2009年1月31日土曜日

書き直し3度

毎日、途中まで書いては中断し、結局一つも完成できませんでした。


きっと気分が落ち着かず、いらいらしていて集中していないからでしょう。



もちろん、その原因は行政法と民事裁判実務にあります。何というか、行政法に関しては科目全体の地図が見えない、民事裁判実務に関しては、要件事実のOS、基本となる考え方がまだ確信を持てないでいるのです。
そうこうしている内にもう明後日から試験開始。しかも初っぱなが行政法。
中間テストで平均以上取れたのが、記憶を辿る思考を止めてその場で考えたからなので、今度も同じようにしなければ。とすると今は知識を詰め込む時ではなく基本構造を把握することが大事だ、と自分に言い聞かせてだましだましやっているところです。

そう言うわけでして、水曜日までちょっとお休みさせていただきます。水曜日に民事裁判実務の試験がありますので。
終わったら行政法とともにご報告します。

もちろん、段々分かっては来ています。けれども、よ~し、これで良い、という段階までには到底達していないのです。

2009年1月28日水曜日

質問タイムとリンゴ















後期授業はほとんど終わりましたが、オフィスアワーと言って、先生に質問できる時間は残されています。それで苦手の民事裁判実務(中身は要件事実論と民訴)の質問をしてきました。先生は裁判官教官。優秀です。すごく優秀です。真面目です。ちゃめっ気もあります。でも学科の内容のこととなると鋭いです。丁寧な物言いの中に厳しさが籠っています。私の前に質問していた学生に対しては、『それは条文に書いてあるでしょ!』とぴしゃっと言い放ちました。条文くらい読んどけ、条文に書いてあるような質問なんかするな、というお叱りの心が含まれていました。とにかく実務家は条文に強いです。というか、条文依存症と言ってもいいほどです。








 わたしはそれを聞いて、あ~質問なんかしに来るんじゃなかった、と後悔しました。でも、ここで分からないことを聞いておかないと試験で落とされてしまう、そっちの方がもっとヤバいと思いなおしました。








 で、2点ほど質問しました。!と気づいた点もあり、訊いてよかったです。とにかく細かいんです。テストの問題は。しかも落とし穴がたくさんあって民訴の細かい条文をしっかり理解暗記しておかなければならないんです。と同時に、要件事実と言って訴訟の現場で原告と被告がそれぞれ相手に対してどういう主張を言うか、それをどのような表現で訴状や答弁書に書くか、というイヤな問題もあるんです。








民法通りでない、というところがイヤラシイんです。昨年も優秀な学生が何人もこの科目で落とされています。民法が得意な人に限って危ないんです。どこが民法通りでないか、というと、できる限り無駄を省いた主張をせよ、余計な事を書くと減点または零点、けれどもそれらは民法上は必須な事柄なんです。ですから、民法だと必ず取り上げなければならないはずの点が要件事実では逆に取り上げてはならない、というところが多々あってそれが大変なんです。








 何で余計なこと、ダブるようなことを嫌うか、というと、訴訟は迅速に明瞭に進めなければならないからです。混乱したり無駄が多いと争点がぼけるしわざと審理を遅らせる輩もいて権利救済が図られなくなるからです。そしてまた、ある問題点について、原告と被告のどちらに主張させた方が公平か、審理が進むか、ということが訴訟上重要だからなんです。







 







それはさておき、今日女房の実家で晩御飯を食べていて、所さんのダーツの旅を見てたら、りんごジュースで脳梗塞予防効果が出るわ、血糖値は下がるわ、頭の毛がどんどん生えるわ、と良いことずくめの報告が。







猛烈にありがたいニュースでした。全部気になっているのです。そしてなんと、わたしは毎日リンゴを1個皮ごと食べているので、わが意を得たり、の気分でした。その研究者の先生がいみじくも、林檎ほど高貴で気高い果物はない、とおっしゃってました。大大大賛成。若いころは好きではなかったのに、今では毎日食べないと体に老廃物というか毒性物質がたまるような気がするんです。ローに持って行って、本を読みながら一切れ口に入れて奥歯でジュワーっとかみしめると天然果汁がほとばしるのです。一気にリフレッシュします。







 おいしいリンゴを作ってくれる青森岩手山形長野のみなさん、ほんとにありがとう。

今日は暖かくて春の予感がしました。去年の春撮った桜を思い出し、再掲載しました。春よ来い。









 








答案













みんなで民法の問題の答案作りを分担してやりました。その後二人で(相方はもちろん男です)みんなの書いた答案を検討するゼミをやっています。自分の書いた答案のアラは自分ではなかなか気付きませんが、他人が書いた答案は不思議とアラがすぐ見えます。なんででしょう。






今日の刑訴、予想どおり当たったのですが、超簡単な質問でした。2秒で言い終わることができる、ショートアンサー、しかも答えがテキストに載っているという馬鹿みたいな質問でした。授業後、前に座っていた学生から冗談半分嫌味を言われるくらいでした。






その後の民事弁護では不法行為の被害者の貰う逸失利益に関する判例を15個、先生がどんどん当てて聞きまくりました。幸いわたしは当たりませんでしたが、当てられた学生は全員完璧に答えていました。スゴイ、と思いました。












いろいろな面白い判例があります。たとえば、交通事故の被害者がむち打ち症にかかったのですが、損害賠償を請求したところ、加害者がこう言うのです『むち打ち症になったのは被害者が異常に首が長いからだ、だから被害者にも(首が長いという意味で)落ち度がある、だから過失相殺して賠償額を減らすべきだ』と。最高裁はもちろんはねつけました。






 また、夫婦が乗った乗用車が交通事故を起こし、対向車の運転手と夫婦の車を運転していた夫の両方に過失があった場合、助手席に乗っていてけがをした妻が対向車の運転手に損害賠償を請求した場合、夫の過失を取り入れて夫の過失は妻の過失と同じだとして過失相殺を認めました。理由は、夫婦は財布が一緒だから、です。






 若干引っかかる判例もあります。4歳の男の子が交通事故で亡くなりました。その子の親は、子供が67歳まで働いたら得ることができたであろう収入(これを逸失利益といいます)をまずその子自身が損害賠償請求権として取得し、その請求権を親が相続します。






 問題となったのは、親にとってはその子が亡くなってしまった以上その子を養育するために必要な費用(養育費)はもはや支出する必要がなくなったのだから、その支出分は損益相殺すべきだ、との加害者側の主張が認められるか、です。
最高裁はこれを認めませんでした。たとえばその子の逸失利益が3億円だったとします。その子が67歳まで働いたら獲得できたであろう利益が3億円ということです。その額から、その子自身が成人後67歳まで支出するであろう生活費(食費や住居費など、仮に1億円とします)はさっぴきます。この時点で3-1=2億円残ります。では親がその子が独立するまでの養育にかけたであろう養育費(子供の生活費や授業料学費など、仮に5千万円とします)も更に差し引くべきか、2億ー5千万=1億5千万円に減らされるのか、です。






最高裁は、このような子の養育費は差し引かない、としました。難しい言い方をすると、利得と損失とに同質性がないから、と言いました。ぶっちゃけて言うと、親にとって子供を養育するのは費用なんかではなくてむしろ喜びなのであり、加害者はそういう、子供を養育する喜びを親から奪ったのだ、だから5千万円の支出が防げたのではなくて5千万円出して子供を育てる喜びが失われたのだ、と言いました。 これには反対する学者が結構います。






 と、こんな感じの授業を延々とやってきたわけであります。












写真は昨日の遺棄罪のテキスト(白鳥祐司北大教授)から抜粋しました。






白鳥先生は無罪説です。






今日学食で食べてたら東欧風美人が一人で器用にラーメンを食べていました。カッコ良かったです。






2009年1月26日月曜日

雪幻想2




今日は雪は舞うものの、積もるようではありませんでした。次第にみぞれに変わりました。ローに行くと昨夜の幻想風景は消滅していました。


 刑訴の択一的認定というところの判例をたくさん調べなければなりません。また、民法でも不法行為の逸失利益の判例を15個ほど調べ上げないと。


もうすぐ後期試験だというのに、明後日の最後の授業では判例がてんこ盛りで聞かれます。


みなさんにお尋ねします。刑訴の問題です。次のようなケース、あなたならどう答えますか?


Xは、その妻Yと、札幌市内で2月下旬、雪の積もった道路の雪かきのため除雪車で除雪作業をしていました。運転していたのはXです。時間帯は夕方6時以降の日の暮れた後です。


その除雪車でXが除雪していたところ、知らないうちにYを轢いてしまいました。数時間後XはYを轢いてしまったことに気づき、Yを雪の中から掘り出しました。そのときYの体は冷たく冷え切っていました。XはYが死んでしまったものと思い、自分が轢いたことを隠そうと、他の車で轢かれたように偽装するため、Yの体を通行量の多い道路まで運び、その道ばたにYを放置して逃げました。


その後Xは逮捕されたのですが、その後の鑑定の結果XがYの体を放置した時点では実はYがまだ生きていたかもしれない、という可能性が生じました。


そこで問題です。あなたならXをどうしますか。①生きているYを厳寒の街路に捨てたのだから保護責任者遺棄罪が成立する、②いや、死んでいるとXは思ったのだから、法定刑が軽い死体遺棄罪が成立する、③いや、どちらも成立せず、不可罰となる。


面白いご意見をお待ちしています。





2009年1月24日土曜日

幻想と恐怖







猛烈な大雪。怖ろしくたくさん降っています。車を走らせるのが恐かったです。



他の車もバスもみなおそるおそるじわじわ走っていました。女房の実家から我が家まで都心を通って約6キロ。途中、桜坂という坂道を通るのですが、今夜に限って避けました。遠回りして平地の交通量の多い道路を通って帰り着きました。相当神経を使いました。



 夕方ローから出ると真っ白け。しかも大粒の雪がどんどん天から降りてきているじゃありませんか。道路の反対側に文系キャンパスがあるのですが、そこに行ってみると誰もおらず、雪だけが音もなくしかしどんなもんだとでも言いたげに力強く降っていました。



 こんな大雪、何年ぶりでしょう。多分明日の朝はとんでもないことになっているでしょう。



 しかしカメラ好きのわたしにはネコに鰹節、でした。雪のキャンパスの余りの美しさに感動しまくりました。



 みなさんの感想をお待ちしています。



 

2009年1月23日金曜日

憲法判例

三菱樹脂事件という、有名な最高裁判例があります。学生運動をしたことを申告しなかったことを理由に3ヶ月間の試用期間後本採用を取り消されたことを争った事件です。企業は学生に対して思想信条の申告を求める権利がある、と言いました。これを言ってしまった点で我が国の最高裁判例の中でみっともないものの一つになってしまいました。それ以外はかなりまともな内容なんですけど。問題はなぜ企業は学生に対して思想信条を申告させる権利を有する、と最高裁は言ってしまったのか、です。


受験生なら誰でも知っているはずの判例なんですが、恥ずかしながら第1審から最高裁まで全部の判旨をじっくり読んだのは今回が初めてです。



ローに入ってから分かったのですが、判例というのは裁判所が何も見ずに聞かずに一人で勝手に作る物ではなくて、原告と被告の主張の応酬の果てに出来上がった判断であり、その意味では当事者の応酬の仕方にずいぶんと左右されるものなんです。第一審からの当事者の主張反論、それに対して第一審裁判所がどう応えたか、を控訴審、最高裁と、順に作り上げていく、時間と労力をかけて出来上がるものなんです。しかもどちらも真剣に渡り合うので膨大な量の文章になります。それをちゃんと読むというのはとてもしんどい作業です。



おまけに最高裁は巧妙な理屈を立てますから、よくよく読まないとはぐらかされたり迷路に陥ったりします。ですからとても疲れます。



で、憲法も行政法もそういう判例づくしの科目なので、もう勘弁してくれと叫びたくなります。


さきほどの三菱樹脂事件は、内容的にはただの労働事件で、本来憲法問題にならないはずだったのです。


ところが前審の東京高裁が(すなわち高裁での当事者の争い方が憲法論にしてしまったためですが)憲法19条の思想信条の自由が学生にある、したがって思想信条を理由とする本採用拒否は憲法19条に反して無効だと言いました、というか、言っちゃってしまいました。


この高裁判決が虎のしっぽを踏んづけてしまったのです。


高裁判決をそのまま通してしまったら日本中の大企業は赤ヘルや共産党員の学生をいやでも雇わなければならなくなるからです。


その点第一審は、ただの解雇権濫用だ、とだけ判断したので、どういう場合に解雇権濫用になるかは個々具体的ケースにおいてあらゆる事情を総合して判断すれば良かったのです。そのさい学生が共産党員だったのか否かは従業員の資質とは関係ない、とさらりと言っておけばよかったのです。



それを東京高裁が大上段に構えて企業は学生の思想信条の自由を侵害してはならん、と大見得を切ってしまったのです。それで最高裁は、いやそうではない、と真逆のことを言わざるを得なくなってしまったのです。



そういう風に、裁判というものは生ものなんだ、決して論理必然に論点が出てくるという学問的なものではない、と言うことがよーく分かりました。



今日でその憲法の授業と、苦手な行政法の授業が終わりました。しかしこれからが大変です。試験対策が待って居るんです。後期だけで200個以上の判例を復習しなければならないでしょう。

 これから大寒波が押し寄せてくるそうで、きっとロー内も寒くなるでしょう。

仕方なく自宅でやらざるを得ないことになりそうです。




























透明性と法の支配





ワシントンのスタッフの昇給停止

2009年1月21日水曜日

一人の人間に世界中が


狂喜し興奮する、滅多にない光景を目にしました。


オバマオバマオバマ、、、ありとあらゆる国と地域の人々がテレビの中継に釘付けとなりました。あのケネディの時よりすごいです。


ワシントンの連邦議会前の噴水とオベリスクの建っている公園がまるでCGを使ったかのように人間でびっしりと埋まっていました。信じがたい光景でした。


ブッシュ時代がいかに酷かったか、の証明でもあります。


 半分黒人である有色系から大統領が選ばれたのですから、WASPのアメリカではありえない絵空事が現実になったわけです。


 なにもかもおっそろしく非現実的な一日でした。20世紀末に起きたソ連の崩壊、ベルリンの壁打ち壊しに迫るかのごとき大事件です。


 キング牧師以来、アメリカ黒人の夢だった黒人大統領がとうとう本当に実現したのですから彼らが大泣きするのももっともです。


 でもオバマさんは人種のことを何も言わず、一人のアメリカ人として国民に対して責任を果たせと迫りました。人種間の対立を煽るようなセリフはまったく言いませんでした。その代わりにアメリカ国民全員がなすべきことを為せ、と要求したのです。厳しい言葉ですが、彼のその言葉によってアメリカ人達の背筋がピンッと伸びたように見えました。どうもアメリカ人の資質が一段上がったようです、たった一人の人間によって。


 それにしてもカッコイイ男です。グレゴリーペックが映画で演じた優しき正義漢そのものではありませんか。あるいはジェームズスチュワート演じる上院議員にも似ています。でもやっぱりグレゴリーペックですね。


 ある先生が言ってました。何人ものアメリカ人弁護士に『君は何故弁護士になろうと思ったのか』と聞いたところ、例外なくグレゴリーペックの『アラバマ物語』を見てグレゴリーペック演じる主役の弁護士に強く惹かれたからだ、と答えたそうです。オバマさんもきっとそういう人なんでしょうし、これからはご本人が惹かれる対象になりました。


きょうのリーガルライティングの授業、先週もだえ苦しんで書き上げた課題が返ってきました。B評価。ううう~、なんたることを!この力作が目に入らぬか、無礼者。と恨みました。

しかも、先生の授業内容はわたしが確信した内容と寸分違わぬもの。余計に腹が立ってきました。

最高裁の論理は支離滅裂である、と課題にきっぱり書きました。先生も授業で同じことを言いました。なのにろくに深く考えずに最高裁判旨を丸写ししたヤツのほうが点数が高いのって、おかしくないですか?

 頭に来たので授業後自分の書いた課題をもう一度先生に見せて抗議すべし、と構えていたのですが、わたしの前にすでに三人、質問しようと並んでいます。10分待ちました。でもまだ並んでいます。結局あきらめました。先生を恨むことよりも自分の意見を分かりやすく伝えることが出来なかったことを反省すべきだということに思い至ったのです。謙虚になれ、バカ者、と自分を叱りました。
ギターの名盤の記事です。スキャンして保存する、という技を身につけました。便利であることをしりました。きれいに見れますし、大きくもできます。






 

2009年1月19日月曜日

ボロディン弦楽四重奏曲第二番第三楽章


良いですよ。すごく良いです。穏やかに記憶を辿る、そんな感じの曲です。ボロディンといえば、中央アジアの草原にて、が有名ですが、ペルシア風の音楽だけでなく、ロマンティックな素晴らしいメロディも作曲しています。



ユーチューブで聞くことが出来ます。是非是非聞いてみてください。



それとラフマニノフのヴォカリーズも。はたまた江守徹の『夜の停車駅』、これもユーチューブで聞けます。




フリーソフトのリアルプレーヤーをダウンロードすると、気に入ったユーチューブ動画を保存することが出来ます。




明日、期末試験対策ゼミを始めるので、みんなで分担して作った答案集を見ながら、授業を振り返っていたのですが、自分がまったく良く分かっていなかったことに気が付き、怖くなりました。というか、今まで10年以上もの間、よく分かっていなかったにもかかわらず自分では理解していると思いこんでいたんです。


 それで改めてじっくりと本を読み返し、考え直しました。そのあと答案集を読むと、答案作成者が分かって書いたのか分からないまま写して書いたのかが一目で分かりました。


やはり良い答案の土台は良く考え抜いたかどうか、だと思いました。でもよく考えるためにはまず良く読み込むことが大切だとも分かりました。急がば回れ、でした。


 今日は素晴らしい好天で、バイクで出かけました。春めいた陽気でしたがただ風は相変わらず冷たかったです。でもローの室内は汗ばむほどで、頭がぼーっとなるほどでした。

日曜、ダイエーで買ったせんべい、すんごくおいしいです。香ばしくてお餅を焼いたときのあの味がします。1枚67キロカロリーです。ちなみにリンゴは中1個で150キロカロリー。温泉で体重を量ったところ、前回よりも1キログラム減っていました。リンゴダイエットの効果かも。





2009年1月16日金曜日

金曜の夜と土曜の朝と日曜
















一週間の緊張が解ける時で、ホッとします。







ローにはいろんな人間が居ます。良いのも悪いのも普通の子も。






まあ、悪いというのはいませんが、マナーが良くないひとはちらほらいます。






建物がプレハブみたいな安っぽい作りなので、歩くと床がたわみます。足音も結構響くし音もします。そういう自修室内を、だだだっと走る馬鹿者がいて、いらっとするときがあります。それから、女の子で授業の時床に自分のノートや本を広げてるのがいます。汚い上に目障りです。それから、机の上に荷物やバッグをドッシーン!と置く大馬鹿者はそうとう大勢います。周囲に気を配るという回路が欠落しているんです。これは男も女も同じくらい居ます。お茶と剣道を習わせたいです。






総じて今頃の若いヤツ(昔は自分もそう言われてた気もしますが)は他者への尊敬、リスペクトが足りない(関東では足らないというのでしょうが)と思います。






もちろん例外も居ます。でも、根本的な問題は、何事に対しても、つまり人や物や様子や事象全てに対して興味好奇心関心を持たない人間が増えているということだと思います。






へ~っ、それ面白いねー、という会話が聞こえてこないです。こないだも、同じ高校出身の後輩(親子以上の年の差はあるも)に、同じ高校出身の女医さんがエチオピアで誘拐されて解放されたことを話しかけると、なんですかそれ?てなもんでした。






 自分に関わりがないからこそ面白いと思うのではないでしょうか。つまり、自分を客観的に見ることが出来ることと何にでも興味を持つこととは凄くつながっているように思えるんです。






回りくどくなってしまいましたが、人生をより豊かに楽しむためには意識しない自分つまり自我とそれを側から客観的に見ているもう一人の自分という二面性からあらゆるものを観察し感じかみしめることが重要であり、そうであるなら何事についてもああ面白いなあ、と興味が湧いてくるんじゃないかなあ、と思うのであります。





 それで思い出したのですが、来月検察庁見学会が実施されるので、参加者を募っていました。クラスの学生がわたしに、一緒に行きませんか、と言ってきたので、自分は検察官が大嫌いなので行かない、と答えました。志布志事件や、数年前佐賀地検で佐賀信用金庫不正融資にからんで老人にむごい取り調べをしたもみあげ男の検事がいて結局無罪になったについて検察庁は一切謝罪しませんでした。そのひどい検事は今もどっかで検事やってます。





わたしは日本で一番権力を握っているのは検察庁だと思っています。その役所がひどいことをたくさんしています。しかも横柄なヤツが多いです。ですから検察庁になんか誰が行くものか、と思っていました。





 でも返事をした後、思い直しました。やはりこの目で直に見ないといけないな、と。物事を客観的に見るためには情報が多い方が良い、しかも直接体験できるなら体験すべきだ、と。





 そういうわけで行ってみることにしました。感情に踊らされるなんてやはりまだまだ修行が足りないなあ、と反省しました。










 一方、凄く良いヤツもたくさんいます。中に、頭も良く行儀も良く気配りも良いというパーフェクトな若者もいます。非の打ち所がないんです。そういうのがちらほらいます。たいしたもんです。






 課題も予習も一段落(いちだんらくと読むそうです)ついたのでだらだら書いてしまいました。






 それからついでにもうひと言。自転車の右側通行、これは大変危ない行為です。前にも書きましたが最近何度もぶつかりそうになりました。






自転車運転のマナーレスはもの凄く重大な問題だと思います。学校で厳しく指導していないんでしょう。










昨日は家族サービスで、二丈町にあるきららの湯というラジウム温泉へ。ここのお湯は本当に最高です。日本でおそらく一番ラジウム含有量が多いです。そして15リットルで100円でお湯を持ち帰ることが出来ます。これでコーヒーを淹れるとめっちゃおいしいです。




















油断

先週の民法の授業、終わりかけに当たっていじめられ、さすがに今日はないだろう、と確信していたらまんまとやられました。
2週続けて当てるなんて。で、本人Aが他人Bの名義で銀行預金をしたら、預金契約者はAなのかBなのか、Aとするのが実質説とか客観説とか言われる説、Bだとするのが形式説です。
判例は客観説をとります。お金を出したAが預金者だとするわけです。
 先生の質問は、なんで客観説をとるのか、その根拠はナニカ、でした。
わたしの前の前の前から当たり始めました。今日はなぜか出席簿順だったのです。おそらく先生が風邪を引いていたせいで順番を変えて聞くという技巧を凝らすエネルギーが枯渇してたんで単純にやろうとしたのでしょう。そのせいで酷い目に遭いました。
 先生は前の3人の返事に満足せず(一人は欠席)さらに次の学生を餌食にしていきました。とうとうわたしの番が来ました。内心、先週も当てやがってこのやろー、という怒りと、今週は当たらんから予習を適当にしかやらなかった後悔と、どう答えるべきか頭の中から情報を取りだそうとする焦りで混乱の極み。
 結局、こう答えました。銀行としては現金が自行に入金された以上、目的は達成された、後は誰に返すべきかについての問題だけで、それが誰なのかは銀行にとって余り大した問題ではない、誰が返金権利者なのかは預金者側の内紛なので、それはそっちで勝手にやってくれ、銀行としてはとにかく現実に金を出した人を預金者としておけば十分だ、というのが客観説の理由だろう、と答えました。
 先生は、そうですね、と言って追認してくれました。やったー。うまくいったぞ。これで解放された~。と思ったのが運の尽き。更に追い打ちが待っていたのでした。
それは、現在の我が国社会では他人名義を使って預金できるのか、というものでした。
わたしが、出来ない、と答えると、それは何故だ?と聞かれ、なんとか法です、と正式名称が出てこなかったので誤魔化すと、ちゃんと答えて、と突っ込まれ、え~~~っ、預金者なんとか法で~~、と口ごもると、預金に関する本人(すんません、もう忘れてしまいました)、、、、、、法です、と先生が。
いわゆる本人確認法です、と。
それだけではお終いにしてくれず、更に、じゃあなんでこの法律が出来たんですか?と更なる追求の魔の手が。
えーーー、それはーー、税金逃れをーーー。
ともごもご言ってたら、違います!!9,11テロ対策です。マネーロンダリング防止目的です。
で、解放されました。
長かった~。4分から5分くらいでしたでしょうか。それより長かったかも。
 最近ある疑惑が生じてきました。この先生、質問の難易度が学生によって違うんです。もの凄く優しくて短い質問であっという間に終わる学生とわたしのようにハードで長いつっこみをされる学生との落差が大きいんです。偶然とは思われないんです。
いろんな意味でこんちくしょー、でした。
もう来週はないでしょう、まさか、ね。

2009年1月14日水曜日

禁断の木の実


食べました。といってもコタツで寝てしまった、ということを大げさに表現しただけです。別にキャワイー女の子とナニカをしたわけではありません。




 もっともクラスの女の子に自分の作った(昨夜深夜2時までかかった)提出課題(労作)を見せてあげることはしました。結構その子を甘やかしています。授業をサボっても堂々としています。女傑です。




そんなに苦労して書いた課題をなんで人に見せるのか、馬鹿じゃないの?と言う人もいます。けど、結果よりも制作過程で自分自身に実力が付けばそれでいいんだと思ってます。




 コタツに入って寝たのは明け方4時でした。答案を2通も続けて書くと妙に頭が興奮状態に陥ってしまうので眠くならないのです。また、布団で寝ると寝過ごすおそれがあったので敢えてコタツ寝にしたのです。




 結論的には、やっぱり電気毛布を敷いた布団で寝る方が気持ちが良い、と言うことが分かりました。






 今朝はやるべきことを全てやり終えた安堵感と充実感で気分良くローに行くことが出来ました。



 午後、愛妻弁当を食べて再び机に向かった途端、睡魔君がやって来て長いこと居座ってしまいました。弁当は学食に持って行って食べたんですが、そこでもの凄い金髪美人を目撃しました。掛け値無しの美女でした。それも品のある感じで、きれいな金髪を後ろで束ね、横顔しか見れませんでしたがユーモアのありそうな口元、穏やかだけど知性を湛えた瞳、白人にしては大きくない、ちょっと上を向いた鼻、若い頃のイングリットバーグマンをほっそりさせた感じで、そうだ!グレースケリーにとてもよく似ていました。思わず後をつけようかとさえ思ったほどです。完璧でした。


 今日はおもいっきり行政法の予習が出来ます。それだけで嬉しいです。

2009年1月13日火曜日

あと一つ


課題の答案3通の内、2通が完成しました。あと1通。今日も寝るのは3時頃になりそうです。

一昨日日曜日にこたつ布団を買いました。それまではホットカーペットだけ使ってましたが、あんまり寒いんでこたつを付けることにしました。

1万9千円もするこたつ布団が冬も半ば過ぎて半額になってました。

 そうなるとこたつで寝るという誘惑が生じてきて、この誘惑をいかに退けるか、が夜の悩みとなりました。

今のところ机寝の方が優位です。

 今日の衝撃

その1

夕方、事務室のYさんが、この前あった行政法のテストの答案を渡しに来てくれました。点数を見ると、23点と付けてありました。ギョッとしました。40点満点かもしれない、と思ったからです。もしそうなら半分ちょっとしか採れてないじゃんか。マズイー!と恐怖でお腹がグリグリ鳴りました。

いったい何点満点なのだろうか、テスト時には知ってたのですがすっかり忘れてしまってるんです。それでクラスの学生に尋ねようとしたのですが、怖ろしくてなかなか切り出せませんでした。と、ロビーに出ると、なにやら集まってわいわいしゃべってます。その輪の中にも入ることが出来ません。それくらい恐怖でした。

次の授業が迫っていたので仕方なくトイレの用を足そうとして並んだところ、横にクラスの学生が居たので、世間話のように振る舞いながらそれとなく満点が何点なのかを聞きました。そしたら、30点満点だと。うゎお~っ。助かった~。

まあこの知らせの嬉しかったこと、有り難かったこと!

わたし本当に行政法が弱いんです。チョーびびってます。

しかもなんと平均点が22点、最高点が26点だって。このわたしが平均以上?夢じゃないか、と思いました。 ただ、先生の添削には『字が汚くて読めない』と書かれていました。反省しました。


その2

夕方ラジオで凄まじいことを聞きました。

アメリカでは健康保険を民間企業がやってるらしく、しかも支払いが高額なので保険に入れない国民が相当いる、病気をして入院したら医療費があまりに高いため自己破産する羽目に陥る、医者も被害者で、ある医者は年間収入が20万ドルあるが、医療訴訟対応の保険に加入していて、保険料がなんと年間19万ドル!つまり彼の実質年収は1万ドルにしかならないんだそうです。年収たったの100万円!!

アメリカ人はそうやって中流からどんどんボトムへ落ちる人が増えているのだと。結局なんでも民間民間にしてしまったツケが今回ってきたのだそうです。

 仕方がないので下層階級に落ち込んだ人々は軍人になるんだそうです。

想像以上に酷い国です、アメリカって。だからオバマ氏に対する期待はものすごいんでしょうね。



2009年1月12日月曜日

雪の降る町を


つもるほどではありませんが雪が強風に舞っています。
明日明後日までに大量の課題と予習をしなければならず、今朝も4時までかかってやっと一つ仕上げました。
どれも一見易しい問題に見えるのですが、いざまとめようとするとなかなか一筋縄ではいきません。
昼過ぎにローに来てみると結構来ています。ただ、寒いです。足下から冷気が攻めてきます。

民法、民事弁護論、リーガルライティングで答案を書かねばならないのにまだ1通しか出来ていません。水曜日が閉め切りなので、大変です。民事弁護論では破産法の勉強をたっぷりやらなければならず、ますます怖ろしいです。


 近くのレンタルCD屋ではどれでも5枚(5組)を1週間借りても1000円というフェアをやっていたので、ジャズやボサノバ、クラシック、ウクレレの名手オータサン、ゴンチチなどを借りてきてCDコピーしました。

 一番良かったのが昔のフランスシャンソン5枚組80曲、です。昔のシャンソンは良いですよ~。人生の喜怒哀楽が生き生きと表現されています。

ジャズベスト100も意外な掘り出し物でした。

わたしが今聴きたいのは、ロシアの民族作曲家全集みたいなものです。リムスキーコルサコフ、ボロディン、ムソルグスキー、ラフマニノフ、チャイコフスキーの中の名曲を集めた全集が聴きたいです。

なんでかというと、中学高校時代、ラジオから素晴らしいメロディが流れてきていたのにその曲の名前を知らずに過ごしていたところ、ここ数年FMNHKのクラシックを聴いていたところ不意にあの懐かしいメロデイが流れてきて、それらの大半がロシア人作曲家による物だと知ったからです。

 切なくてメランコリックで胸が締め付けられるような叙情があって、薪が暖炉でパチパチはぜるのを聞きながら窓の外の銀世界を眺めている、そんな情景と昔の街灯によくあった裸電球の橙色の灯りとが目の前に浮かんでくるのです。

 とりわけラフマニノフのヴォカリーズ、これは江守徹がナレーションしていたNHKFM深夜11時からの『夜の停車駅』と言う番組の最初と最後に流れる楽曲で、これがまたしみじみと田舎の駅の寂しそうな情景にぴったりなんです。

 

けれどもそういうシブイクラシックはレンタル屋にはなかなか置いていません。

残念。
今日は成人式。ど派手な紋付き袴を着たヤンキーたちを大勢見かけました。

2009年1月10日土曜日

ひゃ~さぶっ


気持ちいいです、凍てつく強風を受けながらバイクを走らせるのは。



コーヒーが底をついたのでバイクでひとっ走り買いに出かけました。



背振の山は白くお化粧してました。



コーヒーはいつもファデイという店で買います。業者用の店舗だったのですが、一般人も買えます。極東さんが経営しているので元々はコーヒー卸会社ではなかったかと思われます。



で、コーヒーコーナーにカウンターがあってそこでは無料で入れ立てのコーヒーが飲めます。



今日は25パーセント引きの日だったんです。



で、わたしが豆を注文して(粉ではなく豆のまま買います、深煎りファデイというのが好きです)その間無料のコーヒーをカウンターで飲んでいると、隣で豆を買いに来た老紳士が購入用紙にほしい豆とグラム数を書き込んでいました。



書き終えた紙を従業員に渡すと、従業員から、『モカとモカブレンドはお一人様各200グラムずつに限定させていただいております。輸入元のエチオピアからなかなか入ってこないもので』と言われてました。



するとその老紳士は『いや実は2軒分頼まれて』と言い、困ったような表情をしました。



そこでわたしが『それじゃあわたしが代わりに買ったことにしてあなたにお譲りしましょう、それで良いですよね』とその老紳士と従業員の女性に申し出ました。従業員の女性は承諾しました。そしてその老紳士も、、、、



 わたしはてっきりもの凄く感謝されるだろう、と期待してました。



でもその人は『ああ、そうですか』で終わり。リアクションはそれだけ。



 結局その人は2軒分手に入れることが出来ました。


その後レジでも一緒に並び、ほぼ同時に店を出たのですが、とうとう一言も挨拶がありませんでした。



 帰ってそのことを女房に言うと、憤慨してくれました。



 わたしの得た教訓。それは、ひとに親切にするとき見返りを期待するな、ではありません。

 逆の立場から考えました。つまり人から何か親切を受けたときに感謝の言葉を発しない人が多い、ということは、きちんと感謝の言葉を言えば、親切なことをした方はもの凄くうれしく思い、感謝の言葉を述べた人を過度に高評価するようになる、したがって感謝の言葉はどんなときにもきちんとたっぷり言うに限る、ということであります。ま、平たくいえば人の振り見て我が振り直せ、ということです。



 つまり、ただ感謝の念だけで『ありがとうございます。』と言うのではなく、より戦略的に積極的にしっかりとたっぷりと『ありがとう』と言うべし、ということであります。

 

で、今日はローに夜10時まで居ました。課題と予習が多すぎるんです。

わたしが帰るとき、まだ10人以上残っていました。

あ~あ、明日は朝から団地掃除。この寒い中掃除するのって考えただけで辛いです。しかもまったく掃除に参加しない住人が結構居るんです。以前住んでいたところでは罰金制度がありましたが、ここにはありません。

正直者が馬鹿を見るような気もしますが、団地周辺をきれいにしておかないと非行犯罪の発生率が上がってしまうので、自己防衛のためにはやらざるを得ません。仕方ないです。


 

2009年1月9日金曜日

国会中継







朝ローに車で出かけるとき、ラジオから民主党の枝野議員の質問が聞こえてきました。いや大したもんだ、と感心しきりでした。




あらゆることを良く勉強しているし、正しい考え方をしていて、将来の首相候補だと思いました。彼はそのうちなりますよ。




それに引き替え我が福岡選出の麻生さん、なんですか?非正規雇用問題についても経営者的発想丸出し。




枝野議員が、キャノンは1兆8千億円の内部留保財産を持っている。理由は安い非正規雇用労働を利用して貯めたからだ、だからそれを労働者に還元しろ、1兆8千億円も持っている会社が簡単に不要になった労働者の首をチョンと切ってすぐに寮から出て行けなんて、信義にもとること甚だしい、と言うと、麻生氏は、企業の維持のためには不要労働力を切り捨てるのは経営者として当然と答えました。




まったく理不尽です。首を切るのではなく、ワークシェアリング方式にすべきです。そして経営者の報酬も9割カットに。苦しみはみんなで助け合って耐え抜くべきだと思います。


わたしは今キャノンの複合機を使っています。MP500です。デジカメはニコンです。ですが、次に複合機を買い換えるときはキャノンは買いません。御手洗会長をずいぶん尊敬していたのに。












それから、かんぽの宿、オリックスに全て譲渡するんだと。そんなアホな。郵政民営化の片棒を担いだ張本人の一人がオリックスの宮内さんじゃないの。




自分で民営化しといて、その郵貯会社からタダ同然で70数カ所もあるかんぽの宿を全部もらい受けるなんて、盗人に追銭みたいなもんです。




これにはさすがに鳩山総務大臣が噛みつきました。たまには良いこと、というかまともなことを言うじゃないの。




それより怖ろしいのは、自民党では鳩山さん以外にそういうまともなクレームを言うヤツがいない、ということです。これはかつての大政翼賛会、大本営発表とちっとも変わりません。




 それから、あの定額給付金、1万2千円もらって日本の消費が上向くと本気で思っているのでしょうか。億万長者にも毎月8万円で生活しなければならない貧乏人にも一律に1万2千円やるなんて、誰がどう考えてもオカシイ話じゃないですか。




しかもしかも、そのお金は我々国民が払った税金ですぜ。



こんなにダメな内閣も珍しいです。






で、ローの話ですが、今日突然来週火曜日までにやってこいという課題を出されました。もうパンパンの状態です。週末は、ナシ。
写真は田舎の正月、1日2本しか来ないバス停。










2009年1月8日木曜日

母校の後輩


エチオピアで誘拐された医師が無事解放されました。本当に良かった。赤羽桂子さんという方ですがネットニュースを見て驚きました。母校修猷館高校の後輩だったのです。


こんな後輩がいてとても誇らしいです。こういう海外派遣活動をボランティアでやってくれている日本人がいることがどれほど有り難いことか、政府は真剣に考えるべきです。こういう人たちは本当に立派です。尊敬しまくります。


 しかも母校の後輩だったなんて、彼女こそノーベル賞に値します。

3ヶ月もの間、怖ろしいゲリラグループに拉致されて、ほとんど死を覚悟したことでしょう。あなたは本当に偉い!


 ノーベル賞と言えば先日、益川小林理論の両博士がNHKの番組に出ていました。あと化学賞を取ったクラゲ博士も。

3人とも異口同音に、努力だ、といってました。もっとも小林博士は、無理しないであきらめることも大事、とも言ってました。無論本当にあきらめるのではなくて、一旦引いて考える、頭の片隅に残しておいてもう一度クールになってやり直す、という意味です。

でも、努力なくして3博士のノーベル賞はありえません。わたしが最も感動したのは同じ年に3人もの日本人が同時受賞してテレビに登場する、というあり得ない光景を見れたからです。こういうシーンを映せるのはアメリカ以外にはイギリス、ロシア、あとはせいぜいドイツくらいです。しかもですよ、ユダヤ系ではない純粋日本人なんですよ。

こんな強烈な国家ブランド力アップシーンはありません。アジアでこういうシーンができるなんて夢みたいです。


ついでに国家ブランドということで言わせてください。薩英戦争で、イギリスは日本の国旗である日の丸のデザインをいたく気に入り、お金を出すから日の丸のデザインを売ってくれと申し込んだんです。また、1930年代、ドイツのデザイン研究所が、世界の国旗の中で日の丸が最も優れたデザインだ、と言いました。

まったく同感です。こんなにシンプルで強烈なイメージ力のあるこっきデザインはほかにないと思います。

それについて、日の丸君が代を否定する教師達が大勢いて、卒業式で毎年もめます。

これはとても不幸なことだと思います、またそれ以上にそう言う教師達は戦い方を間違えていると思います。

日の丸君が代を積極的な平和の象徴に仕立てていくようにするべきです。つまり、かつての軍国主義を復活することは断じて防がねばなりません。しかし悪いのは軍国主義そのものであって日の丸君が代はそれに利用されただけに過ぎません。

ですから日の丸君が代を否定するのはお門違いであり、今は逆に平和のための象徴として大いに利用すべきです。

すなわち、あの日の丸の真っ赤な太陽は巨大なエネルギーを想像させますし、白い地肌は無垢の自然、汚れのない自然をイメージさせます。

これを平和環境維持のシンボルとすべきです。

そういうわけで、なんでもプラス思考をすべきではないか、と考える次第です。
正月、田舎で採れた野菜をもらって帰って来て食べています。


2009年1月7日水曜日

ぱっとしない


今日、民事裁判実務の答案が返却されました。また、後期単位認定に含まれるリーガルライティングの課題も返却されてきました。


いずれも予想以下の評価。とりわけリーガルライティングのほうは年末の数日間悩みに悩んで作り上げた物だったので、評価がBだったのには怒り心頭でした。先生の講評は終始たった一つの法律論だけに集中しており、出題の形式が第1審判決で敗訴した原告が控訴したがっているがどのような意見書を書くべきか、だったのと合致していないように思われました。

つまり、先生の興味の対象は民法上の法律構成だけといってもよいものでした。だったら初めからそう指示してよ、と言いたくなりました。

 他方、民事裁判実務の方、相変わらず裁判官教官は採点が厳しいです。一言一句おろそかにするべからず、という姿勢で辛く辛く採点されていました。

点数も60点満点中自分の思っていた点より4点下がってました。

まあ、50点以上は取れていたのですが、第1回のテストが悲惨なものだったので合計するとまだ危険ラインを突破しておりません。

 とまあ、わたしも一応ローの学生ですのでそりゃあテスト結果には一喜一憂してしまいます。

 結果に対して不満が溜まっていたため、授業ではこっちから質問したり当てられた質問に対して要求を超えて目一杯言いたいことを言わせてもらいました。日頃は目立たなくしているのですが、今日ばっかしは何か言わないと気が済まない思いでした。

 少しだけすっきりしました。
写真は筑豊地方にある田川市、香春岳(かわらだけ)。右側の山だったところです。セメント製造のため石灰岩の香春岳はすっかり削り取られてしまいました。ここがあの青春の門の舞台です。今は寂れきってなんにもない町に。
ちなみに麻生セメント、三井セメント、小野田セメントが三大メーカーです。

2009年1月6日火曜日

諫早湾干拓訴訟


今日から授業が再開されました。呆けてしまっててゼミの時間を間違えたりしてしまいました。

夕方からの民事弁護論の授業は、諫早湾干拓差し止め訴訟の弁護団で活躍している弁護士が講演しに来ました。

有明海が死に近づいていること、その原因が諫早湾の潮受け堤防のせいであることがよく分かりました。

かつて有明海は単位面積当たりの漁獲量が世界一だったのだそうです。ところが諫早湾干拓のせいで潮流のスピードが遅くなってしまい、海底に溜まった泥が巻き上がらなくなってしまって海水中の栄養分がその泥にくっつかなくなってしまい、栄養分の少ない海になってしまったのだそうです。それと、酸素が足りなくなり、海底まで酸素が行き渡らず、海底に住む貝類が窒息死しているのだそうです。

 ラムサール会議という、世界的な湿地を保護する会議では、広島長崎と聞けば誰でもすぐ原爆を想像できるのと同じく、いさはやと聞いただけで直ちに環境破壊の典型とイメージできるのだそうです。

例えば、どこそこの湾はイサハヤになった、という使い方をするそうです。

 講演は分かりやすかったのですが、疑問も浮かびました。長崎県と諫早市だけは未だに干拓を正当化し続けていますが、それも県民や市民が支持しているからではないでしょうか。つまり県民、市民の意識は諫早湾干拓は間違っていないと今も思っていると言うことだと思われます。そこんとこをより深く話して欲しかったと思います。

また、農地はもはや不必要なのになんで干拓したのか、目的がころっと変わって高潮防止に変わってしまったをオカシイと思わないのか、農水省の役人は本当にあの干拓が正義の行為だと思っているのか、、、、

 ただ、講演を聴いて疑問が解けたこともありました。それは江戸時代、佐賀では広大な面積を干拓してきたのに有明海の環境は悪化しなかった、それなのに諫早湾を干拓したら何故有明海が死に瀕するようになったのか、同じ干拓をしているのだから同じ結果になるのが当然ではないか、何故諫早湾干拓だけが悪者なのか、江戸時代の佐賀平野の干拓はなぜ悪くないのか、でした。

 弁護士によると、佐賀の場合、阿蘇山の大噴火によって火山灰が大量に降り注いだ有明海では海底にその火山灰がたまりに溜まっているそうで、それが潮流に乗って佐賀の海岸に押し寄せて来てどんどん海岸に泥のようになった火山灰が溜まっていくのだそうです。そして人間がその海岸に溜まった泥を踏み固めて土地に改良していって今の佐賀平野が出来上がったのだそうです。つまり自然が勝手に干拓をしたので環境破壊ではなく環境利用だったということです。

このことを知っただけでも今日講演を聴いた価値がありました。

ちなみに、弁護士達は15人くらいで弁護団を結成してて、みんな手弁当、持ち出しなんだと。

それから、去年韓国で環境に取り組んだ団体に与える賞のグランプリを取ったそうです。その副賞の2万ドルが活動資金とできてとても有り難かったとも。

偉いなあ。

2009年1月5日月曜日

あ~あ、もう授業再開か


あっという間に正月が終わり、やろうとしていたことが何一つ出来ていないことに愕然となり、悄然としております。
今日もローに行こうと思っていたのですが、昨日の寒さに怯み、なんとか足下を暖めるものを持参せねば、と女房に相談すると、数年前はまやん氏からもらった登山用の本格シュラフに下半身をすっぽり包めば、と言われ、それは無理だ、だってシュラフって大きいもん、と言い返しました。
 でも、とりあえずそのシュラフを出してきて実験してみよう、ということになり、やってみたところ、結構いけそうなことが判明。
ただ、長いこと押し入れの中に直しておいたので(九州では収納することも、直すと言います)日に干そうということになり、結果的にロー行きはうやむやになってしまいました。
 で、自宅で行政法の教科書を読み込むことにしたのですが、やはり行政法はとても分かり難い科目です。全然先に進まないのです。
 からまった糸みたいです。いらいらが募ります。
 ああ、また明日から机寝になりそうです。しかも2月の上旬まで続きそうです。
 元日だったか、NHKの朝7時過ぎの番組で、日本巡礼の旅、というのがあり、緒方拳さんが亡くなる半年前、自分のルーツを知りたくて体の痛みと闘いながら方々旅をしてたそうです。そして、大分県の奥にある緒方町というところにある緒方神社という古い小さな神社の境内に座り込んで、『ここがおれのルーツかあ』とつぶやいたのだそうです。なんでも、境内に入ったとき、風が緒方さんに吹いてきて、まるで自分を歓迎してくれているような気がしたのだそうです。
 緒方町には何度も行ったことがあるので、緒方さんがあの場所をご自分のルーツと感じられたのをなんだか嬉しく思いました。合掌。

2009年1月3日土曜日

ローは寒かった











さすがに正月三日のロー内,人影はまばらで、室温は24度、足下に冷気が押し寄せてきてつらかったです。ダウンのコートを足に巻いて凌ぎましたが、今度は上半身が寒くなってきました。





途中、睡魔が襲ってきたときには体をダンゴムシみたいに縮めて眠りこけました。




民法の問題、なかなかのくせ者でまとめにくいです。預金担保貸し付けと準占有者への弁済という、古くて新しい問題です。




知らないうちに新判例がぞくぞく出ていてそれらを理解するのに時間が掛かります。




帰りに筥崎宮を通って帰りました。女房の実家に行く途中なんです。夕方6時半過ぎでしたがまだ大勢の参拝客がいました。拝殿の門前には50メートルほどの行列が続いていました。




寒空の上には半月がくっきり浮かんでいました。空気がとても澄んでいるのがよく分かりました。








午前中、パソコン専門店にて4ギガのUSBフラッシュメモリを2本買いました。1本がなんと980円。めっちゃ安です。




とても便利な道具ですよねえ、これって。かつてのフロッピーがおもちゃに見えます。




奈良の友人から久しぶりに電話が掛かってきました。まだ独身です。性格は折り紙付きなのに。女性に見る目がないのか、そいつが超奥手なのか。わたしのまわりにはそんなのが大勢います。




だれかいい人がいないものか、と勝手に心配しています。





2009年1月2日金曜日

平成21年1月2日(金)






















あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。






宇佐から田川を通り、八木山バイパス経由で帰ってきました。田川には雪が積もっていました。






かなり寒い正月でした。元旦の朝はちらほら雪が舞っていました。






大晦日からビール日本酒ワインと飲み続け、食べ続けて苦しくなりました。






 姪から言われました、わたしがあんまりしゃべらなかったと。なるほど。1月は辛い月になりそうなので憂鬱になっていたのかも。






行政法、要件事実、民法の答案作成、そして2月の後期試験。厳しいです。






そんなことが頭から離れなかったのでしょう。おかげで初夢も試験を受けてた夢でした、わたしはどっかの寄宿舎に入ろうとしていました。その寄宿舎というか寮は7人部屋で、ベッドは3段ベッド、机は鶏小屋みたいに狭く、形ばかりの仕切りで隣の生徒と仕切られていました。






試験は何度もあって、今思うとその教室はかつてわたしが働いていた塾のある一部屋のようでした。試験の中身は民事裁判実務の要件事実の問題のようでした。






今年1年を暗示するかのような初夢でした。