2009年12月24日木曜日

講座と本

ことしの講座は役に立つものが多いです。4つほど取り寄せました。

わたしの体内満足度計は、講義を聴いたりレジメを見たりして1個でも『!』の箇所があればその講座は満足した、という甘いものですが、今回は!の数がかなり多いです。

旧試験時代には講座を10個取ったらそのうち、!があるのは1個、多くて2個くらいしかありませんでした。

ところが新試験は違います。一体どこにその理由があるのかと考えました。おそらくローの勉強の質のお陰だと思います。もちろん試験問題が質量ともに大きく変わったせいでもありますが。

付け焼き刃とか下らない論証を暗記するばかりでは受からないようになってきたんです。もの凄い数の判例をしっかり理解し要点を整理しておかないと新試験には太刀打ちできません。

そういう風に勉強が実質的になってきたのが、合格者講義の中身にも反映されたのだと思います。

ただ、費用のかかる点は昔とちっとも変わりません。それどころか、受験予備校が淘汰されてきて寡占状態となり、T研究所がふっかけてくる値段はむちゃくちゃな額です。0が一つ多くなりました。

たとえば択一模試を受けたら1回で1万円も取るんです。そりゃないだろ、と憤慨しています。



一方、本もまた素晴らしい物がどんどん出てきました。でも実務家や実務家出身の学者が書く本の方が圧倒的に良いです。

☆今日のネットニュースに、アメリカの研究で、10分くらいの軽い運動をした後、脳の機能が向上するとのこと。昼休みにジョギングをすると午後眠くならない、とも。驚きました。逆かと思っていました。食後は軽くうたた寝をした方が良いと思ってました。
こんどの択一模試で試してみようかなあ。
☆今日はクリスマスイブ。女房の実家で晩ご飯を食べた帰りにキャナルに寄ってクリスマスイルミネーションをパチパチ撮って来ようと思っていたのに、きれいさっぱり忘れて帰ってきました。というのは、明日のゼミに出すレジメのことで頭が占領されていたからです。
 問題そのものは事業譲渡、利益相反行為、特別利害関係人、株主に対する利益供与、取締役の責任、とメジャーな論点のてんこ盛り問題で、それだけならどーってことないんですが、出題された先生の指示が難解というか、意味がよく分からないんで、煮詰まっているんです。
 それで思い出したんですが、今年や去年の新試験合格者答案で、全国2番の答案なんかを読むと、深みはありませんが、本当に明快で読みやすいです。事案に即して書いてあるので自分の頭を使っている、暗記の吐き出しではないことが伝わってきます。
 それでまたまた思い出したんですが、論理とはなんぞや、について論理学の本に書いてあったのは、論理とは思考を省略するための道具である、というのです。論理的な文章を読むと、読み手は内容理解に苦労しなくて済みます。
 逆に論理的でない文章を理解するのには苦労します。
そういう風に、論理とは相手に楽をさせるためのツールだと書いてありました。
なーるほどなあ、と納得しました。

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