2008年10月22日水曜日

久しぶりの雨







と言っても、ぱらぱらっと降っただけですが。




民事裁判実務では要件事実というものを勉強します。しかしまあ、分かったような分からないような、イマイチばしっと行きません。




今日の授業でも先生の質問に見事に空振りしました。でも民事救済法でメチャクチャ当たりまくり、行政法でもほぼ毎週当たり、民法は必ず当たるので、例の言葉、『慣れ』が登場してきました。




当たって無茶振りの答えをぶっ放してももう何とも思わなくなってきました。








今日の民事裁判実務で先生から問われたのは、土地賃貸借で、賃貸人が増改築禁止特約違反で賃貸借を解除した、ところがその後も賃借人は居座り続けた、そして賃料不払いが始まった、そこで賃貸人はまたしても解除した。




 そこで問題です、二つの解除の訴訟物は同じか違うか。




わたしの答え、先に解除した以上、再び解除することはあり得ず、初めの解除だけが有効で、訴訟物は特約違反による解除権だ、と。




これは間違いです。




でも、どこが間違いなのか分かりますか、ちょっと考えてみてください。そして正解は何か、も考えてみてください。








その後、今度はリーガルライティング。書式の書き方の授業ですが、これもまた民法民訴の勉強みたいなモノです。




弁護士さんが先生になってます。われわれ26人が提出した課題(訴状を書け)の全ての答案を添削しコピーし、綴じてファイルにして授業中各人が書いた中身を逐一検討していきます。なんでこれを書いたのか、とか、仮執行宣言ってなんだ、とか、なんで福岡地裁に訴えたのか、管轄はどうやって決めるのか、、、、、。結構しんどいです。みんな教室の後ろの方に避難するので、前3列は無人。




で、生まれ持ってしまった妙なバランス感覚のせいで、みんなが後ろに固まるのはクラス全体からみてマズイ、と勝手に判断し、普段のわたしからは想像も出来ない話ですが、先生に一番近い席に座ってしまうのです。




てなわけで、先生と目が合う、目が合う、しょっちゅうバシバシ目が合うので、誰かこれを答えてくれ、と不特定人に向かって発問したときは、仕方なくわたしが代表して答えざるを得ない羽目に。




バカじゃなかろうか、と思います。後ろに座ったらもの凄く楽ちんなのに。




ああ、多分、さっきのヤツ、『慣れ』のせいでしょう。当たって答えに窮することに慣れたのだと思います。




 ずいぶん変わったなあ、オレも、と感じます。それもこれも川嶋先生の民事救済法のせいです。もう嫌になるくらい当たりっぱなしなんですから。しかも答えられない、しょーがないのでウソ八百を言うと、『なるほどなるほど』と間違い回答の際に出る相づち。真綿で締め付けられるような気持ちになります。






昨夜ここまで書いて中断。手形の課題作成に焦ってたので。で、利益相反行為について疑問が湧いたので江頭の本を見ながら爆睡しました。



今朝、6時に起きて改めて江頭を読み直してみて、やっと自分のバカさ加減がわかり、答案を書き直しました。







 




明日の民法は、法定地上権、多分全体価値考慮説のことや、民事執行のことなんか突っ込んでくるでしょう。もう、知らん。

2008年10月21日火曜日

さすがイチロー

WBCの監督問題で、イチローが正論を吐いてくれました。胸のすく思いです。

惨敗した北京オリンピックのリベンジという発想は間違いだ、現役監督は無理だという発想はオカシイ、来年のWBCではアメリカは本気で掛かってくる、だから今度の大会が本当の世界一を決める大会だ、日本の真価が問われているのに、リベンジだとか現役監督云々とか言ってる場合か、というもの。

まことにその通り。今アメリカにいてアメリカの実力を肌で知っている、外から見ると日本のごたごたが実にしょーもない、低次元の議論しかしていないことがよく見えるのです。その上選手達の意見を全く聞こうとしないで年寄りばっかりで勝手にこそこそ決めてる。

 イチローは心の底から優勝したいのです。何が何でも優勝したい、それだけなのです。そのためにはどうしたら勝てるかだけを考えるべきだと叫んでいるのです。

なのに日本のアホどもは、下らんリベンジだとか何とかご託ばっかりで、本気で勝とうと思っとらん、いいかげんにせー!と言いたいのです。



よくぞ言ってくれた、ありがとう。



それに比べて星野のみっともないこと!北京の敗北は全部自分の責任だ、となんで言わないのでしょう。言い訳ばかり、しかも、今度のWBCでは、自分は出ないとは一言も言いません、密かに待っているのです、再び監督をやれという声を。潔さの欠片もない情けないヤツです。その上戦略もない。第一、日本一になったことが一度もないのですよ、彼は。単に浪花節をぶってかっこつけてるだけです。ダルビッシュは北京で猛烈に怒ってました。星野がメチャクチャな指示ばっかりするからです。

こんなヤツには日本を代表するチームを任せることなんか到底できません。

また負けてまた言い訳するだけです。

日本人の政治的センスの無さは定評がありますが、スポーツ界の上層部も同じです。



今日は行政法、刑訴、民事弁護論。終わったのが夕方6時10分。外は真っ暗。学食にうどんを食べに行くと、食堂はロー生で一杯。こいつら凄いなあ、と感心。うちのクラスの学生がいたので、いつも何時までローにいるのか聞くと、だいたい夜中の0時くらいまでいて、クラスでは10人近く残っている、とのこと。
マイッタ。

2008年10月20日月曜日

課題一丁上がり

民事弁護論の課題は、民訴上当事者の証拠収集方法を、提訴の前後に分けて挙げよ、でした。簡単やんか、と思ったのが大間違い。またしても勉強になりました。
意外というか、あの大御所新堂先生の分厚い教科書が一番丁寧に書いてあったのです。新訴訟物説だから、とか、古いからとか勝手に判断してしまっておりました。
超一流の学者はやはり違うなあ、と実感。頭でっかちじゃないんです。個別の制度を凄く大事にしています。
というか、自分が作った法律ですからつい詳しく書くのかも。そういえば新堂先生の教科書には民訴法についての批判はほとんど載っていません。
3時までに終わらせるつもりが結局6時までかかってしまい、明日の刑訴、木曜の民法の予予習(予習前にざっと目を通しています)が出来ず、焦り始めています。
夕方、合格者3人が公法系の勉強方法をレクチャーする、というので参加しました。役に立つ情報は余りありませんでした。残念。
1年生の未修クラスの学生は10人ほど参加していましたが、私のクラスからは誰も来ていませんでした。

さっき、ニュースで韓国のウォン安がもの凄いことになっていると言ってました。ちょっと前まで100ウォン=14円だったのが今日は100ウォン=7円に!
逆に言うと対ウォンでは円高が2倍以上になったということです。
ということは、先月までは1万円札を持って釜山に行くと、710ウォンの商品が買えたのですが、今行くと1420ウォン分の商品が買えることになります。
つまり1万円で2萬円分の韓国製品が買える、これを大規模化すると、10億円持って行ったら20億円分の買い物が出来る、以前なら100億円出さないと買えなかったダイヤが50億円出せば買え、50億円得する、というわけですよ。
こういうとき、金持ちって儲けるんですよねえ、金持ってるから。あ~あ。

2008年10月19日日曜日

日曜の授業











なかなか気持ちいいもんです。休日に授業を受けると、なんだか良いことをしたような気になるからです。そのせいか、ぶっ続けで3コマ授業を受けましたがちっとも眠くなりませんでした。




その上、今日の中身はまさにドンぴしゃ!明後日締め切りの民事弁護論の課題の解答を教えてくれたようなものでした。耳が巨大になって身を乗り出して聞き、板書をいそいそとノートに写しました。心の中でラッキーラッキーとこだまが反響していました。




それにしても今日の民事救済法の授業はとても面白く、実力アップに役立ちました。




わたしは計3回当たりましたが他の学生もどんどん当たりました。中に本当に良く勉強していて判例をバシバシ言えるのがちらほら。








昼休み、先生とちょっと雑談。わたしが、辰巳の日曜答練で毎年先生の解説を聴きました、というと、うれしそうにしてました。








夕方、姪っ子を女房の実家に連れて行って一緒に晩ご飯を食べました。女房のお袋さんは料理が本当に上手なんです。




以前は、あの博多中州で小料理屋を2軒経営していたのですから。




今日のおかずは、両親が先週リレーツバメで鹿児島へ旅行したときのおみやげだった薩摩揚げ。




焼き直してもらったのでふっくら香ばしく、おいしかったです。


おまけにわたしと姪っ子の分の弁当までこしらえてくれました。相当豪華なやつです。









夕方ローを出て我が家へ帰る途中、大濠公園に寄って暑くもなく寒くもない、ほんとにちょーどいい天気の下、みんな大挙して大濠公園に散歩やランニングしに来てるだろうなあ、そういうシーンを撮っておこう、というわけで現地に。




想像以上に大勢の人がリラックスして歩いてました。犬を連れた人が多かったです。犬たちもうれしそうにぴょこぴょこはしゃぎながら飼い主を引っ張ってました。



















萩焼




良い感じです。やっぱり土ものは良いですね。石ものと違い、あったかいです。大自然を想像します。友人から頂戴したのですが、とっても気に入りました。


民事弁護論の課題は、提訴の前後で訴訟当事者が利用できる証拠収集方法を挙げて長短、利用上の注意点を述べさせる、というもの。


手形の問題は、交付有因論と双方代理と善意取得と外観法理の複合問題。


簡単に書こうとすれば書けそうですが、一応ちゃんと勉強しておこう、とローで本を読み始めたところ、民訴のほうは、段々雲行きが怪しくなってきました。


しっかり理解していなかったのです。


訴訟法はやはり手続きを把握していなければ分かったことにはならないと反省。そのためには条文をおろそかにしないこと、それぞれの制度の具体的な理解、そして手続きの相互関係を考えること。


明日は10時半から90分授業が3コマ連続。昨日受けた集中講義の続きです。終わるのは夕方4時半。


ぶっ続けで同じ講座を3コマ受けるのも大分慣れました。しかしまあ、この授業ではひっきりなしに先生が質問をぶつけてくるので大変です。


そして、質問に対する回答が間違っていたとき、先生は必ず『なるほどなるほど』と言います。ハエたたきで潰すような否定の仕方は絶対にしないところがこの先生の人格者らしいところです。








2008年10月17日金曜日

勉強になりました

行政法で当たり、見事に撃沈しました。先生の質問の意味が分からなかったのです。理由は知識不足。後の祭り状態で行政手続法を見直してみて、何となく分かり、授業後に教科書を見直して、やっと本当に分かりました。

オレはだめだなあ、と実感しました。

夕方受けた民事救済法でも2回あたり、1勝1敗。このときはすでにランナーズハイならぬ授業ハイに陥り、頭がカーンとなっていました。

まずは民事執行法に関する質問にバカな答えをしてしまい、何とか名誉挽回を、と鼻の穴をふくらませていたところ、相続放棄は何年か、と先生が聞き、ある学生が不十分な答えをしたので、思わず首を横に振ったところ、先生に見つかり、あなたどう?ときたので(先生は授業中ほとんどの時間学生の机を縫って歩き回り、手当たり次第に質問しまくっていたのです)、被相続人が死んだことを知ったときから3ヶ月、と、バカなことを口走ってしまいました。先生が、え~?と言ったので、あ、しまった、と気づき、あわてて、早口で言い直しました。



そのとき自分でも本当にびっくりしたのは、じこのためにそうぞくがかいしされたことをしったときからさんかげつーっ、と一気に早口で言えたんです。

ひぇ~っ、オレってまだ若いやんか、と妙にうれしくなってしまいました。

そーだ!早口でしゃべる練習もしとかないとだめだなあ、これからは老化防止に早口練習をやるべし、と決心しました。

この、民事救済法という授業はまっこと、民事系の総合デパートです。民、民訴、民事執行法、仲裁法、民事調停法、家事審判法、と全部を混ぜた授業なんです。
知らないことばかりで緊張します。周りの学生も3年生ばかり、でも先生が良いので(川嶋先生)有り難く出席させてもらってます。

来週中に提出しなければならない課題が二つあり、週末はこれにかかりっきりになりそうです。

緊張とストレスでまたかゆみが出てきました。手と足がかゆくてかゆくて。
デジカメをローに忘れてきてしまいました。胸ポケットに入れておいたつもりだったのに、入っていたのはICレコーダでした。

2008年10月16日木曜日

抵当権




今日はとびっきりの好天でした。日差しの熱気と冷たい風が混じり合って本当に気持ちの良い日でした。


空気がおいしく感じました。


そうそう、この前本屋で立ち読みしたのですが、外国人がどうやって日本語を学んだか、と言う話、たしか文藝春秋でした。


ひとりの外国人が言うには、『わたしはあなたが好きです』という文は変だ、なんで『わたしはあなたを好きです』と言わないのか、けれどもそういう風に理屈で考えると語学は上達しない、したがって自分はとにかく『わたしはあなたが好きです』と憶えることにしている、と。


これをよんで、なるほどなあ、と思いました。『を』と『が』の使い分けって、たしかによくわかりませんねえ。




言語といえば、標準語と方言の決定的な違いはなんだと思います?


これは純粋に私論なんですが、標準語にはサ行が多くて響きがきついし、またしゃべりにくい、これに対して方言はサ行抜きの努力の結果みたいなところがあります。


例えば、そうですか、に対しては、ほんまだっか、と、標準語の方にはサ行が2個もあるのに大阪弁では全くありません。


ですから、NHKのアナウンサーが話すのを聞いているとサ行のスッという音が耳障りになってくるのです。




ところで今日の授業、手形法も民法もどちらも当たったのですが、いずれも簡単な質問で、先生にいじめられることなくあっという間にクリアしてしまいました。年寄りだから手加減してくれているのかも。


民法は後期授業で最難関、とにかく全員に(学問的には深いけれども)突拍子もない質問をアトランダムに当てるので、みんな緊張しています。


そのため、この授業の前の空き時間に5人で予習ゼミを組んで対策を練っています。みんな相当勉強してきています。


今日もこのゼミをやったのですが、5人のうち2人が、対策を練っていた箇所以外の質問を突きつけられてしまったのです。二人とも悶絶しました。だって誰も答えられないようなわけのわからない問題だったからです。不運でした。


これに対し、わたしに来たのはなーんてことない質問で、拍子抜けでした。


それはともかく、抵当権の物上代位について、去年までわたしが理解していたレベルを遙かに超える授業をやってました。


おかげで物上代位の構造がくっきりしました。


クラスの連中のうち、三分の一くらいは、なにがなんだか訳が分からなくなっているようでした。もっともなことだと思いました。


物上代位制度って実に難しい問題をいろいろ抱えているのです。


そもそも物上代位制度の趣旨は何か、から始まって、差押えの趣旨は?、誰がするのか、いつするのか、、、、、


みんな初めは分かったつもりでいたのです。が、一度にいろんなことを先生が言うのでパニック、コンヒューズしてしまうのです。おまけに民事執行法の条文までがんがん聞くので、ラビュリンスに迷いこんでしまうのです。


ただ、偉いなあ、と思ったのが、授業後の質問や自分たちで分からなかったところを復習しあっているのです。


これは立派です。


で、民法の授業が終わったのが夕方6時過ぎ。その後合格者の座談会が開かれ、そこに参加しました。


合格者と不合格者を分けたものは何か、と聞くと、毎朝ローに来て勉強している人で答案を書いて見せ合う人が合格している、とのことでした。
写真下は留学生会館、いろんな国から若者が来ています。