2009年5月16日土曜日

要件事実論って、、、







だんだん分かってきたかなあ、なんて思っていたところ、見事にすくい投げを喰らいました。



要件事実論の先生は中山先生、元裁判官です。多くの現役裁判官、弁護士を指導してこられたとんでもなく有名な先生です。教えることが大好きで、朝10時半からのAクラスの授業が12時の終業時が来てもなお20分近くオーバーします。その後、学生達の質問攻めに会います。おおむね丁寧に答えます。ただし、教科書に書いてある基本について質問すると、口調が変わります。もっとちゃんと基本書を読みなさい、と叱咤します。



その後、10分くらいしか休まずにすぐ次の午後1時からのBクラスの授業が始まります(同じ中身の授業を2回するのです)。



それが2時半に終わるはずなのにまたしても20分オーバーします。で、また学生の質問を聞きます。そして休みをとらずにノンストップで補講をします。それが大体1時間。スゴイです。しかも2クラス合計80人の学生の名前と顔を全員覚えています。



 先生は、毎回、その日の授業で分からなかったところや感想などを8人ほど指名して翌週月曜までに紙に書いて提出させます。それをもとに次回追加説明をします。またそれ以外に5人ほどを指名して彼らには次回の予習を担当させて、分からなかったところを同じように書いて提出させるのです。



先週わたしは、当日授業で分かったところを自分なりに纏めて提出しました。きっと先生に評価されるだろう、なんて期待しながら。



 ところがどっこい。今日の授業で、わたしが書いた中身を先生は読み上げ、一つ一つどこが良くないか、それは厳しく指摘されたのでした。



 わたしは子ネズミのように小ちゃくなってしまいました。けちょんけちょんと言ってもいいくらいダメだしをされたのです。



 かなり恥ずかしい思いをしました。



 まあその後先生はフォローはしてくれましたが。みんなもAさんのように自分の理解したところが正しいかどうか指導を仰ぐことが大切だ、なんて。



 



 今日先生が仰った言葉で、痛烈に我が身を突き刺したモノがあります。



それは、『量は質を変化させる』と言う言葉でした。



何度も何度も練習したり書いたり読んだりすることで、理解や答案の質が向上するのだ、と言うことです。グサグサッと来ました。



またしても体が縮んでしまいました。



 それにしてもこの要件事実の授業ではマジ、毎週先生はわたしをターゲットにしてくれます。もうあきらめて先生との逢瀬を楽しむことにしました。
今日は雨が降ったりやんだり晴れたりとめまぐるしく変わりました。でもなんとなく夏の匂いもしました。



2 件のコメント:

はまやん さんのコメント...

 今日の「量は質を変化させる」いいことばですね。日々のリハビリの中でこの言葉を実践してよくわかります。毎日の努力の積み重ねの大切さですね。まさに「継続は力なり」ですね。元気をもらいました。

あんみつ さんのコメント...

はまやんさん、コメントありがとうございます。
中山先生はそのとき校も言いました。
自分は頭が悪いんだ、だから一を聞いて十を知る、なんてことはないんだ、と思わなければならない、とも。
要件事実の授業はとてもとても怖ろしいんです。何時突然自分が当たるかわかりませんし、何を聞かれるかも。
しかも民法の基本は分かっていて当然とされ、民法を聞かれて答えられないとフフフッと先生から笑われてしまいます。
柔和な先生ですが芯は強烈です。
わたしは必ず毎回当たります。そんな先生が量をやれ、と言ったとき、教室内は凍りつきました。来年の今、新試験を受けている自分たちの姿が浮かんだからです。
あと一年、猛烈な量をこなさなければならない、ということを突きつけられたのでした。