行政法の勉強をしていたら、次のような素晴らしい判例を見つけました。とっくの昔に知っていなければならなかったはずのもので、お恥ずかしい限りです。
名古屋高裁 H15,1,27判決です。もんじゅ訴訟の控訴審です。
この判決は、原子炉設置許可処分の無効確認訴訟で、設置許可処分は無効だと判断した、珍しいものです。
福島原発事故前に出たものです。最高裁もこれに同調してくれたらよかったのに。
それにしてもこの判決はとてもまっとうなことを言ってます。日本人の良識はまだ残っていた、といえましょう。
『以上のことからすると,原子炉設置許可処分の無効要件を緩和することは,相当ではないようにも思われる。
しかしながら,原子炉は,ウランなどの核燃料物質を燃料とし,その核分裂反応によって発生する熱エネルギーを電気エネルギーに転換する装置であり,その稼働により,原子炉容器内には人体に極めて有害な放射性物質を大量に発生させるものであって,正常に維持,管理されても,常に潜在的危険性を有する構造物である。そして,原子炉にひとたび本格的な重大事故が起これば,旧ソ連邦のチェルノブイリ事故の例を見るまでもなく,それが付近住民と環境に与える影響及び被害は,その内容,態様,程度,範囲において,深刻かつ甚大であって,その悲惨さが言語に絶するものとなることは,容易に推測できることである。
原子炉がかかる潜在的危険性を有するものであることからすると,その設置許可の段階における安全審査において,その調査審議及び判断の過程に重大な過誤,欠落があるとすれば,当該原子炉は,付近住民にとって重大な脅威とならざるを得ない。この場合において脅威にさらされるのは,人間の生命,身体,健康,そして環境であり,換言すれば,人間の生存そのものということができる。
かかる何事にも代え難い権利,利益の侵害の危険性を前にすれば,原子炉設置許可処分の法的安定性並びに同処分に対する当事者及び第三者の信頼保護の要請などは,同処分の判断の基礎となる安全審査に重大な瑕疵ある限り,比較の対象にもならない,取るに足りないものというべきである。
ウ 以上のことからすれば,原子炉設置許可処分については,原子炉の潜在的危険性の重大さの故に特段の事情があるものとして,その無効要件は,違法(瑕疵)の重大性をもって足り,明白性の要件は不要と解するのが相当である。』
とりあえずここまで。
追; 昨晩、久しぶりに地下鉄で帰宅しました。博多駅近くの住吉に女房の実家があり、そこにバイクを駐めていたので、箱崎九大前駅から中洲川端駅で乗り換えて博多駅まで乗りました。地上に上がるとクリスマスのイルミネーションが煌々と輝いていました。大勢の人たちが見物に来ていました。その様子を近いうちにアップします。
2012年12月24日月曜日
2012年12月12日水曜日
画像挿入出来たかも知れません。
これでグーグルにお金を払わなくても良さそうです。
蜂萬さん、有益情報ありがとうございました。
ソニーのデジカメは、望遠機能と動画機能がもの凄く良いです。ただ、画像が若干薄っぺらい感じがします。前持っていたニコンはしっとり感、味がありましたが、ソニーはそれが欠けるような気がします。レンズが明るすぎるのかもしれません。マニュアル操作をすれば改善されるのだと思いますが、説明書が100ページ近くもあり、うんざりです。
しかしまあ、デジカメなのに、お月様のクレーターまではっきり映るとは。
写真は、深耶馬溪と秋月です。秋月出身で超有名な大名がいます。それはなんと!あの米沢藩の上杉鷹山です。上杉鷹山はもともと秋月の人で、後に宮崎の高鍋藩へ、そして米沢藩へと養子に迎えられたのです。どうも母方の縁続きらしいです。
秋月には戦国時代秋月氏がいたのですが、その秋月氏はわたしの大好きな大好きな、超大好きな、立花宗茂(柳川藩祖)の領地だった福岡市東部の立花城や宗茂の実家である太宰府の奥にある宝満山を奪おうと、島津氏を援軍に頼んで攻め込んできたのですが、宗茂の抵抗、そして九州に上陸してきた豊臣秀吉に負け、改易となり、その後黒田藩の支藩となったのです。
おそらくその秋月氏を祖とするのでしょう。
秋月はひっそりとした田舎町でして、女房とお袋さん、そしてわんこのファンタくんと深耶馬溪に出かけた帰り、夕方に寄ったのですが、静かなはずの町並みにぎっしりと観光客が歩いていてびっくり仰天しました。
2012年12月6日木曜日
中村勘三郎さんの死を悼む
本当に久しぶりの投稿です。最近ようやく行政法が面白く感じてきました。
大橋洋一さんのテキストがわかりやすいのと、それを基本書にして、大橋先生のお弟子さんである原田大樹さんが九大でやっている行政過程論の講義がまた最高なんです。
とりわけスゴイのが原田さんの講義です。これを完璧といわずして何を完璧な講義と言うべきか、です。
わたしも長いこと塾や専門学校で教えてきましたので、講義の準備がいかに大切であり、かつシンドイものか、よーく分かっているつもりです。
ところが原田さんの講義は、レジメが全回分周到に作成されていて図や表や流れ図がちりばめられている上、該当するテキストや判例集のページがきちんと示されていて予習復習が非常にやりやすいのです。その上、講義の中身についても何度も事前に予行演習してきたとしか思えないくらい、教えるべき中身についてよどみなくジャストインタイムで話すのです。
しかも、司法試験対応の講義を心がけていて、事例や過去問など具体例をふんだんに取り入れて講義してくれます。
わたしは当然モグリで受けているのですが、大講義室の前から2列目に座ってかなり堂々と受けさせてもらってます。ときどき、このひと、ひょっとして俺一人のために講義してくれて居るんじゃないか、という錯覚さえ覚えます。それくらい今の私にドンピシャな講義です。
おかげで、大橋さんのテキストも、また、行政法の大御所である東大の塩野さんの本も随分読めるようになってきました。
そして一番嬉しいのは、行政法判例の最高裁の思考方法が何となく分かってきたことです。
行政法もですが、民訴、要件事実がガクンとレベルアップした感じがします。中山先生という元熊本地裁所長で今公証人をされている先生が要件事実の講義をされていて、今年で3回目の受講をしています。悪魔の書といわれる、研修所が出している要件事実の本で、類型別、というテキストがあります。全篇、????の連続というサディスティック本です。
それが、最近、半日ほどで読み終えることができるようになりました。不思議です。
中山先生の実力はマジで半端じゃないです。さらに学生を指導する情熱がスゴイです。本当に有り難い思いです。
それから、最近出た、わたしの好きな和田吉弘さんの民訴テキスト。わたしが疑問に思っていたところを快刀乱麻、切れ味鋭くまたわかりやすく説明してくれていて、これもまた読んで楽しい、頭が喜ぶ本です。
☆中村勘三郎さんは、生まれた年が同じなので、ものすごくショックです。わたしも今年5月頃、胃ガンの疑いで恐怖のどん底にいましたので、身につまされ方が半端ではありません。
本当に訃報が多いですねえ、このごろは。
勘三郎さんは、何か、行き急いだ、という気がしてなりません。本人もあと30年、役者人生を楽しみたかったことでしょうに。残念。
☆☆女房が横浜出張に行った折、足を伸ばして明治神宮に参拝しに行ったのですが、参道でカメラを落として壊してしまいました。まあ、わたしとしては、落ちる、ということへの厄払いが出来たと思い、却って気分が良くなったくらいです。
で、新しくソニーのデジカメを買いました。カメラのキタムラで買ったのですが、担当者の態度に若干不快感を覚えました。こんなことならヨドバシカメラで買った方が良かった、と後悔しました。
理由はまた今度。
それで、このソニーのデジカメなんですが、ネットでの評判通り、スゴイです。本体価格は2万円余ですが、始動が速いのと、望遠が凄くて、お月様を撮ると、なんと!!クレーターのへこみまで分かるのです。さらに、動画がまたもの凄くて、手ぶれ補正機能が強力なのと画質がきれいなのとがあわさって、まるでNHKの世界街歩きを自分が撮影しているかのような良い気分になります。
動画は75分間撮れます。わたしが持っている古いJVCのビデオカメラの100倍スゴイです。
おまけに、静止画では170度のパノラマ画像が撮れます。
というわけで、近いうちに写真と動画を載せます。
※と思って撮影した写真をアップロードしようとしたところ、グーグルが拒絶してきました。
理由は、わたしが今までこのブログにアップしてきた画像の総量が1ギガを越えたため、無料枠を越え、以後はお金を払い込まないとアップできない、と。
なに~っ。ならば、他に無料でアップできる方法はないか、と考え、とりあえず一つ考えつきました。
下の画像はそのテストのためです。
※頭に来たついでにあることを思い出しました。先日の夕暮れ時、ローから歩いて11分のところにある店にコピー用紙を買いに歩いていった途中、舗道上を向こうから無灯火の自転車に乗ったオッサンとぶつかりそうになりました。するとそやつは私に向かって、『バァ~カ』って言ったんです。
瞬間!わたしも沸騰してしまいました。振り返って『馬鹿はそっちやろ!』と言い返しました。
その時の反省。なぜもっと強烈な言葉で言い返せなかったのか、自分のボキャブラリの無さにしょんぼりしました。それにしても、ここ箱崎は柄が悪いところです。初対面の人間に向かって罵詈雑言を吐けるなんて普通の人間には出来ることではありませんから。常日頃から誰彼構わずののしっているヤツなんでしょう。
それから、箱崎は警察もダメダメです。夕方5時以降は端っこの車線がバス専用路線に変わるのですが、誰も守っていません。しかも、交番前に立って白い棒で指示する警官もやる気無さそうに棒を振るだけです。警官の指示に従って車線変更するクルマは良くて半数だけです。
まったく、どいつもこいつもあきれ果てたざまです。わたし自身はどうかって?
今度の免許更新でめでたくゴールド免許に復活しますから、自重運転やってます。
久しぶりの投稿ですが、支離滅裂になってしまいました。
大橋洋一さんのテキストがわかりやすいのと、それを基本書にして、大橋先生のお弟子さんである原田大樹さんが九大でやっている行政過程論の講義がまた最高なんです。
とりわけスゴイのが原田さんの講義です。これを完璧といわずして何を完璧な講義と言うべきか、です。
わたしも長いこと塾や専門学校で教えてきましたので、講義の準備がいかに大切であり、かつシンドイものか、よーく分かっているつもりです。
ところが原田さんの講義は、レジメが全回分周到に作成されていて図や表や流れ図がちりばめられている上、該当するテキストや判例集のページがきちんと示されていて予習復習が非常にやりやすいのです。その上、講義の中身についても何度も事前に予行演習してきたとしか思えないくらい、教えるべき中身についてよどみなくジャストインタイムで話すのです。
しかも、司法試験対応の講義を心がけていて、事例や過去問など具体例をふんだんに取り入れて講義してくれます。
わたしは当然モグリで受けているのですが、大講義室の前から2列目に座ってかなり堂々と受けさせてもらってます。ときどき、このひと、ひょっとして俺一人のために講義してくれて居るんじゃないか、という錯覚さえ覚えます。それくらい今の私にドンピシャな講義です。
おかげで、大橋さんのテキストも、また、行政法の大御所である東大の塩野さんの本も随分読めるようになってきました。
そして一番嬉しいのは、行政法判例の最高裁の思考方法が何となく分かってきたことです。
行政法もですが、民訴、要件事実がガクンとレベルアップした感じがします。中山先生という元熊本地裁所長で今公証人をされている先生が要件事実の講義をされていて、今年で3回目の受講をしています。悪魔の書といわれる、研修所が出している要件事実の本で、類型別、というテキストがあります。全篇、????の連続というサディスティック本です。
それが、最近、半日ほどで読み終えることができるようになりました。不思議です。
中山先生の実力はマジで半端じゃないです。さらに学生を指導する情熱がスゴイです。本当に有り難い思いです。
それから、最近出た、わたしの好きな和田吉弘さんの民訴テキスト。わたしが疑問に思っていたところを快刀乱麻、切れ味鋭くまたわかりやすく説明してくれていて、これもまた読んで楽しい、頭が喜ぶ本です。
☆中村勘三郎さんは、生まれた年が同じなので、ものすごくショックです。わたしも今年5月頃、胃ガンの疑いで恐怖のどん底にいましたので、身につまされ方が半端ではありません。
本当に訃報が多いですねえ、このごろは。
勘三郎さんは、何か、行き急いだ、という気がしてなりません。本人もあと30年、役者人生を楽しみたかったことでしょうに。残念。
☆☆女房が横浜出張に行った折、足を伸ばして明治神宮に参拝しに行ったのですが、参道でカメラを落として壊してしまいました。まあ、わたしとしては、落ちる、ということへの厄払いが出来たと思い、却って気分が良くなったくらいです。
で、新しくソニーのデジカメを買いました。カメラのキタムラで買ったのですが、担当者の態度に若干不快感を覚えました。こんなことならヨドバシカメラで買った方が良かった、と後悔しました。
理由はまた今度。
それで、このソニーのデジカメなんですが、ネットでの評判通り、スゴイです。本体価格は2万円余ですが、始動が速いのと、望遠が凄くて、お月様を撮ると、なんと!!クレーターのへこみまで分かるのです。さらに、動画がまたもの凄くて、手ぶれ補正機能が強力なのと画質がきれいなのとがあわさって、まるでNHKの世界街歩きを自分が撮影しているかのような良い気分になります。
動画は75分間撮れます。わたしが持っている古いJVCのビデオカメラの100倍スゴイです。
おまけに、静止画では170度のパノラマ画像が撮れます。
というわけで、近いうちに写真と動画を載せます。
※と思って撮影した写真をアップロードしようとしたところ、グーグルが拒絶してきました。
理由は、わたしが今までこのブログにアップしてきた画像の総量が1ギガを越えたため、無料枠を越え、以後はお金を払い込まないとアップできない、と。
なに~っ。ならば、他に無料でアップできる方法はないか、と考え、とりあえず一つ考えつきました。
下の画像はそのテストのためです。
※頭に来たついでにあることを思い出しました。先日の夕暮れ時、ローから歩いて11分のところにある店にコピー用紙を買いに歩いていった途中、舗道上を向こうから無灯火の自転車に乗ったオッサンとぶつかりそうになりました。するとそやつは私に向かって、『バァ~カ』って言ったんです。
瞬間!わたしも沸騰してしまいました。振り返って『馬鹿はそっちやろ!』と言い返しました。
その時の反省。なぜもっと強烈な言葉で言い返せなかったのか、自分のボキャブラリの無さにしょんぼりしました。それにしても、ここ箱崎は柄が悪いところです。初対面の人間に向かって罵詈雑言を吐けるなんて普通の人間には出来ることではありませんから。常日頃から誰彼構わずののしっているヤツなんでしょう。
それから、箱崎は警察もダメダメです。夕方5時以降は端っこの車線がバス専用路線に変わるのですが、誰も守っていません。しかも、交番前に立って白い棒で指示する警官もやる気無さそうに棒を振るだけです。警官の指示に従って車線変更するクルマは良くて半数だけです。
まったく、どいつもこいつもあきれ果てたざまです。わたし自身はどうかって?
今度の免許更新でめでたくゴールド免許に復活しますから、自重運転やってます。
久しぶりの投稿ですが、支離滅裂になってしまいました。
2012年8月23日木曜日
秋風と鈴虫
久しぶりに投稿します。あっという間に夏も終わりつつあります。
ツクツクホウシが鳴くようになりました。風も少し涼しくなってきました。
夏場のうちに倒産、会社、行政、を仕上げるつもりが、目標の半分しか達成できていません。
一日一日を大切に使わねば、と猛反省。
☆最近の雑感
1 なでしこジャパンの宮間あや選手は、女の中の女、いや最も素晴らしい人だなあ、と感動。
彼女こそ真のなでしこ。自分に厳しく、周りへの気配りは細心かつ押しつけがましさが無く、最上級の人格者だと思いました。とことん惚れてもーた。
2 なでしこのサッカーについて、欧米のメディアやサッカーファンが口をそろえて言うのが『品があるサッカーだ』ということでした。『品』を英語でいうと、class、クラス、です。上の段階、というニュアンスなんでしょうか、なんとなく分かる気がします。
3 ゲリラ豪雨の凄まじさ。昨日も一昨日も猛烈な夕立。一番驚いたのが雨粒の大きさです。巨大な水玉が建物やクルマにたたきつけるので、その轟音にはびびります。
4 この1ヶ月、立て続けに自宅のデスクトップパソコンが故障し、何度も修理しましたが直りません。仕方なくローに置いているノートパソコンをリュックに入れて自宅に持ち帰っていますが、振動のせいか、こちらも起動がおかしくなりました。
大切な自作ノートが破壊されたら苦労が水の泡。怖ろしいです。
5 ネットでニュースを見てたら、今話題の映画、テルマエロマエという古代ローマと現代日本を銭湯の浴槽で繋ぐ、というお話の映画についてヨーロッパでも評判になっているようでした。
と、ヨーロッパ人の誰かが、古代ローマの人たちが日本語をしゃべるのに違和感を感じる、と書いていました。わたしも、なるほどそうだなあ、ちょっと変かも、つい同意してしまいました。
ところが、この書き込みの後、別の外人がこういう書き込みをしていたのを読んで、大いに自らを恥ました。
その書き込みはこうでした。『古代ローマ人が日本語をしゃべって何がおかしい?ちっともおかしくないぞ。なぜならば、ハリウッド映画で古代ローマを舞台にした映画では古代ローマ人は古代ローマ語ではなく英語をしゃべっているではないか。』と。うむむ。自分の中にある、古代ローマ人が英語をしゃべるのは当たり前、という既成概念があることに気づかされました。これもある種の偏見なのかもしれません。
6 再び女子サッカーに戻りますが、なでしことアメリカとのワールドカップ、オリンピック、の二度にわたる決勝戦は歴史になったと思います。オリンピックの表彰台で、澤選手をアナウンスするとき、レジェンド、澤、と言ってました。二度の決勝戦が歴史になったと同時に澤選手は伝説になったのです。彼女たちの団結心は日本人の鑑です。わたしは本当に本当に感動しました。ありがとう。
☆☆今週の目標 会社ー組織再編のまとめ
倒産ー演習ノート22の8,9,10,11
ツクツクホウシが鳴くようになりました。風も少し涼しくなってきました。
夏場のうちに倒産、会社、行政、を仕上げるつもりが、目標の半分しか達成できていません。
一日一日を大切に使わねば、と猛反省。
☆最近の雑感
1 なでしこジャパンの宮間あや選手は、女の中の女、いや最も素晴らしい人だなあ、と感動。
彼女こそ真のなでしこ。自分に厳しく、周りへの気配りは細心かつ押しつけがましさが無く、最上級の人格者だと思いました。とことん惚れてもーた。
2 なでしこのサッカーについて、欧米のメディアやサッカーファンが口をそろえて言うのが『品があるサッカーだ』ということでした。『品』を英語でいうと、class、クラス、です。上の段階、というニュアンスなんでしょうか、なんとなく分かる気がします。
3 ゲリラ豪雨の凄まじさ。昨日も一昨日も猛烈な夕立。一番驚いたのが雨粒の大きさです。巨大な水玉が建物やクルマにたたきつけるので、その轟音にはびびります。
4 この1ヶ月、立て続けに自宅のデスクトップパソコンが故障し、何度も修理しましたが直りません。仕方なくローに置いているノートパソコンをリュックに入れて自宅に持ち帰っていますが、振動のせいか、こちらも起動がおかしくなりました。
大切な自作ノートが破壊されたら苦労が水の泡。怖ろしいです。
5 ネットでニュースを見てたら、今話題の映画、テルマエロマエという古代ローマと現代日本を銭湯の浴槽で繋ぐ、というお話の映画についてヨーロッパでも評判になっているようでした。
と、ヨーロッパ人の誰かが、古代ローマの人たちが日本語をしゃべるのに違和感を感じる、と書いていました。わたしも、なるほどそうだなあ、ちょっと変かも、つい同意してしまいました。
ところが、この書き込みの後、別の外人がこういう書き込みをしていたのを読んで、大いに自らを恥ました。
その書き込みはこうでした。『古代ローマ人が日本語をしゃべって何がおかしい?ちっともおかしくないぞ。なぜならば、ハリウッド映画で古代ローマを舞台にした映画では古代ローマ人は古代ローマ語ではなく英語をしゃべっているではないか。』と。うむむ。自分の中にある、古代ローマ人が英語をしゃべるのは当たり前、という既成概念があることに気づかされました。これもある種の偏見なのかもしれません。
6 再び女子サッカーに戻りますが、なでしことアメリカとのワールドカップ、オリンピック、の二度にわたる決勝戦は歴史になったと思います。オリンピックの表彰台で、澤選手をアナウンスするとき、レジェンド、澤、と言ってました。二度の決勝戦が歴史になったと同時に澤選手は伝説になったのです。彼女たちの団結心は日本人の鑑です。わたしは本当に本当に感動しました。ありがとう。
☆☆今週の目標 会社ー組織再編のまとめ
倒産ー演習ノート22の8,9,10,11
2012年8月3日金曜日
ピロリ菌検査
世界最大の客船、タイタニックの4倍、クイーンエリザベス2世号の2倍あるそうです。 |
香港から博多港に来たそうです。警備のおっちゃんに聞きました。 |
こんな巨大船、見たことがありません。 |
今日、ピロリ菌検査結果を聞きに病院に行きました。
結果は、なんと!わたしの胃の中にはピロリ菌が居ないとのことでした。
医者はモノスゴク戸惑っていました。そんな馬鹿な、という感じで結果報告に首をひねっていました。
てっきり居るものだと思っていたそうです。胃カメラから見た限り、ピロリ菌が繁殖している兆候が見えたからだというのです。
ただ、医者本人曰く『後出しじゃんけんになりますが、・・・・・・・だったと言うことでしょう。』と、胃の粘膜の様子は年齢からくるものだろう、らしき弁解をしてました。
とにもかくにも、有り難い限りでした。
わたしは血糖値も高いため、そのこと+ピロリ菌存在が合体すると胃ガンの発症率がいきなり高くなるのです。
医者が言うには、ピロリ菌こそ諸悪の根源、百害あって一利なし、の菌だそうです。
そういう極悪菌が住み着いていなくてメチャクチャ助かりました。
もしも居たら、費用があと1万5千円かかる(最低でも)のと、ピロリ菌退治は確実に成功するわけではなく、にしきのあきら(スターにしきの)も、ピロリ菌退治に二度失敗したそうで、失敗するたびにピロリ菌のヤツは強くなっていくそうなので、どんどん強い薬に変えなければならないことになり、胃への負担は厳しいことになり、大いに痛めることになります。
ネットで調べたところ、明治が販売しているLG21ヨーグルトだけが、ピロリ菌をやっつける効果があるそうです。なので、もしもピロリ菌検査が陽性だったときに備え、1週間毎日3個ずつLG21を食べ続けました。そうやってピロリ菌を弱らせておけば、医者からもらうピロリ菌退治用の薬が良く効くだろうと思ったのです。
結局は無駄に終わりましたが、価値ある無駄でした。
ただ、このLG21を食べ続けていた間中、逆にお通じが悪くなっていったのです。
なんかこのヨーグルト、自分に合わないなあ、と思いながら食べ続けました。
ピロリ菌が居ない胃には向かない、ということなんでしょうか。
医者から結果を聞いたとき、ついでに『以後、胃ガン予防のためにLG21を食べ続けた方が良いか?』と尋ねました。すると、何もしなくて良い、と言われました。
そんなものか、と変に落胆しました。
思えば6月30日、結核予防センターで受けた人間ドックの検査結果がわたしの元に届いた日から丸々1ヶ月以上、胃ガンの恐怖に取り憑かれました。
死が我が身に近づいてきた、しかも突然襲ってきて、モノスゴクショックを受けました。
今日の福岡は観測史上2位の異常な暑さ、37,6度の猛暑でした。熱風に包まれてバイクを走らせ、ローに向かっているあいだじゅう、この巨大な熱エネルギーに猛烈な生命力を感じました。この熱風が、地球の生命力をわたしに注入してくれているように感じたのです。
本当に、生きてて良かった、と実感しました。
2012年7月19日木曜日
フーッ!
今朝、2週間前に受けた胃カメラ検査の際にポリープの組織検査のため一部切り取った部分の検査結果を聞きに、再びクリニックに行きました。前回は医師が画像を目視して、これは大丈夫だ、良性だ、と言っただけでしたので、本当にこのポリープが良性なのか、組織検査しないと確定的な結果にはならないので、昨夜から緊張して眠れませんでした。ようやく床についたのが3時。で、朝6時過ぎには目が覚めてしまいました。
結果は、セーフ、でした。これで本当に安心しました。胃カメラを飲んだ日から2週間の間、もしやひょっとして悪性だった、なんてことがあったりして、と怯えていました。人間ドックのときに、当日の医師の見立てでは胃はきれいなものだ、だなんて安心させて、その後の結果報告書に不意打ち
を喰らったからです。また同じことが起きるのでは、と心配でなりませんでした。これでようやく本当に安心できるぞ、と恐怖で停まっていた息を吐きました。
と、と、ところが、、、、、。
話はこれで終わった訳ではありませんでした。医師が言うには、わたしの胃にはどうもピロリ菌がいるみたいだ、ピロリ菌がいると、胃ガン発生率は3倍以上に増える、だからピロリ菌検査をして、もし居たら殺菌薬を飲むことを勧める、と。しかも、胃潰瘍とか十二指腸潰瘍とかの病気を持っていない人間は、このピロリ菌退治に保険適用されず、全部で2万円くらい掛かる、と。
え~っ?一難去ってまた一難。
う~む。どうすべきか?
お金がかかるのは痛いけど、胃ガンのリスクを減らすためにはピロリ菌を退治しないと。
医師が言うには、検査は試験薬を飲んで息を器械で測るだけ、そして治療も薬を飲むだけ、と簡単らしいです。なのに、製薬会社が強欲で、もの凄くふっかけている、と。
考えた末、やはり近いうちにピロリ菌除去をすることにしました。
いま、わたしの胃の中にある5ミリの良性ポリープは、今後悪性に変容することがありうるのか、尋ねました。すると、医師は、あり得ないことではない、と言う言い方をしました。
ならば、ポリープをガン化させないためにも、自分に出来ることならどんなことでもしよう、と思ったのです。
☆医師から胃カメラで写した写真のデータをもらってきました。きれいな4枚目をパソコンの壁紙にしようと思っています。毎日これを見て、生きていること、生かされていることを日々感謝しようと思います。
※上から
1 胃カメラが食道を写しています
2食道から胃の入り口が見えます
3直径1センチの胃カメラが胃に入って、傘の柄みたいにくるっと真後ろを振り返り、食道から胃に入ったカメラのコードを写しています。
4オリンパスの最新型のカメラで捉えた、5ミリの大きさのポリープです。少し盛り上がっている部分です。血管の広がり方の模様が、良性特有の模様なんだそうです。
4枚目の写真の左側に黒い棒のような物が肌色の大地からにょきっと立っているように見えます。
この黒い木が胃カメラのコードで、にょきっと立っている根っこの部分が食道から胃に入った入り口です。この入り口の場所を噴門というそうです。ポリープは噴門の上の方に出来ているということになります。
5ポリープがより鮮明に見えるようにするための写し方だそうです。
結果は、セーフ、でした。これで本当に安心しました。胃カメラを飲んだ日から2週間の間、もしやひょっとして悪性だった、なんてことがあったりして、と怯えていました。人間ドックのときに、当日の医師の見立てでは胃はきれいなものだ、だなんて安心させて、その後の結果報告書に不意打ち
を喰らったからです。また同じことが起きるのでは、と心配でなりませんでした。これでようやく本当に安心できるぞ、と恐怖で停まっていた息を吐きました。
と、と、ところが、、、、、。
話はこれで終わった訳ではありませんでした。医師が言うには、わたしの胃にはどうもピロリ菌がいるみたいだ、ピロリ菌がいると、胃ガン発生率は3倍以上に増える、だからピロリ菌検査をして、もし居たら殺菌薬を飲むことを勧める、と。しかも、胃潰瘍とか十二指腸潰瘍とかの病気を持っていない人間は、このピロリ菌退治に保険適用されず、全部で2万円くらい掛かる、と。
え~っ?一難去ってまた一難。
う~む。どうすべきか?
お金がかかるのは痛いけど、胃ガンのリスクを減らすためにはピロリ菌を退治しないと。
医師が言うには、検査は試験薬を飲んで息を器械で測るだけ、そして治療も薬を飲むだけ、と簡単らしいです。なのに、製薬会社が強欲で、もの凄くふっかけている、と。
![]() |
1これから食道に入る |
![]() |
2 食道の出口、胃の入り口 |
![]() |
3 胃の中に入ったカメラが振り返って自分の後ろを見る |
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4 大きく見えるが5ミリほど 血管の網目模様が良性を示す |
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5 特殊のカメラ機能で見るとガン細胞はくっきり見えるそうだ |
いま、わたしの胃の中にある5ミリの良性ポリープは、今後悪性に変容することがありうるのか、尋ねました。すると、医師は、あり得ないことではない、と言う言い方をしました。
ならば、ポリープをガン化させないためにも、自分に出来ることならどんなことでもしよう、と思ったのです。
☆医師から胃カメラで写した写真のデータをもらってきました。きれいな4枚目をパソコンの壁紙にしようと思っています。毎日これを見て、生きていること、生かされていることを日々感謝しようと思います。
※上から
1 胃カメラが食道を写しています
2食道から胃の入り口が見えます
3直径1センチの胃カメラが胃に入って、傘の柄みたいにくるっと真後ろを振り返り、食道から胃に入ったカメラのコードを写しています。
4オリンパスの最新型のカメラで捉えた、5ミリの大きさのポリープです。少し盛り上がっている部分です。血管の広がり方の模様が、良性特有の模様なんだそうです。
4枚目の写真の左側に黒い棒のような物が肌色の大地からにょきっと立っているように見えます。
この黒い木が胃カメラのコードで、にょきっと立っている根っこの部分が食道から胃に入った入り口です。この入り口の場所を噴門というそうです。ポリープは噴門の上の方に出来ているということになります。
5ポリープがより鮮明に見えるようにするための写し方だそうです。
2012年7月9日月曜日
復活×3
長らくお休みして大変申し訳ありませんでした。
詳しいことは追々お話ししますが、タイトル通り、今年は3度絶望の淵に落ち、
這い上がってきました。
どれもシンドイ経験でした。
ですが、今現在、①わたしも、②女房も、ともに健康で、③来年最後の受験をめざしている、ということだけとりあえずお知らせします。
①②③すべて怖ろしい経験でした。
なぜブログを再開しようと思ったのか、その最大の要因は①です。
ですので今回は①についてお話しします。②③は追って、ということで。
6月初旬、人間ドックに行きました。毎年行ってます。バリウム検査の結果、レントゲン写真を見た医者はこう言いました。『Aさん、胃はとってもきれいですよ~。』と。
わたしは血糖値の方が心配でしたので、そちらの方ばかり気にしていました(予想通り高かったです)。
その2週間後、ドックから正式の結果報告が郵便で届きました。
開けてみたところ、驚愕の記載が。『上部消化器官隆起性病変 要精密検査』と。
A4版の封筒の中には診断結果通知書の他に『主治医様』宛ての小封筒が。
勝手に開けて中を見ました。すると、中に、『胃部検診結果記入表』というのが入っていて、その文中に直接所見欄が。判定C-3,噴門後壁に透亮像あり、と。
どういうことなのか、ネットで調べました。
すると、不吉な説明が出るわ出るわ。
胃の一番上、食道から胃に入るところが噴門、というところです。その一番上のところに隆起物がある、それはポリープであり、悪性のおそれが高い、つまり胃ガンの恐れが大、ということです。
ギョエ~ッ!となりました。しかも、胃ガンが胃の上部に出来ると、全摘しなければならない、とも。そしてまた、平均余命も書いてありました。
生まれて初めて、死というものを身近に感じました。でもまさか自分が・・・・。
それこそ、いろいろいろいろ、本当にいろいろ考えました。というか、頭に去来しました。自分の人生、これで終わりか、と思うと、情けない気持ちと、あっけない気持ちの両方におそわれました。
しかしまた、手術をしたらどれくらい費用がかかるのだろう、とか、王監督だって胃を全部摘出しても生きてるじゃないか、とか。
真実の瞬間に立ち会うために、最高に精度の高い胃カメラ検査ができる病院をネットで探しました。
オリンパスの最新鋭のカメラを置いているクリニックのHPを見つけ、そこに付随していたメールに書き込みをして予約しました。
で、7月5日木曜日朝8時半、そのクリニックに行き、胃カメラを飲みました。
奥の診療室で3種類の麻酔を受けました。飲み薬、喉スプレー、そして点滴、です。点滴の中に睡眠剤が入っているということでした。
喉の麻酔のため多少窒息しそうな気になり、また、咳も止まりませんでした。
ですが、ある瞬間、全く意識がなくなりました。実は生まれて初めて睡眠剤を体験したのです。
意識が戻ったとき、わたしの体は横向きにさせられていました。目の前にはモニターが。おそらく胃の中だろうとおぼしき映像が映し出されていました。
なぜ意識が戻ったのか、分かりました。医者がなにか話していたのです。耳を澄ませて聞くと、『無いなあ、無いねえ』らしきセリフでした。
そうかあ、無いのか、それってイイコトじゃないか~、なんて思っていたら、また急に意識が途切れました。
気がつくと、麻酔前の状態で寝ていました。口には何も入っていません。周囲には誰もいません。あれ?終わったのかなあ?なんて思っていたら、看護婦さんがやってきて、『終わりましたから別の部屋まで歩けますか?そこのベッドで麻酔が消えるまであと2時間ほど休んでいてください』と。
吐き気も不快感も全くないまま、タオルケットをかぶせられて、また寝入ってしまいました。次に気がついたとき、1時間ほど寝ていたようでした。でもそれからは目が覚めてしまい、あと数10分後に言い渡される検査結果のことを想像して過ごしました。
人間ドックでの医者の言い方からすると、もしも胃ガンだったとしても早期だろう、また、今日の医者も『無いなあ』って言ってた(と思う)から、最悪胃の摘出だけで、転移はしてないだろう。これからは胃のない生活かあ。きっと痩せるだろうなあ、など、悪い方ばかり考えていました。
この1週間、恐怖におびえ、ついにmoment of truthの時がやってくるのか。
一旦待合室に戻り、診察室から看護婦がわたしの名前を呼ぶのをジッと耐えて待ってました。
ようやくわたしの名前が呼ばれ、診察室に入っていきました。
『あんみつさん、どうぞお掛けください。これが胃の中の様子です。』と、先ほど胃カメラで撮影した画像をわたしに見せながら、説明は続きました。
『実は、人間ドックからの報告にあった、噴門部後壁のあたりをいくら探してもポリープが見つからなかったんですよ。何度も何度もカメラを往復させて調べました。報告のC-3というのは、胃の中を開けてみないと胃ガンがあるか無いか分からない、という意味ですが、噴門部にある、ということでしたので、胃ガンがしっかり出来ているだろう、と思ったのですが(!!!エ~~ッ!マジで~っ?)、ようやく小さな隆起物を見つけましたよ。これです。』と画像を数枚見せてくれました。
『これは3ミリから5ミリくらいの小さなポリープです。組織検査のため少し採取しましたが、出血はしていません。この血管が網目状になっているのが見えますよね。この模様はガン特有の模様ではありません。良性のポリープの模様です。組織検査の結果待ちですが、まず間違いありません。』
風船の空気が抜けるように、体がふにゃ~っとなってしまいました。
それでも、まだ信じられずに確認のため、『本当に本当に良性なんですね?』と。
すると医者は『わたしのこれまでの経験ではまず間違いありません。』と。
生き返った~っ、って感じました。
もう、すべてのことに感謝感謝です。生きる、って素晴らしい、と実感しました。
病院から出て真っ先に感じたのは、空気がウマイ!ということでした。
それから、目に映るものがすべて鮮やかに見える、ということでした。
あれから3日後、今日は日曜。赤坂で女房が何かのセミナーを受けるというのでクルマで送った後、クルマをその会場の駐車場に置いて、わたしは赤坂から鳥飼まで、福岡城跡、大濠公園を通って歩いて帰りました。
昨日から福岡は涼しくて、少し肌寒いくらいでした。日中も24,5度しかなく、強い日差しと絶妙なバランスでした。
日差しはギラギラとまるで真夏のようなのに、風は9月末の秋風のようで、素晴らしい散歩日和でした。
歩きながら思いました。『生きてて良かったー、ほんとに。』
続きは近日中に。では皆さん、とくに芙蓉さんにはご返事すら差し上げないままで、誠に申し訳なく思っております。
試験に関しては後日、ということで。
詳しいことは追々お話ししますが、タイトル通り、今年は3度絶望の淵に落ち、
這い上がってきました。
どれもシンドイ経験でした。
ですが、今現在、①わたしも、②女房も、ともに健康で、③来年最後の受験をめざしている、ということだけとりあえずお知らせします。
①②③すべて怖ろしい経験でした。
なぜブログを再開しようと思ったのか、その最大の要因は①です。
ですので今回は①についてお話しします。②③は追って、ということで。
6月初旬、人間ドックに行きました。毎年行ってます。バリウム検査の結果、レントゲン写真を見た医者はこう言いました。『Aさん、胃はとってもきれいですよ~。』と。
わたしは血糖値の方が心配でしたので、そちらの方ばかり気にしていました(予想通り高かったです)。
その2週間後、ドックから正式の結果報告が郵便で届きました。
開けてみたところ、驚愕の記載が。『上部消化器官隆起性病変 要精密検査』と。
A4版の封筒の中には診断結果通知書の他に『主治医様』宛ての小封筒が。
勝手に開けて中を見ました。すると、中に、『胃部検診結果記入表』というのが入っていて、その文中に直接所見欄が。判定C-3,噴門後壁に透亮像あり、と。
どういうことなのか、ネットで調べました。
すると、不吉な説明が出るわ出るわ。
胃の一番上、食道から胃に入るところが噴門、というところです。その一番上のところに隆起物がある、それはポリープであり、悪性のおそれが高い、つまり胃ガンの恐れが大、ということです。
ギョエ~ッ!となりました。しかも、胃ガンが胃の上部に出来ると、全摘しなければならない、とも。そしてまた、平均余命も書いてありました。
生まれて初めて、死というものを身近に感じました。でもまさか自分が・・・・。
それこそ、いろいろいろいろ、本当にいろいろ考えました。というか、頭に去来しました。自分の人生、これで終わりか、と思うと、情けない気持ちと、あっけない気持ちの両方におそわれました。
しかしまた、手術をしたらどれくらい費用がかかるのだろう、とか、王監督だって胃を全部摘出しても生きてるじゃないか、とか。
真実の瞬間に立ち会うために、最高に精度の高い胃カメラ検査ができる病院をネットで探しました。
オリンパスの最新鋭のカメラを置いているクリニックのHPを見つけ、そこに付随していたメールに書き込みをして予約しました。
で、7月5日木曜日朝8時半、そのクリニックに行き、胃カメラを飲みました。
奥の診療室で3種類の麻酔を受けました。飲み薬、喉スプレー、そして点滴、です。点滴の中に睡眠剤が入っているということでした。
喉の麻酔のため多少窒息しそうな気になり、また、咳も止まりませんでした。
ですが、ある瞬間、全く意識がなくなりました。実は生まれて初めて睡眠剤を体験したのです。
意識が戻ったとき、わたしの体は横向きにさせられていました。目の前にはモニターが。おそらく胃の中だろうとおぼしき映像が映し出されていました。
なぜ意識が戻ったのか、分かりました。医者がなにか話していたのです。耳を澄ませて聞くと、『無いなあ、無いねえ』らしきセリフでした。
そうかあ、無いのか、それってイイコトじゃないか~、なんて思っていたら、また急に意識が途切れました。
気がつくと、麻酔前の状態で寝ていました。口には何も入っていません。周囲には誰もいません。あれ?終わったのかなあ?なんて思っていたら、看護婦さんがやってきて、『終わりましたから別の部屋まで歩けますか?そこのベッドで麻酔が消えるまであと2時間ほど休んでいてください』と。
吐き気も不快感も全くないまま、タオルケットをかぶせられて、また寝入ってしまいました。次に気がついたとき、1時間ほど寝ていたようでした。でもそれからは目が覚めてしまい、あと数10分後に言い渡される検査結果のことを想像して過ごしました。
人間ドックでの医者の言い方からすると、もしも胃ガンだったとしても早期だろう、また、今日の医者も『無いなあ』って言ってた(と思う)から、最悪胃の摘出だけで、転移はしてないだろう。これからは胃のない生活かあ。きっと痩せるだろうなあ、など、悪い方ばかり考えていました。
この1週間、恐怖におびえ、ついにmoment of truthの時がやってくるのか。
一旦待合室に戻り、診察室から看護婦がわたしの名前を呼ぶのをジッと耐えて待ってました。
ようやくわたしの名前が呼ばれ、診察室に入っていきました。
『あんみつさん、どうぞお掛けください。これが胃の中の様子です。』と、先ほど胃カメラで撮影した画像をわたしに見せながら、説明は続きました。
『実は、人間ドックからの報告にあった、噴門部後壁のあたりをいくら探してもポリープが見つからなかったんですよ。何度も何度もカメラを往復させて調べました。報告のC-3というのは、胃の中を開けてみないと胃ガンがあるか無いか分からない、という意味ですが、噴門部にある、ということでしたので、胃ガンがしっかり出来ているだろう、と思ったのですが(!!!エ~~ッ!マジで~っ?)、ようやく小さな隆起物を見つけましたよ。これです。』と画像を数枚見せてくれました。
『これは3ミリから5ミリくらいの小さなポリープです。組織検査のため少し採取しましたが、出血はしていません。この血管が網目状になっているのが見えますよね。この模様はガン特有の模様ではありません。良性のポリープの模様です。組織検査の結果待ちですが、まず間違いありません。』
風船の空気が抜けるように、体がふにゃ~っとなってしまいました。
それでも、まだ信じられずに確認のため、『本当に本当に良性なんですね?』と。
すると医者は『わたしのこれまでの経験ではまず間違いありません。』と。
生き返った~っ、って感じました。
もう、すべてのことに感謝感謝です。生きる、って素晴らしい、と実感しました。
病院から出て真っ先に感じたのは、空気がウマイ!ということでした。
それから、目に映るものがすべて鮮やかに見える、ということでした。
あれから3日後、今日は日曜。赤坂で女房が何かのセミナーを受けるというのでクルマで送った後、クルマをその会場の駐車場に置いて、わたしは赤坂から鳥飼まで、福岡城跡、大濠公園を通って歩いて帰りました。
昨日から福岡は涼しくて、少し肌寒いくらいでした。日中も24,5度しかなく、強い日差しと絶妙なバランスでした。
日差しはギラギラとまるで真夏のようなのに、風は9月末の秋風のようで、素晴らしい散歩日和でした。
歩きながら思いました。『生きてて良かったー、ほんとに。』
続きは近日中に。では皆さん、とくに芙蓉さんにはご返事すら差し上げないままで、誠に申し訳なく思っております。
試験に関しては後日、ということで。
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