2011年3月29日火曜日

花が咲いたよ






願わくば花の下にて春死なん その望月の如月のころ 西行


はやく春ののどかさ、やるせなさを思う存分味わえることができるように。被災地の皆様の復興を心よりお祈りしています。

なんでも、『だいじょうぶ!』というかけ声が一番良いのだそうです。

もうすぐ降りかかってくる受験。わたしも自分自身に向かって、だいじょうぶ、と毎日言い聞かせていきます。


※写真は福岡市役所前広場 平成23年3月29日(火) TACから歩いて4分のところにあります。駐輪場がこの広場の隣です。

※明日からTACの総合模試 水木土日の4日間、朝から夕方まで 

 

2011年3月26日土曜日

大人の千羽鶴

☆そのネーミングのセンスの良さに感動しました。多田あさみさんというグラビアアイドルさんが発案した募金の名前なんです。 1000円札に描かれているタンチョウを千羽鶴にたとえているのです。みんなで1000円札を募金しよう、という意味です。素晴らしい。 ☆☆危険と不安とは違う、と専門家が言ってました。人は危険には正しく対処できるが不安には誤った対処の危険が大きいと。けだし名言。政府の言ってる放射能の危険値っていったい何なんでしょうか。 食べても安全ならそんな数値は意味無いじゃないですか。 ☆☆☆総理大臣はなぜ現地に赴かないのか?被災地の避難所にダッシュで出かけていって被災者の方々を激励するくらいのパフォーマンスが必要だと思います。 第二次大戦のイギリスでチャーチルの演説がどれほど英国民を力付けたことか。 全国民、全国力を挙げて被災者を救済する、と大見得を張って欲しいです。官邸に閉じこもっていて何になるのでしょうか。実方は枝野や仙石に任せ、総理大臣は国民の精神的支柱としての役割を果たすべきです。 そんな情けない管さんに比べ、天皇皇后両陛下は本当に本当に素晴らしいです。皇居では節電に徹してらっしゃるそうです。暖房もつけてらっしゃらないとか。また、那須ご用邸のお風呂を一般に開放されたことも、そのお気持ちがどれほど国民を鼓舞していることか。これほど素晴らしい皇室は日本史上他にないのではないでしょうか。あの聖武天皇と光明皇后の仲むつまじいお二人も今上天皇皇后両陛下にはかなわないと思います。 ☆☆☆☆あの東電にはほとほと愛想が尽きました。高濃度の放射能で汚染された地下に溜まった水のことを復旧作業員に伝えていないのです。この隠蔽体質、逃げの体質、どこまで国民と国土を傷つければ済むのでしょうか。怒り心頭です。 さらに、2年前に学者が安全設備の不備を何度も注意していました。平安中期、貞観の大地震の爪跡の分析から、福島原発の安全性は十分でないことを東電に伝えていたんです。ところが東電は黙殺しました。誰も言っていませんが当時の自民党政権、福島県政にも問題があったと思います。当然マスコミにも責任があります。原発についてはいくら備えをしても足りると言うことはないのです。 しかも東電は自分たちは手を汚さずに下請け、孫請け会社の作業員に危険な作業をさせています。月給20万円の作業員を被曝させてしまったのです。本当に許せない。 関東東北に住んでいる人たちはこの人災のせいで自分たちの生存が脅かされてしまいました。 東電の社長!隠れてないで出てこい、と言いたいです。東電の幹部連中は全員福島県に住め、と言いたいです。 ☆☆☆☆☆被災地の卒業式で卒業生が避難場所になっている体育館でふるさと、を歌いました。被災者の皆さん、なみだなみだ、でした。わたしもです。 それにしてもかれら中学生高校生には本当に心の底から感動します。いつの間に日本の子供達がこんなに素晴らしい人間になったのか、ウレシイと同時にすごく驚きました。 自発的なボランティア(ボランティアなんだから自発的なのは当たり前ですが)、誰かのために何か役に立てることをしたい、という希求心、それから高校野球の選手宣誓の言葉はオバマ大統領の演説が色あせるほど心を打つ素晴らしいものでした。 震災時におけるスポーツの良さが初めて分かった気がしました。 ※ローの自習室の机を一昨日明け渡しました。別館という、元工学部棟(歩いて5分ほど)にロッカーが設けられています。そこにある教室で勉強することが出来ます。ただ、何となく暗い感じがして余り居たくないです。 そうかといって一日中自宅で勉強するのは若干スピード感が弱まります。それで、晴れた日は朝からTACで、雨の日はクルマで九大図書館へ行くつもりにしています。 もっとも、昔もの凄い数の本を旅行用バッグに入れて肩に担いでいたら首を痛めてしまってむち打ち症のような違和感が続いたもので、なるべく最小限度の本に抑えないと。 また、今度の水曜日からはTACの総合模試が4日間朝から夕方まで続きます。その2日後、今度は辰巳の総合模試をまた4日間受けます。

東京や仙台の受験生は大変でしょう。とくに被災された受験生は受験どころではないかもしれません。ところがこの試験はロー卒業後5年間しか受けることが出来ません。その5年の間に3回だけ受験できるんです。つまり卒業後5年以内という期間制限と、その間に3回だけという回数制限という二つの制限があります。このうちのどちらかに引っかかる人はエライコトです。


法務省は仙台会場で受験する人たちには、今回に限って仙台以外の会場でも受験して良いと言ってます。有り難いことですが、そうすると今度は1週間近く続く本試験のためにホテル宿泊をしなければならず、大変な費用と苦労がかさみます。


そういう人たちのことを思えばわたしがローの自習室を失ったことなんぞ屁みたいなものです。

2011年3月22日火曜日

気高さ

被災した子供達の顔つきがスゴイです。
みな凜としています。テレビのインタビューに応えるのですから自然と笑顔を浮かべます。その笑顔はどこにでもいる少年少女のそれです。ですが、よく見ると彼ら、彼女らの目付きがスゴイ!
目は笑っていません。どこか遠くを見つめているようなおぼろげさと,何かに集中しているようなキッとした緊張感とが混じり合って、どこか仏様のまなざしのように見えます。

大切な家族や友人、家、町、日々の何でもない暮らし、それら全てを失って、寒い夜、真っ暗な避難所の冷たく堅い床に一人横になるとき、昼間気丈に振る舞っていた反動からか、無限の闇のように広がる喪失感に引き込まれてしまい、悶々と眠れぬ夜をすごしているのでしょう。


そして再び朝が来て、避難所の中で一生懸命、動けない老人達の元に暖かい味噌汁やおにぎりを持って行き、床を掃除し、トイレの水を運び、歯を食いしばって笑顔を見せては周りを励ましています。

彼らは一瞬にしてオトナに成長しました。いや、させられてしまいました。
そういう彼らを心から尊敬します。

ですが、廃墟となった我が町を見渡す高台で、一人の少女が泣きながらがれきの街に向かって、『おかあさ~んっ!!!おかあさ~んっ!!!』と叫び続けている映像を見ると、胸が潰れそうです。
わたしたちはなんとしてでもこの子達を助けねば。

2011年3月13日日曜日

涙が止まらない

女房と津波のシーンを見ていました。家族、友人、生活基盤、財産、暮らし、生まれ故郷、全てを奪われて途方に暮れる方々が映し出されるにつれ、二人して泣きました。

信じられない光景です。この世にこんなことがあって良いのか、鉄筋コンクリートの住宅の4階まで津波が襲ってくるなんて一体誰が想像できたでしょうか。

この金曜日で日本が変わってしまいました。いや地球自体が変わりました。本州が2,4メートル東に動き、自転速度、地軸の傾きまでもずれたそうです。

1200年に一度という途方もない地球の変動が起こってしまったのです。

わたしは今九州に暮らしていて、遠く東北の悲劇を実体験することがなかなか出来ませんでしたが、町の全てを破壊する大津波の速さ、巨大さ、破壊力をテレビで見て息が止まってしまいました。

もしも自分が其所にいたら、と思うと、一つの結論しか出ません。確実に巻き込まれて死んでいる、と。

※諸外国から聞こえてくる情報では、外国では津波に襲われて巻き込まれる人たちの様子が克明にテレビに流されているそうです。
そういえば、わたしたちが見ている画面では地震や津波に押し流されて亡くなった方のご遺体が一切映し出されません。
これはある種の情報操作ではないでしょうか。残酷でむごたらしい映像が見たいわけではけっしてありあません。ですが、なんでこれほど世界中の人たちが東北の被災者のことを心から思ってくれているのか、それは外国ではテレビからショッキングな映像がひっきりなしに流れてくるからです。わたしもイギリスのthe sunという新聞のネットサイトで、あの名取平野を津波が襲ってくるシーンを見たのですが、日本では流していない場面がイギリスのネット記事では放映されていたんです。それは押し寄せてくる真っ黒い魔の津波から逃げようと、田んぼのあぜ道を必死に走っている人でした。見るに堪えない情景でした。でも、そういった絶望的な状況が東北のあらゆる場所で同時に起きたに違いないんです。わたしたちはそういう恐怖を被災者の方々と共有しなければならないのではないでしょうか。
日本のテレビからはそのような本当の事実を知ることは出来ません。だから、情報操作ではないかと言いたいのです。
海岸に沿って何百ものご遺体が打ち上げられている様子を見るのは耐え難いことだとは思います。
ですが、メディアはありのままを国民に伝えるべきではないでしょうか。現実を直視しなければ本当の被災の様子を共有することは出来ないと思います。

※※メディアに対して言いたいことはまだまだあります。
漫才のサンドウィッチマンの伊達さんがテレビの電話インタビューに答えてこう言ってました。
彼は出身地の仙台でロケ中に被災したそうですが、テレビが今一番にするべきことは被災者達の安否情報を積極的に知らせることだ、掲示板の役割を果たすべきである、と。そこには、口に出しては言えないが、テレビの報道特番がいかに下らないことばかりやっているか、という痛烈な批判の口ぶりが現れていました。
全く同感です。津波の残した爪跡ばかり見せるのはもう止めて欲しいです。今、どこの避難所に誰が居るか、被災者をどうやって介抱するか、少しでも配給物資を円滑に運ぶ手だてはないか、など、テレビ局ができることはいっぱいあるはずです。
今日本人に出来ることは何か、我々はどうやって被災者を助けるか、被災者達を他の県に疎開させる方法はないか、、、、テレビはオピニオンをもり立てるべきです。
また、管内閣も、一体何をやっているのか、国難に立ち向かうという強固な、静かだが燃えるような断固たる意志を闘志を、国民に発信しなければならないのに。
逆に、石原知事はとんでもない言葉を吐いてしまいました。今度の地震と津波は天罰だと。え~??
なんで天罰なのか。地震と津波で亡くなった方々は罪人なのか?
なんということを言うのか。東北の人たちに謝れ!

2011年3月11日金曜日

空恐ろしい!破壊というのはこういうことか!

今日の地震と津波。名取平野を襲う巨大津波の光景は一生忘れることができないでしょう。

一生懸命に丹誠込めて作ったビニール畑、大切な財産である新築の家、クルマ、町、暮らしまでもがドロドロとした黒いコールタールのような大うねりに次々と飲み込まれていってしまいました。

cnn,cbs,abc,nbc,newyorktimes,bbc,,,,,,全て一面のトップニュースにでかでかと取り上げていました。

こちら福岡では若干の揺れが感じられたようですが、ほとんど実感が湧きませんでした。どこか、『え~?ほんと~?』と、ぴんと来ない感じがします。それほどに信じがたい光景でした。

 あの名取平野に住んでいらっしゃる方々は大丈夫だったでしょうか。津波に巻き込まれたら命がない、というのは本当のことだったんだ、と愚かなわたしはようやく理解することができました。海岸線から何キロも入ったのどかな田園地帯を、漁船や家やクルマが音もなく(そう感じるのです)流されていく姿って、何とも言えず非現実的な映像でした。大変不謹慎ですが、あの映像は21世紀における最も怖ろしい眺めとしてピューリッツァー賞に相当すると確信しました。どんなデザスター映画のCGもあの黒い水が押し寄せてくる腹のそこからの恐怖を表すことは出来ません。波が来たのではありません。真っ黒な水の塊が襲ってきたんですから。
南米ペルーのアンデス山中、標高1000メートル以上もの高地に船が打ち上げられた痕跡があるというのもウソではないと得心しました。

東北地方ではほとんど全世帯が停電していて、夕方の気温は氷点下1度だそうです。どうやって暖を取ればよいのでしょうか。食事も家も何もない。日本人は全員でそういう人々を助けなければならない、と強く強く思いました。わたしも何か出来ることがあれば、と思います。
まさしく我が国における未曾有の大惨事。東北地方のみなさんのお苦しみを考えると涙が止まりません。しかもしかも福島原発の放射能漏れが発生。もう、言葉が出ません。

☆☆☆奇しくも今日は九州新幹線全線開通の日。朝一番から記念行事が博多熊本鹿児島等で盛大に催されるはずでしたが、取りやめになりました。ただ新幹線は走り出すそうです。
日本人は誰もこの日を忘れることはないでしょう。