2009年8月20日木曜日

ツクツクホウシ







鳴きはじめましたねえ。夏の終わりが近づいてきました。わたしらは9月28日が後期授業の始まりなんで、夏休みはこれから、みたいなものですが、でも来年の受験を思うと9月初めから授業してくれても良いのに、なんてかつて抱いたことのない心境です。小学校入学以来大学卒業までずーっと、なんで夏休みは直ぐ終わってしまうんだろう、もう少し休みがあればいいのに、と思い続けてきたのに。




 でもまあ自分のやるべき事が山ほどあるのでやっぱりずーっと休みでいてくれた方が良いかなあ。




 うがいを励行しているためか、風邪っぽさも消えつつあり、一安心です。大学ではどっかの体育会系なんとか部の学生が10数人も新型インフルエンザにかかってしまったそうです。




 昼に生協の本屋に行って昨夕ジュンク堂で見つけたけど買わなかった行政法の本を注文してきました。わたしの知りたかったことがスバリ書いてあるんです。




 そこで、知り合いの卒業生とばったり会って立ち話。彼は今年の新司法試験、択一はクリアしたのですが、論文は間違いなくアウトだ、と自分で断言してました。訳を聞くと、ある科目の答案が白紙だったというのです。時間不足が祟って書く時間がなかったんだそうです。分かります分かります。本当によく分かります。論文を書く試験というのはそう言う恐ろしさがあるんです。




 で、彼と話をしていたら、以前からわたしが探していた某関東の超有名ローの行政法の講義ノートを持っているというのです。大ラッキーでした。




 彼は来年5月の試験、つまりわたしが受ける(予定の)試験を一緒に受けるんです。うちのローでは卒業生にも勉強場所を提供しています。大学本部の理科系校舎はほとんど空っぽです。伊都校舎という30キロ西にある糸島半島に巨大キャンパスを作って移転したんです。ですんで本学はガラガラ状態。




その一つに卒業生用の部屋を設けたと言うわけです。




 彼と同じように、わたしも今回の民事法総合演習の試験でやっちゃいました。民法、民訴、会社法、各1問づつ問題が出され、合計3時間で書き終えよ、というのですが、会社法の問題で、小問形式3つのうちまともに書けたのは小問1だけだったんです。それで今こうやってお腹をしくしく痛めながら明日の発表を待っているというわけです。




 救いがあるといえば、民法はまあまあの出来、問題が複雑だったので書けなかった学生も少なからず居るのでは(居て欲しいという願望です)、ということで相対的には浮いているのではないか、と。




民訴はこれがまあ何の問題なのか、何を書けばよいのかさっぱり分からず、フリーズしてしまいました。和解の問題なんですが、利益相反行為と、、、




 で、会社法がボロボロ。




情けないです。こんなに出来が悪いなんて。




 自分の弱点が出てしまいました。苦手科目があるとそればかりに手足を縛られて他の科目に勢力を分散させる事ができないんです。昔っからかわってません。




 まあ、とにかく明日には分かります。他の科目ではすでに発表されたのもあります。けど、追試がある必須科目がなんで発表が遅いのでしょう。




 不可になって追試と決まれば、やるのみです。そのときは倒産法の集中講義はぶっ飛んでしまうでしょう。
一番上の写真がこの前あわや、というところだったラッキーな四つ角です。

2009年8月19日水曜日

捜し物











行政法のサブノートを必死で探しまくってました。いくら探してもないんです。




相当イライラしました。中身は辰巳の雑誌を切り抜いた物です。




 で、ひょっとしたら人にあげたのかもしれないと思って聞いて回ったのですが、空振りでした。




 仕方なく辰巳に出向いてオリジナルをもう一度買おうと同じ雑誌を手に取ってみると、なんとまあ、切り抜いたヤツは行政法ではなく倒産法のサブノートだったのでした。なんと間抜けなことか!




 情報整理能力の欠如には泣きたくなります。




今朝からずっと鼻水が出っぱなし。夏風邪の引きはじめです。何度もイソジンでうがいをしてます。でも新型インフルエンザが大流行ということで、不安でなりません。いくら年寄りには移りにくいといっても体調が良くないときはコワイです。




 今日の昼もうどんでした。長者原(ちょうじゃばる)のうどん屋に行きました。




そこにはアメリカ人の兄ちゃんが修行してて、わたしが行ったときも麺打ちしてました。残念ながらメチャクチャおいしいとまでは行きませんでした。まずまず、といったところです。




 長者原まで行った目的は実はお酢を買うためです。テレビで柿酢やブルーベリー酢の特集があり、どちらもスゴク体や目に良いとのことで、視力が著しく落ちているのでこれは飲まねば、と思ったんです。しかも体にもとても良く、飲み易いというので、目と風邪を回復させるために買いに行ってきました。




夕方飲みました。飲むとなんだか涼しさを感じました。ほんとです。




 これから毎朝必ず飲むことにします。








☆倒産法、条文を照らし合わせてえっちらおっちら読んでます。自分の勉強が出来るって本当に幸せです。

他に行政法、民事執行法もマスターしますよ、ただし民事法が合格してたら、の話ですが。
★天神のジュンク堂近くの歩道を歩いてたら、向こうから若いキャピキャピド派手なギャルがたばこを吸いながらこっちに歩いてきました、と、わたしの4メーター前で、吸ってたたばこをポイっと歩道に捨てたんです。もの凄く無造作に。
わたしのアタマにドドドーっと血が上りました。『おぅおぅ~っ』と思わず声を出しながらそのギャルをにらみつけたのですが、向こうは全くわたしのことが眼中にないようで、ハイヒールの靴をたらーたらーとだらしなく動かしながら通り過ぎていきました。その吸い殻(まだ火が付いてました)を拾って『落とし物ですよ』と彼女の手の中にねじ込んでやりたい衝動にかられました。
 今思うと、わたしが拾ってどこかの吸い殻入れに入れれば良かった、と反省しております。でもねえ、歩きたばこ禁止区域なんですよ、そこって。吸い殻入れなんてどこに行けば置いてあるのか、20年近くたばこを吸っていないこちらとしてはいかんともしがたい状況でした。
 傍観している善は悪の側にいるのだ、と亡くなった金大中さんが言ってました。仰るとおり。反省します。

2009年8月18日火曜日

最近びっくりしたこと




                                                       昨日の朝、ちょっとした奇跡を見ました。奈良屋町という問屋街をバイクで走っていたんです。ローに向かう途中にあります。

片側1車線の道路を走っていたところ、前方の信号が赤で、すでに一台のクルマが止まっていました。わたしもその後ろに止まりました。

ちょっと経って信号が青になり、いざ出走、と、何故かわたしの前のクルマが走り出そうとしないんです。一体なにやってんの?と若干いらつきました。

信号が青になって五秒以上止まったまんまでした。わたしはもうちょっとで警笛を鳴らすところでした。 

 と!そのとき!! 四つ角の右手の方からクラウンみたいなセダンがす~っと四つ角に進入してきたんです。明らかに信号無視で。 ちょっとスローモーションを見ているような気がしました。

 わたしは、えええ~っ?と思わず声が出てしまいました。なんで~~っ?

 そのとき、そのクルマの運転をしてたおばちゃんの横顔がはっきりと見えました。六〇過ぎくらいの上流階級っぽくて太めで赤い眼鏡をかけたおばちゃんでした。四つ角のど真ん中までクルマが進入してきたときに、やっと気づいたのでしょう、ハッとした表情を浮かべたんです。口を大きく開けて目をひんむいてました。上半身も真っ直ぐに硬直したように見えました。多分、四つ角の真ん中に来て初めて自分が赤信号を見過ごしたことに気づいたんだと思います。
 クルマは音もなくスーッとそのまんま滑るように四つ角を突っ切って行ってしまいました。急ブレーキを全然踏まずに。おそらくあのおばちゃんは体がフリーズしてしまい、足でブレーキペダルを踏むことすらできなかったんじゃないでしょうか。

 わたしは別の意味でも本当にびっくりしました。何がって、わたしの前に停まってたクルマに、です。普通だったら青信号に変わったらすぐ発車してます。そうなったら間違いなく四つ角のど真ん中で90度に衝突してたところです。
 その四つ角は歩道がわずか1メートル足らずしかなく、しかも建物が歩道ぎりぎりに建ってて四つ角の右手の様子が停車中のクルマからは全然見えないんです。ですからおばちゃんの進入が見えたはずがないんです。

 こんな偶然ってあるのか、と驚かずには居られませんでした。どちらの運転手にとっても凄くラッキーでした。

 未だにあのおばちゃんの『えっ!しまった~っ!』という恐怖が張り付いた顔を思い出してしまいます。おばちゃん、ほんとーに運が良かったねー。

 でも、たぶん、このおばちゃん、きっとどっかでまた同じ事をやるだろうなあ、と思います。クルマを運転することは危ないことなのだ、ということを全然認識してないままハンドルを握っているんじゃないでしょうかねえ。
 それにしてもわたしの前に停まってたクルマのドライバーは何をしてたんでしょうか。不思議で仕方ありません。

 お盆が過ぎるとなんだか風が涼しげになってきました。昨夜も窓を全開にして寝てたところ、今朝起きたらなにやら寝冷えしたようで、少し頭が痛いです。くしゃみも出だしました。
 今週はプールでがんがん泳ごう、と思っていたのに、、、、。泳いで体を鍛え、とともに民事法総合の不安を一時でも忘れようとしたのに、、、。
 みなさんも夏風邪にはご注意を。




※この前の中山先生邸で日本酒を飲み過ぎて以来、お腹の調子がすぐれず、柔らかくてあっちっちの博多うどんならお腹に優しいかも、と、呉服町の古いうどん屋に。内装が変わって昔ながらの風情が消えてました。残念。






☆☆それから、ユーチューブで発見したもの凄い美人の海女さんにびっくり仰天しました。『北限の海女 美咲19歳』 というNHK制作の番組です。いや~、猛烈感動モノの美女です。お隣の韓国や中国でもえらい騒ぎになっているようです。
是非一度御覧あれ。

2009年8月17日月曜日

一日で地震が2度




今朝午前2時頃、それから夜8時40分頃、2度にわたって結構揺れました。


あの感覚は、ほんとイヤですねえ。夜中の時は、寝ぼけていたので地震かなあ、という漠然とした感覚しかなかったのですが、夜の方はかなり揺れました。


自分の足下がゆらゆらと揺れるんですから、何とも言いようのない恐ろしさを感じます。しかも数年前大きなヤツを経験したことで、一層不安感が増幅しました。揺れ始めの時、今のこの揺れはすぐにもっと激しくなるのではないか、と想像してしまうのです。あの恐怖はちょっと耐え難いです。


 今年の夏は日本中が揺れています。これは何だかヤバイ気配がしませんか?


 話変わって、民事法総合演習の試験結果が未だ出ていません。毎日大学の成績発表をネットで見るのですが、そのたびにお腹がグリグリっとしてしまいます。もしも不可だったら追試を受けることに。来月初めです。


もちろん、そうなったらそうなったで追試の日まで民、民訴、会社、とくに会社をガリガリやらねばなりません。でもその間倒産法の集中講義がドーンと固まってるので大変なことになってしまいそうです。


 毎日毎日祈っています。

2009年8月16日日曜日

帰ってきました






















13日から16日まで田舎に。大分県宇佐市。オヤジの故郷です。お袋は都城出。わたしの心の故郷は大分県日田市です。小学校に上がるまで日田に居た母方の祖父母のもとに送られて典型的な年寄りっ子に。






同じ大分県でもずいぶんと風土が異なります。






宇佐は斜陽で、奈良平安のころの遺物が残っていますが、他にめぼしいものはありません。人柄は悪いです。ねたみそねみ悪口の風が強いです。これはまあ仕方のないことですが。大分県にはスゴイ数の藩と天領が細かく存在してて、お互い他領の百姓の悪口やら威張り散らしやらを250年間言い合ってきたのですから。
近くの豊後高田市には平安時代から全く変わっていない荘園が残っています。田染の荘(たしぶのしょう)という農地で、たんぼや道の形が1000年前から全く変わっていないんです。
文化遺産はとても立派なものがごろごろあるんですが、人間がね~。






 大分は九州の中でも異端です。どっちかというと瀬戸内海の西の端にあるので瀬戸内文化圏に入るのではないでしょうか。あっと!瀬戸内の気風が悪いと言っているのではありませんから。大分って地理的には愛媛や山口広島と近いんです。テレビ電波も海を渡って届きます。ただそう言う意味で瀬戸内に近いと言いたいだけですから。
 もっとも大分県でも西部の山あいではかなり九州風になってきます。そんな中、同じ山あいでも日田は別格で、天領でしたので都の風情がたっぷり残っています。豪商が天領の経済を操り、金持ちの遊びがおおいにはやりました。






 以前秋田の角館(かくのだて)に旅行に行ったとき、日田と同じ匂いがしてふるさとのような気がしました。角館にお金の匂いはあんまりなかったですが。もっとも武家屋敷の塀を黒塗りにしたのは都風にしたのだ、というのを現地で効いたような気がします。






 昨日は一日中びゅんびゅん風が吹いて、まるでトトロがやって来たんじゃないか、なんて気がしました。青々とした稲穂が風に吹かれる様はとても美しかったです。






 昨夜はまた、涼しいと言う以上に肌寒いほど冷たい風が吹き込んできて、夜中に女房が起き出して窓を閉めに行ったのをおぼろげながら感じました。今朝は薄い肌布団にくるまって寝てました。






 オヤジはこの前の広島原爆の日に、母校の小学校に招かれて被爆体験を語ったそうです。15分間話してくれ、と学校から言われたのに、実際は45分もしゃべり通したんだそうです。新聞社とテレビ局から取材が来たそうで、オヤジ達が良く通う、別府の原爆センターという、被爆者用の温泉施設のスタッフの方から、テレビに出てましたねーっ、と電話が掛かってきたそうです。






その原爆センターは、たしか九大医学部の先生が、原爆治療にここの温泉が効果がある、と発表したのに基づいて温泉施設を建てたんです。わたしも何度か行きました。一泊三食でたしか4000円くらいでしたか。透き通った無味無臭の温泉です。一日2回、温泉に浸かって、あとはごろごろ寝たり話をしたりして数日過ごすんです。広島からフェリーで来る人が一番多いです。






オヤジは常連中の常連なんです。自分がかつて被爆して大やけどを負ったとき、全身のケロイドが見事に解けて消えたのは温泉のお陰だと信じているからです。






 宇佐からわたしの住む福岡までクルマで約3時間。途中、女房の実家である田川を通っていきます。田川はちょうど真ん中です。青春の門の舞台です。






香春岳(かわらだけ)という山があったのですが、セメントを採取するため削られていき、いまでは台地になってしまいました。石炭産業が衰退し過疎地域になってしまった田川の再生に、この台地化した香春岳をテーマパークにしたら良いのに、と思います。未知との遭遇のような不思議な感覚を覚えるんです。






台地の上にいろんなアトラクションを造ったらもの凄く面白いものが出来るんじゃないかなあ。






 今日3時過ぎに帰ってきてさっそくローに行き、残りのレポート、歴史と法、をほとんど書き上げました。気付いたら夜10時でした。といっても3時間運転してきた疲れでだいぶ爆睡しました、自作の傑作あ○らく椅子で。






 

2009年8月12日水曜日

夏休み

今日ローに行くと、勉強している連中がいました。集中講義もやっていました。どうも労働法のようです。わたしも倒産法の集中講義を受けます。今月25日から3日間と来月14日から3日間です。ただ、刑務所見学と重なってしまいました。どうしようか悩んでいます。

 また、来月初めにバーチャル試験というのを受けます。ローで今年の本試験問題を同じ時間帯、同じ時間内で受けるというもの。やってみる価値はあります。ただ、本試験は丸4日使います。結構厳しいです。

 レポート提出が3つあったのですが、2つ書き終わって提出しました。残りは歴史と法。ローマ法とコモンロー、教会法、といったヨーロッパの法の歴史の流れに関する授業で、これぞほんとの浮世離れした授業でした。ときどき先生がイギリスの法の歴史上有名な場所をスライドで見せてくれたのですが、結構面白かったです。ただ、思いっきり教養溢れる授業でして、現代にはまずほとんど役に立たないかなあ、と思っていたところ、陪審員が12人であることはイングランド法の古くからの由緒ある数字であった、なんてことが分かったりして、意外に現代と結びついているのが面白かったです。

それから、民事法総合演習が不可だった場合、追試のための勉強もしなければ。初めは怒りと恐怖に支配されていましたが、これも来年の本番準備だと思えば逆に有り難いくらいだ、なんて強烈なプラス思考に転ずることができました。

お盆は大分の実家に里帰り。しっかり倒産法の本とノートを持って行きます。多分雑用で勉強できないでしょうが。











明日13日に里帰りしてきます。15日か16日に帰ってきます。

2009年8月9日日曜日

お宅訪問











中山先生のお宅にお邪魔してきました。男2,女4,計6人です。福岡出身はわたしと女の子1人、あとは名古屋、和歌山、松山、徳山出身です。バラバラというのも話のネタとして格好の材料となりました。といっても女性4人はわたしが手当たり次第に声かけして大概断られた後、運良く『行ってもいいわ』と言ってくれた人たちでして、ほとんど偶然そういうメンバー構成になったんです。






先生のお宅は立派でした。和風で木造二階建て、庭も池も揃っていて、大正時代の雰囲気が残っていました。






先生のご家族がまた素晴らしくて、誠実、気取らず、優しく、真っ直ぐ、思い遣りいっぱい、と、世界遺産に登録して欲しいくらい古き良き日本精神が家中に充ちていました。






9時半にはお暇しようと予めみんなで決めていたのに、結局10時半でした。ロー生はそれぞれ個性が違っていて、みんなその個性を十分発揮していたので先生も奥様も喜んでいただけたかなあ、と思います。






われわれもご一家での心からのおもてなしにとても感動しました。






ただ、先生の酒豪ぶりには参りました。おいしい純米吟醸(旭川で造られた)一升瓶を飲み干さないと帰さん、と言われ、わたしともう一人の男性とで必死であおりました。彼は今日ダウンしているそうです。






わたしも家に帰り着いた頃にふらふらになってしまいました。さすがのウコンの力も効き目なしでした。






 今朝は起きようとしても体が動かず、起きた後も飲み過ぎで胃がやられたみたいで水ばっかり飲んでました。






 それでもレポートを書き終えないと、と思って昼過ぎにローに行くと、ちらほらと人がいました。






 インターネットと法という科目のレポートに参っています。何を書こうか、題材選びで迷ってしまいました。一番楽な題材は何か、探していたんですが、最終的にはネットオークションと詐欺とサイト提供者の責任、にしようかと思っています。






 それで、近頃出た判例をいくつか読んだんですが、段々腹が立ってきました。オークションで落札し、代金を振り込んだけど商品が届かなかった落札者が、自分が詐欺にあったのはヤフオクがちゃんと出展者を調べなかったせいだ、としてヤフーを訴えたのです。訴訟では全ての裁判でヤフーが勝訴、詐欺の被害者は全敗。





判例の理屈は、ヤフーらは場を提供しているだけだ、商品を渡さないのは売り主の問題であってヤフーの責任ではない、と言うのです。






 おかしいぞ、という気持ちが湧いてきました。ネット売買では相手の顔が見えません。ですから相手を信頼することはバクチみたいになります。






 判例の論理だと、それで良いのだ、ということになります。妖しげな売り主かどうか、場の提供者に過ぎないヤフーとしては調査する義務はない、だって売買契約そのものは落札後の出品者と落札者との話し合い(メールでの)で成立するのだから、そこにヤフーは関わっていないのだ、というのです。






 まるで結婚相談所みたいです。ウチは引き合わせはするが、結婚するかしないかは二人の意思次第だ、相手の男が結婚詐欺の常習犯であってもワタシャ関係ないです、だってアンタが『この人が良い』って思って選んだんだもん、というわけです。





 もちろん、詐欺に遭わないための方法はちゃんとあります。エスクローサービスというのです。





 どういう事かというと、落札者、つまり買い主になりたい人は、代金をエスクローサービスという業者に預けるのです、するとその業者から出品者つまり売り主になりたい人へ、代金を預かってますよ、と通知が行きます。その後に出品者が商品を落札者に送ります。落札者は届いた商品を見て、欠陥がないかチェックします。OKと思ったら落札者はエスクローサービスにその旨を伝えます。その結果、エスクローサービスは出品者に預かった代金を送金します。





 早い話が、民法でいうところの同時履行関係を造り出す、ということです。





もちろんエスクローサービスは手数料を貰います。





 こういうやり方をすれば詐欺に遭わずに済みます。詐欺の手段は、先に代金を送らせて、商品は送らずにトンズラする、ということです。





で、ヤフー達は今になってどんどんこういうサービスを充実させつつあります。それはとても良いことです。





ですが、判例がそうさせたのではありません。判例はむしろサービス向上を怠っていたヤフーを擁護したのと同然です。





 わたしとしては判例が率先してヤフー達の尻を叩いて欲しかったです。





というのも、ネット詐欺の被害件数は増加の一途を辿っていて、このままではネットオークションに対する信頼は地に落ちてしまいかねず、それでヤフー達もやおらサービス改善に走り出したんですが、あくまで自分たちの商売を守るのが目的なんです。詐欺被害が増えたら自分たちの商売に必要な出品者、落札者が寄ってこなくなるからです。





 それから、話が変わりますが、みなさんにお尋ねしますけど、例えばウィルスソフト会社に言いたいことがあって話がしたいと思ったとき、その会社に直接電話して話そうとしたことはありませんか。





 ヤフーでもどこでもいいんですが。そのときふと気づくんです。この会社に電話しようとしても、どこにも電話番号が載っていない、と。文句があったりクレームを言いたいとき、疑問点があるときは電話ではなくその会社のホームページ上の問い合わせ欄に書き込むしかないというのがほとんどです。





彼らの都合の良いようになっているんです。





それから、サービスを解約しようとするときも、解約するフォームを記載した場所が分かりづらくなっています。これも汚いです。










だんだん話が逸れてしまいました。まあ、ヤフーには余り良い思い出がないので、つい興奮してしまいました。と言いつつ今でもヤフープレミアム会員になってますが。










こういう話題で書こうと思います。目標3000字以上、です。