と行政訴訟法の中身が理解できるようになりました。



宇賀の教科書だけだと無理、Wセミナーの本とLECの本でようやく理解。しかし、これからが大変。行政不服審査法の中間とりまとめ、を読んでまとめる作業が。



 あーーー、そう考えただけで眠くなりました。現在最も欲しいものはたっぷりとした睡眠です。



 今日はわたしの大好きな天気でした。雨が降って肌寒い一日でした。熱い風呂に入ったときは至福の境地に。久住の高原で温泉につかっている気がしました。以前ならふらふらと気ままに行きたいときに行きたいところへ行けたのに。

2008年5月9日金曜日

半袖シャツと冷たい雨


今年初めて半袖を着たら天気の方が急に肌寒くなってきました。


朝から小雨、夕方からは本格的に。気温もグングン下がってきております。明日は3月の寒さに戻るとのこと。


憲法の授業は広島市の暴走族取締条例。平成19年の最高裁判例。憲法の先生の実力のすごさを再認識しました。わたしが予習していた長谷部の教科書の記述なんかをすらすら言うのです。でもって、どんどん当てていき、来週また当たることが確定。最高裁の多数意見の論理、少数意見の検討、他の判例との比較等々つっこみがキビシイです。


夕方4時半から90分授業2コマぶっ続けで民事執行法、驚いたことに、先生がいきなり当て始めたのです。しかも、初っぱなにあたったのです。


何を聞かれたかというと、判決の効力が及ぶ範囲について何条に書いてあるか、です。


全く意表を突かれたわたしは、一瞬思考停止状態に陥りました。民事執行法なんか、とんと知らないので、何条と聞かれたら民訴の条文で答えるしかないなあ、などと頭の中がめまぐるしく空回り。

簡単な質問なのに、民訴の授業でなく民事執行法の授業だからという先入観が邪魔をしたのでした。それと、いきなり授業の真っ最中に自分の名前をフルネームで言われたので、どきーっとしてしまったのであります(小心者)。

その結果、115条と言うべきところを、その115条が出てこないので、とっさに民訴114条と言ってしまったのであります。わずか1条しか違わないのですがこの違いは計り知れないのであります。

これからは民事執行法の勉強では民訴も同時にやらねば、と思うとまたまた奈落の底に落ちてしまう感覚が襲ってきました。

2008年5月8日木曜日

行政法って







重たいです。一週間後に課題提出。そのための勉強プラス授業の予習も。



まるまる一科目分あります。どうすりゃいいの。



しかも、今日の授業、いきなりバカバカ当て始めたのです。わたしは内心超パニック。



全然予習してないのです。なめきってたのです。どうせ先生の独演会で終わるだろう、と。ところが突然の来襲。



その上、わたしにとって更に恐ろしいことが起たのです。



それは、当てられた学生達がきちんと答えたのであります。どっひゃ~っ!



わたし、背筋に冷たい物が走りました。こりゃマズイ。みんなやっとるやんか。



なしてそんなにきちんと予習するのよ、みんな?



もちろん、なかには答えられなかった学生もちらほらいました。けれども、答えた学生の回答の中身は、ど真ん中の大正解でした(と先生の言葉)。



大したもんだなあ!恐れ入りました。わたしも一から始めます。そして1週間でマスターします(無理無理)。



 ただ、当てられたのは幸いにもわたしの列ではなかったので、当たらずに済み、心から安堵しました。



 昨日の民訴といい、今日の行政法といい、心がますます重くなってきました。



それに比べ、刑法は当初思っていたほど重たくなくなってきました。毎回順番通りに14人ずつ当たるというサイクルが確立されているので予測可能性が高いからです。



今日当たったのは超有名な判例で、つっこみも余りありませんでした。わたしのみたところ、若い学生たちは、セリフが長いです。まず理由から先に述べてその後結論を言います。なぜでしょう。小泉首相のような簡潔な話し方をしません。まるで文章を読み上げているようです。



わたしが思うには、長くしゃべるから突っ込まれるのです。わたしは結論しか言いません。すると先生が、その理由は?と聞くので、短く、~だからです、とだけしゃべります。先生がもっと突っ込んでくると、~と~を総合的に検討するからです、とまるで判例のように答えます。



わたしがそういうようになったのは、実は判例をいっぱい読んでいると(読まされていて)、判旨が実に様々な事情をまさに総合的に検討していることに驚いたからです。



判例は決して特定の学説や見解だけに依拠して判断していません。本当にあれもこれもそれもどれも、と全部について検討を加えています。そのため判旨はイヤになるくらい長くて読む気が萎えます。



 そういうわけで、基本的な誰でも知っている見解をベースに、いろんな事情を総合して結論を下す、というのが実務ではないか、と思うようになったので、答えるときもそういう言い方になってしまいました。



で、そういう言い方だと先生の方も突っ込みにくいのでしょう。逆に学説で突っ走るとどの学説にも欠点がありますから、よほどの深い考察をしていないと追い込まれてしまいます。



 しかし、刑法の先生は実は優しい先生なのではないだろうか、と段々思うようになってきました。どの先生も、4月初めの頃と印象が随分変わってきました。

2008年5月7日水曜日

連休明け







あっという間に終わってしまいました。残念!昨日床屋に行きましたが、できあがりを見た女房が吹き出してしまいました。とっちゃん坊やみたいだと。夫を傷つけるのが趣味なのです。夫はおかげで人間ができてきました。




 また授業、予習、課題、、、、の日々。実力が上がっている気がしません。




とくに今日の民訴、強烈に難しい問題。先生もあたふた。自白に関するあらゆる問題がてんこ盛りで、実に厳しかったです。




わたしの後ろに座っていた、2年生の未修の女子学生たちは、『じぶんが何が分からないのかさえもわからん』と嘆いていました。ごもっとも。基本をきちんと押さえた授業をやって欲しいです。多分、50人以上いた学生の8割は悶絶してたと思います。




そのうちの半分は既修、ただ彼らがスゴイのは、授業後の質問攻勢と、自分らで議論してることです。




わたしも授業後教科書を読みあさりました。来週もこの自白の問題の続き。しかも来週は必ず当たります。またやることが増えました。




とにかく7科目の法律を同時並行でやっていくと言う作業がこんなにキビシイものだとは思いませんでした。




 今週はバイクで通学。朝7時はまだ空気が冷たくて、ジャンパーを着込んで走ってます。福岡城のお濠の桜や柳の木の緑が燃えるように鮮やかです。




明日は刑法で多分3番目に当たります。間接正犯です。行政法は行政不服審査法を教科書を見ながら眺めています。
写真は、連休最後の日の街の様子、かなり美味しい唐津バーガー、全然美味しくないのに行列ができるラーメン屋、そして福岡県庁横の県警本部前。

2008年5月5日月曜日

連休と宿題







二晩泊まりで帰省しました。正月以来。久しぶりに長時間ドライブ、途中で女房に運転を交代してもらい、旅行用の首枕をはめて爆睡。




体は田舎、頭はロー、心は択一、と心休まりませんでした。五月の連休は毎年択一直前の追い込みでしたので、違和感、罪悪感が沸いてきました。




久しぶりの帰省なので、別明礬温泉でゆったりしたかったのですが、家の手伝いをこざこざしてたら一日があっという間に過ぎてしまいました。あとは犬の散歩。




帰福の際、近くの豊後高田で今評判の昭和の街に行ってきました。ものすごい人人人で、寂れていた街が見事に復活。企画者の手腕に敬服しました。




 帰ってきた早々、法情報論の課題二つのうちの一つを片付けてしまいました。




後は、16日夕方に実施される憲法テストの準備、会社法の課題、木曜日に必ず当たる刑法の予習、刑訴の課題と捜査の条文(規則も)暗記、行政法の課題と教科書100ページ読破、、、、。




連休がせめて水曜日まであれば、、、、。



天神の丸善本やに行ったところ、兄貴とばったり。休日も事務所で仕事だって。







 




2008年5月1日木曜日

急に暑くなって




あっという間に夏めいてきました。昨日までフリースを着ていたのに。



今日ローに行くと半袖Tシャツを着ているのがいました。



今日は気温以外にも、刑法で当たる予定の日だったので、緊張して汗が出ました。


ところが先生が急に当てる判例の順番を変えたり一人に二つの判例を聞いたりしたので、途中あわてたものの結局当たらずに終わりました。来週確実に当たることが確定。


なのに、次の授業の行政法で、全く予習していなかったのに急に当てられました。


先生はわたしの誤答を期待していたようですが、わたしが当てずっぽうに答えたのが正解だったのでちと悔しそうにしてました。


実を言うと先生の質問の意味がよく分からなかったのです。行政法の授業は遊園地に行ったような感じで、話の中身はとても面白いのですが、アトランダムに当てるのでどぎまぎしながら聞いてます。


本当は予習したいのですが、ほんとーにあまりにも予習する範囲が広すぎて、手に負えないのです。しかも授業の95パーセントは配布レジメと関係のない話(それが面白いのですけど)なので、予習する気力が萎えてしまうというわけです。




今度の連休で行政法、刑訴実務の本を読み込んで、それぞれの課題を書き上げる、商法の課題を書き上げる、法情報論の課題を書き上げる、民訴と憲法と刑法の予習をする、と盛りだくさんです。


連休で一番うれしいのは授業がないことです。本当に自転車操業なのです。守りの態勢なので心理的にきついっす。


 自転車操業と言えば、今日、行政法の授業後、休学していた既修3年の女性と話をしてたら、わたしに、『社会人の方ですか?』と聞いてきたので、『だらだらと過ごしてきたらリップバンウィンクルみたいになってました』とこたえると、『リップ、、、、、って何ですか?』と聞き返すので、『えっ?聞いたことないですか?』と答え、わたしの横にいた30代の学生に『リップバンウィンクルって知ってますよね?』と振ると、彼も『知らないっす』と!


びっくり仰天。世代間ギャップを実感。


 


 また、授業の合間にT君(優秀)に今年択一受けるのかと聞くと、受ける、と答えました。『おそらくボクだけでしょう』と。


わたしは受けないことにしました。準備ができていません。


来年受けるつもりです。来年受験する確率は97パーセントです。
元祖長浜ラーメン、なんであんなにマズイのを並んでまでして食べるのか、わかりません。
城南高校角の大龍軒のほうがはるかにおいしいのに。