2013年9月7日土曜日

クルマ疲れ

昨日、母親を乗せて宇佐から小倉記念病院までクルマで出かけました。小倉に出る手前、苅田というところに北九州空港という海を埋め立てて作った海上空港があり、そこから東九州自動車道という高速に乗り、途中から九州自動車道に乗り換え、さらに北九州都市高速へと、と合計3つの高速をサーフィンするという離れ業を、しかも我が人生初のETC使用のおまけ付き。
緊張がマックスに高まりました。慣れない高速とその移動、それぞれETCが作動するかどうか気が気でなく、本当に疲れ果てました。そして都市高速の最終地点で危うく事故るとこでした。小倉高校の近くで都市高速が二股に別れているのを知らず、しかもその二股地点の手前は緩やかなカーブになっていて前方に二股があるのが見えないのです。高速を降りる以上、左側のレーンに入っておいた方が楽だと思ったのが大間違い。左側レーンにいると目的地と反対の方向に高速が向かってしまうのです。二股直前にあわてて右のレーンに割り込んでしまい、後続のクルマがわたしのクルマに追突しそうになり、大変な迷惑をかけてしまいました。
帰り途も同じルートで高速を使ったのですが、とうとう途を間違えるミスをしてしまいました。都市高速から大分方面に向かって九州自動車道に入らなければならないのに、間違って山口方面に行ってしまいました。仕方なく新門司ICで一旦降りてまたすぐ逆方向の入り口に入り直しました。
小倉記念病院はまことに素晴らしい病院です。建物もきれいですが、スタッフの案内が素晴らしいです。患者の当日のスケジュールがきちんと紙に打ち出してあり、何時にどこでどんな診療をするか、予め知ることが出来るのです。患者にとってはとても安心することができます。
母親の診察を担当した医師はわたしと同じ大学の医学部出身でした。やはり変人でした。どこかオタク的雰囲気のある、若いときの竹中直人みたいなヤツでした。
少し自信過剰気味で、あんまり好きなタイプではありません。『おんどりゃ~っ!後輩!ちっとは謙虚になれや、ドアホ!』と、心の中で譴責してやりました。
母親はよろよろで、悲しくなりました。来年来るときは車いすになるかなあ。
父親は一応元気ですが、怒りをストックすることができなくなりました。洪水対策に作っておく遊水池みたいな怒りを一旦溜めておく堪忍袋の緒が切れるどころか、堪忍袋そのものが無くなってしまっています。
今朝、母親が中指が痛いというので、母親を、今度は近所の整形外科に連れて行ったのですが、父親も一緒に行くと言ったので連れて行きました。朝8時半に整形外科に着いて受け付けで初診の申し込みをし、痛みを告げると、その後医師が診断してレントゲンを撮るということで待合室で10分ほど待っていました。すると、父親が待ちくたびれて、険しい顔をして受け付けの窓口に行き、中にいた看護婦やらスタッフに向かって『レントゲン検査をはよ~せんかねっ!』と大声でおらびちらかしました。じっと待つことが出来なくなっているのです。すぐ癇癪を起こしてところ構わず爆発させるのです。
わたしは大声で『おとーさん!もういいから!いすに座って!』と言いました。待合室にいた患者さんたちは皆目を丸くしてわたしたちを見てました。
我慢することが出来なくなった父親もヒドイですが、それは老衰の表れです。
わたしがこの一件で改めて分かったのは、一昨日の小倉記念病院の準備段取りのすばらしさでした。あと何分後にどこで何をするか、というノーティス、事前告知がきちんとしているので、ほったらかされている不安感が生じないのです。
それに比べて田舎の病院は、自分のレントゲン検査があと何人後、何分後なのか、スタッフは言ってくれません。そういうことをしようとする意識がないのです。医療はサービスだ、患者はお客様だ、という気持ちが無いのです。
そういう意味では父親の怒りの発作も当然な怒りだと言うことが出来ます。

☆本当は昨日のうちに博多に帰るつもりでしたので、ローの刑訴ゼミ用の準備を今日博多に帰ってから慌ててしました。
わたしにとってはもう終わった試験なので、刑訴の準備のための本のPDF作りなんかする必要はないのですが、後輩に受かってもらいたくて、もの凄く有益な本で是非とも読んで欲しいのでせっせとPDFを作りました。
それで、今日の夕方後輩にそれを渡したとき、かなりキツイことを言ってしまいました。あ~あ、父親の堪忍袋どころか、自分こそ


田川のマヌカンピスというケーキ屋さん。丸ごと桃がスゴイ。

田川に本社、工場があるチロルチョコの工場横にあるアウトレット


どれも1袋300円!きなこ餅、紫いも、桜餅、ミルク。

小倉記念病院




堪忍袋が無くなっているじゃあありませんか。大バカ者は自分の方でした。

☆この3日間は好天が続いたのですが、また明日明後日と天気が崩れそうです。実は二番目の兄から、宇佐の安心院(あじむ)というワインの有名なところで、ワイン祭りが土日にあるから行け、と、1枚2500円のステーキ+ワイン+ワイングラスセットのチケットを2枚くれたのです。ですが、さすがにこの3日間クルマを運転してばかりでキツイです。
女房と相談した結果、日曜日にまた宇佐に出かけます。ステーキとワインを飲みに。とは言ってもクルマを運転する以上ワインは飲めないので、代わりにメチャクチャ美味しいブドウジュースをたっぷり飲んできます。ただ、雨模様なのでどうやって飲み食いするのか、不安です。
☆2020年オリンピック開催地がもうすぐ決まります。わたしは東京は×ではないかと思います。福島の原発汚染水問題は日本以外の国ではトップニュースなんですが、不思議なことに我が日本だけは頬被りして無視してます。唯一、テレ朝だけがしつこく汚染水問題を取り上げていました。それに引き替え日テレとかフジテレビなんかは自民経済界べったりですから汚染水問題は敢えて無視し続けてきました。
ところが今になってオリンピックに影響が出るという訳の分からない理由で突然政府が汚染水問題にタッチすることにしました。それまでは一企業たる東電に丸投げ。その東電は、学者が早い段階から今のままでは必ず汚染水は地下水を通って海に流出すると警告していたのを悪意でもって無視しまくってました。我が国を文字通り滅ぼす悪の根源はこの会社であり、その片棒を担いでいるのが政府財界です。
今日、JOC会長がこう言いました。『東京は安全だ。福島から遠いから。』と。これを聞いた福島在住の人たちは激怒しました。JOC会長の言葉を裏返すと、福島は安全ではない、ということなんですから。
でも、そうやって日本国民に嘘をつき、隠し通してきた汚染水問題がなんと皮肉にもオリンピック招致問題で致命的なネックとなって政府財界に跳ね返ってきたのです。
汚染水を海に流すなんて、それを許す東電と政府に対しては、全世界を敵に回したと言わざるをえません。汚染水問題を放って置いて、東京だけはクリーンだからオリンピックをやってくれなんて、よくもそんな厚顔無恥なことを平気で言えるものだと思います。猪瀬知事も、内心では、東電の無為無策、政府の後手後手の対応に怒り心頭でしょうが、知事本人にも責任が全くないとは言えないと思います。オリンピックを開くにふさわしい場所というのは、まず第1にそこに集う人たちの安全安心が確保されている場所である必要があるのに、都知事はその意識が薄かったと思われるからです。つまり、猪瀬知事本人も、オリンピック開催が先にありき、で、生身の人間については後回ししたとしか思われないからです。
放射能の不安を抱いた都市でオリンピックを開くのはムリではないでしょうか。それとも東京に住んでいる人たちは、250キロ離れた福島で起きている汚染漏れは自分のところまでは来ないとタカをくくっているのでしょうか。それこそ、ナイーブな考えです。 注:ナイーブ=世間知らず



宇佐の実家近くにあるブドウ農場の直売所

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