2009年7月15日水曜日

大誤算


きょうは倒産法実務の講義が2コマ連続でありました。正規授業と補講です。
で、予習範囲がべらぼうに広くて教科書にして100頁以上ありました。
ところが、今朝、更に追加レジメがアップされてました.

トータルすると完全に戦意喪失しそうな量です。それでも、わたしが当たるのは9番目だから大体このあたりまでやっとけば良いだろう、と見当を付けて、しかしそれでもぎりぎりまで教科書を読んでいました。結局追加レジメまでは予習できずに授業に突入。
そしたら、完全にハズレました。わたしが当たった箇所はなんと今朝届いた追加レジメの真ん中当たりだったのです。
 民事再生法の否認についてでした。この3日間、必死で読んだところはびゅんびゅん飛ばされてしまったのです。
それでもわたしの番は休み時間開けの2コマ目だったので、休み時間にあせくりまくって教科書を読んでました。そしたらクラスの学生どもが邪魔してくるんです。てめ~ら!オレのこの顔を見ろ、この真っ青な形相が目に入らぬか、と怒り心頭。
 先生に質問された問題は、実は一昨日読んだ松下淳一さんの本の中に掻いてあったんですが、きれいさっぱり忘れてしまってました。で、答がぱっと出ないので仕方なく原理原則に従ってカンで答えました。ブッブーでした。でも良い間違い方でした。
間違いにも良い間違いと悪い間違いとがあると思います。
原理原則に従った答えは、考えや知識が今一歩たりないだけです。それに対して悪い間違いとは体系性、法則性に沿っていない、知識を思いだそうとして出てきた答えです。これを論文本試験でやると間違いなくアウトです。
 わたしの言った答はアメリカでは制度化されていますが(原則通り)日本では原則が修正されたのが法律化されているので残念ながら不正解でした。
もちろん条文の正確な理解があれば間違うはずがありません。
まとめると、今のわたしは考え方としてはズレてないけどまだまだ勉強が足りない、ということです。
 明日はこれまた大変な日です。刑事法総合で厳しい質問がバシバシきます。明日授業でやる問題について、予め10人に答案を書いて提出させといて、教官3人がそれを読んできてその10人にズカズカと厳しい突っ込みを入れるのです。その10人の中にわたしも居るんです。
その問題というのが、現行犯逮捕と準現行犯逮捕との区別、準現行犯逮捕が認められるかの要件当てはめ、その錯誤の処理、なんですが、事案が面倒くさいので大変なんです。そしてまたどちらも刑訴法、刑法の大論点なんで、かなり深く突っ込まれること間違いなし、なんです。

2009年7月12日日曜日

政治革命起きるか
















東京都議選、面白くなってきました。民主党の大躍進と自民党の大敗。






さらに二大政党化が加速し、社民党は消滅状態。






日本人の弱点はチェンジと言う言葉におびえることです。変革を恐れる気持ちが強いんです。






それから、権威に弱いことです。大臣とか代議士とか東大とか博士とかを聞くと思考停止します。






それら二つがタッグを組んで自民党支配が60年間続いたのです。






その上、自民党という政党は本来なら単一政党としての体をなしていない、烏合の衆というか、利権の集合体ですから、基本思想がそもそも無いんです。






いわば農水商工党みたいなもので、サラリーマン(と教員と一部公務員)以外の全ての職業の為の政党です。






ですから、今回全ての職業人からダメ出しされたんです。






わたしは、政党は道具にすぎないのだから使い勝手が悪くなれば他のに取り替えるのが当たり前だと思います。チェンジすれば良いんです。そしたら永田町も風通しが良くなって役人達も好き勝手なことがし難くなります。






その意味で今回の都議会選挙選は面白いです。












今日は朝から団地掃除、汗びっしょり。その後東大教授の授業レジメが手に入ったのでプリントアウトして読んでました。






東大が東大たる所以は何か、がよく分かりました。わかりやすさです。本当に頭がいい人は教えるのも上手いです。






 わたしの見るところ、東大の有名教授達が書く本はことごとく読みやすいです。あ、例外もありました、平野刑訴と山口刑法です。でも他の学者はみな量は多いものの大変読みやすいです。






これって情報伝達能力が優れていることの証左です。というか、東大の先生達は情報を分かりやすく伝達することがいかに重要か、を意識して本を書いています。もちろん例外もいます。平野刑訴、山口刑法なんかは難解でした。






 はなしを戻すと、今日読んでいたレジメはショッキングなくらい分かりやすくて、東大ロー生がうらやましかったです。






 では分かった、とは何か、ですが、右脳でイメージを把握出来たことではないでしょうか。感覚を基本とする右脳の情報処理能力は論理をベースとする左脳の数万倍あるそうです。






 今日読んだレジメはまさにわたしの右脳を直撃しました。












今日は梅雨明けの気配を感じました。雲の形が夏チックで、夕方の博多は熱帯アジアさながらでした。大気中に熱エネルギーが充満していました。こういう気候も結構好きです。生きてるなあ~っと思えるんです。そのせいか街ゆく人々もみなリゾートに来ているような表情をして歩いてました。






2009年7月11日土曜日

水泳







本当に久しぶりに泳いできました。もやもやしたときは運動に限ります。



その点で水泳はぴったりです。



気分転換できました。






午前中、大学の学生課に電話して免除不許可の理由を聞きました。そしたら、奨学金を貰っているのが収入に当たるためだ、と言われました。



ええっ?奨学金ってお金を借りているに過ぎないのにそれでも収入なの?



向こうが言うにはアルバイトで稼いでもやはり収入だから免除不許可になる、と。



これって一見すると納得しそうですが、アルバイトは自分で稼いだお金で返す必要はありません。これに対して奨学金は必ず返さなければならない他人のお金です(形式的な法律論は脇に置きましょう)。



それがなんで収入なんですか?



それで、もしそういうことなら後期授業料も同じく免除不許可になるのか、と聞くと、そうだ、と。



あきらめました。



それならば支払い猶予か分割払いは出来ないか、と聞くと、それについては収入係に聞いてくれとのこと。こちらは財務省か文科省の出先機関で大学とは完全に別個独立した部署で、建物も別です。雰囲気も全く違います。入り口がよく分からないような建物の中に入ると意外にも大勢の人間が黙々となんか仕事をやってます。とにかくあれだけ大勢いるのにすっごく静かなんです。



秘密機関のような雰囲気です。



そこには何度か行ったのですが今日は電話で尋ねました。



すると、分割払いはやっていない、今月末に支払いがないときは督促状を出す、それは8月末が期限だ、と丁寧な返事が。つまり、言わんとするところは8月末まで待ってやる、と言うことでした。1ヶ月だけ猶予するということを遠回しに言ってくれたというわけです。



仕方ないなあ。なんとかしてかき集めてこないと。



また悩みが増えました。
ああ、久住に行きたい、阿蘇に行きたい、南小国に、黒川に、上高地に、那須に、尾瀬に、東北に、北海道に、、、、。前期試験まであと3週間。これからがまた大変です。オーマイゴーッ!

2009年7月9日木曜日

過激そして、ガ~ン・・・・・

昨夜はウィグル族の反乱のことを書いていました。ところが段々論調が過激になっていったので掲載を止めました。



チベットといいウィグルと言い、回族といい、内モンゴル、雲南、四川、、、、共産党による少数民族に対する抑圧はすさまじい物があります。



その格好の例が旧満州です。もはや地上に満州族の培った文化は残っていません。満州語も消えました。



一体これで良いのでしょうか。



、、、、と、またしても過激になり始めたのでこれくらいにしときます。


きょうの刑事法総合演習は面白かったです。刑法の問題で、共謀のずれ、のはなしでした。男女が強盗殺人放火をもくろんだんですがじつは女の方が恐ろしい悪女で、被害者を焼き殺せと言い、実行犯の男の方はビビッて女に対しては『うん、そうする』と言っておきながら内心では殺さずにおこう、ただ金だけ取って帰ろうと思って実行に出たんです。ところが被害者に抵抗され顔を見られたため結果的に女が言った通りのことをした、と言うわけです。一体女はどの範囲での共謀共同正犯の罪責を負うか、が問題となりました。



刑法の先生がしゃべっている教室内に、刑訴の学者先生、現職検事、弁護士、と3人が前の方に座って刑法の先生に授業中質問をしているのです。



これはみものでした。あらかじめ課題として出されていた問題を10人の学生が答案化して各先生たちに事前配布しておいて、授業ではそれらの答案をもとに、答案作成者たちが見解を述べ、刑法の先生が突っ込み、ほかの先生も学生の答えにコメントしたりさっき述べたように自ら刑法の先生に尋ねたりするのです。各専門分野からの鋭い突っ込みを聞いて、やはり視点はたくさん持っていた方がよい、と感心しました。



で、来週、わたしが答える当番になっているのです。そのための答案提出が昨日の夕方5時締め切り、それで昨日は朝4時半までかかって答案を作ったのでした。

ここまでローで書いて、午後10時に帰宅しました。そしたら郵便受けに大学からの封書が。学費免除について、と書いてありました。

てっきり半額免除だとおもっていました。と、こ、ろ、が、、、、、免除不許可!

えええぇぇぇぇー、、、、、、

今月末までに前期分40万円払え、だって、、、、、。死にました。

暗澹たる思いとはこういうことを言うのか。イヤ待て、もしもこれが試験結果で不合格通知だった場合と比べてみよ、不合格よりもよっぽどマシじゃないか。

なんて、なんとかして心を落ち着かせようとしている最中です。

とにかく明日学生課に行って訳を聞き出すこと。で、振り込み猶予という制度はないのかを聞くこと。悩むのはそれからにします。しかし怒りの方は納まりません。なんで?

そう言えば来月から大学構内にクルマで入構するだけで1回300円払え、と言ってきました。学生は1年分9千円払え、だと。

なに~っ?今の箱崎はゴーストタウンじゃないの!ほとんどもぬけの殻なのになして駐車代とるのよ?

本当にくそったれ、です。今夜は寝れそうにありません。



2009年7月7日火曜日

七夕に初セミ











ワシワシワシ~ッ。今年初めて聞いた蝉の音。欧米では蝉の鳴き音をノイズというのだそうです。騒音と捉えているわけです。





もったいない発想です。何物をも楽しむ、どんな物にも自然からのメッセージを感じ取る、そういう日本的発想、良いと思いません?





思い出しました。一昨日の雨宿り先の本屋で立ち読みしたんですが、相手に頼み事をするときは疑問形で言うべし、と。そうすると角が立たないからだそうです。納得納得。




昨日下書きしておいた刑事法の課題、考え出すとスゴク難しい問題であることに気付きました、というか気付いたのが運の尽き、答案が書けなくなってしまったのです。それでいま雪隠詰め状態。こういうときはいろいろと自分自身でブレーンストーミングをやって寝る、そして翌朝早く起きて一気に書き上げる、というのが良い手だと思い、今日は早々と就寝します。





2009年7月5日日曜日

雨宿り


ローで,『修復的司法とは何か』、についてのレポートをやっとの事で書き終わり、その勢いを駆って要件事実の課題も書いてしまい、時計を見ると3時半。小腹も空いたということで、バイクに乗って近くの小麦冶(こむぎや)といううどんチェーン店へ。



かけうどんがたしか180円くらいです。そこで小麦で作ったざるそば(?)350円を食べ終え、店を出た途端夕立が降ってきました。急いで帰ろうとバイクを急発進させたら今度は大粒の雨に。



こりゃたまらんと50メートル先の明屋(はるや)書店で雨宿り。で、これがなんと2時間も!!



凄い豪雨になってしまい、当分やむ気配もないのです。



まあ、本屋だから本でも読んで待とう、なんて思ったものの、とんでもなく浅はかでした。



2時間も立ち読みなんてできまっしぇ~ん。



もう、しんどいしんどい。ただまあ、面白い本は何冊か有りました。



運気が上がる本なんかを読んでると、毎日運気が上がる癖をつけなさい、すなわち、空を見よ、歯を見せて笑え、物に話しかけよ、、、、、、!?これって、オレも毎日やってるやん、と、なんか嬉しくなりました。



それから、古事記と日本書紀の本、古事記によると、イザナギとイザナミ夫婦からは12人以上子供が生まれましたが、今日、とんでもないことを知りました。



なんと、夫である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は亡くなった妻伊弉冉尊(いざなみのみこと)を追って黄泉の国に入っていきましたが、化け物と化した妻に追われて地上に逃げ帰ってきます。そこで、河原で汚れた体を禊ぎしたのですが、そのとき体からはがれ落ちて水中に沈んだ汚れからいくつもの神が生まれ、また、一番最後に洗って落ちた汚れから天照大神と素戔嗚尊(すさのおのみこと)、そしてもう一人、計三人の神が生まれたと言うのです。



えええ~っ??



全く知りませんでした。第一、男から神が生まれるなんて!しかも、汚らわしい物から生まれるなんて。



しかもそれ以外にもイザナギ夫婦のうんちとかおしっこからも神様が生まれているんです。



 なんてこった!古事記って、とんでもなくぶっ飛んだ奇妙な神話だったんですねえ。ある意味スゴイ想像力だと思います。神々しい物は汚らわしい物から生まれる、ということですから。清濁同源ということなんでしょうか。ふかーい意味があるのかもしれません。例えば、全ての物に神性が宿っているのだ、とか。

下品だけどある意味どっか暖かみも感じました、というか身近さを。


ようやく夕立が収まったのが5時半。やれやれと思い、バイクをキックすると、これがまたうんともすんとも。激しい夕立のせいでエンジン部分に水が入り込んだかと心配しつつ、100回以上キックを続けてようやく掛かりました。


 残りの課題は刑事法のみ。明日朝10時までに書き上げます。



2009年7月4日土曜日

中間報告

今日の授業は10時半から要件事実、2時半から6時過ぎまでたっぷり倒産法実務の補講。
あたまがぼわんぼわんしてしまいました。要件事実では賃貸借の問題で、すらすらと行きました。ま、授業直前に仲良しの女子学生の怒りを買ってしまうことをしでかしましたが。
問題は倒産法です。12時に要件事実が終わって2時間半、集中して予習をしていましたが間に合いません。昨日やった予習場所をもう一度おさらいしてしまったので先に進みませんでした。
とうとう授業開始。わたしは6番目に当たります。と、進路が早すぎるのです。わたしが予習していないところが当たりそうな気配。
まじ~っ!とびびってしまいました。結局当たったところは否認のはじめの箇所。ただ、休み時間を挟んだ次の時間だったので余裕かなあ、なんておっとり構えていたら、民法424条だけでなく、民訴の既判力、法定訴訟担当まできかれてしまいました。慌てました。
6時過ぎ、黒木先生のロー1期生だった教え子の弁護士さんが3人駆けつけてきてちょっとだけ体験談を話してくれました。その後飲み会。
楽しかったです。今夜はデジカメを封印してもっぱらただの飲んべえにもどりました。
明日日曜から月曜午前10時まで、紛争調停のレポートに6時間、刑事法の課題提出に6時間、要件事実の課題提出に2時間かけて仕上げます。
どうにかして終わらせないと。  以上