2011年3月22日火曜日

気高さ

被災した子供達の顔つきがスゴイです。
みな凜としています。テレビのインタビューに応えるのですから自然と笑顔を浮かべます。その笑顔はどこにでもいる少年少女のそれです。ですが、よく見ると彼ら、彼女らの目付きがスゴイ!
目は笑っていません。どこか遠くを見つめているようなおぼろげさと,何かに集中しているようなキッとした緊張感とが混じり合って、どこか仏様のまなざしのように見えます。

大切な家族や友人、家、町、日々の何でもない暮らし、それら全てを失って、寒い夜、真っ暗な避難所の冷たく堅い床に一人横になるとき、昼間気丈に振る舞っていた反動からか、無限の闇のように広がる喪失感に引き込まれてしまい、悶々と眠れぬ夜をすごしているのでしょう。


そして再び朝が来て、避難所の中で一生懸命、動けない老人達の元に暖かい味噌汁やおにぎりを持って行き、床を掃除し、トイレの水を運び、歯を食いしばって笑顔を見せては周りを励ましています。

彼らは一瞬にしてオトナに成長しました。いや、させられてしまいました。
そういう彼らを心から尊敬します。

ですが、廃墟となった我が町を見渡す高台で、一人の少女が泣きながらがれきの街に向かって、『おかあさ~んっ!!!おかあさ~んっ!!!』と叫び続けている映像を見ると、胸が潰れそうです。
わたしたちはなんとしてでもこの子達を助けねば。

2 件のコメント:

芙蓉 さんのコメント...

こんばんは、あんみつさん。お久しぶりです。
何度か励ましのコメント書き込んだのですが、なかなか反映されず。
でも、お元気そうで安心いたしました。
多忙な中、それでも更新を、そのお気持ち、
ひしひしと伝わってまいります。
このたびの大参事、命、日本の国のこと、これからの将来、放射線、原発、さまざまなことを考えました。何よりも、被災地の方のことを思いますと、言葉もありません。
都内もかなり揺れ、余震、計画停電とまだまだ落ち着かない日が続きますが、みなそれぞれ自分に何ができるか、粛々と行動し、一日も早く復興をと、そんな思いで暮らしております。
そんな中、子供たちの明るい表情には、本当に元気をもらいました。日本国の再建に向けて、子供たちの将来に希望が持てるよう、我々大人がちゃんとしなくては、と強く感じます。
今は祈ることしかできない自分がもどかしいですが、みんなで支え合っていきたいものです。

まだまだ寒い日が続きます。ご自愛ください。

あんみつ さんのコメント...

芙蓉さん、ご無沙汰してしまって申し訳ありませんでした。
また、何度もコメントをアップしてくれようとしていただいたそうで、誠に申し訳ありません。
なんででしょうかねえ。この不具合は。
わたしも実は今回の更新、一度書いて載せたのですが全て消えてしまいました。
中国ではGoogleメール攻撃をしているようなのでそのとばっちりでしょうか。

それにしても、未曾有の大災難です。国家存亡の危機といっても言い過ぎではないと思っております。
特に東京の方々の危機感、恐怖感はもの凄いだろうと推察いたしております。
わたしも先週は、東京電力に対する怒りでもだえ憔悴しておりました。
ところが、fukushima50の献身的、自己犠牲による文字通り必死の放水活動を聞いて、感動の嗚咽を漏らしてしまい、自分も頑張るぞ、と勇気を貰いました。
とにかく3,11以来、毎日泣いております。全てを失った悲劇、雄々しく立ち向かう人たちの勇気、助け合う姿、、、、に。
日本人を誇りに思うこと多々です。
芙蓉さんのお住まいは大丈夫でしたでしょうか。停電による不便さは日常生活全般に渡ることですから大変ですねえ。
またご連絡ください。わたしも出来るだけ更新するつもりです。
コメント本当にありがとうございました。