2007年10月6日土曜日

新司法試験合格者講演会











辰巳で、3人の合格者が話をすると言うので、聞いてきました。




九大、福大、西南、のロー出身です。




西南の合格者だけが未修。あとは既修。




既修組はなかなかの実力者。ところが、西南の未修は、なんでこんなのが受かるのか、驚愕のひとこと。




福大の合格者がうまいことを言ってました。今年の新司は、未修者向きの問題だったと。




つまり、暗記ではなく、現場で事実を拾い出してきて、要件にあてはめることができるかどうかをみる、というのです。なるほど、重厚な知識をたった3年未満で習得なんかできるはずありません。




だからというか、実力あるやつでも落ちているそうです。規範定立を重視した人は点数が低かったそうです。








そんな彼らの話を聞いた中でわたしが一番びっくりしたのは、新司の受験勉強の話なのに、肝心のロースクールでの授業とか指導とかの話が全く出てこなかったことです。




なんか、受験勉強とローでの授業とは隔絶しているような雰囲気でした。




旧司と同じように、受験はもっぱら予備校を活用する、と言うふうでした。




福大生がいうには、教授は、新司択一の勉強は年明けからでいいといってたけど、それでは遅いと自分は思った、と。




 おまけに彼らの使ってた本の大半は旧司と同じで、ただ、判例の勉強の比重がかなり多い感じました。




今日の福岡の街は、爽やかでとても良い風がそよそよとさざめいていました。




連休なので、人がたくさんいて、みんな楽しそうでした。




女房に頼まれた用事を果たしに中洲を通って下川端まで自転車で行くと、中洲祭りの準備をやってました。




スタイルのよいお姐さんたちが、クラブ通勤してました。








写真は夕方の街の様子です。












2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

実力あるのに合格しないということはうなずけます。先に紹介した京大の村中さんのコメントとしては、実力あるにもかかわらず相当数の者が不合格になっていると。
また、合格者の発言として、今回の試験は、事実を拾い集めてそれに要件を適用することのよしあしで合否がきまると。これもうなづけます。最近法務省が発表した「出題の趣旨」を読むとなるほどと納得します。規範定立が出題の意図ではなかったのですね。その部分の認識の差異が合否を決めたわけです。残念なことですが。
それと判例重視の勉強というのもうなずけます。おそらくそうであろうと推察していました。今回の公法系の出題もそこを重視したものでしたから。
事案のしっかりした分析が大切ということでしょう。確かに実務においては大切なことですから。

あんみつ さんのコメント...

鳥取の住人さん、コメントありがとうございます。
京大も、特に受験指導はやってないんでしょうねえ。
 実力あるにもかかわらず不合格になった者が多い、と述べたロー関係者に対しては、幾分、不快感を持ちます。
 実力があるのに不合格となったと言うのがもしも本当ならば、
①試験自体が不出来
②ローの受験指導が足りない、
のどちらかでは。
ならば、
①法務省に文句を言う
②ちゃんと実力者が順当に合格するようにローが指導する、
のどちらかのアクションをとるべきであって、言いっ放しではすまされないのではないでしょうか。
 建前でローを運営するのは、受験生を苦しめることになりはしないでしょうか。
いかに実務家として大切な素養であっても、現実に合格しなければ生きません。
 それに、試験と関係ない講義や課題は負担そのものだと思います。
昨日の合格者たちから受けた受験勉強の印象は、旧司受験生と同じでした。
ローの存在感が全くないのです。
わたしがその講演会を聞きに行った本当の理由は、各ローごとにどのような受験指導をやっているのか、その違いを聞きに行ったのです。ですが、完全な空振りでした。
こうなったら、安くて拘束のない、卒業証書を発行してくれるだけの駅前ローの方がましなのでは、と思いました。
長々と、失礼しました。