2008年11月19日水曜日

民事裁判実務+初雪







小テストが実施されました。昨夜同じクラスの女子学生から去年やった小テストの問題を見せてもらいました。まずまずできるかなぁ、という感じでした。少なくとも半分くらいの点は取れるという目安が立ちました。





 ところがどっこい、今日出た問題は30分では到底無理、無理。問題を読むだけで10分かかります。時効、しかも民法上小売り商人の売掛代金債権の消滅時効はたった2年であることを前提とした出題だったので、10年だと勘違いした学生が続出、問題文上には日時に関する記載が8カ所もあり、時系列を書かないと混乱します。さらに相殺も絡むのです。508条が引っかけになってました。それでますます大混乱。





 あとで先生が誰かに言ったそうです、あの問題は30分じゃあ無理ですよ、と。なんじゃそりゃ。





 とはいえ、わたしにとってはこの小テストは主戦場が民法知識だったため、要件事実ベタベタじゃなくて有り難かったです。










 次の授業はリーガルライティングという、弁護士先生が教官となって訴状の書き方などをレクチャーする授業です。





で、予め提出しておいた課題(訴状とか答弁書とか)を先生が事前に添削しておいて、その答案を全てコピーして綴じてファイルにして持参するのです。そうして各自が書いた内容について一人一人、コピーを見ながらいろいろと指摘していくわけです。





 わたしは学びました。模範答案を目指してはならないことを。自分が思ったり疑問に感じたりしたことをその通りに書いた方がよい、そうすれば先生は喜んでくれる(もちろん、狙い通り間違った答案を書いたことになるから)。





そんでもって授業で『Aさんかな?あなたは~~と書いとるがそれはどういう意図で書いたんかな?』とわたしに聞くわけです。で、見事に餅つきのようにぴったり呼吸が合うと言うわけです。





 問われたわたしはすかさず疑問に感じていたことをしゃべる、すると先生もまた待ってましたとばかり、そうじゃないんだよ、とうれしそうに蕩々と話し出す、間違いを指摘されたわたしは、ああ、なんて先生思いなんだろう、オレって。とマゾっ気混じりの満足感に浸る訳であります。





 とか言ってますが、ほんとは、実務を身につけるためには自分の考えと実務とどこがどのように、そして何故違っているのか、間違いを指摘されることが大事で、この授業はそのための格好の機会と考えたからです。うん、かっこいー










一週間のうちで木金が一番きついです。民、行、憲、とバシバシ当たる授業ばかりだからです。
追:午後11時50分、地震がありました。2秒くらいでしたが結構な揺れでした。怖いです、やっぱ。
追追:今日昼、雪が降ったそうです。毎日小倉から通ってくる女子学生が、来る途中雪が降ってましたよ、と教えてくれました。あわててカメラを手に窓の所まで行きましたが残念ながら雨に変わってました。














3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

おはようございます。お言葉に甘えまして♪、
またまたお邪魔させて頂きました。

裁判のことは、まったく分かりませんが、
ふむふむ、と頷いたり、微笑んだり。
あんみつさんの奮闘振りと、
教官との遣り取りが、なかなか奥が深くて、
あれから楽しく拝見させてもらっています。
一般の人間関係にも当てはまるような気がして..。
相手の気持ちを読む..ということで。

自分の思いや考えをきちんと、
整合性をもって主張できることは、
本当に大切なことなのでしょうね。
教官もさまざまな回答例が出るほど、
多々の事案について解説でき、
あんみつさんの回答、
さぞ喜ばれていらっしゃることでしょうね(^^ゞ。

あんみつさんのお人柄が随所に表れていますね。
寒さも厳しき折、どうぞ頑張ってください!

匿名 さんのコメント...

今日のコメント参考になりました。模範答案を真似ることの危険性。本当にそうですね。ここが自分の間違っていた点だということ。ありがとうございました。
 宮崎の霧島の韓国岳は雪がとてもきれいでした。いつもの冬がやってきた感じです。北部九州はどんよりしたみぞれ交じりの天気、一方南九州はからっと青空。

あんみつ さんのコメント...

芙蓉さん、コメントありがとうございます。またしてもお褒めくださり舞い上がっております。
実を申すと、このリーガルライティングと言う授業、出席者数が25人ほどの少人数です。この単位授業はなぜかいくつかの少人数クラスに分けられています。そのため教室は空いた机が多く、みんな後ろの方に下がってしまい、先生の近く、前から3列まではだれも座りません。
したがいまして先生が一人ぽっちでぽつんと教壇の所にいて、学生は遠巻きになって避けているかの外観を呈しています。
そういう状況は先生に対して失礼ではないか、とわたしは勝手に判断しております。
先生が取っつきにくい感じの人であることは確かです。
でも、いやしくも相手は本物の実務家です。われわれは実務に就くのですから、せっかくローまで足を運んでくださった実務家にいろんなことを積極的に学ぶべきだと思いました。
 そんなこんなで、ある意味切歯扼腕しているわけです。
先生と一緒にわあわあ言って大笑いするような授業にしたいというのが本音です。
どうも長年塾や予備校の先生をしていた性で、先生の立場に立って考える癖がついてしまってます。
またコメントくださいませ。お待ちしております。

はまやんさん、コメントありがとうございます。
韓国岳の雪がとてもきれいだった?ということは当然写真に撮ったということですよね。
何枚も撮ったんですよね。
このあとわたしが言いたいこともわかりますよね。期待してます。