2009年5月26日火曜日

睡魔と闘って負けた

法曹倫理、紛争と心理、歴史と法、と午後から3コマ連続授業、サボったり内職したり爆睡したりする学生が結構居ます。
わたし、こういう周辺科目に限って前の方に座るのです、なぜか。
多分わたし固有のバランス感覚だと思います。必修科目、試験科目では前の方は結構満員になります。ところが周辺科目ではみんな最後尾に座り、前の方は無人地帯となりはててます。そういうとき、先生が可愛そうに思ってしまうのか、無意識に前の方に座ってしまうのです。
今日はこの3コマ全て強烈に眠くて仕方なかったです。
座席と言えば、土曜の要件事実で、先生が、去年の合格者の統計を出していて、それによると要件事実論の授業では黒板に近いところから前2列に座っていた学生の合格者は8人、真ん中は6人、そして最後尾の2列に座っていた学生で受かったのは2人だと。
だから前に来い、というわけです。
天の邪鬼であるわたしは、ならば来年その2人に入ってやろうじゃないの、なんてムキになってしまいました。
第一、前2列に座っていても受からなかった学生もいたのですから。それに、中山先生の声は人並み外れて大きいのです。ですから後ろに座るのが特等席なんだ、なんて言い訳がましいですか。
いよいよ超忙しい週末が近づいてきました。明日は朝7時にはローに着いている予定です。夕方4時までになんとしても倒産法と公法の準備態勢を整えておかねば。
ところで、ちんたら、という言葉の語源、ご存じですか。ちんたらちんたら仕事するんじゃね~ぞっ!なんて叱られるときに使う言葉です。
鹿児島の焼酎醸造過程で出来た言葉だそうです。
むかしの焼酎作りはおっとりしてて、鉄釜で麹を沸騰させ、蒸気になったアルコールを細い管を通して瓶にしたたり落とすのです。
そのときの釜が薪の火で熱くなってちんちんという音がし、勢いが良いのに反し、瓶にしたたり落ちてくる量はたら~ったら~っとわずかばかり。
そういうじれったさをさして、ちんたら、言うようになったそうです。
以上、朝通学途中のラジオから流れてきた雑学でした。

2009年5月25日月曜日

リンゴからオレンジへ







今年に入ってほとんど毎日食べていたリンゴですが、とうとう季節が終わり、最近ではおいしくないです。香りも味も落ちてしまいました。また、割ってみると中は赤く変色していたり、シブい味のするモノまで。



仕方なく昨日オレンジを買いました。せめてすがすがしい香りだけでも楽しもう、その代わりきっと酸っぱいだろうな、とあきらめながら。



で、今日の紛争調停技法の休み時間に食べてみたところ、これがまあ甘いのなんの。すっかり気に入りました。



今日はその調停技法2コマ連続授業の前に、隔週ある刑事弁護という授業でまたまた不意を突かれて当たりました。先々週、40分近く質問をぶつけられたので、まさか今日はないだろ、と完璧に油断、というか、居眠りをしてました。と、突然この前のデジャブが。わざわざマイクまで渡され、9分くらいしゃべらされました。



わたしの話法は、ショートアンサー主義です。結論しか言いません。それには訳があります。昔塾で教えてたときに学んだことです。先生が生徒に質問するということは、その生徒の学力を試すために聞くのではない、ということです。その生徒と言葉のキャッチボールをしあうことでクラス全体に理解をさせようとするためです。



いわば当たった生徒は先生の授業の道具の役割を担うわけです。そしてクラス全体がよりよい理解をするためには推理的要素が必要です。つまり、なんでだろう、という理由を学生に考えさせることが重要なんです。



そのためには、先生が質問したら、当たった学生は答だけを言うのが一番です。なぜなら、学生が答しか言わないとき、先生は当然『なんで?』と聞き返すわけですが、そのとき他の学生達も自分の頭の中で、なんでだろう、と自ずと考えるからです。先生の狙いはそこにあるのです。



まあ、餅つきのような息の合った掛け合いが出来たら先生としてはウレシイ限りです。



それが逆に答を言う前に先に理由から言い始めるとテンポがガラガラっと崩れてしまいます。理由って言い始めたら結構長くなるでしょ?それで先生がイライラし始めるのです。



ですから、芸術的な回答は、出来るだけ単語で答えることです。ただ、それがどんぴしゃのキーワードだったら超カッコイイ答になるのですが、これがもしハズレたら、めちゃめちゃ恥ずかしいことになります。



今日のわたしの答え方は、60点かなあ。なにせ不意打ちを食らってとっさに気の利いた言葉が出てこなかったためかなりあたふたしたもんで。



でもクラスの他の学生達は不思議に思ったでしょう、なんでこうしょっちゅうわたしばかり当たるのか、と。わたのほうこそ一番知りたいです。




停電
















大学全体が停電だそうで、ローに行かずに家で宿題をやってました。





間に合いません。





明日朝7時にローに行ってやるつもりでいます。





夕方、女房の実家まで散歩がてらちょっと歩きました。風が冷たくてびっくりしました。とても気持ちの良い風でした、わたし、そのうち風ソムリエになろうなな。





街中でツバメが頑張っていました。どこにエサがあるんだろう、不思議です。






2009年5月23日土曜日

忙しすぎて

一日があっという間に終わってしまいます。


雑用が多すぎてたまらんです。要件事実論では召使い状態でてんてこ舞いだし、模擬裁判ではみんな異様に真剣に取り組み、手を抜く、とか、相手方と談合する、なんてことをしてくれません。民事法では民事執行法の勉強をしなければならず、歴史と法ではレポート課題が来週火曜日提出、金曜には民事法の中間テスト、来週末までに倒産法の課題提出3通!もう一つの倒産法実務では8番目に当たることが確実、それも倒産法上一番難しいところが。その上その日の公法総合演習用の予習課題がどっさり、木曜には刑訴の予習課題、、、、もう、いい加減にしてくれ!!です。


みなさんにも経験がおありでしょうが、あんまり忙しすぎると、感情がどっかに行ってしまって自分がまるでマシーンになったような、自分を外側から見てる感覚に襲われませんか。もう、次から次へと無感覚に処理していく、気が付くと夜更けになっている、でもなかなか思うように捗らない、それでもやり終えるしかない、一体何時になったら自分の勉強が出来るのか、焦る気持ちばかり膨らんでいくのです。


朝、コンビニで買ったおにぎりすら食べるのを忘れるくらい、追いまくられています。要件事実論の世話人役を押しつけられたのが大きいです。内心こそっと密かに教室の隅で目立たずに地味にやっていく予定だったんです。予習も2時間くらいで終わらせて他の科目に響かないようにしたかったんです。

自主提出の起案も出したくなかったんです。なのに『Aさんは出してないねえ』なんて先生から言われると、出さないわけにはいかないじゃないですか。

『ワシはこんな所に来とうはなかった!』と直江兼継も言ってました。ほんと、その通りです。いやもちろん、ローにではなく、要件事実論の授業に、です。
土曜日がほとんど潰れるのです、この授業で。

と、ここまでは昨夜書きかけて寝てしまいました。
で、今夜もへとへとで、続きを書けません。ただ、今日午後、今年受験した卒業生6人が中山先生に呼ばれてローに来ました。
受験体験や勉強方法などを話してくれました。ほとんど未習の方々でした。
驚いたのは、1回目の試験に落ちて今回2回目だった、と言う人が何人かいたことです。やはりメチャクチャ大変な試験なんだなあ、と実感しました。
しかもロー卒業後はもっぱら一人で勉強を続けなければならず、相当追い込まれます。
2回目受験した人たちは未習でした。と言うことは、ローで3年、卒業後1年、計4年かかったことになります。いや大変です。しかも未だ合格発表前なのです。もしも今年もだめなら、、、、と、彼らの心中を察します。新試験は卒業後5年以内に3回だけ受験できます。それでダメならもう一度ローに入り直すか、再来年から始まる予備試験というのに通らなければなりません。これがまた極めて狭き門になりそうです。
 もうだめです。目が潰れそうです。おやすみなさい。忙しすぎて写真も撮れません。

2009年5月21日木曜日

夢のクルマ

新型プリウスは、燃費がなんとリッター38キロです。わが愛車は10キロ。
もの凄いです。
この新型プリウス、昔からわたしがイメージしていた夢のクルマに近いのです。それは、屋根にソーラーパネルが貼り付けてあって、その発電力で室内の換気をするのです。
ところが、トヨタは2年後くらい先にとうとうわたしの夢を実現してくれそうです。そのソーラーパネルで発電した電力でクルマを動かすのです。なんてこった、です。しかもプラグインといって、家庭のコンセントからコードを引っ張ってきてまるで電化製品のようにジャックに差し込めば簡単に充電もできます。
 ガソリン消費はますます減ります。リッター50キロくらいまで行くのではないでしょうか。そしたら、100キロ走るのにガソリン代はたった240円で済みます。我が愛車だと800円かかります。
で、単純に10万キロ走ったら、24万円と80万円、うっひゃ~です。
 
今日は夕方、猛烈な夕立がありました。雷も。そんな中で勉強するって、なんだかウキウキしてしまいます。わたし、雨とか嵐とか雷とか霧とか雪とか、そういう自然現象の中にいると嬉しくなって興奮状態になるんです。みなさんはどうです?わたしの母は、とにかく雷が怖ろしくて、雷鳴が轟くやいなや家の中で縮こまっています。飼っているわんこもそうです。二人?そろってブルブル震えています。
結局ローに夜10時まで居て要件事実の起案と模擬裁判のチャート図を作ってました。明日、民事法の授業で民事執行法の知識が必要なので、そのためにわざわざ高価な民事執行法の講義テープを買ったのですが、ちょびっとしか聞けてなく、焦っています。

2009年5月20日水曜日

明日から裁判インコ開始

裁判員制度について、みなさんはどうお考えでしょう。わたしははっきり言って反対です。その理由は、①裁判員という素人が刑事裁判の、しかも重大犯罪に関与することについての能力の問題の他に、②公判前整理手続という制度が気に入らないからです。
 まず①について、素人がいきなり殺人だとか強盗強姦殺人なんかの事件の陰惨で凄惨な犯行現場やら被害者の遺体なんかの写真を見せられて正常な判断が出来るだろうか、極めて疑問です。裁判にも素人的判断が必要だだなんて言ってますが、素人は重大犯罪に遭遇するなんて一生に一度あるかどうかなんですから、そんな滅多にお目に掛からない異常な行為について素人的判断なんてのが出来うるのか、ごく普通のおじさんおばさんたちに、お前が殺したんだ、と目の前の人間を弾劾することができますか。
②しかし最も危険なのはこちらです。5日間くらいで集中的に審理をして判決まで出す、と言うことだけ見るといかにもスピーディで大変結構な制度のように見えます。でも素人が5日間で判決まで出せる、なんてあり得る話でしょうか?
これにはカラクリがあるんです。裁判員さんたちは旅館に泊まるお客さんにすぎないんです。体一つで旅館に行けばちゃーんと部屋と料理がお膳に並べられている。客さんは自分たちの目の前に並べられた料理をただ座って食べるだけなんです。
材料の調達、調理、盛りつけ、配膳、それらは全て専門家である裁判官、検察官、弁護人達が非公開でチャチャチャッと事前にやってしまっているのです。
ですから裁判員達は決して生の事件を見ているのではありません。専門家達が、これがあなた方が味わう生の事件ですよ、なんて言いながら予め調理済みのものを生の事件だとして食べさせられるだけなんです。しかも食べやすいように調理されてしまっているので、かえって真実から遠くなるという危険性が増大します。
 裁判所は、審理の迅速化のためには整理が必要だと言います。けれども今までは二人証人尋問できたものがこれからは一人で十分だ、と『公判前に整理』されてしまう結果、被告人の防御の保障も弱くなるのです。
 ふつーに考えても、今まで何ヶ月もかかっていた審理が急に5日間で判決まで出るなんて、どう考えてもオカシイとおもいませんか。
 わたしの対案は、裁判官を倍増することです。いや、三倍増です。弁護士も検事も増員させます。そしたら各一人当たりの担当事件の負担も減り、それこそ迅速で集中的な審理が、しかもじっくりと審理できるのです。費用は、そうですねえ、自衛隊のF163機分くらいですか。安いもんです。

もっとも、裁判員制度にはメリットもあります。国民が裁判に主体的に参加することは民主主義発展のため(国民の意識向上)には良いことだからです。
 でも、ですよ。だったら今の裁判所の傍聴席は満員ですか?和歌山毒カレー事件とかホリエモンなんかの有名な事件以外、ほとんど場末の映画館じゃないですか。市民の司法への参加を言うのだったら、まず傍聴席を満員にすること、さもなければ法廷をテレビ中継することから始めるべきです。それだけで国民の司法参加効果は格段に上がります。 もっと言わせていただくなら、小中高の必修課外授業にすればよいじゃないですか、傍聴を。そういう増員とか傍聴教育もしないでいきなりおまえは明日から裁判員だ、だなんて急に言われて、はいそうですか、と言えますでしょうか。国民をバカにしてるんじゃないでしょうか。仕事をほっぽらかして裁判所に来いと命令してるんですよ。
 まったく、机上の空論、地に足が着いていない出来損ないのヒドイ制度です。
早晩裁判員制度は換骨奪胎されて形骸化すると思います。日本でもかつて大正時代にはアメリカと同じ陪審員制度があったのですよ。でも使われなくなってしまいました。同じ轍を踏むことになると思います。

 みなさんはどうお考えでしょうか。

2009年5月19日火曜日

チューター会議飲み会











箱崎の由緒正しい焼鳥屋さん、藤よしで開かれました。総勢8人。1年生、2年生、3年生が数人ずつ集まってチューター役の先生とお話するのです。




良いことだと思います。




チューターの先生は木佐先生という行政法の先生です。おそらくロー一番著作の多い先生です。個性的な先生です。




先生への質問役はもっぱら最年長のわたくしめが担当しました。どの先生も本質的には話し好きです。しかも若い学生達と飲んだり話したりするのが好きです。




でも、ギャップというか、若い学生には話のネタが少なく、若干盛り上がりに欠ける所があったかも。




わたし自身はとても興味深かったです。参加して大成功でした。とりわけ、弁護士になった後仕事があるか、とか、どうやってスキルを手に入れるか、とか、有益な話を聞けました。




それと、この焼鳥屋さんは相当古くからやっているので、仲居さん達というか、おばちゃん達の平均年齢はおそらく70歳代ではなかったかと。




それが店の雰囲気とマッチして昭和ワールドにどっぷり浸ることが出来たのです。居心地良かったです。ただちょっと高かったかも。締めのご飯類も出ませんでした。替わりにデザートとしてスイカが出ました。今年初スイカでした。