2008年7月31日木曜日

あと一日







漠然とした不安感に襲われています。何でだろう。たしかに単位を落とす人は少数です。けれどもわがクラスの連中はみんなめちゃくちゃ勉強してます。ですから、その中で自分がどの位置にいるのか、何せ初めての期末試験なもので、よく分からないからではないでしょうか。



あるいは意外にみんな出来が悪いかも、逆に想像を超えてみんな良く書けているかもしれない、いったいどっちだ?ということでしょう、多分。


それに、期末試験という類の試験を受けたのは実に20年ぶりなもので、なんか変な感覚なんです。どことなく頼りないような、はっきりしない試験だなあ、と思いました。言い換えると旧司法試験がいかに恐ろしかったか、それに慣れてた(悪い意味で)せいかもしれません。

 じゃあ答案練習会の気分で受ければいいじゃないか、とも思ったのですが、期末試験と名前が付いている以上、今学期授業で習ったことから出されるのだろうと思い、授業の復習をしっかりやらねばならないと勘違い?したので、答案練習という感覚にもなれず、結局どっちつかずの状態のまま終了に向かっていったわけです。



それでは今日の会社、民訴の出来は?

う~~~ん、民訴はまあまあでしたが、会社は予想問題とずいぶん中身が違っていて何を書くべきかかなり悩まされました。


会社法の問題は、支配従属関係にある二つの会社間で、取締役らを派遣しており、両社間で従属会社の資産を不当に安く支配会社に譲渡した、その際、値段を安くした理由は今後の両社間の提携を視野に入れから。



ところが右譲渡後、支配会社が従属会社の株式を全部ファンドに売ってしまったため従属会社の経営がうまくいかず、結局倒産。

そこで従属会社の債権者はどのようにすればよいか、と言う問題。


民訴は、自白関係の論点のオンパレード。自白になるか否か、抗弁との違い、自白の撤回、争点効と既判力、弁論主義の第二テーゼ、、、、。

で、自白については完全ノーマークでした。というのは、去年も自白が出ているので、今年はないだろう、と予想したから。

甘かった、というか、司法試験ではまず2年続けて同じものがでることは、30年に一度くらいしかありません。

おもしろかったのは(不謹慎で失礼します)終了後のみんなの反応。ダークでした。訳が分からん、と言う顔をしている人、不安そうな顔、うつむいている顔、、、とにかく終わった後に蝉の鳴き声みたいに急に大きくなる話し声というものがありませんでした。よく勉強する学生が不安そうにわたしに話しかけてきて『どうでしたか今日の民訴?』。わたし『う~ん、みんなできてないみたい』と答えると、彼の顔がぱっと明るくなりました。


たしかにかなり高級な、出来の良い出題でした。みんなは二重起訴、一部請求、相殺、訴訟承継をねらっていたはずです。わたしがそうだったように。


完璧に外しました。仕方がないので基本、定義から丁寧に組み上げていこうと思って原則に従った書き方で行きました。

そういうわけで、結果的には予断が入らなかったのがかえって書きやすくなった感じです。

でもねー。なんか全般的に爽快感がないんです。やったーっと叫びたくなるような感覚がありません。ただきついだけ。粘っこい脂汗をかいた感じです。でもこれが期末試験の本来的なイメージなんでしょうかねえ。


もちろん、完璧に書けた人はガッツポーズでしょうけど。


ところで明日からもう8月ですよ。信じられない。私たちにはまだ夏が来ていません。なのにもう夏は半分過ぎてます。入道雲を見るたんびに、ああ、今って夏なんだなあ、と我に返る始末です。



6時10分に民訴の試験が終わり、8時前にローを出て、久しぶりに国体道路を走っていると、今泉の今宮神社でお祭りが。初めて見ました。西通りという繁華街からすぐ近くなのです。赤い提灯や灯籠が夏祭りの風情を醸し出していました。




2008年7月30日水曜日

あせり




明日は民訴と会社、やってもやっても底が見えない、という恐ろしい科目です。


会社は、条文がすらすら出て来てくれるか、民訴は基本的な定義趣旨要件がはき出せるか、それだけが望みです。


 民訴の教科書であるロースクール民訴という本は、本当に難問ぞろいで、まず各章のはじめに出てくる設例が長くて込み入っていて、読む気がしないくらいです。その後の設問がまた、聞いたことがないような難しい問い方で、この本は上級者でも辟易してしまいそうです。トドメは、設問の答えが付いてない、ということで、もう悶絶しそうです。


そんなわけで、予備校などではこの本の完全解付き解説講座というものまで出現しております。日本中のロー生を困らせている厄介本なので、逆に商売のネタになる、と言う理屈。


ためしにネットで検索してみると、ちらほらと解答を載せているページがあります、が、どれも不完全でかつ納得のいかない内容が多いです。


 じゃあ、授業で取ったノートを見直せば良いじゃないか、と反論されそうです。仰るとおり。でも先生が授業中に書いた板書をそのまま読み直してもすすすーっとは頭に入らないのです。


というのも、あっち行ったりこっち行ったりと、説明が直線的でないからです。


もちろん、いちいち説明してやろうとの親切心からなのですが、ストレートな思考経路が見えにくいのです。それもこれも設問が難しすぎて、いきなりエベレストの8合目に登山初心者をヘリから放り投げた状態に置く本なので、一つ一つ説明を加えないと先に進まないからなんです。




 それから会社法、どうも今期出された課題の中から修正を加えて出題されるらしいのですが、どの課題も大変な量の論点を抱えています。合併、利益相反、責任論、、、、


しかも先生が言われるところの任務懈怠と過失、善管注意義務の関係がよく分からないのです。多分、任務懈怠は刑法で言う、構成要件違法、過失は責任要素、善管注意義務は過失の有無を判断する基準、なんでしょう。


刑法でも過失の本質は注意義務違反だとされていますから、同じ構造なのではないでしょうか。




ところで、ローの様子がなんだか静かだと言ってきましたが、その訳がなんか分かってきました。


アンビバレントなんです。どっちつかずなんです、気持ちが。つまり、司法試験のようにごく少数しか合格しない、という世界最難関の試験だとみんな必死になるほかありません。死にものぐるいです。


ところがローの学内試験は、やはり所詮学内試験。落ちるかどうかというよりは、何点とれるか、勇か良か、といったレベルなんだと思います。実際、単位を落とす人はごくわずからしいのです。ですから、何が何でもと言う気になれないんだ、というのがわたしの説です。




夕方、大学近くに住む友人宅へ。インターネット光を接続するスタッフがOCNから来るというので、見学に。


というのは、その友人がヤマダ電機でパソコンをインターネット光契約込みで買ったとき、ネット接続料が無料というサービスが付いていたのに、その2ヶ月後にわたしが同様に買ったときにはそのサービスは終了していて、自分の手でOCN接続をしなければならないことになり、それならば専門家のやり方を見ておこう、と思ったからです。


で、親切なスタッフがやってきて接続を始めたとき、わたしが経緯を述べると、なんと『そんなことならOCNに電話してくだされば無料接続に来ますよ』だって!


わたしが『でもそんなことはヤマダ電機では教えてくれませんでしたよ』と返すと、『そう言ったのはNTTの社員でしょ?NTTでは何故だか分かりませんがOCNの無料接続サービスのことをお客さんには言わないんですよね~』


だって。


いやいや、怒りとラッキーとが交錯してしまいました。わたしが今日友人宅に見学に行かなかったらそのような有益情報を得ることはできなかったという意味では運が良かったです。


が、しか~し!やっぱりNTTはNTTでした。つまり、信用できない!信用してはならない!ほんとに嫌らしい会社だ、ということであります。


わたしもまだまだ甘いなあ、と反省。


 


最後に、生まれて初めてネットを手に入れた、しかもいきなり光ブロードバンドを、VISTA,2メガ、コア2デュオの最新パソコンで見られるようになった友人は、呆然としていました。ネットの凄さに圧倒されまくっていました。

2008年7月29日火曜日

半分終了




今日民法と刑法の試験を受け、合計4科目終了。



昨日の行政法で懲りたせいか、今日はまずまずでした。ただ、刑法の答案を書いている最中、嫌な気分になってしまいました。



というのは、問題がいつかどこかで見たものとそっくりだったからです。



遠回しにゆーなっ、てお叱りがきそうです。



それは平成の一桁時代の旧試験の問題にとてもよく似ていたのです。


心が一気に過去に戻ってしまいました。そしていつものような喪失感が。



あの時の論文試験から何年経ったのかしら、、、。オレって何やってんだ、今もって?



と、自己嫌悪が襲ってきたのです、試験中に!



こりゃマズイ、ええぃくそぉ、とアタマを叩いて正気を取り戻そうとしました。



と、時計を見ると、ぼーっとしてた間に時間が経ってしまい、そのため我に返ることができました。



試験場からの帰り道(大学の講義室で試験を受けたので)、同志社出身の学生が声をかけてきました。同志社出身って7人もいるんです、50人のクラスに。



『行政法のことは忘れて今から民訴の勉強しなくちゃ』と私が言うと、『みんなそうですよ』と激しく同意してくれました。やはり行政法はみんな不出来だったみたいです。


夕方4時半に刑法の試験が終わり、ローの学修室に戻ると、いつもと違って静かです。みんな必死に机にしがみついて勉強している、という雰囲気とはちょっと違うんです。なんというか、人気がない?



そんな感じです。みんなどこでやってるんでしょうか。



そんなわけで、クラスの人たちの顔をみるのは試験場に指定された学部の教室でといったところです。



なんか拍子抜けというか、意外でした。試験直前こそ学修室は熱気に包まれているものだと思いこんでいたので。



 そういうわけで、普段よりも静かで涼しくて居心地がよいので、夜9時くらいまでは学修室にいます。



 民法の試験の中身は、不法行為、粉塵訴訟でした。大問の中に、時効、除斥期間経過後の訴訟、負担部分、共同不法行為などが散らばってました。



 刑法は、例のフィリピンパブ事件と誤振り込みの2問。この2問を90分で書き上げるのは少々辛いかも。と思っていたら、終わり前に答案提出者続出。


実力者には易しかったのかも。それにしても早出しして良いことってあるんでしょうかねえ。10分早く出しても得にはならないと思いますが。






夕方7時前、箱崎のラーメン屋に行こうとしてバイクを走らせましたが、食欲が出ず(この1週間ほど、腹部膨満感に襲われ、消化力も落ち気味)、せっかくなので昔住んでた筥松あたりを走ってみました。大学移転のせいか、店や食堂がかなりなくなっていました。すっかり寂れてしまい、悲しい気持ちになりました。特に夕暮れタイムはひとしお。



その中で、よく通っていた銭湯は健在だったので、昔との繋がりを感じました。



二十年前のわたしがそのへんをうろついているかのようでした。湯船に浸かっていると、ときどきおじいさんから『あんた中国から来たとかいな』と、留学生に間違われました。






 良くできた小説って、その中の世界が今のこの世とは別に独立してずーっと別世界として存在し続けているような気がしませんか?



 まぁ、ヨン様の冬ソナ好きなおば様たちもそうなんでしょうね。冬ソナを何十編も観てしまうのも、冬ソナの世界という、生きた小世界がどっかに実在しているような気がするのでその世界に入り込んで住み続けたいと願って何度も何度も観るのでしょう。よくわかります。



わたしにとっての冬ソナは、赤毛のアンなんです。そりゃあもう、あの十数巻の新潮文庫(村岡花子訳)を何度読み返したことか。



 脱線し過ぎでした。




とにかく、試験中のローは本当に静かです。



2008年7月28日月曜日

さっぱりわからん

行政法は、ギャフン状態です。朝一の試験で、8時40分始まり。
アタマが混乱してしまいました。直前に出題予想していた論点判例がアタマを占領してしまって、素直に問題を読んで行くことができず、自分に腹が立ちました。そうなったのも実力がないからです。
顔を洗って出直してきたいです。


結論。


多分、甘くて良、もしくは可、お情けで合格でしょう。


根拠。


問題が非常に非行政法的で、行政訴訟のルートに乗らない感じなんです。行政権が制定する規則を変更させることのできる行政訴訟って一体なんだ?と現場で立ち往生する問題だったので、できた人は余りいない(と思う)。2年未修の人に聞いても、生まれて初めて途中答案出してしまった、と言ってました。

また、去年、同じ先生の同じ試験でもほとんど落ちなかった。5人くらいだったそうです、再履修者は。

と、試験終了後ここまで書いて一旦保存。猛烈な睡魔が襲ってきてダウン。

夕方再開してみて思ったこと。
この1週間ほどは行政救済法のベールが一枚一枚剥がれていってるという感じがしました。
ただ、残念ながら試験にはほとんど生かせませんでしたが。
けれども改めて、来年もう一度行政救済法の授業を受けてみたいなあ、そのときは授業がもっと自分のためになるのではないかなあ、と思った次第です。
目標は、独り立ちできて仕事ができ、お客さんが絶えない事務所経営、そうであるならローにいるうちに必要な知識を身につけるべきである、ということです。
民刑憲、刑訴民訴の授業はもう要りません。でも倒産、行政、執行、租税などは徹底的にマスターしたいです。
 新司法試験を受験するとき、合格者数はおそらく3000人になっているはずです(この点において、自民党の町村、鳩山ガンバレ)。それに対し受験者数はおよそ7500人。4割合格します。
 わたしの重点の置き方だと新司法試験合格がヤバイのではないかという気もしますが、最近新司法試験の行政法の択一問題を見ていたら、相当難問が多いです。そして正解率もかなり低く、10~30パーセント台の問題も多いです。
 ということは、みんな行政法の細かい知識が苦手なんです。
ところが、最近少しずつこれら難問が分かり始めてきたのです。
そういうわけで、行政法の授業をまだまだ受けたいなあ、と思うようになってきました。
 ですから、今日の試験の結果は、受かれば嬉しいけど来年授業を受けられない、それに対し、落ちたら来年授業を受けられるけど落ちたことに対する悔しさ情けなさ恥ずかしさも募る、というわけで、なんかもやもや~っとしたアンビバレントな状態なので、明日の民法刑法の試験に集中するのが難しいです。

2008年7月27日日曜日

適性試験

九大新卒学生から聞いたのですが、彼らの適性試験結果のスゴイ こと!

95点、94点、93点、、、、、。だって。

ただ、中には50点台の合格者もいたそうです。

なんであんな難しい問題で満点近くとれるの?95点取った学生に聞くと、適性の勉強をしたのは1ヶ月くらいなんだそうです。

またまた驚愕。



で、わたしが80点ちょいだったと言うと、『え~っ、すごいですねぇ』だって。

年寄りのくせに、なかなかやるじゃん、とでも言いたそうな表情でした。

やっぱ、適性の点数は大きいと思います。



ただ、同志社からやってきた学生は、同志社は適性重視なので、適性のできが良くなかった自分は受からず、それで九大に来たのだ、と言ってました。

どう考えればいいのでしょうかねえ。



行政法の勉強はイマイチ進みません。明日しかないのに。弛んでいます。

今日も宇賀先生のぎゅう詰め教科書を読んでたら、案の定睡魔が襲ってきました。今ローはかなり寒いくらい冷房が効いてます。

それで、カーディガンと夏用ジャンパーを着込んでうたた寝してます。それでも寒いんです。

行政法の勉強をしていると、民訴とかなりオーバーラップしてて、比較しながら勉強をすると分かりやすそうです。



で、一昨日、民訴と行政法の大きな違いにハッと気付きました。

それは、行政救済法というのは常に必ず行政主体(国や地方公共団体)からのアクションが先にあるのです(作為の場合)、もしくは先にあるべきもの(不作為の場合)なんです。

ですから、たとえば、市民が公衆浴場設置許可願いを申し立てたとしますと、

その設置許可願い自体は市民から先に行っています、が、救済の場面、たとえば、行政が不許可にした、とか無視して握りつぶしたとかした場合、そのような不許可、不作為という行政のアクションに対してけしからん、とか、許可をよこせ、とかの救済(攻撃)の問題が生じるのです。

 で、救済方法(攻撃方法)としては、行政機関(当の許可行政をした機関とかその上級機関)に対して、もう一度考え直してくれ、許可をくれ、と言うのが行政不服審査。

 それに対し、行政機関でなく裁判所に訴えて、行政機関に向かって何とか命じてくれ、というのが行政訴訟。

 この、行政訴訟の中でもさらに大きく二つの方法があるんです。

その一つは(ほとんどがこれにあたるのですが)行政機関が不許可にした行為、つまり行政機関の行った判断という行為が間違っとる、この行政機関の判断という行為を無かったことにしてほしい、というもので、これを抗告訴訟と言います。

つまり、一般の民事訴訟の目的は、自分に権利をよこせ、という、権利(最終結果)の取得が目的です。

これに対し、行政訴訟の目的は行政機関の行為を正すものであり、権利をよこせというものではありません。

抗告訴訟の『抗告』という意味は、相手の行為に対して文句を言うことなのです。だから行政訴訟は原則として抗告訴訟なんです。

これをあえて刑法的に表現すると、民事訴訟は結果無価値(有価値)、行政訴訟は行為無価値、という感じです。

 ではなんでそうなのか、ということですが、行政機関の許可は、市民にとっては権利ではないからです。すなわち、行政機関の持っている裁量権の範囲内で行政機関はある申請者に許可を与えるかどうかを決定する権限を持っています。そのような裁量権を持つと言うことの意味は、市民には許可をもらう権利はない、もらえないこともある、ということです。

ですから、市民は行政機関にたいして、自分の権利として許可を寄越せとは言えないのです。権利を寄越せという訴訟が民事訴訟ですから、行政訴訟は民事訴訟とは違うんです。

行政訴訟は、行政機関が裁量権の範囲内で行使した不許可という行為の判断が間違っている、と、行為の間違いを正すのを目的としているのです。だから抗告の訴訟なのです。



ただ、行政訴訟でも例外的に権利をよこせという当事者訴訟というものがあります。権利を寄越せ、と行政機関にいえるものがあるのです。たとえば、俺を首にしたのは間違っている、だから首にされた時から今日までの給料を払え、と国や市に請求するものです。

以上より、行政訴訟の90パーセント以上は抗告訴訟、残りが当事者訴訟、そしてさらに特別に民衆訴訟(市民が市の財政支出がおかしいとして訴えること)、機関訴訟(国と市の争い)というものの総計が10パーセント、と言う構成になっています。

2008年7月25日金曜日

第一弾民事執行法

まあまあ、というところでしょうか。いくつか頭から出てきそうで出てくれなかった知識があり、若干悔しさが残るものの、顔を洗って出直してこい、と言われるほどまではいかずに済んだ感じです。
 川嶋先生は少々お冠でした。というのは、10人近くの学生たちが試験間近ぎりぎりになって教室に入って来たからです。
試験の時は10分前には教室に来ておいてね、と相変わらず柔らかな言い方ではありましたがそのお顔は真剣でした。
当然です。周囲のことをちゃんと考えてないから先生はお怒りになったのです。
 予備校の模試なんかだったらスタッフが事前に座席に問題用紙、答案用紙を配布しておいてくれます。でも、ローはそんなところではありません。スタッフは先生だけです。そんな状態で、ギリギリになって滑り込みセーフみたいに教室に入ってこられたらどうなるでしょう。先生ばかりかみんなに迷惑をかけてしまうじゃありませんか。だから配慮が足りない、と先生は怒ったのです。
 わたしのほうはどうかというと、20分前には来て、じ~っとプリントを見て必死に暗記してました。まぁ、早く言うと悪あがきをしてたのですが。
とにかく、はるばる京都からわざわざ試験のために福岡まで来られた先生に対して、試験開始2,3分前になって入室するなんて、どうかと思います。
 
試験には関係ありませんでしたが、民事執行法で、初歩的ながらなるほどねー、と納得したことがあります。
それは、民事執行法によれば、強制執行と担保権の実行とは違う制度だ、と規定されているのですが、なぜなのか、その理由についてなんです。
 なぜ抵当権などの担保権の実行についても『強制執行』と呼ばないのか、担保権を実行すれば競売によって自分の土地を持って行かれるわけだから、通常の強制執行と変わりはないじゃないか、なのになんで民事執行法は担保権の実行を強制執行とは別々に、独立して『担保権の実行』と規定しているのか、これが疑問でした。
 それは、担保の付いていない一般債権の場合、債務者はもちろん債務を弁済しなければならない義務を負っています。けれどもあらかじめ自分の持っている一般財産を他人に差し押さえられて強制的に奪われるということまで承認しているわけではありません。
ですから、債務者が任意に債務を弁済しなかった場合、債務者の意思に反してでも無理矢理債務者の持っている財産を差し押さえて換価するので、強制執行という名前が付いているのです。

ところが、担保権の実行というのは、たとえば金銭債権に抵当権を設定している場合、債務者は予め、もしも自分が債務を弁済しなかった場合、自分の土地に設定した抵当権を実行してその土地を持って行ってもいいよ、と承諾しているわけです。つまり、担保権を設定したということは、債務者の意思で債務者の担保物を換価のために処分することを認めたことになるのです。ですからこれを『強制』と言うわけにはいかない、というわけです。

くどくどしくてすみませんでした。やはり試験の所為でアタマが試験モードになったままみたいです。
 
 

2008年7月24日木曜日

静かな学修室







授業も終わり、早いところでは今日から期末テストが始まりました。知財法です。




わたしの受ける民事執行法は明日、少しだけ分かり始めてきました。




チャート図のように図解してくれる本が良いですねえ。




ところが教科書に指定されている本にはそれがなく(行政法の宇賀先生の本なんか文字でびっしり)、とても分かりづらいです。




その点、刑訴実務の本は実務の本で、とりわけ法務省は図解が得意というか大好きなので、図解と図表だらけです。そのため、いちどコツがわかると刑訴の本の機能性に痺れます。さくさく頭に入ってきます。




さらに本のどのあたりに載っているかが数字で指示されているので探すのに便利です。裁判というものが徹底的に良い意味でマニュアル化されていることがよく分かります。




膨大な裁判資料をさささっと調べていくためには必須なのです。








こういう実務に比べ、学者さんたちの書いた本の分かり難いこと、全く読み手を無視しています。




ただ、民訴の和田さんのように裁判官経験者の書いた本はものすごく分かりやすいです。








で、今日、学内生協の本屋で買った倒産法の本3冊はすべて図解無し。文字だらけ。びっしり、隙間なく書かれているのが伊藤眞先生の本。わたしは伊藤説(民訴)は一番好きなんですが、本のレイアウトのひどさには難渋します。




前途多難です。おまけに合計で12000円!




うち、教科書に指定された2冊の合計だけで9000円。




もーたまらん。








学修室は人が少なくて、そのため冷房がよく効いてて寒いくらいでした。カーディガンと夏用ジャンパーを着込んでもなお寒かったです。眠かったせいもありますが。




夕方学食に肉ソバ(280円)を食べに行くと、関西から来た学生二人が居たので彼らに混じって食べました。




同志社と大阪市大出身。こっちがいろいろ質問しようとしたら逆にわたしのことを聞かれました。




わたしが、『うちのクラスってめちゃくちゃ勉強するねー。本当にすごいと思う』と言うと、彼らの反応はイマイチ。どうも、彼らにとってはこれくらいフツーみたいです。




しかも、わたしが大阪の共同事務所を見学した際、毎朝弁護士全員で勉強会をやってたのにびっくりして、とてもこんなハードな事務所なんかで働けんと思ったと言うと、彼らは『ボクはそんな事務所が良いです』だって。




参りました。
朝行く途中、交通事故目撃。
帰る途中、昭和の飲み屋目撃。

前期授業終了




なんとなく尻切れトンボのように終わりました。あとは試験。


昨夜のパソコン疲れで、5時起きならず、7時まで寝てました。シャワーだけ浴びてローへ。


刑訴と民法の授業、それが終わって前期終了。


やはり民事執行法と行政法が強烈なストレスをかけてきます。


早速金曜日に民事執行法から。




今日の夜はパソコンの細かい仕上げ。いろんなソフトを入れたりコピーしたり、またまた12時までかかりました。


ほんとにバッドたいみんぐ~です。


わたしが好んで使う『 ~  』という波形記号が昨夜の段階では全然使えず、表現手段がなくて困りました。


じゃあなんで今日は使えるのか?たぶん、一太郎を入れたからではないでしょうか。


これから、大学でダウンロードしてきた2007をこのパソコンにインストールしようと思います。果たしてうまくいくか。


かなりどきどきしてます。
さすがに新品のパソコン、写真のアップ速度がめちゃ速いです。前のおんぼろパソコンの5分の一の時間で済みます。

2008年7月23日水曜日

やっと繋がった

今夜、注文してたデスクトップパソコンをヤマダ電機までとりに行きました。

我が家に到着したのが夜10時、で、今は夜中の2時です。

設定接続に往生しました。特にメールの設定には困り果てました。

でもどうにかこうにか動くようになり、ほっとしました。

まだお風呂にも入っていません。

明日は行政法の自主ゼミで択一数十問を事前に解いておかねばならず、朝5時起きです。

 今日のイベントは、民法。

 手を上げて発言したらその回数分平常点が付くというシステム。私は今期まだ一度しか発言していなかったので、やばいなあ、今日中に発言しておかねば、でもどこで発言しようか、そうだ、一番簡単な設問にしよう。

というわけで、消滅時効と除斥期間との異同という基本問題について手を上げて答えようとしました。

ところが、10人以上もの学生が手を上げたのです。みんな必死なんですよ。

それでわたしはパスされちゃいました。だめだこりゃ、今日のわたしのチャンスは終了。

今日はその問題しかちゃんと本を見てなかったのです。

こうなったらあきらめて後はもう傍観者になってみんなのがんばる姿を眺めとこう、とリタイア気味になってました。

100点満点のうち前期試験が50点、残り50点のうち15点が発言点らしいのです。
わたしは1回しか発言していないので発言点は限りなく少ないことになるなあ、まあ仕方がないか、なんて半分あきらめてました。

 ところがその直後、先生が、民法で、消滅時効と除斥期間の両方を規定している条文はどんなものがあるか、と聞いたので、これだったらかすかに頭に残ってる知識で答えられそうだ、と、またまた無謀にも手を上げてしまいました。

 だって、覚えてたのは意思表示の取り消しと詐害行為取消権の二つだけ、という恐ろしくお粗末なレベルだったのです。こんなものなら誰だって直ぐに答えられます。ほかにいくつも条文があったのです。たった2個しか言えないくせに、よくもまあ手を上げたものです、愚かでした。

 しかもしかも、条文の正確な数字すら言えませんでした。

先生は、わたしがてきとーに、取り消しと詐害行為ですー、とだけ答えると、

それは何条ですか、と聞くので、エー120うう-5条です、と答えると、先生がなんですってー?
本当にあほです。わたしは。条文確認もしないで手を上げるなんて。
それであせって、いったい何条だったっけぇ?とあわてて六法を見ようとしたら、わたしの前に座っていた女子学生が、先生から見えないようにして、左手を広げてパーの形にし、その真ん中に右手の人差し指を当てて、わたしに知らせてくれたのでした。
おかげでわたしは『126条でーす。』と言えました。
と、今度は、『じゃあ詐害行為取消権は何条ですか?』
わたし『425じょうでーす』
先生『えー?』
またしても間違った条文を言ってしまった!
そしたらなんと今度はわたしの左に座ってた男子学生が小声で『ろくですよ』と教えてくれたのであります。
もう、あほあほあほでした。自分にあきれました。
 ただ、なぜか不思議にわたしの心はあったかいもので満たされていました。
まわりの人がわたしを助けようとしてくれたその心がうれしかったのです。
 しくじってかえってよかったなあ、などと思ってしまったのです。

とはいえ、先生からは、『最低限二つくらいは言えないと、、、、、』とややきつめの嫌味をいわれました。
それでわたしは『えー、最低限で失礼しました』と言って、開放してもらおうとしました。
ところが『Aさん、ほかにありませんか、たとえば親族相続なんかで』
あわてたわたし『えーっと嫡出否認?』。どあほうです。あほかわしゃ。
とうとう先生が『1044じょうあたりになんかありませんか』と助け舟をだしてくれたので、やっと『大変申し訳ありませんでした、遺留分減殺請求権でした』とやっとのことで。
けれどもそれだけではまだ開放されませんでした。
先生『Aさん、126条は形成権ですが、そのことが何か問題を生じさせませんか』と聞いてきました。とっさには答えが頭に浮かばず、ううううん、仕方ない、白旗をあげて『わかりません』と言いおうとしたそのとき。

 なんでかわかりませんが、形成権という言葉の意味がハッと浮かんだのです。
そうそう、取り消すぞ、という形成権の行使って、一回行使したらそれで効果が発生してしまい、何度もできる権利なんかじゃないんだ、使い切りの権利なのだ、ということは、一回行使するか全く行使しないかのどちらかしかありえず、金払えという請求権みたいに何度も何度も「払え」といい続けられるようなものではない、ということは、中断ということがない、ということがピカッと浮かんでくれたのです。
 てなわけでわたしがそのようなことをたらーっと言うとやっと開放してくれました。
 授業が終わった後、なぜか良い気持ちになってました。周りに助けられたことが心底うれしかったからです。
 これからは彼らを女神さまと守り神さまとしておがむことにしました。
ちなみに女神様はかなりの美人であります。守り神様のほうは若干変人ですがハードボイルドな奴で好男子です。

2008年7月20日日曜日

パソコン破損

金曜夜、自宅のデスクトップパソコンが動かなくなってしまいました。
再起動を何遍もしましたが、だめでした。
disk not ditectedという表示が出ました。
直前に、ハードディスクのギギギィという音が止まったのです。
あちゃ~っ、でした。
翌朝もう一度二度三度やってみたのですがだめでした。
4日前に外付けハードディスクを買ってきてお釈迦になる前にバックアップとっとこと思っていたのに、、、、
へたり込みました。今まで5年以上にわたって作ってきたノート類がすべて消えてしまったのですから。
もっとがっくり来たのはデジカメで撮りためておいた写真です。
このままでは気持ちが落ち込んで期末試験に影響する、と思い、出直し、気分一新のために、新しいデスクトップパソコンを(特別に安いやつ)買いに行こう、と女房と一緒に(彼女のカードが必要なんで)ヤマダ電機加茂店へ。
加茂というところは早良区にあり、福岡の西南部です。地下鉄七隈線の終点からたしか二つ前くらいです。
そこに行くと、NTTの光フレッツ担当員が勧誘してました。私のねらいはそこにありました。フレッツ光に同時加入するとパソコン代金が3万円引きになるのです。
 で、店員に詳しく説明を求めると、3万円引きになるためには光電話以外に光テレビというサービスも申し込まねばならないというのです。
でも、そんなオプションは不必要なので、それは要らないというと、それなら2万円引きにしかならないとの返事。
そんな馬鹿な。2ヶ月前、友人がパソコンを買うのについて行ってやった、ヤマダ電機香椎店ではそんな条件はなかったぞ、というと、光回線が普及してきたのでサービスも少なくなって来たのだと言われました。
それで、納得いかなかったので二人ではるか香椎店まで向かいました。香椎は福岡の東の端。遠いです。
それで、香椎店に入ると、NTTから派遣のお兄さんがいたので、彼と話をしました。彼から以前話を聞いたことがあったので。
すると、なんと、香椎では光テレビに加入しなくとも3万円引きになる、とのことでした。
やった!わざわざ香椎まで来た甲斐がありました。
それで、フロンティアという山口のメーカー製の98000円のパソコン、20,1インチディスプレー、VISTA、コア2デュオ2ギガ、HDメモリー250ギガ、という内容のやつを買いました。ただし、オフィス2007は入っていません。けど、ジャジャーン、大学からタダで降ろせるのですよ。大学生ってお得なんですよ。
そして、フレッツ光に同時加入すると3万円引き、プラスポイント分が6000円つきます。
実質6万円の買い物でした。

そこまでは良かったのです。
ところが、光の契約の際、自宅まで光回線を引く必要があるので、電話でNTTの営業所にいる女性スタッフが、ヤマダ電機の現場が契約(これがクセモノ)を作成したとき契約内容をネットに書き上げて営業所に送り、本人の確認を得るため電話で右契約内容を読み上げするという作業をわたしとすることになっているそうでした。向こうからもヤマダ電機内で作成した契約内容がみれるんですよ、遠隔操作で。
で、電話先のNTT女性職員が、遠隔操作で、先ほど現場でおにさんがパソコン上に作成した契約の内容を一つ一つ読み上げながら確認して行こうとしたとき、その女性が、『OCNサービスの解約はお客様ご自身でしてください』と言うのです。
えっ?なんで?
わたしは今まで同じOCNのADSLというサービスを受け、OCNからの請求書に支払い続けてきました。
そして今回、同じOCNのフレッツ光というサービスに変更しようとしています。
なのに、解約?しかも自分が? しかもしかもNTTのスタッフがOCNのことを?
意味が全くわかりませんでした。それで『それ、どーゆーこと?』と電話先の女性に尋ねました。そしたら、『こちらにはお客様がOCNと契約をしたという事実がないので他の業者とした契約を解除する必要があり、NTTではなく、お客様ご自身で解約してください。』だって。
どういうことかというと、OCNは顧客を開拓するために、別のいろんな勧誘業者を利用してそいつらにOCNへの勧誘をさせるのです。そして、インターネット関係では、その勧誘業者がわたしの契約相手になっているのだそうです。ただ、料金請求はその業者ではなくOCNがやっているのです。
それで、わたしはその勧誘業者のひとつと契約をしているから、その勧誘業者との契約を解除せよ、というのです。
そんな馬鹿な話がどこにあるか、とわたしは例によって大声でおらびました。
それはおまえらの都合の話だろが。自分の利益のために業者を雇って顧客を取ってこさせておいたのはお前だろ。
『わたしはずーっとOCNからの請求に対してOCNの使用代金として払ってきたのだ。だからわたしの契約相手はOCNだろが。』と。要するに間に入った業者は実質的にはただの契約仲介者にすぎず、契約の本当の当事者は当のOCN本人だ、だからこそ代金請求書の宛先はOCNになっているのだ、ということです。
そうだとすると、同じOCN相手にサービス内容の変更をしているだけですから、契約を解約するとかいう問題が出てくるはずがありません。 しかもNTTの職員がそんなOCNのことをいうのも腑に落ちませんでした。
そのうえ、その女の言い方は役人顔負けの建前(ユーザー不在)一点張りだったので、こっちの怒りに油を大量に注いでくれたのです。
 そもそも、NTTもOCNも元は同じ会社で、自分らの便宜と利益のために別会社にしたり、勧誘業者を雇っているのです。でもユーザーとしてはそんなのかんけーない、です。
 彼らの内部事情に客がつきあわされる必要はどこにもありません。わたしは頑として、そんな訳のわからん解約かなんか知らんもんをこっちがしなくちゃならん義務なんか絶対にない、だからお前たちの方がちゃんとやれ、と突っ張りました。突っ張って突っ張って突っ張り通しました。
すると、現場にいたNTTのお兄ちゃんが申し訳なさそうに、今度はOCNに電話して尋ねたところ、びっくりするほどすんなりと、『わかりました、こちらで(つまりOCNで)業者に話をつけと来ます』となって、あっけなく落着。
当然です。当たり前のことでしょう。当たり前のことだからこそあっけなく落着したんです。

そしてまた再度NTTの事業所と電話で契約内容確認作業再開。今度は別のスタッフが出て、反対にとても応対が良かった。

分かりにくかったですね。
要するに、最初に電話で横着な口を叩いたのはNTTの女、この女は、マニュアル通りにしかことを運ばない、客のことを考えないやつ、しかも系列会社であるOCNのことについて何にも知らんし、知ろうともしない、まして客のことなんか全くお構いなし。始末に負えない人間でした。
 OCNでは私のように別の契約受注業者が取ってきた契約はOCN内部で簡単に移行処理しているのです。どーってことないルーティンな日常的内部作業に過ぎないのです。だ・か・ら!!それくらいのことは系列会社の社員も知っとけ、ちゅうことです。

 それにですよそ、そもそもフレッツ光(長澤まさみのCM)って、どこの会社がやってるか知ってますか?NTTですか?それともOCNですか?
答えられますか、みなさん?
正解は、両方の共同です。
なぜなら、フレッツ光を利用するためには、まず自宅に光回線を引かなければなりません。それはNTTの契約。そしてそのあと、光回線を伝わってくる情報を利用するために、OCNと契約しなければなりません。二つ契約しなければならないわけです。 両者の共同事業なんです。でもそんなことお客には関係ありません。客はたんにフレッツ光を利用したいだけなんです。

だったら、だったらですよ。お客に不便をかけないようにするためには両者が共同して一つの事業体としてお客に接する必要があるんじゃないでしょうか。
それを、『別会社だから知りません』なんて、当たり前みたいな口ぶりで横柄に言わせておいていいんでしょうか。
わたしはこういうのが大大大嫌いなんです。我慢ができないんです。
 そういえば、百道の警察署1階交通課でも同じ目に遭いました。そんときも
『公務員がなんで市民に向かってそんな横柄な口をきくのか』と抗議したことがあります。無視されましたが。また、別府交番でもやっちゃいました。 こちらは向こうのベテラン警官が間を取り持って最後は平穏無事的?に終わりました。
 ふ~む。これってわたしの持病なのかもしれませんねえ。

というわけで、相当疲れましたが、やはり納得いかないことには下手に中途半端に引き下がらない方がよい、と改めて感じました。

で、この話にはオチがあるのです。
自宅にへとへとになって帰り着き(帰りの車の中で、カードでこのパソコンが買えたのは誰のおかげ?と女房に嫌みを言われ、感謝の言葉を強制されました)、勉強机から、お釈迦になったパソコンを撤去して奥の部屋に置いておこうとしました。コード類を外し、本体、ディスプレーなどを次々に運びました。

そして奥の部屋に本体を置いたとき、側面のカバーが外れたのです。

そうだ、ラストチャンスに、本体内部のハードディスクをちょっとだけ叩いてみようか、昔のテレビのように、叩いたら動くかもしれん、なんて文化系特有の恐ろしい考えが浮かんだのです。
 そして、再びコードをつなぎ直して、ハードディスクを指ぱっちんみたいにかるく叩いてみたんですよ。
そしたら、なんと!!!死んだはずのパソコンが生き返ったのですよー。
全身の肌が泡立ちました。(鳥肌が立つという表現は恐ろしいことを体験したときに使う物だと思うんです、うれしいときには使わないというのが慣用的では、それはともかく)
もおう二度とこんなチャンスはない、と、あわてて外付けハードディスクをつないで、バックアップを始めることができました。

 そういうわけで、コップの中の嵐に過ぎませんが、コップの中にはいるくらい小さい人間であるわたしにとっては翻弄されまくった一日でした。
6万円の出費は痛いですが、踏ん切りがつきました。

肝心の新品は3日後に来ます。 

 

2008年7月18日金曜日

今日も刑訴で立ち往生

今日の刑訴は裁判官教官。超がつく優秀な人です。
性格はまじめで、本当に優秀な人間がそうであるように、けっして偉ぶりません。
むしろ相手を尊重する気持ちの強い人です。学生に当てて答えさせた後、必ず、『ありがとうございます。』と仰います。偉いです。ただ、他人も自分と同じレベルであるという誤解をなさってらっしゃるみたいで、授業が早すぎて追いつけません。
そんな裁判官教官から3番バッターで当たり、前回同様レジメを見つけられず、わたしは先生の問いに答える以前の問題探し状態でした。
 あちらが聞きたかったのは被告人のアリバイのことであるのは承知していたのですが、事案の細かい様子、自宅にいたのは何時何分だったか、について書いた問題文が見つからないのです。めちゃくちゃ焦りました。

 先生も困った様子でした。わたしは窮余の一策、後ろの席にいた女子学生に、いったい今問題になっているレジメはどれですか、と尋ねました。
 すると、ホッチキスで留めたレジメを回してくれて、それを読み上げて問題提起し、アリバイが重要な争点になることを指摘してまあまあ何とかしのぐことが出来ました。

授業後、後ろの女子学生にお礼を言うと、なんと彼女のさらに後ろに座っていた女子学生がレジメを回してくれたのだそうです。
その人にもお礼を述べました。そのTさんはこの前法廷傍聴に一緒に参加したメンバーの一人でした。有り難いことです。
その後の授業は民法。眠くて仕方ありませんでした。昨夜の民訴答案作りでばてたのと刑訴の授業の精神的疲労、そして突然降り出したすごい夕立の音が子守歌になってたからです。
梅雨明け10日、ということわざがあります。梅雨明けしたら10日間雨は降らず、10日後にどかんと降るのだそうです。
きょうのは夕立でしたが、それはもの凄い雨音でした。ローはプレハブ校舎なので、雨音がすごいんです。
 大方の課題提出も終わり、後は本格的な期末対策時期に突入です。

やっと終わった民訴課題


ストレスの溜まる課題でした。だってめちゃくちゃな難問なんですもの。そのうえ、ローの学生達はやたら真剣に議論し合ったりして学問的理解をどんどん高めていってるので、テキトーな答案は書けません。そのため夜中の1時にやっと完成。

そういった、周りのがんばり粘りのせいでこちとらは大変迷惑しています。

 今日は、悩みのタネの一つだった法情報論という授業が終了しました。パソコンの知識がさっぱりないのに先生はそんなん無視してどんどん先に進むので、なんて不親切かつ自分勝手な人だろう、と憤慨したまま授業は終了しました。

 ローというところは相当親切心に欠けるところです。みなさん、ローに来るときは覚悟しておいた方がいいですよ。

もちろん、フォローしておかなければならないのは、事務室をたった二人できりもりしているおじさんとおねえさんの二人の奮闘ぶりです。

そりゃあもう、毎日たった二人だけでよくやってられるよなあ、とつくづく感心します。

 

一昨日の晩、近所に住んでる姪っ子が我が家に大学で使うレジメをネットでダウンロードして印刷するためにやってきました。徹夜とか3時間睡眠だとかで、理系はすごく鍛えます。これを4年間続けたらなるほど実力がつくよなあ、と感心。英語ドイツ語パソコン言語、テストテスト、、、、勉強勉強で痩せて顔も小さくなり目だけが巨大になってました。

我が国の存亡は君たち理科系にかかっています。がんばってね。文化系はほとんど社会の無駄です。ときどき役に立つこともありますが。

2008年7月16日水曜日

恐ろしや民訴


金曜日提出期限の民訴課題、超難問です。今日、夕方やっとその難しさに気付きました。

そうとう焦っています。おかげでイライラが増幅しております。

今日はまた半徹夜かも。

夕方、生協の本屋でばったり、大学の先輩であるTKさんに会いました。

不動産鑑定士、税理士、FP、行政書士で、今大学で博士号をとってる最中だとか。

スゴイ人です。おまけに公認会計士も目指しているとのこと。

大した人です。

その後、授業料免除の説明会が行われ、うちのクラスからも数人が参加してました。

かれらにはなしを聞くと、なんと前期授業料が全額免除になった学生がいました。

くやしーです。うらやましーです。


2008年7月15日火曜日

不意を突かれて







油断してました。刑訴実務の授業開始1分、検事教官が、『それでは前回課題にして提出してもらっていた事案について.....』と言い始めました。



その頃わたしは、『え~え~とぅ、きょーのじゅぎょーって、なにやるんやったっけ~』なんて、てれてれとプリントを探しておりました。



 すると、教官が『えー、では、問い1からちょっと聞いてみましょーかぁ』



わたし『ふ~ン、だれからかいな~』



教官『えー、ではAさん!』



わたし『えっ?えええ~~~~っっ?!』






ワレニ突然落雷直撃セリ、ワレ不覚ヲトレリ。






わたしは頭がまっしろけになってしまいました。そもそも何を答えたらいいのか、問いそのものをすっかり忘れてしまっていたのであります。



それはたしか先週意外にも締め切り前にとっとと提出し終わってた課題のことだったのでした。



数秒間、あーとかえーとかおらびながら時間を稼ぎ、一体どんな問題やったんかいな、とあわてて課題プリントを見直しました。



そ~かそ~か、やっと思い出したぞ。告訴状のはなしだった。



と、ようやく問題を思い出したのは良かったのですが、それから先、またしてもわたしの悪いクセが出てしまったのであります。



そうなんです。自分の思ってた疑問だとか筋を思いっきりぶちあげてしまったのでした。



というのも、先週、仲良くなった2年生の未修の女子学生からその問題を質問されたときは、基本からきちんと答えたのですが、その筋だと本題から遠いところから話し始めなければならず、ちとかったるいなあ、なんて思ってたので、本質的な問題点だけをずばっと言うのがかっこいいんじゃないかなあ、なんて余計なええかっこしー心だけが頭の中に残ってたのです。



そのため、教官からいきなりトップバッターの指名を受けたとき、その、ええかっこしー部分だけしか頭に浮かんでこず、基本からしゃべるという気持ちが完全にトンでたのです。それで、しゃーない、いったれーっ、と自慢の暴走行為が始まったのであります。



クラスの学生は、またやっちゃってるよ~Aさんが~、と思ったことでしょう。



要するに、思ったことをそのまんまぶっちゃけたわけです。



 本当に油断してました。



教官はなんどもわたしに斬りかかり、突きかかり、引き倒しにかかりました。



結局、4分か5分とっつかまってしごかれました。くわしく知りたい方はそのむねコメントで要求してくだされば喜んでお応えします。



わたしの後、優秀な若者に同じ質問がされました。その学生は出だし絶好調で、理路整然立て板に水、と、よどみなく論理を組み立てて行ってました。



ああ、おれもそこから始めるべきだったかなあ、いきなり各論から言い始めたのはまずかったかなあ、それにしてもあいつよー勉強しとるなー、とシュンとなりかけました。



でも、彼のような最初から論理を組み立ててると本件まで行き着くのは遠いんじゃないかなあ、丁寧すぎるんじゃないか、無駄っぽい所もありそうだが、、、、。



と思いながらも、それでも、やっぱりああやって基本からきちんとしゃべった方が受けるだろうなあ、、、



と思いながら聞いていると、教官がいきなりその学生に牙をむき始めたのです。『で?』



『本問についてはどうなの?あなたはどー思うの?それはどーゆー判決なの?』



と、どんどん追い詰めるので、その学生は立ち往生してしまいました。



わたしが思うには、わたしのした返答は本問の回答に各論的に答えることだけしかして居らず、本問の基礎についてなんら話していない、ぎゃくにその学生はその基礎部分だけしか話していない、と二人とも両極端の返事をしたのだと思います。



 で、3人目の学生はほとんど授業を聞いて居らず、問いが何なのかも分からないということが判明したので、教官はあきらめて自分で解説を始めたのでした。



 結局、わたしの名誉は若干回復されました。わたしの思った疑問点は実はそれなりに間違いではなかったのでした。



ただ、最後の詰めでわたしの考えは的を射るとまでは行かず、矢は的に向かって正しく飛んでいったけれど、的の前で失速して届かないまま地べたに落ちたといったところでした。






今は、悔しさが大きいです。油断さえしていなければ、もっともっとずばっと答えられたのに。

2008年7月13日日曜日

団地掃除











今月から3ヶ月間、同じ階段に住む10軒の組長をさせられることになりました。といっても仕事は町内会費とか雑費の徴収くらいです。





3ヶ月で4500円です。年間合計18000円にもなります。かなりの負担額です。やはりエレベータ代が大きいせいでしょうか。





そして今日は全員参加の団地掃除だったのでちょうど掃除をしに外に集合したついでにみなさんにお金を持ってきてもらおうと、予めその旨の文面をワープロで打ち出して掲示板に貼ったりみなさんのポストに投函しておいたのです。





そしたら掃除に参加しなかった人(サボった人)以外みなさん持ってきてくれたので、わたしの仕事はほとんど終わりました。階段のみなさんからも、良いやり方だと評価してもらい、おまけに他の階段の方からも、『うちの階段でも同じようにやって欲しいなあ』と褒めていただきました。





 掃除に参加しなかった人は、引っ越し前に住んでた団地の同じ階段の人で、10年以上の間一度も掃除に参加しなかった人です。ですからあえてサボった人と書いたのです。
わたしが怒ってるのがおわかりでしょうか。不公平が一番嫌いなんです。その次は暴力、どちらも人を尊重しないことの最たるものです。他の人が汗水垂らして掃除しているのを何とも思わないのでしょうか。わたしは何度か手紙で掃除に出るように要求したことがあります。当時その階段の組長だったとき、責務として言わねばならぬと思い、争いは避けたかったのですが、不公平をほっとけなかったので。




結局、それでも一度も参加してくれませんでした。その人が奇しくもまた同じ階段の住人になってしまったのです。そして今日もまた参加せず、でした。





不公平といえば、大分県の教育委員会、合格点を取っていたのに落とされた受験生の人生をどう償うのでしょうか。不公平どころじゃありませんよねえ。





 来週提出の刑訴の課題で、住居侵入・現住建造物放火(一部焼いただけで消火)の被告人にお前ならどんな量刑をするかを書け、という欄があったので、無期懲役と書くつもりです。放火されたアパートには現に住人が何人も住んでいて、その人達の人生どころか命まで危うくしたのですから。





人の命、財産、生活をなんだと思っているのでしょうか。極刑に処するべきです。





それこそ平等なんじゃないでしょうか。カントもちゃんとそう言ってます。





 朝日新聞が、鳩山法務大臣を死に神と言いました。13人もの死刑囚の死刑執行にサインして執行したからとのことです。大臣として当然のことをしてどこが死に神なんでしょうか。





朝日新聞こそ狂っています。法というものを理解していないのは朝日のほうです。





彼らが何故死刑になったか、よく考えて欲しいです。あの犯人達は口にするのもはばかられる極悪非道なやり口で何人もの人間を殺したからこそ死刑になったのです。





被害者達のことをちゃんと考えなさい、と朝日には言いたいです。





 うっへ~、団地掃除をサボった人のことを考えてたら死刑にまで話がいっちゃいました。はなしが飛びすぎ。大変失礼しました。





 掃除でくたびれたのでローに行ったら爆睡爆睡で、一体何しに行ったのか。





2008年7月12日土曜日

小松政夫を見た











今日はバイクでローへ。土曜日に授業はないのですが、学修室は涼しくて集中できる上、土曜日はさすがに人も少ないので余計勉強しやすい、というわけです。




 ただ、大学の食堂は1箇所しか開けていなくて、それも2時くらいで閉まるのです。




ほんと、九大はゴーストタウンみたいになって来つつあります。




 というわけでちょっと脚を伸ばして香椎までひとっ走りしてラーメンを食べてきました。




味好らーめんといって、むかしむかし塾の香椎校で働いていたときよく食べたものです。時計屋さんが趣味で始めたので、店の看板も時計屋のままという、おもろい店でした。




香椎駅前の、昔松本清張が書いた『点と線』(素晴らしい題名ですねえ)に出ていた「宇宙軒」という名の中華料理店の横にあった狭い店でした。いまでは場所も変わり味もずいぶんと落ちましたが、少しだけ昔の味が残っていました。ついでに言うと、今でも長浜ラーメンの100倍美味しいです。




帰りにコンビニに寄ると、ローの知り合いとばったり。その人も塾教師経験者で3年生。来年受験です。




彼と石村萬世堂でお茶しました。店まで彼のオデュッセイに乗っけてもらいました。




いや~、良いクルマですねえ、オデュッセイは。わたしの好みがてんこ盛りでした。




中が広く、天井が高く、運転席からの見晴らしが良く、シートも堅めで、サイドの窓からの見晴らしも良いし、3列シートの真ん中は足下が超ゆったりで、言うこと無し。あとは燃費さえ改善できたら最高です。




夕方7時過ぎにローを出てバイクで中洲を通って帰りました。もの凄い人だかりでした。




祭りの前の夕刻って、なんかみんなの血が騒ぐのか、そぞろ歩いている人達はウキウキしたような顔をしてました。るるぶを見ながら歩いてる観光客のカップルもいました。大黒流れのテントで、外国人の女の子達が締め込み姿の男衆に質問をしてました。握手が出来ないので残念でした。山笠期間中は、女性にさわることは出来ないからです。




 トワイライトゾーン、っていうテレビがありましたが、夕方の時間帯って、本当に人を変な気分にしますねえ。中洲本通りを走ってると、中洲流れの飾り山一帯はこれまた大賑わい。浴衣姿のお姉ちゃんたちが堂々と自信たっぷりに、わたしを見て、とでもいわんばかりのあでやかさでからんころんと下駄を鳴らしながら歩いていました。と、どこかで見たおっさんが、山笠の格好で歩いてきました。あっ、あれは小松政夫じゃないか。




 バイクで走ってる最中だったので、写真を撮れませんでした。無念。小松さんは、かなりきこしめしているようで、ふらふらでした。近くのラーメン屋に入っていこうとして入り口のタタキにひっかかってこけそうになってました。




今日の博多はそんなふうで、風情がありました。わたしにとっての夏の思いでは日田の夕暮れです。ま、これについてはまたの機会に。




いつか、郡上八幡の郡上踊りに加わってみたいなあ、おわら風の盆を夜中に見たいなあ、なんて、わたしにも街の熱が染ったみたいです。




2008年7月11日金曜日

あ~あ







授業料免除についての決定通知が今日来ました。半額免除にしかなりませんでした。



20万1000円を今月末までに納めろ、という通知です。



がっかりです。全額免除を期待してたのに。



通知の内容はそれだけ。理由も何も書いてません。素っ気ない文面。



またまた力が抜けました。なんでやねん?!と叫びたいです。



 ローの学生達に、どうだったか聞いてみます。全額免除になったヤツがいたら、ぶっとばしてやりたいです。



 



今日はまた、ウィルスソフトのトラブルについて、週二日やってくるパソコン相談係のお姉さんに問題解決をしてもらおうと期待して行きました。



が、空振り。結構素っ気ない感じで、親身になってくれませんでした。



トラブルというのは、大学から無料でダウンロードできるトレンドマイクロ社の製品をネット上からダウンロードしようとすると、アップデートができない、という表示が出るのです。



アップデートができないと、新手のウィルスを防御できません。そこでわたしが、ならば週に一回、ソフトをアンインストールして、またインストールし直したらどうか、と尋ねると、う~ん、とだけ。



会社に電話して尋ねてみて、というのですが、電話するためにはユーザー登録をまずしておかなければ電話の際に必要なパスワードがもらえないのにそのユーザー登録ができないのです。だから結局電話することは不可能なんです。



ほんとにもう、イカリを通り越してがっかりです。






ところでローの学修室内のわたしの机には温度計を置いているのですが、ときどき26,2度を指します。ちょっと寒いくらいです。一番寒く感じるのは足下です。



ところが、学修室の冷房は朝8時にならないと付きません。先週までは朝7時ごろ着いて中に入ってもそんなに暑いとは感じなかったのですが、梅雨が明けた今週からは、もう我慢できないくらい蒸し暑いです。



ですから、朝早くローに行くというインセンティブは消滅してしまいました。残念です。



ローの予算不足のためらしいです。でも1時間早めに冷房が入ったらどんなに勉強がはかどることか。朝型勉強を妨害する方がローにとっては損ではないでしょうか。
別府のアフリカンサファリのクルマが。

2008年7月10日木曜日

セミの声







聞こえてきませんねえ、まだ。



真夏のようにぎらぎらと太陽が照りつけ、朝顔も咲いているのに。



今日は取り立てて何もない一日でした。ただ、民訴の授業の内容は相変わらずメチャハイレベルでしたが。



ノートパソコンのウィルスソフトが入っていない状態なので、怖くて触れません。



近所にあるドンキホーテで最近よく買い物をします。安いです。アジアからの留学生が多く、特に家族連れをよく見かけます。



 大学内でも留学生はすごく多く、中央大学出身の学生と話すと、こんなに留学生が多いのには驚いた、中央にはそんなにいなかった、と。



 きょうはこんなところです。

2008年7月8日火曜日

消えたブログ


昨夜書き終わって写真も載せ、あとは動画だ、と動画アップをやってたら、失敗しました、との表示、全部消えてしまいました。


くやしいのでもう一度挑戦、と行きたかったのですが、またも机寝。


このところ、刑事訴訟法実務の課題の量が異様に多いです。裁判官と検事とで交代で授業をしているのですが、二人は課題を出すのを競うようになったような気がします。


今日の授業はその刑訴と民法。


刑訴は授業のスピードが速すぎて付いていけません。実務そのものの処理を早口でしゃべるうえ、板書のかわりにパワポを使い、問いを表示するときは回答は空欄にしておいて、しゃべりながらそのパワポの空欄に文字表示の回答をアップするのですが、書き写そうとしたらもう消されています。


消化不良もはなはだしいです。


ただ、実務について感じたのは、実務は手際の良い料理のようなものだ、ということです。不合理、無駄、というものを排除しようとしています。したがって必然的にマニュアル化しています。


マニュアル化は決して悪いことではありません。それによってどうでも良いことだけど必要な手続の時間と労力を省くことが出来ます。


そしてその分、当事者の主戦場に精力を集中させようとするわけです。


証拠についても、カードを作り、一覧表にして見てすぐ分かるようにしています。システム化がすごく進んでいます。一目瞭然、無駄な重複もないし、間違いや見落としも無いようにしています。カシコイです。


そのうえ、もうすぐ始まる裁判員制度のための準備が法律や運用の至る所で整備されつつあります。


法務省や裁判所の人間はなかなかカシコイなあ、と思いました。ただ、本当にカシコイかどうかまではわかりませんよ。


とはいうものの、きょうの二つの授業は、教室の空調が悪くて暑かったせいか、教室の至る所で頭がコキッコキッと前や横に傾いていました。わたしも猛烈な睡魔が襲ってきて、おきているのが辛くて死にそうでした。



知り合いの学生にウィルスソフトをダウンロードしてもらったのですが、うまくいきませんでした。金曜日にローにパソコンの専門家がやってくるということで、それまではローのノートパソコンはネット禁止です。


大学生は大学から無料でウィルスソフトをダウンロードできるのですよ。それもう~んと長く(ここでは言えませんが)。


毎年6000円以上払わないといけないソフトなんですよ。


そういえば、映画も学割で入れるなあ、と女房に言ったら、それよりも、シニア割引のほうがずっと得よ、と言われ、微妙な気分に。

2008年7月6日日曜日

梅雨明け宣言で真夏に突入
















ローの学修室は涼しくていいですよ。朝来るとき、空は真っ青、白い雲。空気はぼかーっと膨張し、Tシャツがみるみる汗だらけ。頭の中はこれからの1週間でやらねばならぬ勉強の数と中身をしきりに数え上げてる。

おかげで途中コンビニで昼用のサンドイッチを買うのを忘れてしまいました。


今日は日曜ながら民事執行法の最終授業が午後1時からあったのです。

民事執行法というのがどういう法律なのか、おぼろげながらにしか把握できませんでした。ただ、平成15年の大改正で、随分とまともになってきたそうです。それまではヤクザまがいが闊歩してて一般人は近寄れなかったみたいです。

談合が横行していて、一般人が競売所に入っていくと、そーっと一人が近づいてきて、『ちょっとこっちにおいで』と外に連れ出し、封筒を渡して、ここから立ち去るように、と半ば脅しのような行為をしていたそうです。もちろん中身はお金。


なかにはそのお金をねらって生活してた人も居たそうです。


今はそんなことは不可能になったそうですよ。郵送とかネットで競落するようになったからだとか。


わたしが一番知りたかったのは、恥ずかしながら、取り立てと転付命令との違いでした。和田吉弘さんの本でばっちり分かりました。


実は去年、どっかのロー入試で、債権譲渡の問題で取り立て命令という言葉を書いた記憶があるのですが、取り立て命令という制度は既に廃止されておりました。歳がバレバレ。

担当の先生は川嶋先生といって、今は同志社におられます。今日も、2時半に授業が終わった後あわてて地下鉄箱崎駅へ、ボストンバッグをがらがら引きながら灼熱の日差しの中、汗を拭き拭き急いで帰っていかれました。


明日は法情報論、原告と被告に別れてネット上で争うという授業です。イマイチついていけません。パソコンの操作が分からず、そのうえ先生の指示がなんだかさっぱりで、

わたしのような置いてけぼりがクラスに3割ほどいます。

土曜日にローの入学説明会が開催され、知り合いのKさんが来ました。参加者は全部で50人くらいだったでしょうか。で、説明会の後、ロー内(牢内?)の見学ツアー(といってもわずか数分で終わる)を見学者10人単位くらいで、ローの先生達が案内係を買って出ていました。

わたしもKさんといっしょについて行こうと、玄関のところでたたずんでいると、事務室のおじさんが、あなたが案内してくださいな、とおっしゃるので、とんでもない、とあわてて隅の方に隠れました。そうこうしているうちに、院長が説明会場からやってきて(説明会場は学部の講義室でやりました)Kさん一行を案内し始めたのです。また院長から何か言われると困るので、一団の最後尾にこそこそついて行きました。わたしのねらいは、学修室の自分の机をKさんにみせたかったのです。

自分でも驚くほど機能的な机に仕上がっているのでKさんに見せて自慢したかったのです。でも、ご一行は学修室にはちょっと入っただけですぐに出てしまいました。残念。


結局、院長にみつかって、『あなた何やってんの』と言われ、『え~、知り合いが~』としどろもどろ。

見学者10人は一斉にこちらを見ました。さっきは事務室のおじさんから言われ、今度は院長から言われ、このおっさん、いったい何者?といぶかしく思ったことでしょう。

夕方女房の実家へ向かう途中、博多祇園山笠の子供山笠が通ったあとに出くわしました。観光客が大勢いました。台湾?のツアーも。アジアの人達はすぐ分かります。色遣いが違うからです。中国系の人達の好きな色ってあるんですよ。


そうそう、思い出しました。今朝女房を簿記学校まで送って行ったとき、呉服町の博多座の近くに飾り山が建てられていたので、ちょっとクルマを路上駐車して、デジカメで写真を撮ってクルマに戻ったとき、まさにその時、路上駐車取締り係の二人組が、自転車を降りてわたしのクルマに近づこうとしてました。やばかったです。





2008年7月4日金曜日

異端児じぃ

昨日のつづき

法科大学院長室に入って行き、結局1時間近く、話をした、というか、聞かされたというか、質問された、というか、、、、

早い話が、最年長のわたしが果たしてローでやっていけるかどうか、心配してくれてた、ということです。有り難いようなありがた迷惑のような、、、、

合格者選抜の時、特に目立ったのだそうです。年齢で。

も~、せっかく若者に混じって歳を忘れかけてたのに~、、、、

あとは、前に授業でみんなに話したことのリフレインで、、、、、

というわけで、気を持たせた割にはつまらないオチでした。

今月末の期末試験の日程表が張り出されました。今からもうしんどいです。

昨晩は、院長室から出て、夜10時までローにいました。刑法の課題答案を書き上げるためでした。80パーセント完成したときふと時計を見るともうこんな時間に。

わたしが答案書きに集中していたからだけではありません。自習室にはまだ大勢の学生が勉強してたんです。
ローの2階に自習室はあるのですが、その扉を出るとちょっとした広場みたいなのがあり、そこでミニ勉強会やだべりや食事をとったりしてます。
で、夜10時過ぎに帰ろうとしてドアを開けるとその広場にどひゃーっと学生がおるんです。たまげてしまいました。
かれらは、文字通りローで生活しているのでした。まいったまいった。

明日、ローの説明会と建物の見学会があり、K女史も参加されるとのことで、ランチを一緒にすることにしました。

やはり7月2日が夏になった日です。がらりと気候が変わりました。年を取るにつれ、段々夏が好きになってきました。というか、どの季節もそれぞれ好きになりました。
日本ってほんとーに良い国ですねえ。

2008年7月3日木曜日

なが~い一日

昨日あたり、夏が来た、と感じました。モンスーンが赤道の熱風を運んできました。ついでに湿気も。今朝、横浜から来た学生が言ってました。九州ってこんなにむんむんするんですねえ、と。それを聞いてこちらがへ~っと思いました。そんなに違うのかねえ、関東と。でもたしかに急にもわんもわんしだしました。
 昨夜、久しぶりに机寝。布団に移ったのは4時、1時間寝てローへ。行政法と刑法のダブル襲来にはやはり悶絶しました。
特に刑法。偽造の所は昔っから疑問だらけでした。ところが、ここ数年、立命館の松宮という学者の説に惹かれて、彼の考えが一番筋が通っているのではないか、でも今ひとつ最後のところですっきりしない、という状態でした。それで、今回刑法で偽造が当たることになり、これを機会にとことんやってみよう、そして先生に全力投球でぶつかってみよう、と思ったのです。
ところが、やはりそう簡単にはすっきり分かるまでには至らず、あーでもないこーでもない、と時間ばかり費やして行ったり来たりしていらいらが募り始めたのでした。こんなことならあっさりと判例の見解だけをしら~っと言っとくという作戦にしとけばよかった、見栄っ張りの悪癖がでました。
 そうこうするうち、行政法の小テストの勉強が全くできていないことにも苛立ち始め、とうとう今週は気が狂いそうになってきました。
 それで、昨夜から今朝にかけて今一度刑法を考え直してみました(行政法をやりたくて仕方ないのに)。で、朝10じ半からの刑法の授業の直前になってやっと自説を胸を張って、前を見て何も見ずに先生と話をする形式で立ち向かえるように(あくまで主観です)なりました。
 ところが、わたしの番は授業の最後残り3分で来たのです。ですから、う~~ん、どうしようか、残り3分だったらあっさり判例はい終わり、方式でいくかなあ、迷うなあ、と。
ところが、あれほどわたしを苦しめ、行政法の勉強の邪魔をしてくれた刑法をこのまますんなり終わらせるのもしゃくに障る、というイカリが顔をだしてしまい、自分でも制御できずに、『~という事案で判例は~という考えにより~という結論を出しました。』先生『それであなたはどー考えるの?』一瞬の沈黙の後、『残念ながら、わたしは判例に反対です!』
あ~あ。やっちゃった!!やってしまいました。なんかこの前の民法みたいです。
 それから先はバトルバトルでした。
後でほかの学生から『今日はどうしたんですか?チャレンジャーになっちゃって』と心配というかあきれられました。
 でも、物言わぬは腹ふくるる業也、言ってすっきり。偽造の理解が一段と進みました。

昼休みを挟んで今度は行政法の小テスト、この1時間の昼休みが勝負のとき。出そうなところの条文や判例を頭に叩き込むのは今しかない。
 と、昨晩女房の実家で偶々見た、記憶術の先生の覚え方を思い出し、早速応用してみることに。すると、かなり役に立つことが分かりました。これはウレシイ。
 で、1時から行政法の小テスト。その前に、前の刑法が終わってすぐ行政法の教室に行って席取り。なぜかというと、行政法の先生が教室の机のどこから当てるか、前の時間同じ授業を受けていた別のクラスの人たちから聞いて、当たらない場所を確保しなければならないからです。ガキみたいでしょうが、笑ってる場合じゃあないんです。
というのは、先生が予め出している宿題の設問の答えを見つけ出すためには、10時間くらいの勉強が必要だからです。ぎっしり詰まった行政法の本を読み、判例、条文を探し、それでもどこにも答えが載っていないという設問が半分くらいあって、探す時間が無駄に終わったりするんです。そういう質問が一番疲れるしいらいらそわそわはらはらするんです。
 今日の授業の初め、先生は怒ってました。前の時間に同じ小テストをしたとき(数週間前)、そのテストの答えを後のクラス(つまりわたしたちのクラス)に教えているとの内部告発があったみたいです。それから、自分の授業スタイルにけちをつける学生が居て、そのいちゃもんに対してビリビリ反応してたのです。
 前にも書いたように、教える側に立ったことのない若い学生たちは凶暴なくらい無慈悲に先生を攻撃します。わたしは賛成できません。教えるための準備がどれくらい大変なことか、彼らはわかりません。そういう意味ではナイーブです。
 それで、肝心の小テストですが、まずまずかなあ、という感じで、絶望と満足の中間からやや満足に寄ったところくらいです。
 しかも、その後の授業では当たらない席に座れて、大安心。当たった席の学生たちはパニックみたいでした。
 その後、学生4人で刑法の課題答案の構成についてのゼミを1時間。
それが終わり、広場で話しをしていたら、法科大学院長のN先生が通りかかり、院長室へ。
その数分後、院長が出てきて、まだだべっていたわたしたちのほうへ。すると、院長はわたしに向かって、『Aさん、よろしかったら院長室までおいでくださいませんか?』と!?
みんなで顔を見回しました。なんで自分が?ほかの学生たちも???という顔。
わたしは一瞬、もしかしてお金の話では?と、どきっとしました。

つづきはまたあした。

2008年7月1日火曜日

なぜか7月


不思議な感覚です。もう7月だなんて。梅雨の真っ最中だからでしょうか、まだ6月中旬のような気がします。


今日はバイクで出かけたのですが、夕方雨が降り出し、少し濡れて帰りました。宅配が夕方届くことになっていたのでいつもより早めに帰路についたわけです。ローの駐輪場で、いつもは挨拶しか交わさない、クラスの学生と初めて話をしました。東京に10年いて受験生をしてたそうで、半年前に結婚したのだそうです。お相手は受験生仲間だそうです。


彼と話をしていてショックだったのは、彼は入学金が半額免除だったそうです。クヤシーッ!ただ、入学時一時金という奨学金はもらっていないそうで、そのせいかなあ?


 明後日、行政法の小テストと、刑法の授業で偽造が当たるのと、そのうえ刑法の課題提出期限が金曜日ということでもう、いっぱいいっぱいの状態です。


 マシーンになってやるしかないです。




 ネット通販で買った、トニーベネットのCDがやっと届きました。


男性ジャズシンガーで最高にイカす歌手ですよ。あのシナトラが、お金を払っても聞きたい歌手はトニーベネットだけだ、と言ったのですから。


わたしの好みは、ピアノとベース、ドラムだけのバックで静かなやつか、思いっきりバイオリンなどがてんこ盛りで入ってるインストゥルメンタルなやつです。


インストゥルメンタルといえば、レイモンルフェーブルさんが亡くなりました。シバの女王なんか、中学時代にラジオで聞いてましたねえ。豊かな音、ゴージャスな音楽に憧れていました。なんとかしてベースの重低音を響かせられないか、おんぼろラジオにでっかいボロスピーカを接続したりしてました。


 大きくなってステレオが高級品でなくなったとき、アイワのミニコンポで聞いたピアノの音色のきれいさ、美しさ、多才さ、ジャズでもドビュッシーでもショパンでもとにかくピアノがこんなに素晴らしい楽器だったのか、と凄く感動しました。


ああ、広い広い邸宅で100インチのプラズマテレビとサラウンドスピーカで、ジャズやクラシックのコンサートのDVDを体中で堪能したいなあ、いつの日か。