2008年6月28日土曜日

雨雨雨

まことに梅雨らしいこの頃です。
昨晩の民事執行法の授業で、ようやく先頭ランナーの後ろ姿がかすかに見えるような位置に追いついた、といったところです。民事執行法の構造がおぼろげながら見え始めてきました。教科書以外に2冊、比べ読みをしてやっとカタチが見えてきました。
 わたしのクセなんです。予め全体が見えていないと今やってることが頭に入らないんです。どんな科目もそうです。
 ですから、わかり始めるまでの時間がかなりかかってしまいます。つまり鈍くさいんです。
 民訴がいちばん分かり難かったです。ついで行政法。民事執行法は似た言葉が多くて混乱してしまいそうです。
民事執行法のクラスは、ほとんどが上級生で、既修が多いです。私のクラスからはわたしを含めてたった3人です。私のクラスの大部分は労働法を選択科目にしています。ついで知的財産法、倒産法です。でも倒産法の授業だけはまだ始まっていません。夏の集中講義からです。
わたしは選択科目に倒産法を取るつもりで、その側面理解のために民事執行法の勉強もしておこう、と思って民事執行法を履修することにしました。
ところがところが、なんと一年目は、今受けている必修科目以外に取れる科目数はたった2科目しかないんです。そして、倒産法は初級編に当たる夏の集中講義と中級編に当たる後期の授業とで合わせて2科目あるのです。ということは、今わたしは民事執行法を履修しているので、あと一つしか取れないわけです。ところがところがそしてまたそのまたところが、わたしはその残り1科目に、民事執行法の先生のもう一つの授業である、文学と法、というのを取ってしまったのであります。ですから、今年、倒産法を一つとして取ることが出来なくなってしまったのです。
 しまった!と後悔しました。選択を誤ったなあ、と。こんなことなら民事執行法を取らなければ良かった。それに、文学と法も。
 ということを知り合いの3年生に愚痴ると、心配しなくて良いよ、と言ってもらいました。来年受けても充分間に合うよ、と。
 わたしが何で民事執行法とか文学と法とかを履修したかというと、その二つの科目を担当されるK先生の人柄が大好きだからです。そのK先生は辰巳という受験予備校の答案練習会に民訴の出題に来ていてビデオで解説講義を聴いたら人柄を好きになったのです。法律以外にいろんな興味を持っていて、とりわけ文学好きで、授業中の脱線も面白く、しかもその上民訴の大家でもあるのです。また学生を見下したりすることは全然無く、一昔前の懐かしい学者タイプの風情が残っているのです。
 民事執行法の授業中でも、ナニワ金融道がいかにスゴイ漫画か、について、絵の中の金貸し達の背広のピンストライプの線が、上役と下っ端とでしっかりと書き分けているとか、執行官とはどのような人達か、書記官のすごさとか、をいろいろとはなしてくれるのです。
 わたしたちは必須科目以外に、法医学とか環境なんとかとか、周辺科目をたくさん取らないと卒業できません。どうせそういう科目を取らねばならないのなら、面白そうな科目を取っておこう、しかも今のうちに、と思って、その先生が担当する文学と法という選択科目を取ることにしたのです。

話が変わりますが、九大工学部に入学した姪っ子と晩ご飯を食べました。1ヶ月ぶりに会ったのですが、顔が一回り小さくなってました。工学部の授業の質と量のすさまじさを聞くと、ローの方がまだましかも、とすら思いました。自分以上に頑張って耐えている若者が大勢いるということを認識すると、自分はまだ甘い、と反省しきり。