2013年9月11日水曜日

三振

自分の番号がありませんでした。
ありえない、と思いました。
今までの受験人生で一番手応えがあったのです。
2000人という大きな枠の中に当然入っていると思っていました。
唯一の不安は倒産法の答案用紙の取り違えだけでしたが、そのようなほとんどないだろうと思います。仮にそのせいで落ちたとすれば、アホもいいとこです。
個別の成績表は今月下旬に郵送されます。何がいけなかったのか、是非知りたいです。今回の不合格には全くもって納得できないからです。
自分の人生を考え直すことにします。
これから先どうやって生き甲斐を見つけていくか、現実と折り合いを付けるか、あくまでも今の夢を追い続けるか、新たな希望を見つけるか、今は未だ頭の中は空虚で悔しさと苦さと非現実感だけしかありませんが、おいおいはっきりさせるつもりです。
とりあえずご報告まで。
応援してくださった皆様には申し訳なく思います。

2013年9月7日土曜日

クルマ疲れ

昨日、母親を乗せて宇佐から小倉記念病院までクルマで出かけました。小倉に出る手前、苅田というところに北九州空港という海を埋め立てて作った海上空港があり、そこから東九州自動車道という高速に乗り、途中から九州自動車道に乗り換え、さらに北九州都市高速へと、と合計3つの高速をサーフィンするという離れ業を、しかも我が人生初のETC使用のおまけ付き。
緊張がマックスに高まりました。慣れない高速とその移動、それぞれETCが作動するかどうか気が気でなく、本当に疲れ果てました。そして都市高速の最終地点で危うく事故るとこでした。小倉高校の近くで都市高速が二股に別れているのを知らず、しかもその二股地点の手前は緩やかなカーブになっていて前方に二股があるのが見えないのです。高速を降りる以上、左側のレーンに入っておいた方が楽だと思ったのが大間違い。左側レーンにいると目的地と反対の方向に高速が向かってしまうのです。二股直前にあわてて右のレーンに割り込んでしまい、後続のクルマがわたしのクルマに追突しそうになり、大変な迷惑をかけてしまいました。
帰り途も同じルートで高速を使ったのですが、とうとう途を間違えるミスをしてしまいました。都市高速から大分方面に向かって九州自動車道に入らなければならないのに、間違って山口方面に行ってしまいました。仕方なく新門司ICで一旦降りてまたすぐ逆方向の入り口に入り直しました。
小倉記念病院はまことに素晴らしい病院です。建物もきれいですが、スタッフの案内が素晴らしいです。患者の当日のスケジュールがきちんと紙に打ち出してあり、何時にどこでどんな診療をするか、予め知ることが出来るのです。患者にとってはとても安心することができます。
母親の診察を担当した医師はわたしと同じ大学の医学部出身でした。やはり変人でした。どこかオタク的雰囲気のある、若いときの竹中直人みたいなヤツでした。
少し自信過剰気味で、あんまり好きなタイプではありません。『おんどりゃ~っ!後輩!ちっとは謙虚になれや、ドアホ!』と、心の中で譴責してやりました。
母親はよろよろで、悲しくなりました。来年来るときは車いすになるかなあ。
父親は一応元気ですが、怒りをストックすることができなくなりました。洪水対策に作っておく遊水池みたいな怒りを一旦溜めておく堪忍袋の緒が切れるどころか、堪忍袋そのものが無くなってしまっています。
今朝、母親が中指が痛いというので、母親を、今度は近所の整形外科に連れて行ったのですが、父親も一緒に行くと言ったので連れて行きました。朝8時半に整形外科に着いて受け付けで初診の申し込みをし、痛みを告げると、その後医師が診断してレントゲンを撮るということで待合室で10分ほど待っていました。すると、父親が待ちくたびれて、険しい顔をして受け付けの窓口に行き、中にいた看護婦やらスタッフに向かって『レントゲン検査をはよ~せんかねっ!』と大声でおらびちらかしました。じっと待つことが出来なくなっているのです。すぐ癇癪を起こしてところ構わず爆発させるのです。
わたしは大声で『おとーさん!もういいから!いすに座って!』と言いました。待合室にいた患者さんたちは皆目を丸くしてわたしたちを見てました。
我慢することが出来なくなった父親もヒドイですが、それは老衰の表れです。
わたしがこの一件で改めて分かったのは、一昨日の小倉記念病院の準備段取りのすばらしさでした。あと何分後にどこで何をするか、というノーティス、事前告知がきちんとしているので、ほったらかされている不安感が生じないのです。
それに比べて田舎の病院は、自分のレントゲン検査があと何人後、何分後なのか、スタッフは言ってくれません。そういうことをしようとする意識がないのです。医療はサービスだ、患者はお客様だ、という気持ちが無いのです。
そういう意味では父親の怒りの発作も当然な怒りだと言うことが出来ます。

☆本当は昨日のうちに博多に帰るつもりでしたので、ローの刑訴ゼミ用の準備を今日博多に帰ってから慌ててしました。
わたしにとってはもう終わった試験なので、刑訴の準備のための本のPDF作りなんかする必要はないのですが、後輩に受かってもらいたくて、もの凄く有益な本で是非とも読んで欲しいのでせっせとPDFを作りました。
それで、今日の夕方後輩にそれを渡したとき、かなりキツイことを言ってしまいました。あ~あ、父親の堪忍袋どころか、自分こそ


田川のマヌカンピスというケーキ屋さん。丸ごと桃がスゴイ。

田川に本社、工場があるチロルチョコの工場横にあるアウトレット


どれも1袋300円!きなこ餅、紫いも、桜餅、ミルク。

小倉記念病院




堪忍袋が無くなっているじゃあありませんか。大バカ者は自分の方でした。

☆この3日間は好天が続いたのですが、また明日明後日と天気が崩れそうです。実は二番目の兄から、宇佐の安心院(あじむ)というワインの有名なところで、ワイン祭りが土日にあるから行け、と、1枚2500円のステーキ+ワイン+ワイングラスセットのチケットを2枚くれたのです。ですが、さすがにこの3日間クルマを運転してばかりでキツイです。
女房と相談した結果、日曜日にまた宇佐に出かけます。ステーキとワインを飲みに。とは言ってもクルマを運転する以上ワインは飲めないので、代わりにメチャクチャ美味しいブドウジュースをたっぷり飲んできます。ただ、雨模様なのでどうやって飲み食いするのか、不安です。
☆2020年オリンピック開催地がもうすぐ決まります。わたしは東京は×ではないかと思います。福島の原発汚染水問題は日本以外の国ではトップニュースなんですが、不思議なことに我が日本だけは頬被りして無視してます。唯一、テレ朝だけがしつこく汚染水問題を取り上げていました。それに引き替え日テレとかフジテレビなんかは自民経済界べったりですから汚染水問題は敢えて無視し続けてきました。
ところが今になってオリンピックに影響が出るという訳の分からない理由で突然政府が汚染水問題にタッチすることにしました。それまでは一企業たる東電に丸投げ。その東電は、学者が早い段階から今のままでは必ず汚染水は地下水を通って海に流出すると警告していたのを悪意でもって無視しまくってました。我が国を文字通り滅ぼす悪の根源はこの会社であり、その片棒を担いでいるのが政府財界です。
今日、JOC会長がこう言いました。『東京は安全だ。福島から遠いから。』と。これを聞いた福島在住の人たちは激怒しました。JOC会長の言葉を裏返すと、福島は安全ではない、ということなんですから。
でも、そうやって日本国民に嘘をつき、隠し通してきた汚染水問題がなんと皮肉にもオリンピック招致問題で致命的なネックとなって政府財界に跳ね返ってきたのです。
汚染水を海に流すなんて、それを許す東電と政府に対しては、全世界を敵に回したと言わざるをえません。汚染水問題を放って置いて、東京だけはクリーンだからオリンピックをやってくれなんて、よくもそんな厚顔無恥なことを平気で言えるものだと思います。猪瀬知事も、内心では、東電の無為無策、政府の後手後手の対応に怒り心頭でしょうが、知事本人にも責任が全くないとは言えないと思います。オリンピックを開くにふさわしい場所というのは、まず第1にそこに集う人たちの安全安心が確保されている場所である必要があるのに、都知事はその意識が薄かったと思われるからです。つまり、猪瀬知事本人も、オリンピック開催が先にありき、で、生身の人間については後回ししたとしか思われないからです。
放射能の不安を抱いた都市でオリンピックを開くのはムリではないでしょうか。それとも東京に住んでいる人たちは、250キロ離れた福島で起きている汚染漏れは自分のところまでは来ないとタカをくくっているのでしょうか。それこそ、ナイーブな考えです。 注:ナイーブ=世間知らず



宇佐の実家近くにあるブドウ農場の直売所

2013年9月4日水曜日

今日も雨、気温20度

明け方、横殴りの猛烈な雨で目が覚めました。台所の窓を開けていたので、床がびっしょり。この1週間、雨ばかりですっかり季節変わりしてしまいました。あの夏の酷暑が懐かしく感じてしまうほどです。もう、涼しいどころではなく、肌寒いくらいです。
ローへの行き来のときクルマのオートエアコンで外気温度を測ると20度と表示され、ナンじゃこりゃ、でした。10月の温度じゃありませんか。
で、今は午後11時35分。勉強部屋の窓を開けていますが、雨音と涼しい風が入ってきています。もともと雨は大好きなので、涼しい風と雨音の二重奏は大変心地よいです。
今日は3人で刑訴ゼミ。その後みんなでロイヤルホストに行ってランチ。会話が楽しかったです。
明日は宇佐に戻ります。あさって早朝、母親を小倉記念病院にクルマで連れて行くことになっています。宇佐から小倉までは意外に時間がかかります。九州は博多ー熊本ー鹿児島、という西側は交通網が発達しているのですが、東側は全然未整備です。
それではまた。

2013年9月3日火曜日

元気が出るムネリンダンス


ユーチューブに懐かしのムネリンが。今彼はトロントブルージェイズで人気者になっています。地元ファンにもの凄く愛されています。さよならヒットなんかも打っていて、人気のみならず実力も認められています。
ムネリンみたいな超前向き人間にわたしもなりたいです。
そうだ!苦しいときは歌って踊ろう!

☆この前N先生に呼ばれて一杯やったとき、先生から読め、と勧められた本が2冊ありました。うち1冊は先生からその場で頂戴しました。
堤 未果さんの『(株)貧困大国アメリカ』(岩波新書)と、宮城谷晃光さんの書いた本すべて、です。
貧困大国の方は、ちょっとしか読んでいませんが、アメリカという国の恐ろしさ、1%の大金持ち、大企業のあくどさに戦慄を憶えます。まったくヒドイ国です。
宮城谷さんの本は、わたしはちょっと敬遠していました。中国の春秋戦国時代が余り好きではないので、その時代の王や宰相を主人公にした本は苦手だなあ、と思っていますので。でもせっかく先生が勧めるのだから、と、今日、ジュンク堂でざーっと著作集を見ていると、孟嘗君という題名の小説が面白そうに見えたので、全5分冊のうちの最初の第1巻だけ買ってきました。裏書きを読むと、孟嘗君(もうしょうくん)という人物はもの凄くカッコイイ生き様をした斉の国の宰相だそうです。その養父もまた素晴らしい人物だったそうです。ちょっと興味が湧いてきました。

☆刑訴で一昨年から探していた本がとうとう見つかりました。読んでみると、想像以上に素晴らしいものでした。そして、わたしが前々から考え込んでいた点について、ズバリ解説してくれていたのにはビックリしました。わたしが考えていた問題点を同じ問題意識でもって詳細に解説してくれていたのがもの凄く嬉しかったです。自分の発想は間違っていなかったことが分かりました。




2013年9月2日月曜日

平成25年9月!

台風が過ぎ去った後も雨が降り続いています。気温もグーンと下がり、ひんやり感が増してきました。ツクツクホウシもほとんど聞こえてきません。
夏はもう終わったのでしょうか。
発表も間近になり、やるせなさ感が募る一方です。
気分転換を兼ねて今日、久しぶりにコンビニ弁当仕分けのバイトに。雨が降っていたので箱崎埠頭まで女房と一緒にクルマで。
1週間ぶりの肉体労働はやはりきつかったです。特に、後半、チルド仕分けと言って、1リットルの紙パックに入ったジュースやお茶を仕分けするのがきつかったです。重いのと、かがむ所作が多くて腰が痛くなるのです。前半の弁当仕分けの際も、積み上げたコンテナの数をチェックするのに腰をかがめてまるでスクワットかウサギ跳びのような動きを何十回もやらされるので、腰もですが、足の先とかふくらはぎがジンジンしてきて痺れてしまいます。その後に重い紙パックジュースを腰をかがめておいていくのですから、もう勘弁して!と悲鳴を上げそうでした。
夜9時、半沢直樹が始まる前、京都にいる35年来の友人Mくんから電話が。大学時代に知り合ったのですが、歩く実直、ジェントルマンの見本みたいな人間です。
人が良すぎるため、京大ローで他人のために散々汗を流しました。自己中の真反対の人です。
Mくんと、9時から1時まで、4時間にわたって電話で話し込みました。ほとんど勉強の話でした。わたしから議論をふっかけたのが原因です。なぜ行政訴訟は抗告訴訟が原則形なのか、とか、訴因と公訴事実の関係と、それらは民訴では何に相当するのか、公訴事実といっても二つ存在するのではないか、とか。
ジェントルマンの見本ですが、いざ議論となるとなかなか頑固です。長時間でしたが充実した楽しい会話でした。
半沢直樹、事前に録画予約しておいて良かったです。明日観るのが楽しみです。

2013年9月1日日曜日

ひょうたん寿司で

昨日、夕方、突然、いつもお世話になっているN先生から電話が。今天神に居るから一杯やらないか、とのお誘いでした。恐れ多くて尻込みしかけましたが、せっかくお誘いくださったのでありがたくお受けしました。
その時わたしは車でローに来ていたので、一旦クルマを住吉の女房の実家に置いてからバスなり地下鉄なりで天神に向かおうと思ったのです。ところが、台風のため雨がジャンジャン降っていて、しかも金曜日の夕方特有のラッシュアワーと重なり合ってしまい、猛烈な渋滞に巻き込まれてしまいました。N先生との約束の時間に天神に到着することは完全に無理。猛烈に焦りました。タマタマ女房が帰宅していたので女房を住吉で乗せ、一緒に天神に向かい、そこでわたしだけが降りて女房はそのままクルマで住吉に引き返す、という計画は崩れ去りつつありました。
N先生に、遅れてすみません、という電話を2回もしてしまいました。
結局、天神の手前の大渋滞の真ん中でわたしはクルマを降り、降りしきる雨の歩道を走りました。
ようやく天神地下街の南端にたどりつき、地下街へ下りました。そこから、待ち合わせ場所である地下鉄改札口までの遠かったこと!走っても走っても地下街は延々と続くばかり。いろんな汗がほとばしりました。
結局、6時半の待ち合わせ時間から30分近く遅れてしまい、N先生はすこしおかんむり。
10回くらい深々と頭を下げて謝りました。わけを話すと、それなら奥さんも一緒にくればよかったのに、とおっしゃってくださいました。
ひょうたん寿司というお店は昔から大繁盛しているお寿司屋さんです。その日もぎっしり。廊下には2組ほどがいすに座って待っていました。
10分ほど待って店内に。久しぶりに本物のお寿司を食べさせていただきました。わたし好みの、小振りな江戸前で、しかもシャリがほろりほろりと口の中でほどけていくのです。
お寿司以外にも、ハモの梅あえ、鯨のさえずり(舌)の刺身など、どれも美味しかったです。N先生はお酒がもの凄く強くて、生ビールの後は伏見のお酒、玉の光の小瓶を二人で4本空けました。普段そんなに日本酒を飲まないので相当酔っぱらいました。
N先生とは法律の話とか今年の試験の話はほんの少しだけで、後は四方山話とか昔の思い出とか。N先生は高校の大先輩なので、思い出話をすると共通項がかなりあります。むかしむかし、筑肥線という国鉄の線路がありました。博多から唐津までの線路です。なかなか風光明媚な線路でして、博多湾や能古の島、生の松原など、美しい海岸線を通っていました。今は半分、地下鉄に取って代わられてしまいました。
唐津への途中に、二丈町というところがあり、そこには希に見る良質温泉である、きららの湯という温泉センターがあります。ラジウム温泉でして、ほんなこて上品かつ清潔かつ最高の効能がある温泉です。この温泉に入ると身も心も清々しくなるんです。二丈町にはN先生の叔母さんが住んでらして、子供の頃、蒸気機関車で博多から二丈町にある一貴山駅(いきさん)に降りると、駅の周囲はすべて田んぼ。その田圃の向こうに叔母さんの家があり、そのときの情景が今も思い出される、とおっしゃっていました。よく分かります。わたしも、子供の頃乗った汽車とかバスとかの記憶は他のことに比べると遙かに鮮やかに記憶に残っていますから。

世が世なら最高裁判事になられたはずのN先生と差しでお酒を飲むことができ、光栄でした。あと2年で公証人を退職され、ローの教官も原則退官ということです。その後は弁護士登録されてローの教え子たちと共同事務所を立ち上げるのだ、と、おっしゃいました。その時はあんみつさんも大番頭として頑張ってくれ、と言われ、脂汗が出ました。第一、今年受かっていなければならないのに、不安が拭えません。第二に、もしもN先生がボス弁なら、わたしが書いた起案はN先生から10回くらい書き直しを命ぜられることは明らかだからです。福岡高裁時代、地裁判決の三分の一以上は厳しく叩かれて破棄されたそうですから。
進退両難です。でも、受かってからキツイ目に遭う方が落ちるのよりは何万倍も楽です。
あ~、もうすぐ発表かあ。

2013年8月31日土曜日

理想の株式会社ーカゴメ

昨夜のカンブリア宮殿、あのケチャップで有名なカゴメの特集でした。物凄い会社だと知って大いに驚き、感心しました。また、このような面白い番組をたくさん制作しているテレビ東京も、クズ番組しか作らない他の民放に比べると評価されるべきだと思いました。

カゴメの意味は竹篭を編んだときにできる六角形の模様、籠目模様=ユダヤの星と同じ形=の籠目からきたのだそうです。
カゴメはポルトガルで契約農家からトマトを買って現地工場でピザ用のトマトピューレなどを生産してイギリスなどに輸出しているそうです。ポルトガルはヨーロッパ最大のトマト生産国で、そのポルトガルにおけるトマト生産量の大半をカゴメの契約農家が作っているんだそうです。知りませんでした。
それだけでもびっくりするのに、わたしが一番驚いたのはカゴメの株主構成です。株主の99,5%
が個人株主!!!なんです。日本の大企業では考えられないことです。日本では大企業の株主は圧倒的に法人株主で占められています。大企業同士の株の持ち合いがガバナンス(企業統治)やコンプライアンス(法令遵守)を空洞化、有名無実化しているのです。
ところがカゴメはほとんどが個人株主です。しかもカゴメのファンなんです。カゴメ株を譲渡しようとする株主はほとんどいないんだそうです。株主総会では具体的な商品について、美味しくないなどとの株主意見が出るそうです。
個人株主が多数いることのデメリットとして株主総会費用がかさむことが考えられます。17万人分の書類準備送付、株主総会会場は物凄く大きな会場を確保しなければならず、相当な額が必要です。ですが、本当はそれはコストなのではなくむしろ投資だとも言えます。
つまり、株主はカゴメ商品を買ってくれるお客様でもあるのです。お客様対策は会社発展にとっては投資です。さらに、お客様からダイレクトに情報をもらえます。そうやってお客様を大切にしていけば株式が大量に売られることによる暴落のおそれはありませんから株式市場での資金調達も円滑にできます。
株主総会の任務、権限として経営陣の監視、というのがありますが、まさにカゴメの株主は自らがカゴメのファンであることに基づいて愛社精神からナチュラルに経営陣を見張る、いや、見守るのです。
まさに理想の会社です。

2013年8月28日水曜日

寒くて寝冷えしそうに

昨夜はエアコンを付けるどころか、逆に窓を閉めて寝なければならないくらい涼しかった、いや、肌寒かったです。なのに窓を開けたまま寝てしまったため羽毛の夏布団にくるまって寝てました。
久しぶりに刑訴ゼミに参加。新鮮な感じでした。終わってから参加者3人で熊本名物のチョボ焼きを食べました。一銭洋食です。お好み焼き系統で一番好きかも。
薄いクレープみたいな生地の中に野菜とか肉とかを炒めたものと、タクアンの刻んだものを混ぜて入れて焼くのです。
その後、クルマの車検を日産にお願いしていたのができあがったというので、代車を運転して行きました。代車はニッサンラティオというセダンで、1200CCのクルマですが、結構でかくて出足もなかなかシャープでした。セダンというクルマの大いなる欠点は後ろがよく見えないことです。バックするのが恐ろしかったです。
また、日本車は大概フロントもサイドも窓が小さくて、おまけにフロントウィンドウはかなり角度が寝かせてあり、前方視界も悪いし天井が頭にくっつくくらい低いです。わたしの美的観点からしたら失格です。その点、ヨーロッパ車の多くは素晴らしいです。ルノーもシトロエンもVWも窓が広々していて気持ちが良いです。中でもわたしがスゴク見直したクルマはVWです。ビートルです。あの丸い形のフロントウィンドウからの前方視界は大変広いです。しかもビートルはダッシュボードの高さが結構低いので左右のみならず上下の広がりもスゴイです。
で、我が家のクルマ、ニッサンルークスですが、代車からルークスに乗り換えてニッサンのディーラーから道路に出た瞬間、もの凄く気持ちが良くなりました。改めてルークスの前方視界の広々さにちょっと感動してしまいました。パノラマのような感覚です。そのため、軽自動車の致命的欠点であるパワー不足も我慢できました。

☆当分バイトはやりたくないです。ローでマンション管理士試験と簿記の勉強をしようと思います。働かないで勉強するって、究極の贅沢だったんですね。心から反省。

2013年8月27日火曜日

秋の兆しと覆面調査と宇多田ヒカル

☆今日は涼しかったですねえ。酷暑が懐かしくさえ感じてしまうほど爽やかな秋っぽい風が吹いていました。
今日、バイトで、ある会社を覆面調査してきました。ハラハラドキドキしました。多少ではあっても、また、正当な行為であるにしても、やはり人を騙している要素は否定できません。ミシュランの覆面調査員も似たような気持ちなんでしょうか。ただ、ミシュランと違うのは、覆面調査の元々の依頼者は当の覆面調査対象会社その人なんです。内部調査を外部に発注したということなのです。また、自分のところの社員が社内マニュアルを正確に実践しているかを確かめるための調査なので、まじめにちゃんとやっている支店にとっては評価されることになりますから有り難い制度とも言えます。そうやって自分を鼓舞して調査しました。これ以上は守秘義務に引っかかりますので書けません。結論。あんまり面白いバイトではなかった、です。

☆ 宇多田ヒカルさんのお母さん、藤圭子さんが飛び降り自殺なさったとき、その原因は一体何だったんだろう、とか、宇多田ヒカルさんは辛い思いをされたのだろう、などと推察していました。わたしらにとってはお母さんの藤圭子さんと同世代なので、彼女の自殺は我が身に迫ってきました。あの無表情な美しい顔、真っ黒な長い髪の毛、まるで日本人形のような外観。けれど、それとはまったく逆なハスキーボイス、どす黒い情念で凝り固まった歌、昭和のニオイの発生源とも言える歌手でした。
その娘である宇多田ヒカルさんが母親の自殺について公式コメントなるものを発表しました。それを読んで驚嘆しました。もの凄い表現力です。その内容である、母、藤圭子の精神疾患の存在についても驚きましたが、宇多田ヒカルの文章のすばらしさにもの凄く感心したのです。
なかでも一番スゴイと思ったのは、彼女の文章のどこにも接続詞がないのです。しかし、とか、そして、やはり、でも、また、そのうえ、ところで、それでも、なぜら・・・・・・などという接続詞を全く使わずにわかりやすい文章を書いているのです。
やはりこの人は並の歌手ではないなあ、とその文才に今更ながら驚きました。失礼ながらわたしはこの人の歌い方が嫌いです。息継ぎの音が耐えられないのです。わたしは呼吸器系が弱くてとりわけ息を吸ったり吐いたりすることに過敏なのです。なので彼女の歌を聴いているとこちらが息苦しくなってくるのです。
それはともかく、彼女の公式コメントを掲示させていただきます。接続詞のない文章がいかに素晴らしいか、是非皆さんにご紹介したいのです。

【宇多田ヒカルさんの公式コメント】
8月22日の朝、私の母は自ら命を絶ちました。さまざまな臆測が飛び交っているようなので、少しここでお話をさせてください。
 彼女はとても長い間、精神の病に苦しめられていました。
 その性質上、本人の意志で治療を受けることは非常に難しく、家族としてどうしたらいいのか、何が彼女のために一番良いのか、ずっと悩んでいました。幼い頃から、母の病気が進行していくのを見ていました。症状の悪化とともに、家族も含め人間に対する不信感は増す一方で、現実と妄想の区別が曖昧になり、彼女は自身の感情や行動のコントロールを失っていきました。私はただ翻弄されるばかりで、何も出来ませんでした。
 母が長年の苦しみから解放されたことを願う反面、彼女の最後の行為は、あまりに悲しく、後悔の念が募るばかりです。誤解されることの多い彼女でしたが… とても怖がりのくせに鼻っ柱が強く、正義感にあふれ、笑うことが大好きで、頭の回転が早くて、子供のように衝動的で危うく、おっちょこちょいで放っておけない、誰よりもかわいらしい人でした。
 悲しい記憶が多いのに、母を思う時心に浮かぶのは、笑っている彼女です。母の娘であることを誇りに思います。彼女に出会えたことに感謝の気持ちでいっぱいです。沢山の暖かいお言葉を頂き、多くの人に支えられていることを実感しています。
 ありがとうございました。
 
☆今日の天気はまことに爽やかでした。日一日と季節は夏から秋に向かって進んでいます。蝉の音も少なくなり、代わってコオロギや鈴虫の音が夕方の風情となってきました。発表も近づき、精神状態も極限に近づいて来ています。
論文の内容だけからすれば合格最低点を優にクリアしていると確信しています。恐ろしいのはその真逆に、致命的な形式的ミスを倒産法でヤッチャッタかもしれないということです。もしもそのミスが現実のものなら、アウト!です。今のわたしの頭の中が地獄の底なし沼に向けてグルグル渦巻くように奈落の底に落ちていきそうになっているのはその1点だけです。その恐怖を少しでも忘れることができるなら、と、肉体労働のバイトをやってきました。
ですが、昨日も行ったコンビニ弁当の仕分けバイトで、やはり1時間ほど経つと、このバイトが心底イヤでイヤでたまらなくなってしまいました。
昨日のバイト先では、最初の4時間(朝7時~11時)までは死ぬほどキツイです。全く休む間もなく次から次へと弁当おにぎりの仕分けが送られてきます。その後30分間休憩して、残りの1時間半は、急にペースが落ちて、大部分は紙パックのジュース20本分を透明ビニールで梱包しているその透明ビニール剥がし作業です。これはノルマとか切迫事情など一切ありません。その仕事が早く終わると、何か別の作業を振り当てられます。その仕事内容は他の作業のお手伝いなどです。派遣先の正社員で派遣を指導する人も、派遣に何の仕事をさせようか、と、仕事探しをするくらい、派遣先にとっても余りの時間帯となっています。
なのでわたしとしては透明ビニール剥がしの仕事がバイト終了時刻とちょうどピッタリに収まるくらいの量であれば、あえて急いでビニール剥がしをやる必要もなく、マイペースで確実にビニール剥がしをこなしていけばよい、と考えています。それに、11時までは時給800円では少なすぎるくらいの濃密で必死のスピードを要求される仕事をさせられたのだから11時半からは残りの仕事をゆっくりやってちょうど±0になるくらいだ、と思います。それでわたしが仲間の派遣女性二人に、ビニール剥がしはゆっくりやりましょう、と相談すると、二人のうち30歳代の女性はニッコリ微笑んで、分かりました、と返事してくれました。ところがもう一人の方、20歳くらいの女性は、ムキになってわたしにこう言うのです。『そんなことしたら仕事もらえなくなります!』と。
なんというナイーブさでしょう。バイト時間内は必死にやらなければならない、という労働倫理は見上げたものです。ですが、派遣先があなたに期待している労働内容、結果はあなたが思いこんでいる程度よりも相当少ないですよ、と言いたかったのですが、止めました。
この夏、いろんな場所で働いてきました。楽なところもあれば辛いところも。どのバイト先でも感心したのは派遣労働者、バイトが一生懸命働くことです。手抜きしているどころか、派遣先の会社の要求を遙かに超えてひたすら働いています。正直言ってわたしはあきれました。
何が言いたいかというと、労働契約に基づく賃金支払い義務と労働提供義務とが対価性を有していること、つまり、1時間につき800円分の労働を提供する義務はあるがそれ以上の労働提供義務はない、ということです。では1時間あたり800円に相当する労働提供義務の程度はどれくらいか?それは様々な労働環境を総合して、いわゆる相場観で決めるしかありません。で、わたしの少ない労働体験からすると、7時から11時までの弁当仕分けという労働は抜きんでて高濃度の労働が要求されます。1分、いや、30秒でさえ休む間がありません。ひっきりなしに次から次に仕分け対象の商品がやってきます。制限時間内にそれらを全部完璧に正確に、おにぎり1個の間違いもなく仕分けしてしまわねばなりません。そりゃあもうヘトヘトになります。
その労働に対する対価は、時給にすると軽く1000円以上になると思います。しかも、ビニール剥がしそれ自体時給800円相当の労働です。ですから、結局、この仕事は割りに合わない、ということになります。それに、さっきも言いましたが、派遣先もビニール剥がし以上のことを派遣に求めていません。
ですから、若い女性の心配は杞憂に過ぎません。ただ、一生懸命仕事しないと次から仕事を貰えなくなる、という発想を笑い飛ばすのは逆に傲慢のそしりを免れません。彼女にとって弁当仕分けバイトの口が貰えるかどうかは死活問題なのですから。
それでも、わたしは言いたいのです。もう少し賢くなっても罰は当たらないよ、って。自分中心で物事を判断するのからもう少し視野を広げて周りを観察してみたら?と言いたいです。派遣先があなたに求める労働の中身程度は何か、を相手の側に立って考えてみたらどうか、ということです。しかも、派遣労働者がその若い子みたいにみんな必死で安い時給で働いたとしたら、結局派遣労働者たちは自分で自分の首を絞めているようなものじゃないか、と思います。やはり労働対価を超える労働をするべきではないと思います。

☆いま自分が一番したいことって何だろう、と自問自答しました。結局、法律の実力を身につけることだ、と得心しました。とことん考え詰めることが自分の癖なんだとわかりました。
いまは、マンション管理士試験、マンション管理業務試験の勉強、簿記、財務諸表の理解を深めたいと思っています。また、民訴や刑訴などの訴訟法の構造、とりわけ、民訴における訴訟物、訴訟物の特定、特定請求原因、理由付け請求原因、と言う概念整理は刑訴での訴因、公訴事実とどのような関連性があるのか、について考えています。そういう頭で起訴状の公訴事実の具体例を読むと、とてもフレッシュです。検察官たちがどういう頭で起訴状を構成しているのかが分かってきました。やはり法律は考える作業、まとめる作業が最も重要だということです。憶えるのを主目的にした勉強は最低最悪だと今更ながらに身にしみました。
 

2013年8月24日土曜日

九大情報基盤センターのお兄様方、本当にありがとうございます。

ローでは九大の無線ランkitenetでネットにつなぎます。ところが先週金曜日に久しぶりにローに言ってノートパソコンをネットにつなごうとしたところ、まったくダメでした。
そこで情報基盤センターという九大生のネット環境を整備してくれる建物に行き、事情を説明して修復してもらうことに。窓口に出てきたお兄さんは感じの良さそうな20歳代。頑張って修復しようとしてくれました。わたしのパソコン専用の無線ランのドライバーをfijituのサイトから一度別のパソコンにダウンロードしてそれをUSBメモリにコピーしてわたしのパソコンに入れようとするのですが何度やってもわたしのPCは拒否するのです。1時間以上経っても上手くいかず、その日はあきらめ、後日また、ということで、バイトがない今日、再チャレンジをしてもらいに行きました。結局、11時から午後1時半まで、2時間半も頑張ってくれました。途中から彼の上司にあたるこれまた優しそうなお兄さんも加勢してくれだして、二人でいろいろ修復(その第1段階としてドライバーのダウンロード)の道を探って頑張ってくれていました。正午になり、1時までPCをその場において一旦お引き取りください、その間こちらがやっておきますから、と言われ、一度ローに戻り1時間ほど経ってからまた基盤センターに出向きました。ローから歩いて4分くらいのところです。
すると、先ほどのお兄さんが、『いろいろやってみましたが上手くいきませんでした。』と申し訳なさそうにおっしゃいました。それで、ダメであることの最終確認としてお兄さんはもう一度パソコンを再起動しました。
すると、なんと!先日からずっとセットアップを拒否し続けていた無線ランのドライバーがなぜかパソコンにダウンロードされて入っているではありませんか!わたしもですが、そのお兄さんは目を丸くして『え~っ???』と言うなり、先ほど加勢に入ってくれた上司のお兄さんに報告。すると再び二人で格闘してくれました。一歩も二歩もゴールに近づいた感がでてきました。どうも、うまくダウンロードできた理由として考えられるのはわたしのPCのCドライブの容量が満杯だったので最初はドライバーが入る余地がなかったのだけど、お兄さんたちがCドライブの一時ファイルを削除してくれた結果空きが増えたのでドライバーが入れたのではないか、ということでした。
それからさらに20分間のチャレンジが。kitenet専用のウィルスソフトをダウンロードする必要があるのです。
その結果、土壇場で見事修復に成功し、ついにわたしのパソコン画面にヤフーのホームページが映り出されました。
ほんとうにありがたいことです。こんなにも長時間、熱心に修復の努力をしていただいて、感謝感激です。
それでわたしが繰り返し感謝の言葉を述べると、そのお兄さんは『学生さんを助けるのが私たちの仕事ですから。』と。カッコイーッ!
ほんとにほんとに感謝です。マンション管理士試験対策にもの凄く役に立つサイトがありまして、是非ともそのサイトを見て勉強する必要があったのです。あるマンション管理士さんがボランティアで立ち上げた、建物区分所有法の解説(全部で500ページ以上になる大作です)と建築基準法の解説が載っているのです。

というわけで、こころから感謝します。本当にありがとうございました。

☆藤圭子さんが飛び降り自殺。なんで?ウタダさんの悲しみと苦しみ、お察しします。
☆イチローが日米通算4000本安打達成。かれのインタビューでの発言にまたしても感動。イチローはこう言いました。『4000本という数字が特別な瞬間を作るのではなくて、自分以外の人たちが特別な瞬間を作ってくれるのだと思う』と。物事の本質を本当に理解する能力を持った人だなあ、と感心。


 

 
下の写真は阿蘇のカルデラ内にある米塚というかつての噴火口跡です。是非とも写真をクリックしてみてください。このままだと全体の画像のうち右側の4分の1が見えなくなっていますので。

阿蘇山の米塚と呼ばれる噴火口跡



昔のウィンドウズの壁紙みたい
のではなく、それを称えようとしてくれる皆さんの気持ちが特別なものなのです。』と。

2013年8月22日木曜日

福岡刑務所で

ロー生のときに講義の一環で福岡刑務所見学をさせてもらいました。その福岡刑務所で今日、40歳代の男性受刑者が11メーターもある刑務所の高い塀に登ってそこから自分の意思で塀の外に向かって頭から落下し、脳挫傷で死亡した、というニュースが刑務所正門や塀の動画付きでテレビに。どうも、うつ病だったらしく、落下直前、制止しようとした刑務官に向かって『お世話になりました』と言ったそうです。
このニュースを見て、到底他人事とは思えませんでした。自分がこの目で見たあの高い塀、その内側と外側とはまさに天と地の差が。その差をあの塀が象徴的にも現実的にも表現しているのです。彼は隔離、監禁、自由剥奪、自我喪失の象徴的存在でもあるまさにその塀に登ったのです。そうして、おそらくこれはわたしの勝手な推測ですが、まるで映画『ショーシャンクの空』のように、両手を羽のように広げて塀の外の自由を自分が死ぬことでもって手に入れようとしたのではないでしょうか。黙禱。
今のわたしも、ほとんど似たような心境です。なんちゃって。
ともかく、自分がこの目で見て触ってもみたあの高い塀は、本当に高いのです。いったいどうやってあんな高い塀の上まで上がれたのか、よくわかりません。ただ、あの高い塀の向こうには心の自由が、この世では望めない自由がある、と思い込んだのかもしれません。マジで身につまされる話でした。
もう少しだけお付き合いください。人間が感じる自由って一体何なんでしょうか。それこそ、主知主義に陥ってしまいますが、やはり老荘思想に行きつくのではないでしょうか。これはわたしの本当に個人的な妄想ですので迂闊に信じないようにしてくださいね。
ですが、日本語の上手なハンガリー人の数学者ピーターフランクルさん、ユダヤ系だったので、伯母さんがアウシュビッツに収容されて殺されたのですが、この伯母さんが殺される前に書いた『夜と霧』という本では、アウシュビッツ収容所の中に居てさえも幸福感を感じる時がある、というのです。これこそ、人間はその気持ち次第で自由にも幸福にもなれる、またその逆にも陥る、ということを表していると思います。
わたしは以前は内心ではこう思っていました。人間は死ぬとどうなるか、というと、別のパラレルワールドの世界にいるもう一人の自分が目を覚まして、それまでの本来の自分の人生が別の世界の自分の夢に見ていた世界だったのだということに気づく、というわけです。
ところが、最近は、人は死ぬと魂がこの地球を旅立って宇宙の旅を始めるのだ、と。
この前読んだ本で、『ダビンチコード』の作者が書いた新作小説では、人間は死ぬとわずかに微量ではあるが質量が減少する、という筋立てでした。つまり、魂、自我、という精神的な存在にも質量がある、というとんでもない話でした。結構おもしろかったです。
☆こういう風に死後の世界とか自殺とかの話ばかり書いている自分がコワイです。やはり発表が近づいてきているせいでしょう。
☆そもそも最近はスカッとする話が身の回りに全然ないんです。今日のバイトがドタキャンになって何もしないで6割分のバイト代が補償してもらえた、くらいです。
☆ただ、少しではありますが、勉強したいなあ、という、餓えのようなものは出てきました。マンション管理士試験でも受けてみようか、なんて。建物の区分所有に関する法律というのは、読んでみると意外に面白いです。現役のマンション管理士さんがブログでこの法律や過去問の詳細な解説をしてくれていて、めちゃくちゃ面白いです。
☆明日木曜日は、お世話になっている先生からチョーオイシイバイトを紹介していただきました。背広を着て行ってきます。

2013年8月20日火曜日

福岡市は37,9度!   

今日は大どんでん返しの一日でした。その話の前に、昨日から気になったことがあります。それはセミの鳴き声が極端に少なくなったことです。ワシワシワシと鳴いていたのがストン、と聞こえなくなりました。ツクツクホウシにバトンタッチする隙間なんでしょうか。
それで、本題に。
朝から夕方までは、怒り新党!状態でした。
朝7時20分に箱崎埠頭に向かってバイクを走らせました。ノートパソコンの梱包のバイトです。前回と同じ仕事、、、、、のはずだったのですが、今日は梱包ではなく、梱包するための部品の準備の仕事でした。ノートパソコンにデータをインストールする作業は別の会社の派遣の人たちがやっています。わたしの属している派遣会社の仕事はタワーとディスプレイとキーボード、マウスを接続したり外したりしたり、それらの部品が入っている箱から取り出す作業とか、わたしのイヤな、急かされる作業でした。
わたしが怒ったのは、その作業をやるのが初めてだったので、派遣先会社の現場責任者の人が、わたしの属する派遣会社の派遣さんでその工場のベテランみたいなヤツに向かって、わたしが今日やる作業の手順を『教えてやってくれ』と言ったのを受けて、そのベテラン派遣がわたしに『命令』をしたことでした。しかも、実に嫌みったらしい言い方なんです。自分の教え方が下手くそなのを棚に上げておいて、そいつがわたしに言った作業のやり方がさっぱり要領を得ないのを、さもわたしの頭が悪いかのように蔑むのです。まっこと、漫画みたいなヤツでした。
派遣先の社員さんたちは皆言葉遣いが丁寧なのに、あろうことか、同じ派遣仲間が命令口調で仲間をこき使うのですから、怒りを通り越して、そいつが哀れに感じてしまいました。
途中までは、このクソガキ!とカッカしてました。こいつ、自分が正社員と勘違いしてないか?でも正社員ならきちんとした振る舞いをするはずだけどなあ、と、そいつがどういうつもりで同じ派遣仲間に命令しているのか、動機がよく分からなくなりました。
たぶん、人に命令したがる性格なんでしょう。一番たちの悪い性格です。
おとなを自負するわたしなのでじっと我慢していたのですが、さすがに切れかけたのが、派遣の終了時刻である5時半が来て正社員も派遣も皆集合して終わりの点呼をしようとしたときでした。そのアホたれが、わたしに向かって、仕事を振ってきたのです。アホか!もう契約上の労働時間は終了したんじゃ、誰がお前なんかの命令を聞くかいな、ボケっ!と思いました。ですが、何時か10倍返しにしてやる!【半沢直樹】と念じつつ、ハイハイ、と言って終業後のサービス残業を、同じ派遣会社の派遣の命令でやってやりました。
しかしまあ、信じられないバカ者がいるもんです。わたしの推測ですが、そいつはその倉庫にほとんど毎日行っているのでしょう。まるで倉庫の主になっているのです。逆に、正社員たちの方は、今日わたしが働いた倉庫で毎日働いているのではなく、いろんな倉庫とか会社の事務所移転とか、労働場所が日々変わるみたいです。それなので、正社員よりも居着いた派遣の方が仕事の段取りを熟知しているみたいです。
それはそれで良いのです。問題は、何故同じ派遣仲間同士助け合おうという気持ちにならないのか、です。
誰だって初めての職場でたくさんの作業マニュアルを一度に覚えることなんで出来ません。それを、そのアホは、すべての作業を一気に早足で(しかも小さな声で聞き取りにくい)まくし立てるのです。それで、こちらが?な顔をしていると、お前は馬鹿か?みたいな口ぶりで、そんなことも分からないのか、と言うのです。これ、本当にそのアホがわたしに言ったセリフです。
初対面の人間に対して、しかもわたしの方が年上なのは外見上明らかなのに、そういう態度をとる人間の気が知れません。怒りもありますが、あきれた、というか、可哀相、という気すらしてきます。

そうやってきつい仕事が5時半に終わり、足がジンジンしながら帰宅。明日朝から今日よりもっとキビシイ派遣のバイトを入れていたのです。
リニューアルするホテルの家具の搬入のバイトが、朝8時前から夕方5時半過ぎまで。自分でも、ムリじゃないかなあと危険を感じつつも申し込みをしたのです。今日の仕事の疲れを明日のキビシイ仕事まで持ち越さないよう、今夜は 早く寝るぞ、と覚悟しながら帰宅したのです。自宅でそうめんを食べながら冷たいビールをグビグビやりはじめたそのとき、派遣会社から電話が。どうせ週末のキツイバイトの紹介の電話だろう、と決めつけていました。
ところが!その電話の中身は、明日のホテルへの家具搬入のバイトが無くなった、というものでした。洋風家具が税関で停められたため明日の搬入が出来なくなった、ということでした。心の中で、バンザイ!しました。こんなことってあるのだろうか、とほっぺをつねりたくなるくらいでした。これで明日の辛い仕事をしなくて済んだ、という安堵、脱力、で体がふにゃふにゃに。ところがところが、もっと凄いことが。派遣会社の社員さんが言うのには、仕事がドタキャンになったため明日のバイト代の6割を支払う、というのです!!!え~っ?まじで~?
ふにゃふにゃの体が急にシャキンとなりました。まさに棚ぼたじゃあありませんか!
こんな美味しいことがあってもいいんですか?イインデスッ!しかも、明日の仕事に限って時給が高い!のです。もう、ウハウハですわ、アッハッハー。
これで、朝から夕方までのあのアホたれ派遣に対するイヤな思い出が見事に吹っ飛んでくれました。
いや~っ、終わりよければすべて良し、とはまさにこのことですなあ。
以上
☆福岡の最高気温が37,9度だったのと今日の出来事とは何の関係もありませんでした。スンマセン。
☆フジテレビ系列の朝6時59分の星占いではわたしの水瓶座は運勢1位でした。夕方までは、あの星占いは全く当たらんな~、とぶつくさ言っていたのですが、、、、。
フジテレビさん、ごめんなさい。

2013年8月19日月曜日

久住阿蘇の未掲載動画写真

 
 
 写真をクリックしてみてください。大きくなります。
 
 
 








 

2013年8月17日土曜日

はだしのゲンと松江市教育委員会と司法試験




決まりです!これが来年の司法試験の憲法または行政法の問題のネタになります。
間違いありません。
これはもう、論点の宝庫です。ありとあらゆる憲法問題、行政法上の問題が充満しています。ここには大きく分けて3者が絡んでいます。規制する側である市の教育委員会と各学校、規制される側として①この漫画が読めなくなる小学生③この漫画を書いた漫画家(お亡くなりになってらっしゃるのでその相続人が著作権者となるでしょう)、という各人の利害が衝突しているのをどう調整するか、が第1の問題です。完全に漫画の発行を禁止したという明らかに過度の制約をしたわけではありませんが、きわどい性的な部分とか残虐な描写だけを削除して開架図書とするという最小限度の制限でもありません。第2の問題は、読めなくなったのが小学校の図書室だけで、町の本屋さんに行けば小学生でも買って読むことができるのですから、はたして読む権利を制約したことになるのか、です。第3の問題は、そもそも小学校の図書室に置いている本を読む権利というのが憲法上の人権なのか、学校から与えられたものだけしか読む自由はない、与えられていない本を読ませろ、と要求する自由まであるのか、です。それとも、一旦図書室に置かれた以上、その本を読む自由は保障されるのだ、だから開架図書とされたものを閉架とすることは読む自由の侵害なのだ、と考えるか、です。あと、教育委員会と各小学校との関係は上下関係なのか、つまり教育委員会は命令権限があるのかないのか、規制する側の真の当事者は委員会なのか小学校の校長なのか、という行政法の問題も。
 
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住基カード

今日、城南区役所に行って作ってきました。500円。近々、ある企業の覆面調査のバイトをすることになり(一件につき3500円)、身分証明書を予め作っておいた方がよいと思ったので。パスポートが今月初めに10年間の有効期限が来てしまい、失効してしまったのも理由の一つです。結局、1回も海外に出ないまま失効してしまいました。
昨日まで大分の宇佐の実家に帰省してました。父も母も随分老いてきて、哀しいです。まあ、両方とも存命なだけまだ恵まれているとは思いますが。
実家にはチャコというわんこが居て、このブログの一番下の写真に載っているのですが、もう7歳。太ったおばちゃんになってしまいました。チャコをブラッシングしてやろうとすると、いやがって遁走してしまいます。母はチャコを甘やかしてしまっていて、チャコが台所に入りたがると、すぐに入れてやります。おかげで台所はチャコの抜け毛だらけ。とにかく、ブラッシングもお風呂も大嫌いなおばはん犬です。ところが、不思議なことにこのチャコからは犬の体臭がまったくしないのです。そしてまた、チャコからペロペロと舐められてもニオイがしないのです。ホント、不思議です。
女房の実家が飼っているチワワのファンタくんは体臭も口臭もスゴイので、一体なぜ違うのか、謎です。
発表が近づいてきてだんだん発狂し始めてきたので、過酷な肉体労働をやって暫し忘れようと、派遣会社に申し込みました。ホテルの家具の搬入とかパソコンの梱包とか事務所移転とか、、、、。
そのため、来週は肉体が悲鳴を上げるんじゃないでしょうか。そのかわり、自宅に戻ったら冷えたビールをカーッ!と一気にやってバタンキュー。

☆このところの猛暑の猛々しさには驚きます。容赦がない熱波、夜になっても熱さが衰えないのです。田舎での盆踊りでも、今まで体験したことのない暑い夜での踊りになりました。その上全く風が吹かないのです。まさしくサウナルーム内で踊っている感覚でした。
☆今一番美味しい、と思うソフトドリンクは、ただの炭酸水です。炭酸以外なにも入っていないヤツです。一度これを飲み出したら他のは甘ったるくてとても飲めません。カロリーゼロのコーラでも甘すぎて、飲んでも飲んでも喉の渇きは収まりません。ところがこの炭酸水は、強炭酸なので飲むと喉が痛くなりますが、飲み下すと喉の渇きが収まります。とても気に入っているのですが、何故か値段が高いです。ホームセンターでも500ミリで88円します。1,5リットル入りの炭酸という大型容器入りが無いのです。
☆それから、酒類では、1,5リットル入りで900円ほどしかしない安い赤ワイン。酸化防止剤が入っていないヤツ。メルシャンのもサッポロのもどちらも美味しいです。田舎で兄が持ってきた高級ワインを飲みましたが、それよりも美味しいです。そしてそのおいしさを倍増してくれるのが、フランス産のクリームチーズ『kiri』です。これも安いのですが、赤ワインととっても合います。この組み合わせがあんまりピッタリなので油断するとあっという間に2合くらい飲んでしまいます。そして酸化防止剤が入っていないためか、二日酔い、悪酔いしません。
近頃の猛暑に対抗するためにはビールだけだと喉の渇きは収まりません。却って気分が悪くなるばかり。赤ワインはなぜか喉の渇きが収まります。

☆韓流スターのイビョンホンはパニック障害を患っているのだそうです。かつてその経験をしたわたしとしては、痛く同情します。わたしの場合は、呼吸が出来ない感覚に襲われたのです。肉体的には空気中の酸素をちゃんと呼吸によって取り込んでいるのですが、脳がその事実を受け入れてくれず、100%窒素だけの空気しか呼吸していないと思いこむのです。ですので、空気中で溺れてしまうのです。いくら必死に肺が空気を取り込んでもその中に酸素が全く入っていない、そういう感覚に襲われるのです。もう、パニック以外の何者でもありません。恐ろしいですよ、窒息するのですから。とくに密閉された場所でよく発症してました。それなので、真冬でも窓を開けて寝ていました。なんとかして治さねば、といろいろやってみました。治ったのは、気功でです。気功のおかげですっかり自己コントロールできるようになりました。




2013年8月10日土曜日

「death fluorescence(死の蛍光)」

生物って、死ぬときに青い蛍光を発するのだそうです。昨日ネットに載っていました。
この新情報を知って、いろんなことが頭に浮かんできました。
昔の怪談話に出てくる火の玉も青白い光だったんで、昔の人はこの新事実をとっくの昔に知っていたということなのか?とか、日本人が他のアジア人と違い、赤よりもむしろ青を好むのは日本人が死を身近に感じているからなのか?とか。
中国人は自分の日常生活に死が関わることを忌み嫌うそうです。逆に日本人は毎朝仏壇にお参りします。亡くなった身内のことをまるで今も生きているかのように現在形で話します。墓地と生活空間の間に境界はありません。自宅の隣に墓地がある、なんて当たり前の光景です。日本以外ではそういうことはないそうです。
ただ、米国にはブルースという黒人音楽があります。黒人も日本人のように青を好むのでしょうか。たぶんそうではないと思います。差別を受けていた当時の人生の惨さ、悲しさ、絶望を青にたとえているのだと思います。ですから、むしろ黒人は青に対して否定的イメージを抱いているのではないでしょうか。
生と死とは不可分一体、連続した関係にある、ということを無意識的に持ちながら日本人は生活しているのでしょうかねえ。
青い蛍光の話題から話がズレズレになって、ズレズレ草になってしまいました。

最近、冷蔵倉庫での弁当おにぎりの仕分けバイトが急にイヤになってきました。なんでだろう?と考えていたところ、昨日、別の倉庫のバイトに行って原因が少し分かりました。
一つは、発表が迫ってきて、発表までにやり遂げようと計画していたことができないことへの苛立ち、合格発表への恐怖、です。
もう一つは、現場の作業自体に対する嫌気、正社員の若者たちの一部の態度が良くないこと、です。弁当おにぎりの仕分けはもの凄く忙しいです。次から次へと仕分けしなければならない弁当類、おにぎり類がどんどんカートに乗せられてきます。それを、数を間違えないように各店の棚にきちんと置いていかなければなりません。7時から11時までの4時間は戦場です。若い正社員たちからどんどん指示が出て休む間もありません。そのくせ、社員の指示は不十分なので、わたしがやっていた仕事に文句を言うことがあります。
もちろん、まっとうな人の方が多いです。ですが、わたしが居る場所は若い社員たちが仕切っているので、大人の振るまいを学んでいないような気がしました。

それに比べ、昨日働いた倉庫は、デスクトップパソコンのOSのインストール→完成品の部品全部を一つの箱に集め→顧客が受け取る段ボール箱にきちんと梱包、を流れ作業でやる倉庫でした。朝8時半から夕方5時半まで。長いです。派遣の人の数も多くて、全部で25人くらいは居ました。
派遣会社の社員は電話でわたしにその仕事を勧めたとき、『涼しいですよ~』なーんて適当なことを言ってました。わたしはそれを真に受けて引き受けました。パソコンを置いている場所はさぞかし冷房が効いているだろう、と思いこんでました。
ところが、そこはサウナ状態でした。締め切った倉庫内での作業。冷房ナシ。扇風機がわずかに空気をかき混ぜているだけ。そこで貸し出された作業服はみるみるうちに噴き出した汗でベチョベチョ。
休憩時間や昼食のとき、魔法瓶に入れてきた氷入りのお茶を何杯飲んでも喉の渇きは収まりませんでした。
このような劣悪な環境で、9時間もの長期拘束でしたが、何故か、その倉庫でのバイトが気に入ってしまいました。
一つは、パソコンの梱包は6個以上の部品をそれぞれの梱包方法にしたがってきちんと順番通り丁寧に梱包するというかなり複雑で神経を使う作業でして、梱包材もいろいろあり、どの部品にどの梱包材を使うか、すべて完璧なマニュアルに従って行わなければなりません。また、各作業工程を完全に実行したか、細かなチェック表に基づいてチェックしていかなければなりません。それなので、1台を梱包し終わるのに最低12分かかります。作業はすべて立ち作業。一日中立ちっぱなし。ときどき正社員が不意にチェックしに来ます。一度完全に梱包し終わった箱を再度開けてすべてをチェックするのです。
そういう具合に、かなり神経を使うのですが、一台梱包し終わると、満足感を感じます。そしてまた、コンビニ仕分けのように急かされることが全くないのです。自分のペースでやれるので、大変楽です。おかげで、ミスが少なく、ミスがあっても最後にもう一度チェックするときに発見修復できます。
結局、9時間拘束も苦にならないで終わることが出来ました。
もう一つの気に入った点は、正社員のおにいさんたちが大変紳士的なことです。コンビニ仕分けとまるで違います。こちらは社会人としてわたしたちを処遇してくれます。
わたしが指示された仕事をすると、『ありがとうございます。』と言ってくれるのです。
派遣に向かってそんな感謝の言葉を言った正社員はここだけです。
そういう素晴らしい接し方をしてくれるので、くそ暑い倉庫ですが、また行っても良いかな、と思ってしまいました。
この経験から分かったのは、コンビニ仕分けの倉庫の正社員のお兄ちゃんお姉ちゃんの社会経験の足りなさ、です。でも、若いからという理由だけで大人をアゴで使うことがあってはならないと思います。

一昨年は、学習塾のバイトをやっていました。それがどんだけ楽なバイトだったか、今にしてようやく分かりました。まして20年前には、大手学習塾でわずか45分の授業に3000円以上もらっていたことを思い出すと、肉体労働のバイトがいかに割りが合わない仕事か、余計にグッタリします。汗水垂らして4時間も働いて稼ぐお金をわずか1コマ教えるだけで貰えたのですから。

久住にある筌ノ口温泉(うけのくち)鉄さび味
川端康成が湯治に来たこともあります。



久住あざみ台展望台
遙かむこうに見えるのが阿蘇五岳
本当にこの説明書きの通りです。日本一です。

説明を追加


阿蘇神社

阿蘇神社門前町にある水基(みずき)と呼ばれるわき水がたくさん出る地区にある、元女学校校舎を利用した喫茶店、その横にあるそうめん流しと白玉団子(かんざらし)の店。店内にはこれまたわき水がこんこんと湧いていました。



かんざらし






















2013年7月29日月曜日

載せたい写真が溜まりにたまって・・・・

先週は初めてのバイトが二つ、お世話になっているN先生のお宅の庭の草むしり、と体力的にキツイ1週間でした。そのかわり、N先生の庭の草むしりには物凄いおまけが。望外のバイト代を頂いた上、物凄くおいしい中華をごちそうになりました。草むしりが終わってからシャワーを浴びさせていただき、心地よい疲労感に包まれながら冷え冷えの生ビールをグイグイ何杯も頂きました。甘くて苦くてキリッと冷たい味わいに体も心も沁みました。アワビの炒め物、貝柱のクリーム煮・・・・・・最後には大学イモならぬ、大学モチ。その甘くてもっちりした味わいが口の中に広がると、本当に『ウマいな~っ!』と痺れました。
翌日の日曜、草むしりのときの姿勢が、ずーっとしゃがみっぱなしだったので、ふくらはぎがパンパンに張って、ヒクヒク痙攣しはじめました。
そして今日、月曜、今日から3日間、冷蔵倉庫のバイト。朝7時から昼1時までの6時間。間に30分の休憩。先週のバイト先があけっぱなしの倉庫とか戸外とかのクソ暑いところだったため、汗のせいで体力が猛烈に消耗し、コーラやお茶の飲みすぎで胃腸が疲れてしまい、胃もたれとか、吐き気とか、下痢症状が出始めてきたんです。これではイカン、やはり涼しいところでないと、とバイト先を冷蔵倉庫に限定することにしました。
コーラの仕分けとかお菓子の仕分けをやった先週の常温倉庫と違い、疲れ方は段違いに少なかったです。もちろんバイトに慣れたのもあるでしょう。ですが、他のキツイバイトと比べることができるようになったお陰だと思います。
とにかく、作業場が涼しい、というのは物凄くありがたいです。

☆博多祇園山笠、久住阿蘇の絶景写真、動画、宇佐の長洲という漁港で行われた花火大会の風情を撮った写真、など、いっぱいあるのですが、夜は疲れがたまってなかなかできません。
なにせ、バイトのときは夜1時に寝て朝5時過ぎに起きているので、睡眠不足も手伝って、バイトが終わった夜はグッタリなんで。
明日も明後日もバイト。特に明日朝は雨みたいなので、合羽を着てバイクで行かねば。
それではみなさん、おやすみなさい。

2013年7月26日金曜日

憲法改正によって世の中はどうなるか、これを読め!

この前、慶応大学の小林節さんという、右翼で片腕の憲法学者が憲法改正反対を唱えていた、と書きましたが、彼の詳しい主張内容がダイアモンドオンラインに載っています。みなさん、是非読んでください。
http://diamond.jp/articles/-/39334
ほかの憲法学者も、どんな形でも国民にアベ総理の狙いがいかに恐ろしいものなのかを発信しなければならないと思います。それで飯を食っているのですから。
以下、自民党の憲法改正草案の一部のみを抜粋させていただきます。改正草案自体は公知の事実なので著作権侵害のおそれは無いといえますので。


――自民党の改正案では、具体的に国民にどんな義務を課そうとしているのですか。




 今回の改正案に出て来た代表的な義務が、第1章第3条2の「日本国民は、国旗及び国歌を尊重しなければならない」(新設)、第3章第24条の「家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない」(新設)、そして第11章第102条の「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない」(改正)といった文言です。要は、国家や家族を尊重し、その大切さを謳った憲法を尊重しなさい、という内容です。

どうですか?こんなヒドイ中身なんですよ!かつて、小泉さんは『郵政民営化』だけを連呼して自民党圧勝をもたらしました。ところが国民は、郵政民営化の中身、影響をろくに考えもせず小泉のキレの良い物言いにすっかりたぶらかされてしまいました。
今回も、なにか、憲法のどこがどう良くないのかという具体的議論をまったくしないで、ただ単に憲法改正を連呼しています。日本人よ、考えること、疑うことを覚えなさい、と言いたいです。
それから、『衆参のねじれ解消』なんてこともアベさんは言ってますが、みなさん、ねじれは悪いことだと刷り込みがなされているのに気がつきませんか?
衆参のねじれという現象は、むしろ日本国憲法がもともと予定していることなんです。ねじれが予定されたものであるからこそ、衆議院の再可決とか衆議院の優越とかがちゃんと憲法に規定されているのです。そもそも、参議院は衆議院とは違った視点からもう一度問題を見つめなおす、慎重に精査する、というのが参議院の存在意義なんです。ですから、ねじれは所与の前提なんです。
むしろ、ねじれが解消されると、参議院は衆議院のカーボンコピーになり下がってしまうのです。
法律のスムーズな成立も大切です。ですが、みなさんご存知のように、法律というのは物凄い力をもっているのです。日本の行政は100%、法律によらなければ執行できません。法律が無い場合や法律が許した範囲を超えて行政を執行する行為は、違法行為として絶対に許されないのです。それが法治主義というものなんです。主権者である国民が自ら制定した法律でこの国の行政は動いているのです。ただ、法律というものは両刃の刃でして、少数派の国民(その法律制定に反対した人たち)の権利を制約、侵害してしまうのです。
ですから、法律の制定には是非とも慎重な審理がなされなければなりません。憲法が衆議院以外にも参議院を設けたのはそのように少数派の権利を守るために慎重な審議をせよ、と国会に命令したのです。
ですから、ねじれ解消、という言葉は、もっての外のキャッチフレーズなんです。
そういう少数派の権利を侵害してもかまわない、ということを恐れもなく言ってのける自民党は、まことに恐ろしい政党であると言わざるをえません。
みなさん、もうちょっと考えてみましょうよ。ねじれ解消もそうですが、国会議員も痛みを共有すべきだ、とか言って国会議員の定数を削減しよう、なんてマスコミでも言ってますが、これもまた、嘘っぱち以外の何物でもありません。国交省とか財務省とか文科省とかの中央省庁の偉いお役人の間違った行政を監視することができるのは、まっとうなマスコミ(多分、いないでしょうが)か国会議員しかないんですよ!東北の津波の復興予算がまったく関係ないところに使われていたことが発覚した時、みなさんは激怒したでしょ?じゃあ、その事実はどこのだれが見つけることが出来たのでしょうか。そういう行政の不正を糺すことが国会議員の使命なんです。憲法ではそれを『国政調査権』と言ってます。ところが国会議員の数が削減されるならば、国政調査権による監視は全国の隅々にまで目を配ることはできなくなってしまいます。
最後に一言。権力者の言っていることは必ず疑え!です。

☆肉体労働によって体中が悲鳴を上げています。来週まではバイトを休まざるを得ない状況です。その間にアップしようと思っている写真、動画をどんどん載せます。今週初めに仲良し4人で久住阿蘇にドライブしたときの圧倒的な風景も載せます。




2013年7月25日木曜日

派遣派遣派遣

今日で3種類目の派遣労働を体験。内、二つは昨日と今日の連チャンでした。とにかく、バテバテです。死にそうです。
①最初に派遣された先は冷蔵倉庫。倉庫内が冷や冷やなので、必死で働いても汗をかかずに済みました。でも、百数十のコンビニに弁当やバナナやおにぎりを配送する倉庫なので、時間に追われてまったく休む暇がありません。仕事の密度は3つの中で一番濃いです。
②2番目はコーラ会社の配送倉庫。開け放たれた倉庫で、配送車に渡すために各コンビニごとにコーラやコーヒーやジュースやお茶をピッキングするのです。
倉庫内に特定の商品が固まって置いてあって、そこから配送先が欲しい分だけ取ってくるのがピッキング。逆に手元にある特定の商品を配送先が記されている棚に配るのが仕分け。
広々とした倉庫で、一方が完全に解放されているため、風は入ってくるのですが、温度計をみると35度!そのうえ、2リットルのお茶が6本入った段ボール箱とか缶コーヒー24本入りの段ボール箱みたいな重い重い荷物を積み込むのです。そりゃもう、きついのなんのって、言葉で言えないほどです。その日はゼロカロリーのコーラ500ミリ缶を2本、500ミリのペットボトルのお茶を2本、計2リットル、それ以外にも持参した魔法瓶のお茶をグビグビ。いくら飲んでものどの渇きが治まらず、激しく消耗しました。正午から食事休憩有り、と派遣会社からのメールに書いてあったのですが、実際に食事が取れたのは3時半。すっかりバテてしまっておにぎりが全然のどを通りませんでした。派遣会社の説明では朝9時から夕方4時まで、という労働時間のはずだったのですが、終わったのは6時!2時間も残業させられました。わたしが怒り心頭で我慢できないのは、派遣先の会社がわたしら派遣労働者に対して、残業してもらっても良いか、と尋ねることをしなかったことです。初めから暗黙のうちに残業が組み込まれていたみたいで、派遣会社もグルになってわたしら派遣労働者を騙した感じがします。
③3つ目の派遣先は、今日出かけてきた倉庫で、巨大ショッピングモールへのお菓子の配送のためにお菓子を仕分けして配送車に渡すという、2番目の派遣と似たような会社です。こちらは、荷物そのものはお菓子が入っているためとても軽く、前日の飲料関係の段ボールの持ち運びに比べると天国でした。ここなら定期的に来ても良いかな、なんて思いながらお昼ご飯のサンドイッチを食べました。
ところが、お昼休み後、再び倉庫に戻ると、従業員の人が、『外に行ってください』というではありませんか。外?外!炎天下での仕分け作業だったんです。午前中倉庫内で同じ作業をしていたのが、今度は太陽がギラギラ照り付ける屋外でやれ、というのです。そこからの3時間は、まさに地獄でした。5時までが仕事だったのですが、4時過ぎには頭がくらくらしてきて、足が急に重くなり、歩くのがしんどくなりました。動きも鈍ってきて、こりゃやばい、と、熱中症の危険が出てきました。そこには正社員の人たちは2人、ほかに、派遣のおじさんも一人いましたが、彼らは太陽熱に耐えながら黙々と荷物の仕分けをしていました。わたしも、契約時間の5時までは、ふらふらになりながら頑張りました。でも、終了時のはずの5時になっても誰もわたしに終了と言ってくれません。前日、何も言わないまま2時間も残業させられたので、今日はどうしても時間きっかりに止めるぞ、と決意してました。何より、それ以上屋外で荷物の仕分けをする体力がわたしには残っていなかったのです。
それで、5時2分に、現場の責任者に、引き上げて良いか、と訊きました。彼は、残念そうでしたが、わたしがこれ以上やると体がやばいと言うと、仕事明けを了承してくれました。もう一人の派遣のおじさんは、わたしが引き上げるときに挨拶すると、えっ?という表情を浮かべてわたしを見ました。そのおじさんとは午前中話を聞いたりして知り合いになったのですが、彼は会社が、仕事終わり、と言うまでは黙って残業をしてきたそうです。今日もそのつもりだったようです。
わたしも、残業については、事前に派遣会社から説明があり、なおかつ、仕事環境が苛烈でないならば受ける用意もあります。ですが、派遣会社は騙し打ちのように、残業可能性については仕事をわたしが受けた後にしか言い出しません。一番問題のある当事者はやはり派遣会社です。キチンと説明する必要があるのに、仕事紹介の段階では残業について何も言わず、その仕事をこちらが受けた後になってようやく残業のことを言うのですから。

とはいえ、これだけはどうしても言っておかねばなりません。それは、派遣先の倉庫で正社員として働いている人たちが、若者も中年も壮年もみな、例外なく礼儀正しい、ということです。きちんと丁寧語で話しかけてきますし、頭ごなしに命令口調で指示する人は皆無でした。これには本当に感心しました。派遣を虫けらのように扱うんだろう、と覚悟していたのですが、杞憂に終わりました。おそらく、これはわたしの想像ですが、ああゆう配送倉庫というのは、いろんな会社の混合チームみたいになっていて、各社からそれぞれの社員がやってきますので(倉庫会社と運送会社と配送人員調達会社とは別みたいです)、一般の会社のように人の出入りのない、人間関係が固定されるところで生まれる絶対的上命下服からくるパワハラが生じにくいのではないか、と思いました。それから、現場労働力の多くは派遣やバイトに頼っているのが実情だから人材確保の必要上丁寧に扱えと言われているのかもしれません。今日の倉庫も、女性のバイトの人がたくさんいて、段ボール箱単位でない、商品1個2個という少量の発注に対応するための箱詰め作業をしていました。
☆☆また、わたしにとってはたった1日だけの仕事で、辛かったら二度と来なければ済むのですが、正社員の人たちは毎日つらい作業をこなしているのですから、頭が下がるとしか言いようがありません。あんなしんどい作業を毎日毎日やっているなんて、マジでスゴイです。
☆☆☆結局、最初にやった冷蔵倉庫内のコンビニ弁当の仕分けの仕事が真夏の作業の中では一番楽だと思いました。ほんと、汗をかく、かきすぎる、ということがどれほど体力を消耗させるか、30年ぶりの肉体労働でようやく思い出しました。昨日などは、わたしの腕の表面から塩の結晶が白く浮き出してました。試しに舐めてみると、めちゃくちゃ塩辛かったです。汗をかきすぎたため、おしっこもほとんど行きませんでした。
来週は、また冷蔵倉庫のバイトに復帰したいと思います。でも、最近その仕事紹介メールが無いんです。みんな、涼しいバイトに目を付け始めたのかも。
それでは、今からバタンキューします。みなさん、おやすみなさい。

2013年7月18日木曜日

期日前投票に行ってきました。

暑い暑い。今朝は体中が悲鳴を上げています。昨日のバイトが涙が出そうなくらいきつかったのです。
荷物の積み上げという作業ではかなり腰を使います。太ももの筋肉も。両肩も。昨日のバイトはあんまりキツイので時間が経つのが遅く感じてつらさ倍増でした。
おかげで今朝は太ももがヒクヒク痙攣してました。
バイト生が人数が多く、しかもみんなまじめで手抜きをしないため仕事がどんどん捌けていくのです。
すると、商品の仕分けが終わった次の作業、すなわち、仕分けしたコンテナの積み上げという、地獄のような仕事が振り当てられます、それも男だけに。なので、バイト生が多く、且つ、女性が多い日は悪夢です。
じゃあ、なんでそんなキツイバイト先に行くのか、行かなければ良いじゃないか、とも思います。ですが、仕事が、朝7時から午後1時までと、早く終わるのが良いからです。それもローの近くの埠頭にある倉庫で、倉庫内は5度くらいの室温にしているので汗をかいて体力消耗しなくてすむからです。
終わって外に出ると、ムワァ~っという高温多湿の空気に包まれ、一挙に体中から汗が噴き出します。
大学の図書館で勉強している知り合いのKさんを昼ご飯に誘って、クーラーの効いた涼しい場所でアイスコーヒーを飲みながらランチを食べるときが一番幸福感を覚えます。
そんなバイト生活を一日おきにやっていて、今日はその合間の休みの日です。溜まった雑用を一気に済ませようと一日中バイクで博多の街を走り回りました。
その一発目が期日前投票。憲法改正に反対する政党に投票しました。みんなの党は、以前は好ましいと思っていたのですが、憲法改正に前向きみたいなのでガックリです。
大体、国民の大半は憲法のことをほとんど知りません。ですから自民党アベ総理が言うことを鵜呑みにしかねません。
こんなときこそ学者は行動すべきなのに、ほとんどの学者は沈して黙しています。ほんまに、学者って生き物はアキマヘン。
そんな中、慶応の片腕のチャキチャキの右翼学者である小林節さんが、テレビで憲法改正反対と言ってました。たまにはまともなことを言うじゃないか、と見直しました。

で、話はいきなり卑近なものになってしまうのですが、期日前投票のために区役所に行ったところ、投票する部屋のそとの通路に学生らしき若者達が3人、腕に腕章をつけて、わたしが投票を終わって通路に出たところ、『ご苦労様でした。』と挨拶してきました。あ~あ、こいつら、楽して儲かる良いバイトしてんなぁ~、ってつい思ってしまいました。立って挨拶して、一日やって8千円以上は貰えるんだろうなあ、なんて。なんでオレにこのバイトが廻ってこなかったのか、悔し~っ!

そんな毎日でーす。なもんで、簿記の勉強は滞りがちになってしまってます。

☆この前、博多祇園山笠の写真を一杯撮ってきました。近いうちにアップします。あんまり山笠の近くにいたため、山笠を担ぐ男衆にかける力水をモロ浴びてしまい、全身びっしょりに。
☆☆今日、天神にあるジュンク堂でもの凄い美人を目撃しました。身長172センチくらい、年齢は28くらい、イギリスのキャサリン妃と松下奈緒をミックスした感じで、ファッションも松下奈緒的なブラウスと膝くらいのタイトスカート。髪型も同じく松下奈緒的。はっきり言ってキャサリン妃よりも松下奈緒よりも上を行ってました。あんまりカッコイイんでその人の近くをうろつきまわってしまいました。
ほんとーっ!に、かっこよかったです。残念ながら写真を撮ることが出来ませんでした。プライバシー侵害になりますから。かえすがえす残念!

☆☆☆数日前、中州にある東アジア美術館で、あの、ユダヤ人を救った杉原千畝さんの写真展が催されていました。無料でした。あんまり写真の数は多くありませんでした。わたしが知っていた知識を越える新たな情報もあまり無く、ちと残念でした。
ただ、1940年当時、アメリカはユダヤ人難民に対して大変冷酷だったことが分かりました。大恐慌から完全には回復していなかったようで、貧乏なユダヤ難民の受け入れは大迷惑だったそうです。そのため、再びヨーロッパに送り戻されて虐殺されたユダヤ人も多かったのだそうです。ルーズベルト大統領も政府もアメリカ国民も当時はユダヤ人に対して冷淡だったという事実には驚きました。今とは全然違ったのですね。ヨーロッパを追われたユダヤ人たちは地球上に安住の地が全くなかったということです。恐怖恐怖です。
杉原さんから命のパスポートを書いてもらった人たちも、ウラジオストックに向かうシベリア鉄道内でソ連兵によって何処へとなく拉致されてしまい、行方不明となった人たちもかなり居たんだそうです。さもありなん。

☆☆☆☆夜、お月様を見上げると、だんだん太ってきています。そこで不意に気がついたのです。昔の人は、お月様が満ちたり欠けたりするのがなぜなのか理由を知らなかったのですから、月は本当にまか不思議な天体だと思っていたんだろうなあ、と。しかも、群を抜いて大きい天体です。あんなでかいものが天空をうろつき廻り、しかも太ったり痩せたり、消えて無くなったりするのですから、これほど不思議なものはなかったのではないでしょうか。それゆえ、月を題材にした物語や詩が数多く詠まれたんじゃないでしょうか。



2013年7月5日金曜日

とりあえず糸島の写真だけでも

この前小ドライブしたときに撮ったものです。
 
糸島半島の先っぽにある、二見浦(ふたみがうら)です。夕日がきれいなところで有名です。

2013年7月2日火曜日

30年振りの肉体労働

学生時代以来の重労働バイトに行ってきました。
朝7時に派遣現場に到着することになっていたのですが、派遣会社が送ってきた地図がデタラメで、現場が分からず、30分以上も右往左往しまくりました。おかげで、現場に着いたのは予定を15分もオーバーした7時15分。
もちろん、派遣先に電話しました。4回も。ところが電話の相手が説明が下手で(ゴメン)、何度聞いてもさっぱり分からないのです。彼独特の言い回しが意味不明で理解できなかったのと、彼自身が自分の会社の周辺にある他の会社のことをよく知らないことが原因でした。
で、終いには、わたしの近くの通りがかりの人に訊いてくれ、と言われてしまい、匙を投げられてしまいました。
わたしは5人以上の人々に訊きまくりましたが、目印になる大手の運輸会社の倉庫の場所を教えられる人は一人もいませんでした。
時刻は6時55分に。もう間に合わない。と、お腹がグルグル言い出して、刺すような痛み、今にも出そうな位の緊急事態にまで。
現場は巨大倉庫やら冷凍庫会社やら運輸会社やらが立ち並ぶ埠頭で、広い敷地の会社の前の道路に大型トレーラーが何台も縦列駐車していて、バイクを走らせていてもトレーラーのせいで歩道も建物も見えません。
そうこうするうちに、もう、あきらめて帰ってしまおうか、とさえ思い始めました。
体中腹痛と遅刻と怒りの三重奏で汗びっしょり。
と、目の前にタクシー会社の建物が。その玄関横に、今から出発しようとしてたタクシーの運転手さんがいたので、場所を尋ねました。すると、その人もまた、目当ての大手運輸会社の建物の場所を知りませんでした。ガックリ来てたところ、私たちの横を歩いていた人にその運転手さんは場所を尋ねてくれました。すると、ようやくわたしの知りたかった場所が分かったのでした。
その人が教えてくれた場所は、派遣会社が印を付けた位置と全然違う場所にありました。安堵の気持ちと、ヤバイ、遅れた、という焦りと、今にも出そうな緊急事態とで喉がすっかりカラカラになってしまい、その人たちに感謝の言葉を発したとき、のどちんこが喉にくっついてしまい、もの凄い痛みが走りました。
で、派遣現場に到着すると、今度は事務所内に誰もいない、というまたもや新たな恐怖が襲ってきました。
事務所の廊下をウロウロして誰か居ないか探しましたが、マジで無人状態。
とにかく、まずはトイレで緊急事態を回避しなければ、とトイレに駆け込みました。
そっちのトラブルをようやく解決してから(ほんとーに、危機一髪でした)、再び人捜し。すると、作業服を着た若者がやってきたのです。
自分は派遣会社から来た者ですが、、、、、と言うと、彼はイヤな顔せずに担当者を捜しに言ってくれました。10分くらいして戻ってきて、ようやく作業場に連れて行ってくれました。
そのときはすでに7時30分。
当然会社の担当者の人からネチネチ叱られるだろうと覚悟していたのですが、完全にスルーしてくれました。びっくりしました。この現場はがみがみ言うイヤな人種は居ないのか、それまで地獄のような悶絶状態でヘロヘロになっていたので、ようやく少しだけ救われた気がしました。
そして、若い正社員の従業員がわたしに仕事の段取りを教えてくれたのですが、彼もまた、嫌みがなく、何も知らないわたしに辛抱強くやり方を示してくれました。
仕事が終わった後になって思ったのですが、今日の肉体労働は大変しんどかったものの、人間関係でイヤな気分になったことはありませんでした。派遣会社が杜撰な嘘っぱち地図を書いてわたしに大変な目を遭わせたこと以外は。

で、仕事の中身は、コンビニの弁当類の配送のための仕分けです。
何百とある各コンビニがそれぞれ注文した弁当とかおにぎりとかを注文に応じてその各コンビニの棚に注文した数だけ入れていく作業です。
それだけだと、なんだ、簡単やんか、と思うでしょ?じつはこれが大変気を遣う作業なんです。注文した数ピッタリしか弁当、おにぎりは作られてませんから、すべて配り終わったときに、余りがあったり足りなかったりしたら、どこかで配り間違いをしている、ということになり、そういうときは『欠品』となってコンビニからクレームが来、配送会社は平謝りをしなければならなくなるのです。
しかも、各コンビニの棚は隣同士ぎっしりとくっつき合っているので、その棚の上の方に表示された、この~店はシャケおにぎりが8個、という数通りのおにぎりをちゃんと入れていかないと、ミスの修正が大変なことになります。自分が今まで入れてきた棚をもう一度再チェックしなければならなくなるのです。
ところが、ミスの無いように丁寧に配ろうとすると、今度は、棚入れを待っている他の商品がヤマほど溜まってしまい、昼食時間帯前に各コンビニの店頭におにぎりや弁当を陳列し終わることができなくなってしまいます。
ですから、仕分け、棚入れは全速力でやらないと間に合いません。
しかしそういうふうに急ぐと得てしてミスをやらかすことに。

とにかく、肉体的にも精神的にも、『疲れ果てた』、という字句の意味を心から実感体感した一日でした。
7時から13時まで働いて(途中休憩30分)、両足のふくらはぎがぱんぱんに。腰はズキズキ。足の裏はジンジン。
今日一日で、500ミリの飲料(ダイエットコーラ2本、ペットボトルのお茶1本、ドデカミン1本、モスバーガーでアイスコーヒーMサイズ)を飲み干しました。さらに、夜には糖質ゼロ、プリン体ゼロの発泡酒を2本。
朝6時台の、迷い込んで彷徨いまくった30分間でどんだけの汗が出たことか。さらに、時間に追われまくり、ミスにビビリまくって仕分け棚入れしたときももの凄く汗をかきました。というのは、派遣会社がわたしに昨夜仕事の中身を告げたとき、冷蔵庫みたいな寒いところでの作業なので厚手のトレーナーを着てください、と言ったのです。
ところが実際に働いたのは寒くない場所でした。なのに長袖トレーナーを着て作業したため、トレーナーの中はビショビショに。
こうやって思い出していくと、ますます派遣会社に対する怒りが膨らんできてしまいました。よーし!明日は派遣会社に出向いて机を叩きまくってくるぞ!と。

☆わたしに正しい道筋を教えてくれたタクシー会社は、実はわたしの大嫌いな会社だったのです。前にそこのタクシーとカーチェイスしたこともあります。バス専用レーンなのにそれを無視して堂々とその会社のタクシーが走らせていたので、わたしはそいつの前に出て時速30キロでバス専用レーンのど真ん中を走らせたのです。
そして、バス専用レーンの標識がある箇所を左手を挙げてわたしの背中をあおり運転してわたしをどかそうとするアホに教えたのです。
すると、そいつは、煽りどころか、わたしのバイクの右横10センチくらいしか隙間を作らずに、ぎりぎり接触するかしないかの間合いでわたしを追い抜いたのです。
わたしも、負けてられるか、と、そいつが前方赤信号で停まっていたので、すかさずそいつの前に出て今度は絶対に追い抜けないようにして前を走ったのです。
すると、今度はわたしが赤信号で停まったとき、そいつは3車線道路の真ん中に出てわたしを追い抜き、そいつの載っていたタクシーを斜め止めしてわたしの進行を止めたのです。そしてそいつはタクシーから降りてきてわたしに向かってきたのです。
その場所は、ちょうど道の向こう側に交番があるところでした。
わたしは、バイクをその交番に向けて道を渡りました。するとそいつはわたしを追うのをとうとうあきらめたのです。
そういう事件や、そもそもそのタクシー会社は客の応対がつっけんどんで、感じが悪く、福岡の恥みたいな会社だったのです。
なので、本当はそんな会社の人間に場所を尋ねるなんてしたくなかったのです。
結論:わたしの考えを訂正します。その会社にも良い人は居た、ということです。

☆☆言い忘れましたが、バイト代は時給800円。交通費ナシ、です。















































2013年6月26日水曜日

来年の朝ドラ!

1今日は、人間ドックに行ってきました。5250円払いました。
朝9時に行って、12時過ぎに終わりました。
患者用のパジャマに着替えると、待合室がとても寒くてまた喉が腫れてしまいました。
拷問に間違いない、あのバリウムとお腹をふくらませる発泡剤を一緒に飲んだときの吐き気、しかも、ぐるぐる回る台の上でのたうち回らせられて余計にヒドイ状態に。
去年、バリウム検査で見つかった胃の上部にあるポリープのことを診断医に言うと、去年のレントゲンと今日撮ったレントゲンを見比べて、『今年はポリープがみあたりませんねえ』と言いました。えっ?ポリープって消滅するの?不思議です。

2終わってから近所にある串揚げ屋さんで食べていたら、懐かしい顔を発見。むかし谷川くんと一緒にゼミしてた弁護士のCHくんでした。
いろんな話をして、わたしが先に出ようとしたところ、昼食代をおごってくれました。
ごっちゃんです!
CHくんは、ある事務所のイソ弁ですが、ボス弁の仕事の手伝いの他、自分個人が受けた仕事を、忙しいときには40~50件も抱えていたそうです。アンビリーバブーです。そのときは毎日寝る間もなかったそうです。凄すぎ!

3自宅に戻ってネットを見ると、来年のNHKの朝ドラが、赤毛のアンの翻訳者である村岡花子さんをモデルにした物語だとしり、天にも昇る気持ちになりました。
わたしがどれほど赤毛のアンが好きか、ご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、わたし、筋金入りのアンの腹心の友(kindred  spirits)なんですから。
しかも、村岡花子さんの翻訳がまたもう、素晴らしすぎるんです!
九州地方の表現にはない、『どっさり』『ぽっちり』という言葉がとても良いんです。
それから、主人公である、孤児のアン シャーリーを結局は養女として引き取ることになる老兄妹の名字が、カスバート、と呼ばずに、クスバート、と表記したのがまたイインデス!
どこが良いかというと、カスバートだと今風でイヤな感じですが、クスバートだと19世紀末のニオイがして昔の雰囲気が出てくるからです。
赤毛のアンシリーズは10数巻あり、それのスピンオフも何巻もあり、全部読むとアンの世界がこの世とは別に永遠に存在し続けている気になります。
アンの住んでいる世界に行ってみたいと何度思ったことでしょうか。
少女だったアンがいろんな苦労をして大人になり、村の小中学校の教室でアンの赤毛をからかったため石板でアンに殴られたギルバートブライスと恋をして、結婚して7人(8人?)の子に恵まれながら、次男坊を第1次世界大戦で失い、傷心し、けれども家族を何よりも大切にし続ける、そんな、愛さずには居られないアンの一生が綴られています。
今、思ったのは、わたしのマイブームである、NHKでやっている『トンイ』もアンとかなり似ているなあ、ということです。
みなさん、どうか、赤毛のアンシリーズを、しかも村岡花子訳を、新潮文庫を、読んでみてください。こんな素敵な女性は(うちの女房を除いて)他にいませんから。(意訳せよ)。
また、トンイもイイですねえ。主人公トンイのまっすぐなところがイイ。それと、主役のハンヒョジェさんもイイ。シリーズ後半で王様の側室に迎えられたあたりから、グッと凛とした美しさが際だつようになりました。
いままでわたしは韓国女優ではハンヘジンさんが一番だと思っていましたが、意見を変えます。

話をもどしますと、村岡花子さんの記念館があるらしいのです。東京に行ったら是非うかがいたいと今でも思っています。
赤毛のアンは映画にもなりました。ミーガンフォローズという可愛らしい女優がアンを演じてとても良かったですが、それよりも感動したのは、アンを養った、グリーンゲイブルズ(緑の切り妻屋根)にすむ、マシュークスバートと妹のマリラクスバートという二人とも未婚の兄妹です。
ほんとーに!素晴らしい俳優と女優です。
村岡花子さんの役を吉高ゆりこさんがするそうです。彼女の顔は典型的な平安美人の顔です。平安時代、薄暗い御簾の向こうに、吉高さんの顔がろうそくの炎に照らされてうっすら見えたとき、その妖艶さが極まって、おどろおどろしくもその魔力によってうつつの世に引き込まれてしまい、二度と現世に戻れなくなってしまったことでしょう。

NHKの朝ドラがこんなに待ち遠しくワクワク感じたのは初めてです。NHKさん、よくやった!
次は、立花宗茂を大河ドラマに。そして、鎌倉河岸捕り物控え、を、お宿かわせみ、みたいな長期シリーズにしてください。



2013年6月22日土曜日

中途半端な日々

今日は夏至の日です。といっても台風5号と梅雨前線と湿舌のせいでまったく夏至っぽくない一日でした。しかも昨夜から急に冷たい風が吹いてきて、またも寝冷えした感じです。今日一日もこぬか雨、あんまり肌寒いのでジャンパーを着ていました。
ここのところ、兄の事務所に行ったり、ローに行ったりと、シャキーンとした行動が取れていません。兄の事務所に行くと、あれやこれや言い付けられ、エンドレスな束縛感を覚えます。ただ、勉強になる問題点がいろいろ出てきて面白いな、とは思います。
また、簿記の本も読んでいますが、途切れ途切れなので、いっこうに進みません。面白いかも、とは思います。
ローに行くと、受験が終わった人たちの中に、司法書士を受けるという人がチラホラいます。話を聞くと、皆、早く職に就くために受けるのだ、と答えました。びっくり仰天しました。司法書士の難しさを全く認識していないんです。すこし(2ヶ月?)勉強すれば受かる、みたいなイメージを抱いているようです。
アンビリーバブルです。ナイーブ過ぎます。司法書士に受かるためにはどれほどの勉強が必要なのか、あえて言えば法科大学院卒業者が司法試験に受かるのの10倍は難しいことが分かっていません。オーマイガー、です。
逆に、フランス語の勉強をしている、という人も。cool!

今朝、女房が人間ドックに行くのをクルマで送って行きました。朝8時半には病院に到着。兄の事務所の近くなので、事務所が開くまで、近所のマックで時間つぶしをしました。そこで食べたソーセージエッグマフィンの不味かったこと!ソーセージからなんかイヤなニオイがして、とても食べられませんでした。

この前、N先生がゼミ生のために開いていただいた試験の慰労会で、博多駅ビル9階にある韓国料理屋さんに行ったときの写真を載せます。孔子の94代目(96代目?)の子孫というスタッフのいる店です。黒豆マッコリは大変美味しかったのですが、料理はどれも値段が高かったんじゃないでしょうか。N先生、申し訳ありませんでした。





2013年6月17日月曜日

James Bond Medley - BBC Proms 2011 Last Night Celebrations in Scotland - YouTube

短答式足きりをくぐり抜けて、やっと少し青空を余裕を持って観ることが出来ると心晴れになりかけた矢先、今度は兄の事務所の手伝いをさせられ、気が重くて仕方ありません。わたしが一番好きな季節は、どの季節も好きですけど、梅雨なんです。雨が好きなんです。雨の中を歩いたりドライブしたり喫茶店で薫り高くて熱いコーヒーを楽しみながらガラス窓から見える雨をしとどなく見るのが好きなんです。
原点は、京都の北白川にあります。むかしむかし、大学に入り立てのとき、3畳の狭い下宿に居るのがイヤで、近くにある白川疎水のほとりにある、ジョルジュサンクという名前の喫茶店に行ってコーヒーを味わうのが無上の贅沢でした。特に、白川疎水沿いに鮮やかに瑞々しく咲いていたツツジの花と霧雨のような雨とが絶妙にマッチしていたのです。当時はたばこを吸っていました。ジョルジュサンクの店内で煙をたゆたせながら物思いにふけりつつ雨に濡れたツツジの花と葉っぱを見つめていました。
そんな、贅沢でゆたかな時間が(最終結果までの間ですが)味わえる、自分にとって極上の楽しみにふけることができる、と思っていたのに~。

なんとかして兄から請け負った書類作りを終わらせようと思っていたのですが、今日事務所に行くと、がっくり。新たにまた二つ押しつけられてしまいました。
こんな状態がずっと続くのかと思うと、やりきれません。

で、夜、自宅に戻ると、ストレス解消にと飲んだくれています。ビールやウィスキーを呷りながらヘッドホンで大音量を出して聴いているのが下のユーチューブです。
ジョンバリーという、イギリスの映画音楽の大作曲家がいます。わたしの大好きな作曲家です。ヘンリーマンシーニもフランシスレイも好きですが、ジョンバリーが一番好きかも。理由は、ベースとドラムという、低音楽器を多用しているからです。イギリス人は低音が好きなんです。そしてわたしも。また、わたしが生まれて初めて、絢爛豪華、ゴージャス、というのはこういうものなのか、と震えた映画が、007のゴールドフィンガーという映画でした。小学校の5年生くらいのとき、小倉の映画館でこの映画を見たとき、自分の体の全細胞が興奮の極みに達したのを今でも覚えています。
その、ゴージャスな感動が蘇ってくる演奏会がこの、下のユーチューブにある動画なんです。みなさん、是非、ヘッドホンをして大音量でこのイギリスらしい、バスとホルンとドラムの重厚な低音と、これまたイギリスらしい、悲しい音色を出すトランペットの哀調を楽しんでください。





James Bond Medley - BBC Proms 2011 Last Night Celebrations in Scotland - YouTube

怖ろしい一日でした

土曜日、とうとう、短答式試験の点数通知ハガキが法務省から届くハズの日。
朝から恐怖と緊張で下痢気味。我が家には大体正午前後に郵便が配達されます。
ハガキが届くのが怖くて、女房一人で行くことになっていたお寺のお祭りにわたしも一緒に行くことにしました。郵便屋さんが来るのを待つなんて到底耐えられなかったので。
博多区の祇園というところに東長寺という由緒正しい真言宗のお寺があります。
空海さんが建てられたといわれています。
その東長寺で、弘法大師さんの生まれた日に、年に一度だけ、秘仏がご開帳されるのです。十一面千手観音像がおでます厨子が開かれるのです。
11時からそのお祭りがあり、行ってみると大勢の方々が見えてました。生まれて初めて真言宗のお経を聴きました。古い感じがしました。
護摩壇の向こうにその仏様がいらして、お経が終わるとみなさん、立ち上がってその行列を作ってその仏様のお姿を観させていただくのです。
高さ70センチほどの可愛らしい細身のお姿でした。
その行列で、お寄付をした人には弁当が配られ、その後、和尚さんのお説法が20分ほどあり、それが終わると、みんなが座って説法を聴いていた本堂にテーブルがいくつも置かれ、みなさんで先ほど配られた弁当をいただくのです。しかも、お茶だけでなく日本酒もありました。
なんか、和気藹々な雰囲気で、とっても和みました。まるで田舎の檀家の集まりみたいでした。当日来られた人はたぶん800人は下らない大人数でしたので、スゴク感心しました。
ですが、わたしの頭の中は短答通知ハガキのことで一杯一杯でした。ただ、仏様が金色の厨子の中で明るく輝いているお姿を拝見したとき、なんか瑞兆みたいなものを感じました。あくまでも妄想ですが。
で、女房とわたしの分の二つ、弁当をもらい、そのうち一つだけ、本堂でいただきましたが、当然わたしはお赤飯が喉を通らず、ほとんど一口しか食べられませんでした。後は全部女房がパクパク平らげました。

で、その後わたし一人で家にバイクで戻りました。郵便受けの中に通知ハガキが入っているのはほとんど確実。中にどんな数字が書かれているか、もしも足きりに遭ったら、わたしの弁護士への途はその時点で終了です。足きり点は220点だということは、すでに1週間前に法務省が発表していました。
自分の点数が220点よりも少ないのが見えてしまったらそのとき自分はどうなってしまうのだろう、自分はどうやって生きていけば良いのだろう、などと、いろんなものが押し寄せてきました。
案の定、郵便受けをちらっとみると、例の物が見えました。もう、仕方ない、開けるしかない、と、二枚重ねを貼り付けているタイプのハガキを取り出し、その場で、えいっ!とかけ声をあげて端っこからビビビッと剥がしました!
と!なにやら、自分の想像していない点数が見えるではありませんか!
え~っ?なに?この点数は?
みなさん、持って回った言い方ですみません。それほど、予想外の点数だったのです。
結論は?セーフ!!!でした。
しかも、予想外の高得点でした。長い受験生生活の中で一番嬉しかったです。
こんなに嬉しくて、ホッとしたことはありません。短答式試験を受け終わった後の手応えがもの凄くイヤな感じでしたので、ずっと最悪を覚悟していました。
その上、新司法試験では短答式試験の点数は論文式試験の点数と合体されるので、点数が高ければ高いほど合格可能性が増すのです。
わたしが取れた点数は、短答足きりセーフだった5200人の平均点よりも25点も良かったのです。つまり、短答式試験の点数が合格のためのアドバンテージになってくれた、という、有り難いオマケまでつけてくれたのです。
こういうことになれば良いんだけどな~、でも、そんなの夢のまた夢だもんな~、とずっとため息ばかりついていました。それが現実のものになるとは。

一息ついたあと、なんか、急におなかが空いてきました。それで、短答セーフの余韻を味わおうと、バイクに乗って糸島近くのうどん屋さんにドライブしよう、と出かけましたが、途中で疲れがドドッと出てしまい、近くのうどんやさんで食べました。温かいうどんがお腹に沁みました。やっぱり、博多の人間にとってのソウルフードは、うどん、です。決してラーメンではありません。これはほとんどすべての博多ん者の共通認識です。それも、腰の無い、やわ~いうどんです。お箸で麺を持ち上げると直ぐに切れてしまうような柔らかい麺がイインデス。

で、うどんで幸せをかみしめた後、自宅に戻って、本番の問題集を取り出し、怖ろしくて今日まで決してすることが出来なかった自己採点をしました。
すると、自分が何故イヤな感じを持ってたのかの理由が分かりました。
得点源であるはずの憲法と刑法がボロボロだったのです。単純知識問題をイヤになるほど落としていました。心の中の警報機がぴーぴー鳴っていたのはそのせいだったのです。
その反対に、本番中、絶望感に襲われ続けた行政法とか会社法とか刑訴が信じられないくらいに取れていたのです。これには嬉しいショックを受けました。自分がこんなに良い点数なんか取れるはずがない、と今でも思っています。
今思えば、本番直前の大事な時間を、これらの科目の短答過去問解きに当てたのが好結果の理由でしょうか。ですが、試験中は本当にお先真っ暗で、××××と、間違ってばかりだろう、とほとんど確信すら覚えていました。
イヤ、本当に助かりました。









 


2013年6月8日土曜日

良いなあと思った言葉集 と近況報告


①あいうえおの教え
 
 

 人をして
 
 を逃さず
 を大事に
 を忘れず     ☆その通りだなあ、と実感!

②「最も美しい人というのは失意を味わい、苦しみを経験し、もがき苦しみ、目標に自分の手が届かなかったということを十分に経験して自分がどう生きるかを悟った人間の事です。そんな経験をした人物だからこそ周囲へ感謝し、人の感情の機微を悟り、慈悲や優しさ、他者への愛情を持てるのです。美しい人というのは何もせず生まれるわけではありません

エリザベス・キューブラー=ロス
             ☆これもまた、その通りだなあ、とは思います、ですが、美しい
              人になるにはもの凄い苦労を重ねることが必要だ、って言わ
              れると、なんか気持ちがしぼんでしまいます。いま観ている韓
              流ドラマの『トンイ』の主人公トンイはこれにピッタリですが、わ
              たしには無理です。

エリザベス・キューブラー・ロスは、精神科医。死と死ぬことについての画期的な本(『死ぬ瞬間』)の著者 。
http://blog.livedoor.jp/drazuli/archives/6561216.html

【近況報告】
1 今週はずっと兄貴の事務所に呼ばれて離婚調停申し立て書の起案や不当利得返還請求の起案をさせられてました。
勉強になります。なりますが、兄貴の指示の仕方がべらぼうにアバウトなので、何度も書き直しを強いられ、うんざりしました。

そうこうしている間に短答式試験の足切り点が発表されたようです。わたしは見ません。どうせあと少しで法務省からお前の点数は何点で、足切りでセーフ、アウト、どっちなのかの葉書が来ますから。

実を言うと、試験直前よりも格段に緊張しております。短答式の手応えがイマイチだったもので。
2  一昨日から風邪を引きました。昼間と違い、夜は涼しいというより肌寒いほどの風が吹いてました。窓を開けて寝たとき、思わずここが高原の別荘みたいな気がして、すがすがしい気持ちになったのまではよかったのですが、結局寝冷えしてしまいました。喉が腫れて、吐き気がして、朝大量にもどしました。吐いたせいか頭痛がし出して来て、事務所に行くのがとてもつらかったです。
土曜日の朝になって少し良くなりましたが、体中の節々が痛いです。

3 先週土曜日、N先生がやってくださってたNゼミの慰労会を先生が催してくださいました。ゼミ生4人と先生とで、博多駅ビル9階にある、てんくう、という高級レストラン街にある韓国料理店でご馳走になりました。メッチャ高い店です。チジミでさえ1000円くらいします。
味は、さすが高級店、文句なしでした。とりわけ良かったのがマッコリです。大きなどんぶりにはいったマッコリを柄杓ですくって取り分けて小さな湯飲みみたいな杯で飲みました。3種類の違ったマッコリを合計4どんぶり分飲みました。
一番美味しかったのが、黒豆のマッコリでした。爽やかな味で、大変結構でした。
マッコリを飲み始めたときは少し酔っぱらったのですが、何故か途中から回復してきて、最後のほうはむしろ元気はつらつ状態で店を出ました。
マッコリが高級だったからだとおもいます。不純物などが混ざっていないためか、マッコリの乳酸菌が体に良い影響を与えたんじゃないかと思いました。
韓国料理で知っている名前はほとんど食べましたが、あとで思い出したら、チゲ料理がメニューに無かったようで、ちょっと不思議でした。
それから、ウェイターの男性で名前が孔(ほん)さん、という人がいました。
本人曰く、孔子の94代目の子孫なのだそうです。中国から祖先が半島に移住したのだそうです。へ~っ、でした。

近いうちにその人の写真を載せます。
 

4 アルバイトの口がなかなか見つかりません。あさって月曜日にランスタッドという派遣会社に面接に行きます。もう一つの派遣会社からはなにも連絡がありません。
学習塾の紹介の件もまだです。
あれこれ考えると、自分のもっとも得意なのはやはり塾の先生かなあ、と思います。20年もやってきましたから。それに、中学生はなんだかんだ言っても子供ですから、人生最初の試練である高校入試に対してはもの凄い恐怖心を持っています。成績で人間の仕分け、格付けをするのですから、優等生でもない限りイヤでたまらないのは当然です。わたしとしては何とかしてその子の心を救ってやりたい、自信をもたせてやりたい、という気持ちが強いです。だからわたしは学習塾の先生の仕事が好きなんでしょう。
それで思い出したのですが、法律の勉強だって同じもんだなあ、と試験の前後感じてました。正しい勉強方法、正しい発想方法を愚直に貫いた者は直ぐにどんな試験でも受かるんだなあ、と実感したんです。
それは、司法試験の再現答案で超優秀答案を何通も読んだときに感じたことです。
また、最高裁の判例の判旨をきちんと丁寧に読み込んでいったときに感じたことです。そしてまた、兄貴の事務所で以前の裁判上の離婚の事件記録を全部読んだときに感じたことです。
それが何か、については、後日書きます。とにかく、高校入試も大学入試も司法試験もみんな同じだ、という気がします。





2013年6月1日土曜日

最近知ったオモシロ言葉

試験が終わったのが5月19日。あれから2週間。最初の1週間は体調が戻らず、眠れない前半と眠たくて仕方がない後半に終始しました。週末には田舎に帰りました。正月以来の帰省で、年老いた両親の顔が見れて良かったです。
そして今週はようやく順調に元々の暮らしぶり=飲んだくれ生活=に戻ってきました。
で、バイトの口を探そうと人材派遣会社に入会したりしました。後輩のSくんから紹介してもらったランスタッドというのと、アデコという会社です。
ランスタッドに電話すると、面接日が10日と、えらく遠いので、ネットを見てアデコというのにも入りました。こちらはネットだけで入会手続きが終わりました。ただ、携帯メールが届いて、面接するかもしれない、と。
頭の中には試験のことが離れません。忘れようとしてレンタルビデオを見たり小説を読んだり、受験関係の資料雑誌、本などを片っ端から捨てまくりました。
昨日は半年ぶりにスポーツクラブに行って400メートル泳いできました。これが一番スッキリしました。
今日から6月、福岡はすでに梅雨入り。わたしの好きな雨が降っています。しかも、少々肌寒いです。梅雨寒という言葉がピッタリの日です。
夕方からお世話になっているN先生がゼミ生たちのために慰労会を開いていただくことになっています。場所は博多駅ビルの上の方にある、てんくう、というレストラン街です。
それまではいろいろ雑用をこなします。
その一つが、クルマの修理依頼です。帰省した際、田舎の細道をバックしてて、壁にクルマの左後ろをゴツンと当ててしまったのです。いろいろ会社を調べて、出光リペアという会社にしました。4万8千円です。
出光佐三さんの伝記を読んだせいか、出光というネームに対する信頼感がググッと増したので、そこに決めました。そのことを対応してくれた従業員の若者に話すと、おかげさまで営業がもの凄く好調だそうです。
出光で思い出しました。最近オオオ~ッと驚いたことがありました。

①題名のない音楽会には何故番組途中にCMが無いのか?
出光さんは昭和39年に東京交響楽団がTBSからの支援を得られなくなって困窮していたとき、助け船としてこの番組を制作し、常勤楽団に据えました。
そのとき、『芸術に中断はない!』と言い放ちました。そのため今でもこの日曜朝の番組には途中でCMが入ることはないのだそうです。カッコイイ!

②白銀比と俳句の関係
詳しいことはこちらにわかりやすい説明があります。私たちは知らないうちに黄金比以外にも白銀比という縦横比率を使っていたのですね~。びっくりしました。
http://oshare.chips.jp/making/02layout/07route.html

特に白銀比というのは初めて知りましたが、上のサイトでもあるように、紙の大きさのA3、A4とかいうのが、これだそうです。
1:√2、つまり、1:1,14142・・・のあれです。
正方形を対角線に半分に切った三角形の辺の比率が1:1,14142:1なんですが、
わたしが驚愕したのはその次の話なんです。
それは、この三辺の比率を5倍するとなんとなんと! 5:7:5 
なるのです!
俳句は白銀比!だったのです。これはJPPRESSというサイトに載っていました。
いや~っ、スゴイ!なぜかもの凄く感動しました。

③おもいやり算 ACJAPANさん
http://www.ad-c.or.jp/campaign/self_all/01/

ナレーション「人を笑顔にする算数があります。たす。」
主婦たすけあうと、大きな力に。」
ナレーション「ひく。」
青年ひきうけると、喜びが生まれる。」
ナレーション「かける。」
高校生「声をかけると、ひとつになれる。」
ナレーション「わる。」
老人「いたわると、笑顔は返ってくる。」

ナレーション
「たす。ひく。かける。わる。
ほら、やさしいでしょ、『おもいやり算』」

ACジャパン。

ラジオからこのナレーションが流れてきたとき、ひき、はどのように使うのか、かけ、は?わる、は?と想像しましたが、全く頭に浮かびませんでした。
これを作った人に脱帽です。












 

     




2013年5月28日火曜日

薬事法施行規則が違法であるとの最高裁判決と『海賊と呼ばれた男』感想

前回、セブンイレブンの年齢確認ボタン強要行為に怒りまくりましたが、最高裁平成25年1月11日判決は、事案は違いますが、セブンイレブンのお役所的発想、形式さえ整えば足り、中身はどーでもよい、という心無い行為と同じ厚生労働省の規則をバッサリ断罪しました。
つまり、ケンコーコムという通販会社が、薬を通販で売ろうとしたところ、厚労省が、薬は対面販売でなければ売ってはイカン、という規則を勝手に作ってケンコーコムの通販を禁止したのです。
厚労省の言い分は、規則の基になった薬事法が、対面販売を禁止していると見えること、薬は薬剤師が客の顔と健康状態を見ながら販売するかどうかを決めるのが筋だから、対面販売でない通販では適切な薬の販売ができない、だから通販で薬を売るのは許さん、という規則を作って規制したのです。
これに対して最高裁は、一言、『アホか!』と一喝しました。薬事法のどこを探しても対面販売厳守とは書いとらん。それに、薬剤師は客の顔色や挙動のどこをどう観察してどう対処すべきか、についてどこにもマニュアルが書いていない。しかも、客が、薬剤師の説明を不要だと言ったらそれ以上薬剤師による説明はしなくて良い、というのが現行制度だから、今の対面販売自体、まったく薬剤師による適切な売薬行為の判断を行っていない。
つまり、現行の薬の対面販売行為においては薬剤師による観察、説明が不可欠だ、という大前提自体が全く机上の空論であり現実に行われていないものだから、そのような机上の空論があたかも現実に存在するかのように見せかけて、かかる薬剤師による観察や説明は通販で行うことは全く不可能だから、薬を通販で売ることは許されない、という厚労省の言い分は、まったくもって事実の基礎を欠き、ホラ以外の何者でもない、と最高裁は切って捨てたのです。
セブンイレブンの年齢確認ボタン強要行為も同じです。本当にセブンイレブンが未成年者に対して断じてお酒を売らないゾ、という信念を持っているなら、徹底的に年齢確認行為を客に求める筈です。客が年齢確認ボタンを押しさえすれば未成年者飲酒が防止できるのでしょうか?違うでしょ!本気で未成年飲酒を防止しようとするなら身分証明書の提示を要求するしかないでしょ。しかも一見しておっさん、じいさんと分かる大人なら身分証明もへったくれもないでしょ?未成年者飲酒防止対策には、未成年者に見える者に対して身分証明を求めることで必要カツ十分なんです。
なのに、老いも若きも誰であろうととにかくボタンを押せ、押さないとお酒を売らないぞ、しかし、ボタンさえ押せば一見して未成年と分かる者以外は売ってやる、いや、そもそも店員は客の顔すら見ずに『年齢確認ボタンお願いしま~す』とマニュアル動作をしているだけです。
このように、厚労省という役人の発想とセブンイレブンの発想は全く同じです。何が同じかって?
相手のことを全く無視した形式の押しつけをすることが同じなんです。この、相手のことを一切考慮しない、自分さえ良ければよい、と言う点が全体主義的だ、自由の抑圧だ、とわたしは言いたいのです。
だから、ボタンを押すくらいどーってこと無いやんか、と思うのはことの本質を全く認識していない大バカ者だと言いたいのです。

☆話変わって、試験後1週間経ちましたが、時間が経つのが遅くて、身をもてあましています。バイト探しを始め、そのとっかかりに、福岡の塾協会の大御所に仕事の口をお願いしました。去年その方とホテルオークラでお会いしたのですが、そのときはバイトをする時間はないと、やんわりお断りしたのです。
それ以外に、午前中は肉体労働の不定期バイトを後輩に頼んで紹介してもらおうと思います。汗をかいた方が試験のことを思い出さずに済みますから。
もう終わってしまったことですし、二度と試験を受けることはないのですから試験分析とか自分が何をどう書いたか、なんて思い出しても意味がありません。
できるならば合格を前提として、弁護士独立開業に向けた準備をしたいのですが、なにせ手元不如意なので。むしろ、忙しくしてた方が、空いた時間を有効利用しようという気になりそうで、イイコトではないかと思います。
とにかく、何かして稼ぎたいです。

☆☆ で、『海賊と呼ばれた男』=出光佐三の伝記=は、もの凄く面白く、かつ、大変感動しました。国際石油資本の暴虐振り、それに頭を押さえつけられて手下に成り下がった国内石油業者とそいつらと結託した役人、それらの巨大な権力に一人で対抗し、見事突破した男の中の男、の話です。
読みながら何度も涙が溢れて目頭を押さえました。出光さんは、福岡出身で、宗像大社を篤く信仰していたので、昔からなんとなく近しい感じはしていましたが、この本を読んでより近く感じました。
そう感じたのは二つの事実に基づいています。
一つは、出光さんの遠縁は宇佐神宮の神官の出だという点です。わたしは父の里が宇佐で、宇佐八幡宮の氏子なのです。
もう一つはわたし自身のことです。この本の後半部分のハイライトに、イランから石油を買い付けて出光自前のタンカー日章丸がイランから日本に石油を運ぶという部分があります。
当時、イランはイギリスの植民地から独立し、イギリスがイランに持っていた石油精製設備を接収しました。イギリスは怒ってホルムズ海峡を軍事的に封鎖して、どこの国もイランから石油を買えないようにしました。無理矢理突破しようとすればイギリス海軍の軍艦によって拿捕されて積み荷の石油を没収されるのです。
出光さんは、水面下でイラン政府と交渉して果敢にも日章丸をイランに出航させたのです。
当然、国際石油資本の傀儡である日本の石油業者と、英米を恐れる政府役人は出光の行為を激しく非難しました。
そして、これは法律問題にもなりました。もしも日章丸が日本に無事たどり着けたとしても、イギリス政府は、日章丸が積み込んだ石油はイギリスの所有物であり、イランが盗んだ盗品であるから、出光は盗品売買行為をしたのだとして、日本の裁判所に差押えの仮処分申請をしたのです。
この問題について、京大の田畑茂二郎教授と東大の横田喜三郎教授が対立しました。田畑さんは、石油はイランのものだから出光の言い分が正しい、と言い、横田さんは逆に、石油はイギリスのものだ、と言いました。
で、その部分を読んだわたしは、嬉しくてうれしくて、思わずオオオ~ッと大声を出してしまいました。というのは、わたしは、大学卒業のとき、この、田端茂二郎先生と祇園の飲み屋で実際にお話ししたことがあるのです。
自分が話したことのある人がこの本に登場したのを読んで、わたしはもの凄く嬉しかったです。まるで自分も歴史の一部になったかのような気がしました。
この、祇園の飲み屋というのは、あの有名な高橋和己(邪宗門)の家の家事や炊事や身の回りの世話をしたという祇園の名物女将のお店で、卒業記念に三人でその女将の顔を見に行こうじゃないか、という計画でした。
ごく普通のL字型のカウンターだけの小さな店でした。私たちが店にはいると、向こうのカウンターに品のある紳士のおじいさんが一人で飲んでました。
すると、わたしの同級生が突然その老紳士に向かって『田畑先生、ここにいるあんみつくんは先生の御著書の愛読者ですよ。』と、いらんことを言い出したのです。
わたしはそれこそ窮鼠猫を噛む、でなく、窮鼠フリーズ立ち往生、状態で、カチンカチンに固まってしまいました。だって、わたしは確かに田畑先生の国際公法の教科書を持っていましたが、一行も読んだことがないんです。
すると、田畑先生は嬉しそうな顔をして私たちの方へ歩いてこられました。そして『きみ~、ボクの本はどーだった?』と、一番恐れていたことを仰るではありませんか。
わたしは、それこそ天下一品の『しどろもどろ』を演じてしまいました。口から声がでないのです。顔は真っ赤、口は半分開いたまま、目は犯罪者のようにきょろきょろと虚ろなまま視点定まらず、この場から消えてしまいたい一心でした。
すると田畑先生は『そーかそーか、よしよし、女将、この学生たちにビールをご馳走してやってくれ』と仰いました。わたしはうつむいたまま、顔を上げることが出来ませんでした。
そのような田畑教授がこの本に登場したのです。しかも、出光を支持する意見を言ったのです。懐かしくて嬉しくて、またしても涙が溢れてしまいました。
東京地裁は、出光の勝ちとしました。
この本を読んで改めて知ったのは、イギリスがこれまでどんだけヒドイやり口でイランから石油やイラン国民の財産を強奪してきたか、イギリスの極悪非道振りが尋常でないことです。それに乗っかるように米国もソ連対策にイランを利用しました。
第二次大戦後、民族自立によりイラン人政府が樹立され、イギリスの資産を接収したので、イギリスと米国は金を使ってクーデターを起こし、英米の傀儡政権であるパーレビ国王を君主にして再びイラン国民の財産を我がものにしたのです。
ですから、それから25年後にホメイニ師がイラン革命を起こして反英米強行路線を敷いたのはむべなるかな、というべきことでした。
つまり、今現在イランは核開発を目指し、イスラム教強行派として反米反英路線を突き進んでいます。わたしたちは、どっちかというと、イランに対して批判的な感情をもっています。ですが、歴史の流れで物事を見ると、むしろ英米の方がいかにむごいテロリズムをイランに対して長期間行ってきたか、英米こそテロリスト国家だったことがわかります。イランは長い間一方的な被害者だったのです。わたしたちは英米にうまいこと洗脳されているのかもしれません。
つづきはまた。








2013年5月24日金曜日

ご報告

終わりました。大学受験のとき以来の苦しさでした。
その苦しみの素は恐怖感でした。
絶体絶命、というのはこういうことか、むかし京大を受験しに行ったときの感覚を思い出していました。でもむかしの自分の方が図太かったなあ、と思いました。
自分が解けない問題(自分では爆弾と言ってました)がでたらどげんしょ?と想像するだけで狂い死にしそうになりました。
試験当日朝も、今年の受験を中止しようか、と悩みました。ですが、もう1年こんな生活をする気力はない、やるしかない、と、やっとのことで踏ん切りをつけました。
それでも、試験場では、試験開始前、次はきっと爆弾がくるぞ、くるぞ、爆発炎上するぞ、一巻の終わりがくるぞと、問題文が配られる度に、覚悟し続けました。
で、結局どうだったの?

論文試験の方は、全部で9通の答案を書かされたうちで、
①ダメだこりゃ、が1通(刑訴)←中型爆弾爆発、建物半壊
②ショボいなあ、が1通(会社)←手榴弾爆発、建物の一部屋破壊、他に一部損壊
③合格者の最低平均答案、が3通(憲法、行政法、刑法)←いわゆる落ちない答案
④まずまず行けた、が2通(倒産法第2問、民訴)←合格最低点に何点か上積みができ、一定の貢献度あり
⑤かなり行けた、が2通(倒産法第1問、民法)←けっこうアドバンテージを取れたかも
でした。
今年はほとんどの科目が今までで一番問題文が短くなり、大いに助かりました。ただし、会社法の問題文だけは、長くて登場人物が多すぎてごちゃごちゃと読みにくくて、書くべき論点が多すぎて、もの凄く時間不足に陥りました。果たして最後まできちんと書けた受験生がどれくらい居るでしょうか。
ラッキーがいくつもありました。直前に開いた本のそのページからズバリの問題が出たり、前々から気になっていた判例が出題されたり、倒産法直前ゼミでやった論点がいっぱいでたり、指導してくださった先生から、『これは出るよ、あんみつさん、論点をまとめてレポートにしてゼミに提出してください』と命じられて作成した論点がモロでたり、と、論文試験はかなりついていました。
ただ、刑訴だけは最後まで出題意図が読めず、自分はきっと重大論点を落として居るなあ、と気づきながらもそれが何なのか突き止められないまま時間切れになってしまいました。後日、それが何だったのかやっと気づきました。あ~あ、です。

一方、短答式は、かなりマズイです。ヤバイです。昔の旧試験の亡霊のようなのがたくさんでていました。細かな知識が問われ、忘れてしまってた自分に失望しました。会社法、民訴法はいっぱい時間をかけて短答対策をしたのに、思うように取れていない感覚で、特別に意気消沈しました。また、行政法は、メチャクチャ難しくて、この1年間、かなり行政法の知識を身につけたはずなのに、ほとんどの問題が難しく感じられて、全く点が取れていないのではないか、と心配です。
試験後、合格者やローの教官たちが打ち上げ会を開いてくれたのですが、そこで他の受験生たちに行政法の感想を尋ねました。皆一様にわたしと同じことを言ってました。少しホッとしました。また、今年実際に受験した人は7600人ほどと、去年よりもさらに1000人減少したらしく、去年の短答試験の足きり人数は5400人でしたので、今年も同人数であることを切望して止みません。

※補足すると、短答式試験には二つの場面で足きりがあります。
一つは科目別足きりです。これは、公法系100点のうち40点、同じく刑事系100点のうち40点、民事系150点のうちの4割、60点、をどれか一つでも満たさなかった場合、論文試験の採点をしてもらえない、というものです。
もう一つは、人数の足きりです。試験委員会が、今年、論文式試験の採点対象者を何人にするか、というものです。去年の場合は、受験者が8500人いて、その中で論文式試験の採点をしてもらえた人数は5400人でした。残りの3100人は、せっかく書いた論文答案を採点してもらえませんでした。当然、司法試験は不合格です。その、5400番のぎりぎりセーフの人の短答式試験点数は、350点満点で215点(たぶん)でした。また、去年は公法系の短答式試験で、40点以上を取れなかった人たちが900人近く居たそうです。
ことしも5400人が足きり人数なら、不合格者は残り2200人ということになり、これならばわたしでも大丈夫かなあ、と期待しています。
しかしながら、元々短答試験はむしろガッチリとアドバンテージを取る計画だったので、計画破綻に追い込まれたのはとても腹立たしいです。

さて、自分の人生で最後の受験が終わり、心も体も時間も空っぽ状態です。
試験後、水曜日まではほとんど眠れませんでした。頭のオーバーヒートのせいかもしれませんが、やはり不安感のせいでしょう。
逆に、木曜日になって、一日中眠くて眠くて。
昨日あたりから、これから何をしようか、と、計画を立てることを計画し始めました。
法律事務所で実務的なことを学ぶために丁稚奉公するか、民事執行法の勉強、エクセルのマスターをしようか、、、、。お金がないので、港の倉庫で肉体労働のバイトをするか、知り合いの塾経営者に電話して塾講師の口がないか尋ねてみようか、お金があったら125CCのスクーター免許を取るのになあ、とか。なぜかというと、125CC のスクーターなら、原付バイクの駐輪場が使える上、30キロの制限がなく、ねずみ取りに引っかからずに済み、二人乗りができるので、3キロほど離れた大濠公園まで夫婦で乗っていけるからです。大濠公園には無料のクルマの駐車場がないのです。


昨晩、セブンイレブンで缶ビールを買いました。忘れていました。セブンでは年齢確認ボタンを押さないと酒類が買えないのを。若い学生風のバイト店員が案の定、年齢確認ボタンを押せ、と言ってきました。
当然、わたしは押しませんでした。契約締結上、押す義務は無いからです。ただし、20歳未満の人間には酒類を売ってはならない、という法令上の義務をセブンは負っていますから、わたしは自分が20歳以上であることを証明すべく、免許証を店員に提示しました。
すると、店員はなおもボタンを押せ、と言いました。押すことになっているからだ、と言いました。
わたしは、内心、アホか、と思いつつ、自分は年齢確認証明行為を尽くしたのであるからボタンを押す義務はない、自分で勝手に作った無意味な行為を客に押しつけるな、ボタンは君が押せ、と言いました。
すると店員は無言で確認ボタンを押しました。
わたしはもう少しで『あほんだら~っ!』と叫びそうになりました。ですが、こらえました。
前にも書きましたが、ファミリーマートやローソンでは店員が率先して自ら確認ボタンを押してくれます。当然です。
セブン以外の人間にとっては全く無意味なことなんですから。年齢確認ボタンほど馬鹿馬鹿しいものはありません。
だって、自己申告でしょ?これって。未成年者であっても、自分は成人だと偽って確認ボタンを押せばお酒をかえるのです。店員は明らかに子供だと外見上見える場合以外は無視します。また、子供が、親に頼まれて買いに来た、と言ったら、嘘つけ、といって追い返しはしないでしょう。
要するにセブンは自分を守るためだけのためにやっているに過ぎません。自分はちゃんと確認した、義務履行をした、だから免責されるのだ、というアリバイ作りをやっているだけです。そんな、自己保身のために客にボタンを押せと強要するとはなんたることか!です。
そういう自己中が許せないのです。そして、わたしが同じくらい許せないのは、それを唯々諾々と受け入れる 一般人です。なぜ文句を言わないのか、大企業による消費者への 強圧行為(したくないことを無理矢理させる)そのものではないですか。なぜ怒らないのでしょうか。
それくらいでぎゃ~ぎゃ~言うな、ということでしょうか。そういう人たちはきっと権利というもの、人権というものへの関心が薄いのでしょう。
以前、テレビで梅沢富雄さんが、わたしと全く同意見の発言をされ、コンビニのレジで店員と大もめになった、と言ってました。何故年齢確認ボタンを60歳を超えた自分が押さねばならないのか、不条理きわまる、と仰ってました。他の出演者たちの大半は、まあそう怒らずに、と、梅沢さんの怒りを共有していませんでした。
梅沢富雄さん、偉い!わたしはあなたが大好きになりました。
皆さんは、あんみつがまたカッカしてどーでもイイコトにいちゃもんつけてる、と思われるでしょう。
ですが、これと全く同じ発想が憲法で問題となり、つい最近最高裁が違憲判決をだしたのですよ。それは、薬を通販で売らせないことが憲法22条1項に反する、とした最高裁判決です。
当局の言い分はセブンの言いぐさと全く同じものでした。
詳しくは後日。
では、ブログ再開、今後ともよろしくお願いします。