2009年5月9日土曜日

明日は試験

従来型司法試験もいよいよ明日ゴングが鳴ります。択一試験です。今年も1万8千人が受験するそうです。で、明日の択一に受かるのはおよそたったの千人だけ。18人に一人しか択一に受かりません。
その後、7月中旬に、択一試験合格者1000人が論文試験を受けます。で、その中から論文試験に受かるのは約100人。10人に一人です。
当初の総受験者数からすると180人からたった一人だけが論文試験に受かるのです。その後は口述試験がありますが、こちらはほとんど落ちません。
とんでもない試験です。絶望という二文字が頭から離れないような怖ろしい試験です。
そんでもって明日の択一試験というのがまた強烈に難しいんです。この世の中には異能の人というのがいて、例えば超暗記力とか暗算能力とか、スゴイ才能を持った人がいます。択一試験でも、めったやたらに早く解くことが出来る人がいます。そんな人にはとてもかないません。そういう特殊能力を持った人が日本には数百人以上います。そういう人に勝たなければならないのです。
しかも、そういう人に限って、論文作成が苦手なんです。ですからそういう人は毎年択一には受かるけど毎年論文に落ちる、というわけで、年々そういう人が溜まっていき、終いには数百人以上になって今日に至っているわけです。
 わたしはとても太刀打ちできません。無理です。ローに入るとその旧司法試験ルートではなく、新司法試験という全く別の独立したルートの試験があり、こちらは逆に択一試験よりも論文試験の比重が圧倒的に高いです。しかもこっちは択一試験と論文試験が同時にあるので、受験生は両方の準備を同時にやらなければなりません。そして、択一試験の点数と論文試験の点数を合計して総合点を出すのです(その際、択一試験の合計点はかなり縮小されるので択一試験でとてつもなく良い点をとってもそれほどアドバンテージになってくれません)。
というわけで、わたしには新試験の方が合ってます。その上約1万人が受験して2500人も受かります。旧試験と比較にならないほど受かりやすいです。
明日旧試験択一試験を受ける人たち、あんたらは偉い!それしか言えません。

話変わって、、、、

朝7時に自宅を出てローにバイクで行くときは冬用ジャンパーで。午後になるとロー内では半袖のTシャツ姿も。一日の気温差の激しさのせいか、風邪を引いている学生が多いです。

今日は土曜日ですが授業もあってます。わたしは要件事実論を受けています。この授業は中山先生という元裁判官、現公証人の先生が午前中1コマ、午後も同じ授業を1コマ教えてらっしゃいます。

とにかく教えることが大好きな先生で、同じくらいというかそれ以上に学生のことが大好きな先生です。予習も完璧な上、学生の名前と顔をちゃんと頭に入れて来られるのです。しかもその日の授業が終わる際、10人ほどに指名して今日の授業の感想、疑問点を紙に書いて次の月曜に提出させるのです。

 ここで気をつけなければならないのは、たくさん書くとエライコトになる、ということです。なんとなれば、先生はその紙をつぶさに読み込んでこれまた頭の中にたたき込んで来られるので、次の授業ではたくさんの感想、疑問点を書いた学生が集中して当たるからです。

 今日の授業に関しては、わたしはなんのしがらみもなかったので、そう毎回毎回当たるわけ無いやろ、なんてくつろいで授業を聞いていたのが大間違い。よほど先生に目を付けられたのか、今日もまた当たってしまいました。

 要件事実というのは、ここだけの話ですが、なんでそうなるの?と言う疑問を持ち始めたらもうきりがないくらいワケの分からん道具です。とことん突き詰めたなら理由が分かって思わず膝を打ってしまうくらい納得するのですが、なぜかきちんとした理由を書いてくれようとしない、えげつないくらい不親切な科目です。

 中山先生はそれをなんとかしておバカな学生に分からせようと、くどいほど繰り返し噛んで含ませるようにして教えてくれます。ほんとに有り難い先生です。

風邪はすっきりと治ってくれません。まだ根っこが残っている感じです。
なのに明日は朝から団地掃除。その後課題予習、そして夕方、択一試験を受験した友人とお疲れ会を。