2009年1月12日月曜日

雪の降る町を


つもるほどではありませんが雪が強風に舞っています。
明日明後日までに大量の課題と予習をしなければならず、今朝も4時までかかってやっと一つ仕上げました。
どれも一見易しい問題に見えるのですが、いざまとめようとするとなかなか一筋縄ではいきません。
昼過ぎにローに来てみると結構来ています。ただ、寒いです。足下から冷気が攻めてきます。

民法、民事弁護論、リーガルライティングで答案を書かねばならないのにまだ1通しか出来ていません。水曜日が閉め切りなので、大変です。民事弁護論では破産法の勉強をたっぷりやらなければならず、ますます怖ろしいです。


 近くのレンタルCD屋ではどれでも5枚(5組)を1週間借りても1000円というフェアをやっていたので、ジャズやボサノバ、クラシック、ウクレレの名手オータサン、ゴンチチなどを借りてきてCDコピーしました。

 一番良かったのが昔のフランスシャンソン5枚組80曲、です。昔のシャンソンは良いですよ~。人生の喜怒哀楽が生き生きと表現されています。

ジャズベスト100も意外な掘り出し物でした。

わたしが今聴きたいのは、ロシアの民族作曲家全集みたいなものです。リムスキーコルサコフ、ボロディン、ムソルグスキー、ラフマニノフ、チャイコフスキーの中の名曲を集めた全集が聴きたいです。

なんでかというと、中学高校時代、ラジオから素晴らしいメロディが流れてきていたのにその曲の名前を知らずに過ごしていたところ、ここ数年FMNHKのクラシックを聴いていたところ不意にあの懐かしいメロデイが流れてきて、それらの大半がロシア人作曲家による物だと知ったからです。

 切なくてメランコリックで胸が締め付けられるような叙情があって、薪が暖炉でパチパチはぜるのを聞きながら窓の外の銀世界を眺めている、そんな情景と昔の街灯によくあった裸電球の橙色の灯りとが目の前に浮かんでくるのです。

 とりわけラフマニノフのヴォカリーズ、これは江守徹がナレーションしていたNHKFM深夜11時からの『夜の停車駅』と言う番組の最初と最後に流れる楽曲で、これがまたしみじみと田舎の駅の寂しそうな情景にぴったりなんです。

 

けれどもそういうシブイクラシックはレンタル屋にはなかなか置いていません。

残念。
今日は成人式。ど派手な紋付き袴を着たヤンキーたちを大勢見かけました。

2009年1月10日土曜日

ひゃ~さぶっ


気持ちいいです、凍てつく強風を受けながらバイクを走らせるのは。



コーヒーが底をついたのでバイクでひとっ走り買いに出かけました。



背振の山は白くお化粧してました。



コーヒーはいつもファデイという店で買います。業者用の店舗だったのですが、一般人も買えます。極東さんが経営しているので元々はコーヒー卸会社ではなかったかと思われます。



で、コーヒーコーナーにカウンターがあってそこでは無料で入れ立てのコーヒーが飲めます。



今日は25パーセント引きの日だったんです。



で、わたしが豆を注文して(粉ではなく豆のまま買います、深煎りファデイというのが好きです)その間無料のコーヒーをカウンターで飲んでいると、隣で豆を買いに来た老紳士が購入用紙にほしい豆とグラム数を書き込んでいました。



書き終えた紙を従業員に渡すと、従業員から、『モカとモカブレンドはお一人様各200グラムずつに限定させていただいております。輸入元のエチオピアからなかなか入ってこないもので』と言われてました。



するとその老紳士は『いや実は2軒分頼まれて』と言い、困ったような表情をしました。



そこでわたしが『それじゃあわたしが代わりに買ったことにしてあなたにお譲りしましょう、それで良いですよね』とその老紳士と従業員の女性に申し出ました。従業員の女性は承諾しました。そしてその老紳士も、、、、



 わたしはてっきりもの凄く感謝されるだろう、と期待してました。



でもその人は『ああ、そうですか』で終わり。リアクションはそれだけ。



 結局その人は2軒分手に入れることが出来ました。


その後レジでも一緒に並び、ほぼ同時に店を出たのですが、とうとう一言も挨拶がありませんでした。



 帰ってそのことを女房に言うと、憤慨してくれました。



 わたしの得た教訓。それは、ひとに親切にするとき見返りを期待するな、ではありません。

 逆の立場から考えました。つまり人から何か親切を受けたときに感謝の言葉を発しない人が多い、ということは、きちんと感謝の言葉を言えば、親切なことをした方はもの凄くうれしく思い、感謝の言葉を述べた人を過度に高評価するようになる、したがって感謝の言葉はどんなときにもきちんとたっぷり言うに限る、ということであります。ま、平たくいえば人の振り見て我が振り直せ、ということです。



 つまり、ただ感謝の念だけで『ありがとうございます。』と言うのではなく、より戦略的に積極的にしっかりとたっぷりと『ありがとう』と言うべし、ということであります。

 

で、今日はローに夜10時まで居ました。課題と予習が多すぎるんです。

わたしが帰るとき、まだ10人以上残っていました。

あ~あ、明日は朝から団地掃除。この寒い中掃除するのって考えただけで辛いです。しかもまったく掃除に参加しない住人が結構居るんです。以前住んでいたところでは罰金制度がありましたが、ここにはありません。

正直者が馬鹿を見るような気もしますが、団地周辺をきれいにしておかないと非行犯罪の発生率が上がってしまうので、自己防衛のためにはやらざるを得ません。仕方ないです。


 

2009年1月9日金曜日

国会中継







朝ローに車で出かけるとき、ラジオから民主党の枝野議員の質問が聞こえてきました。いや大したもんだ、と感心しきりでした。




あらゆることを良く勉強しているし、正しい考え方をしていて、将来の首相候補だと思いました。彼はそのうちなりますよ。




それに引き替え我が福岡選出の麻生さん、なんですか?非正規雇用問題についても経営者的発想丸出し。




枝野議員が、キャノンは1兆8千億円の内部留保財産を持っている。理由は安い非正規雇用労働を利用して貯めたからだ、だからそれを労働者に還元しろ、1兆8千億円も持っている会社が簡単に不要になった労働者の首をチョンと切ってすぐに寮から出て行けなんて、信義にもとること甚だしい、と言うと、麻生氏は、企業の維持のためには不要労働力を切り捨てるのは経営者として当然と答えました。




まったく理不尽です。首を切るのではなく、ワークシェアリング方式にすべきです。そして経営者の報酬も9割カットに。苦しみはみんなで助け合って耐え抜くべきだと思います。


わたしは今キャノンの複合機を使っています。MP500です。デジカメはニコンです。ですが、次に複合機を買い換えるときはキャノンは買いません。御手洗会長をずいぶん尊敬していたのに。












それから、かんぽの宿、オリックスに全て譲渡するんだと。そんなアホな。郵政民営化の片棒を担いだ張本人の一人がオリックスの宮内さんじゃないの。




自分で民営化しといて、その郵貯会社からタダ同然で70数カ所もあるかんぽの宿を全部もらい受けるなんて、盗人に追銭みたいなもんです。




これにはさすがに鳩山総務大臣が噛みつきました。たまには良いこと、というかまともなことを言うじゃないの。




それより怖ろしいのは、自民党では鳩山さん以外にそういうまともなクレームを言うヤツがいない、ということです。これはかつての大政翼賛会、大本営発表とちっとも変わりません。




 それから、あの定額給付金、1万2千円もらって日本の消費が上向くと本気で思っているのでしょうか。億万長者にも毎月8万円で生活しなければならない貧乏人にも一律に1万2千円やるなんて、誰がどう考えてもオカシイ話じゃないですか。




しかもしかも、そのお金は我々国民が払った税金ですぜ。



こんなにダメな内閣も珍しいです。






で、ローの話ですが、今日突然来週火曜日までにやってこいという課題を出されました。もうパンパンの状態です。週末は、ナシ。
写真は田舎の正月、1日2本しか来ないバス停。










2009年1月8日木曜日

母校の後輩


エチオピアで誘拐された医師が無事解放されました。本当に良かった。赤羽桂子さんという方ですがネットニュースを見て驚きました。母校修猷館高校の後輩だったのです。


こんな後輩がいてとても誇らしいです。こういう海外派遣活動をボランティアでやってくれている日本人がいることがどれほど有り難いことか、政府は真剣に考えるべきです。こういう人たちは本当に立派です。尊敬しまくります。


 しかも母校の後輩だったなんて、彼女こそノーベル賞に値します。

3ヶ月もの間、怖ろしいゲリラグループに拉致されて、ほとんど死を覚悟したことでしょう。あなたは本当に偉い!


 ノーベル賞と言えば先日、益川小林理論の両博士がNHKの番組に出ていました。あと化学賞を取ったクラゲ博士も。

3人とも異口同音に、努力だ、といってました。もっとも小林博士は、無理しないであきらめることも大事、とも言ってました。無論本当にあきらめるのではなくて、一旦引いて考える、頭の片隅に残しておいてもう一度クールになってやり直す、という意味です。

でも、努力なくして3博士のノーベル賞はありえません。わたしが最も感動したのは同じ年に3人もの日本人が同時受賞してテレビに登場する、というあり得ない光景を見れたからです。こういうシーンを映せるのはアメリカ以外にはイギリス、ロシア、あとはせいぜいドイツくらいです。しかもですよ、ユダヤ系ではない純粋日本人なんですよ。

こんな強烈な国家ブランド力アップシーンはありません。アジアでこういうシーンができるなんて夢みたいです。


ついでに国家ブランドということで言わせてください。薩英戦争で、イギリスは日本の国旗である日の丸のデザインをいたく気に入り、お金を出すから日の丸のデザインを売ってくれと申し込んだんです。また、1930年代、ドイツのデザイン研究所が、世界の国旗の中で日の丸が最も優れたデザインだ、と言いました。

まったく同感です。こんなにシンプルで強烈なイメージ力のあるこっきデザインはほかにないと思います。

それについて、日の丸君が代を否定する教師達が大勢いて、卒業式で毎年もめます。

これはとても不幸なことだと思います、またそれ以上にそう言う教師達は戦い方を間違えていると思います。

日の丸君が代を積極的な平和の象徴に仕立てていくようにするべきです。つまり、かつての軍国主義を復活することは断じて防がねばなりません。しかし悪いのは軍国主義そのものであって日の丸君が代はそれに利用されただけに過ぎません。

ですから日の丸君が代を否定するのはお門違いであり、今は逆に平和のための象徴として大いに利用すべきです。

すなわち、あの日の丸の真っ赤な太陽は巨大なエネルギーを想像させますし、白い地肌は無垢の自然、汚れのない自然をイメージさせます。

これを平和環境維持のシンボルとすべきです。

そういうわけで、なんでもプラス思考をすべきではないか、と考える次第です。
正月、田舎で採れた野菜をもらって帰って来て食べています。


2009年1月7日水曜日

ぱっとしない


今日、民事裁判実務の答案が返却されました。また、後期単位認定に含まれるリーガルライティングの課題も返却されてきました。


いずれも予想以下の評価。とりわけリーガルライティングのほうは年末の数日間悩みに悩んで作り上げた物だったので、評価がBだったのには怒り心頭でした。先生の講評は終始たった一つの法律論だけに集中しており、出題の形式が第1審判決で敗訴した原告が控訴したがっているがどのような意見書を書くべきか、だったのと合致していないように思われました。

つまり、先生の興味の対象は民法上の法律構成だけといってもよいものでした。だったら初めからそう指示してよ、と言いたくなりました。

 他方、民事裁判実務の方、相変わらず裁判官教官は採点が厳しいです。一言一句おろそかにするべからず、という姿勢で辛く辛く採点されていました。

点数も60点満点中自分の思っていた点より4点下がってました。

まあ、50点以上は取れていたのですが、第1回のテストが悲惨なものだったので合計するとまだ危険ラインを突破しておりません。

 とまあ、わたしも一応ローの学生ですのでそりゃあテスト結果には一喜一憂してしまいます。

 結果に対して不満が溜まっていたため、授業ではこっちから質問したり当てられた質問に対して要求を超えて目一杯言いたいことを言わせてもらいました。日頃は目立たなくしているのですが、今日ばっかしは何か言わないと気が済まない思いでした。

 少しだけすっきりしました。
写真は筑豊地方にある田川市、香春岳(かわらだけ)。右側の山だったところです。セメント製造のため石灰岩の香春岳はすっかり削り取られてしまいました。ここがあの青春の門の舞台です。今は寂れきってなんにもない町に。
ちなみに麻生セメント、三井セメント、小野田セメントが三大メーカーです。

2009年1月6日火曜日

諫早湾干拓訴訟


今日から授業が再開されました。呆けてしまっててゼミの時間を間違えたりしてしまいました。

夕方からの民事弁護論の授業は、諫早湾干拓差し止め訴訟の弁護団で活躍している弁護士が講演しに来ました。

有明海が死に近づいていること、その原因が諫早湾の潮受け堤防のせいであることがよく分かりました。

かつて有明海は単位面積当たりの漁獲量が世界一だったのだそうです。ところが諫早湾干拓のせいで潮流のスピードが遅くなってしまい、海底に溜まった泥が巻き上がらなくなってしまって海水中の栄養分がその泥にくっつかなくなってしまい、栄養分の少ない海になってしまったのだそうです。それと、酸素が足りなくなり、海底まで酸素が行き渡らず、海底に住む貝類が窒息死しているのだそうです。

 ラムサール会議という、世界的な湿地を保護する会議では、広島長崎と聞けば誰でもすぐ原爆を想像できるのと同じく、いさはやと聞いただけで直ちに環境破壊の典型とイメージできるのだそうです。

例えば、どこそこの湾はイサハヤになった、という使い方をするそうです。

 講演は分かりやすかったのですが、疑問も浮かびました。長崎県と諫早市だけは未だに干拓を正当化し続けていますが、それも県民や市民が支持しているからではないでしょうか。つまり県民、市民の意識は諫早湾干拓は間違っていないと今も思っていると言うことだと思われます。そこんとこをより深く話して欲しかったと思います。

また、農地はもはや不必要なのになんで干拓したのか、目的がころっと変わって高潮防止に変わってしまったをオカシイと思わないのか、農水省の役人は本当にあの干拓が正義の行為だと思っているのか、、、、

 ただ、講演を聴いて疑問が解けたこともありました。それは江戸時代、佐賀では広大な面積を干拓してきたのに有明海の環境は悪化しなかった、それなのに諫早湾を干拓したら何故有明海が死に瀕するようになったのか、同じ干拓をしているのだから同じ結果になるのが当然ではないか、何故諫早湾干拓だけが悪者なのか、江戸時代の佐賀平野の干拓はなぜ悪くないのか、でした。

 弁護士によると、佐賀の場合、阿蘇山の大噴火によって火山灰が大量に降り注いだ有明海では海底にその火山灰がたまりに溜まっているそうで、それが潮流に乗って佐賀の海岸に押し寄せて来てどんどん海岸に泥のようになった火山灰が溜まっていくのだそうです。そして人間がその海岸に溜まった泥を踏み固めて土地に改良していって今の佐賀平野が出来上がったのだそうです。つまり自然が勝手に干拓をしたので環境破壊ではなく環境利用だったということです。

このことを知っただけでも今日講演を聴いた価値がありました。

ちなみに、弁護士達は15人くらいで弁護団を結成してて、みんな手弁当、持ち出しなんだと。

それから、去年韓国で環境に取り組んだ団体に与える賞のグランプリを取ったそうです。その副賞の2万ドルが活動資金とできてとても有り難かったとも。

偉いなあ。

2009年1月5日月曜日

あ~あ、もう授業再開か


あっという間に正月が終わり、やろうとしていたことが何一つ出来ていないことに愕然となり、悄然としております。
今日もローに行こうと思っていたのですが、昨日の寒さに怯み、なんとか足下を暖めるものを持参せねば、と女房に相談すると、数年前はまやん氏からもらった登山用の本格シュラフに下半身をすっぽり包めば、と言われ、それは無理だ、だってシュラフって大きいもん、と言い返しました。
 でも、とりあえずそのシュラフを出してきて実験してみよう、ということになり、やってみたところ、結構いけそうなことが判明。
ただ、長いこと押し入れの中に直しておいたので(九州では収納することも、直すと言います)日に干そうということになり、結果的にロー行きはうやむやになってしまいました。
 で、自宅で行政法の教科書を読み込むことにしたのですが、やはり行政法はとても分かり難い科目です。全然先に進まないのです。
 からまった糸みたいです。いらいらが募ります。
 ああ、また明日から机寝になりそうです。しかも2月の上旬まで続きそうです。
 元日だったか、NHKの朝7時過ぎの番組で、日本巡礼の旅、というのがあり、緒方拳さんが亡くなる半年前、自分のルーツを知りたくて体の痛みと闘いながら方々旅をしてたそうです。そして、大分県の奥にある緒方町というところにある緒方神社という古い小さな神社の境内に座り込んで、『ここがおれのルーツかあ』とつぶやいたのだそうです。なんでも、境内に入ったとき、風が緒方さんに吹いてきて、まるで自分を歓迎してくれているような気がしたのだそうです。
 緒方町には何度も行ったことがあるので、緒方さんがあの場所をご自分のルーツと感じられたのをなんだか嬉しく思いました。合掌。