2008年9月13日土曜日

放生会

今日は夜9時半までローにいました。 まだ数人残って勉強していました。女の子もいました。こういう夜の環境は抜群です。

クルマで帰る途中、筥崎宮参道入り口を見ると、ぎっしりと人で埋まっていました。例年になくもの凄い人出みたいです。そして夜店の灯りが猛烈に明るくて、参道全体がまるで映画のシーンのようでした。

 で、夜ローで他の受験生のブログを見てたら、一昨日の発表で三回目の不合格となり、司法試験を断念したというブログがありました。

何とも言いようがありません。



 後期授業開始までまだあと17日あるのに、なにやら凄く焦ってきました。倒産法については骨格が見えてきたのですが、行政法の知識習得量、特に判例をきっちりとまとめ上げていなければならないことに気が付き、その数の多さにビビッたからかも。

また、他の科目で予習事項が出されているのをつらつら見てたら結構予習しておかねばならないことにも気が付いたためです。

さらに、前期の民訴や文学と法の復習まとめもやっておらず、このままではいかにももったいないなあと反省。



ところで放生会の由来ですが、去年も書いたかもしれませんが今一度。

博多では『ほーじょーや』と言いますが、本家の宇佐八幡では『ほうじょうえ』と言います。

わたしの田舎である宇佐の駅館川(やっかんがわ)(寄藻川かも?)の河口に、ちっぽけな夢殿が川にせり出して建っています。両親の家からクルマで5分ほどのところです。宇佐八幡の宮司が毎年その夢殿から川に向かって蜷貝(にながい)を放つのです。恵みを与えてくれた神様にお礼をするわけですが、他の神社と違い、生き物をお供えする点がユニークです。ちなみに両親の家がある地区の名前は蜷木(になぎ)と言います。
近所の部落の名前に、和気というところがあります。わき、と呼ばれています。その部落には船繋ぎ石があり、その昔和気清麻呂が宇佐八幡のご神託を仰ぎに平城京から瀬戸内海を船で渡って宇佐まで航海して来てようやくたどり着いた船着き場だったところです。
 この宇佐の放生会はとてもシブイお祭りで、参拝客は限りなく少ないです。強いて言うと100人くらい?
これに対して博多の箱崎八幡宮の放生会は、100万人が参拝するそうですよ。
分家が本家を圧倒してしまいました。博多の人は祭り好きですなあ。
 話は変わりますが、またまた前にも言いましたけど、夜のお祭りで一番好きなのは吉田神社の節分ですねえ。
寒い寒い極寒の京都の夜、小高い吉田山全体にたくさんの夜店が出るんです。参拝客たちは夜店の灯りに照らされた狭い山道を頂上の社殿めざして白い息を吐きながら上っていきます。真冬のピークの夜、ほっぺたを突き刺す寒気と湯気が立ち上っている甘酒の甘いにおいが何とも言えません。
 それからまだ行ったことがないんですが、是非とも行ってみたいのが、越中おわら風の盆と郡上踊り。この二つはまさに生きている『新日本紀行』です。日本のこころです。今、富田勲作曲の傑作テーマ曲が頭の中で聞こえてきました。
そういえば、先週立ち読みした『日本の評判』と言う本によると、ブラジルやマレーシアでは日本の盆踊りがえらくフィーバーしてるそうですよ。

2008年9月12日金曜日

裏ランキング


世間ではどのローから何人通ったか、合格率は何パーセントだったか、とか騒いでおります。


わたしゃ、そういう分析には賛同しまっしぇん。


むしろそのローから何人落ちたか、を重視すべきではないでしょうか。なんとなれば、この試験はもともと受かるのが原則でして、落ちるのは例外とされている制度なので、落ちた人の辛さが旧試験と比べものにならないのはもちろんのこと、落ちる人をたくさん輩出する学校こそがアブナイ学校であり注意すべき学校だと思うからです。


そしてさらに、同じような理由から受験資格が有りながら受け控えする人の多い学校ランキングも作成するべきでしょう。


だいたい、東大なんかは毎年300人入学するんです。ですから合格者数が多いのは当たり前なんです。

その上受け控え組や去年までの不合格組が合わせて100人いて、結局東大の場合今年受験した人は総計400人。そのうち200人が合格したので残りの200人が落ちたと言うわけです。

つまり東大は不合格者輩出数においても日本のナンバーワンなんです。

 そういう風に考えると神戸大学のように140人受験して70人合格し、不合格者がたった70人しか出さなかった方がよほど良いローだと思うんです。


もちろん、西南みたいに60人受験してたった2人しか合格しないローは論外です。授業料と入学金、そして大切な2年または3年という年月を奪われたのですから。しかもあんなに素晴らしい環境なのに。


 こうなったら、以前からわたしが口を酸っぱくして何度も言っているように、旧試験受験生が宝物になって私学ローの奪い合いになることは間違いありません。

合格者が一桁の私学は、お金を払ってでもデキル受験生が欲しいはずです。現に青山学院は既習者の費用を全額タダにしてしまいました。となると、他のローはその上さらにお金を与えてでもベテランを囲い込むようになるでしょう。

 この点、西南も福大も大馬鹿もんと言いたいくらいです。というのは、西南は全員未修で採用した上で、かつ全員いったんは入学金(100萬円)を振り込ませるんです。こんなんじゃあ、ベテランはだれ一人来やしませんよ。だって勉強ばかりしてきたんですから職もなく収入もなくそんな大金は払えないし、入学しても2年で十分なんですから未修として一旦3年コースにさせられるのはばかばかしいですもの。

 また、福大も、既習者コースの採用者が0人なんです。デキル人は、何度も言いますけどローのくだらない、受験に全く役に立たない授業なんか2年でも多すぎるのです。

 西南福大がこういう結果になったのは必然だと思います。

ですから、生き残るためには旧試験の択一合格5回以上のベテランに、全ての費用を免除し、かつ奨学金として毎月30万円支給し、そして全員2年間の既修者コースとすべきです。

そしたら3年後は最低15人以上の合格者を輩出することができるでしょう。福大の場合、留年とか卒業資格剥奪などの小技を使わなくてすむようになります。

 さもないと確実に廃校になります。もっとも、西南ローがあの立派な建物を九大に貸すか譲渡してくれたらすごくすごくうれしいですけど。九大は、バラックなので、真下を走る地下鉄の振動、本の数百メーターしかない低空で真上を飛ぶ飛行機の騒音、ロー内廊下を歩くロー生の足音と床の揺れが、かなりひどいんです。

ですから天国のような西南ローの校舎が使えたらどんなにありがたいことでしょう。そういうわけで、西南と統合してもらえないかなあ。



2008年9月11日木曜日

本代3万円!!+合格発表




泣きそうです。後期授業用の教科書代。




これは陰謀です。むしり取っています。




一昨日まで所持金3000円。バイクのガソリン代を払うのが怖ろしくてローに行くのをためらったほどです。今、スクーターのタンクを満タンにすると、約4,5リッター。代金はなんと750円以上。以前は400円くらいだったのに。






午後、新司法試験の合格発表。九大は38人?でしたか。



まあ、東大や早稲田、中央なんかに比べれば見劣りしますなあ。



それから、驚いたのが神戸大学の大躍進。素晴らしい。



西南大学は2人?愛知学院は0人?こりゃたまらん。




でもねえ。


旧試験に比べたら天国じゃないかなあ。あれは科挙を超えてしまいました。




とにかく今日はあまりの本代の出費にグロッキーであります。
藤崎のたこ焼き屋。上のネギたこ6個で150円。下の饅頭、1個10円。1パック10個で100円。えらい!




2008年9月10日水曜日

燃える闘魂、じゃなくて投稿300回





























なんとこの回が投稿開始から302回目の投稿なんです。








祝300回!と自分で自分を祝福してどーする!








チリも積もれば、とはこのこと。三日坊主のわたしがよくもまあ続いたもんです。これもまたひとえにこのブログをかわいがってくれた皆様のご声援のお陰です。改めて感謝申し上げます。
















文章をひねり出すのって、かなり大変です。しかも面白いものを書こうなんて思ったらもっと大変なことになります。








ただ、300回続けてこられた最大の理由は、このグーグルブロガーというブログが写真をでっかく拡大できるからだと確信しています。








昔々、子供の頃、お金持ちの友達の家に遊びに行ったとき、スライド写真映写会なんてものを見せられた覚えがあります。








いいなぁ、とうらやましく思っていたのですが、なんと今ではパソコンとデジカメを使えば、いとも簡単にスライドができます。しかも鮮やかで細部までくっきり鮮明、その美しさに感動しきり。子供の頃のトラウマが原因なんでしょうか。








というわけで、これからも写真をどんどん載せていくつもりであります。
















昨日、他の人のブログを見てたら、事例演習行政法という日評から出ている本を絶賛してました。さっそく立ち読みしてみると、いや~っ!たしかにたしかに。これはすんばらしい本でした。
















明日、奨学金が下りたら早速買いに行きます。
















2008年9月9日火曜日

鼻水たらたら










窓を開けたまま寝たらこの始末。壊れた蛇口です。ポタポタポタポタ、水みたいな鼻水が止まりません。ティッシュで両方の穴を塞いでます。息が出来ません。すっかり寝冷えしてしまいました。ローに行くとこれがまた寒くて寒くて。フリースを着てもまだブルブル震えてました。ところが外に出ると今度は強烈な日差しで汗が。もうぐちゃぐちゃです。




 昨日は姪っ子と二人で二丈町のきららの湯という、前にも言いましたがわたしが九州で一番好きな温泉に浸かってきました。




そこのお湯がすごく良いんです。清潔な感じだし、ラドン含有量が日本一。あの三朝温泉の10倍も入っているのです。そのせいか、体が中からぽっぽします。湯上がり感が爽快です。




また、飲んでももの凄くおいしいんです。まろやかで、そのうえいろんな病気にも効きます。




その日、帰ってからその温泉水でコーヒーを淹れたら極上の味でした。




 この姪っ子は感覚がユニークでして、他人と違う感性を持っています。ものの見方が人と違うのです。そこが面白いです。




たとえば、わたしの勉強部屋に入っていすに座ったとき、この部屋が楽しそうな部屋だと言ったり、糸島の海岸を走行中、今日は海をみれたのが良かったとか、わたしの住む団地のエレベータが外付けなのを見て、エレベータはこうでなくっちゃ、と言ったり。




 う~む、こうやって思い出すと、やはり叔父と姪、感覚が似てるなあ、と思います。と言うことは?わたしも姪っ子と同じく人と大分違ってる、ということなんですかねえ。もっとも、わたしは熱いうどんが好きなのですが、姪っ子は冷たいのが好きだそうで、帰りに寄ったうどん屋さんでも冷たいぶっかけうどんをおいしそうに食べていました。もちろんわたしは熱々のうどん。




 体調はあまり良くありませんが、代わりに頭の方は集中し始めてきました。破産法の骨格が見えてきて、本が読めるようになってきました。結局、一橋出版という会社の薄っぺらい本が良かったです。




 行政法も少しずつ読めるようになってきました。




わたしの欠点は、取っつきが非常に悪いということです。目的物の中にいきなりずばっと入っていくと言うことが出来ないのです。まず周りをぐるぐる回って観察し、外側をさわって感触を確かめ、レントゲン写真を撮って中の構造を透かしてみて、真ん中と外壁のサンプル調査をして、、、、、と、儀式が多すぎるのです。




つまり、アホだということです。




 今日やっとわかったこと、法定財団と配当財団の違い。








白露山と露鵬の大麻問題。初めから、ロス巡業中、アメリカ国内で興味本位に一本だけ吸ってみました、といっとけば、謹慎処分だけで済んでいたでしょうに。欧米流に、徹底否認の手法を使ったのが拙かったのでは。




第一、アンチドーピング機関の検査結果にはどんな国も反論できないのですから、仮検査されて陽性反応がでた瞬間、代理人の弁護士は、自白作戦に切り替える必要があった、と思います。つまり代理人の判断ミスではないでしょうか。もっとも、彼らが代理人にもウソをついていた可能性もあります。でも、その場合であっても、もし本当に吸っていたのならこうこうこういう手を打った方が良いぞ、しらを切り通したらどういうことになるか、を助言すべきだったと思います。




わたしが問題あり、と思ったのは、親方衆が、誰にも言わん、ここだけの話にしておくから、と言って自白を引き出したのに、それが後になって漏洩した点です。




これはちとマズイのではないでしょうか。もちろん、この話は、北の湖理事長が理事会で、辞任せずに一時休養を申し出たときに、他の反対派の理事が、理事長に引導を渡すために持ち出したのだそうで、マスコミにわざとリークしたわけではないようです。けれども、信義則に反する使い方ではないでしょうか。




 世間では、ロシア人(正確に言うと北オセチア人)兄弟がウソをついたことを咎めています。特にテレビのワイドショウなんかはほとんどその手の論調です。たしかに日本の風土とは調和しません。しかし、自分に不利なことは言う必要はありません。だれだってそうじゃないですか?力士だけが正直者でなければならない義務はありません。




ただ、作戦としてはさっき申し上げたように、否定し続けたのはきわめてヘタクソなやり方だった、と思います。

写真、簑島にあるカフェ、いつもほとんど客が居ません。樋井川側の遊歩道。



2008年9月6日土曜日

リアルとバーチャル







アンダーソンの中元弁護士の講義を聴いて気付いたこと。



今のわたしのロー生活はヴァーチャルで、リアルワールドは事務所で毎日必死で働いている弁護士たちの苦闘なのだ、ということを。



つまり、自分が相変わらず夢見の世界に居るのだということに気づいたのです。



いつの間にかロー生活をただの受験生活に堕してしまっていた自分に気が付きました。弁護士たちは巨大事務所でも個人事務所でも毎日真剣に生きるために勉強し、悩み、苦労しています。それを忘れてただ、単位がどうとか、優がいくつとか言ってる自分のアホさに気付いたのです。



これが、今回の特別講義の最大の収穫でした。



つまり、ロー生活もリアルワールドにしなければならない、ということです。



一発合格すること、実力をつけること、法律だけでなく語学の習得なども必要だと実感。今身につけなければならないことは山ほどある、競争に勝って生きていくためには今頑張らなければならない、そういうリアルワールドを意識することを思い知らされました。



感謝。









2008年9月5日金曜日

アンダーソン毛利友常
















面白かったですよ。昭和14年生まれの弁護士先生でした。東大、ハーバード、とエリート路線ど真ん中。





部屋にはいると厚さ5センチほどもあるコピーの束が配布物としてドーンと机の上に。もの凄い量でした。でもさすがです。今日明日の講義計画があらかじめしっかり構築されていて、講義はその5センチのレジメ(というか、新聞切り抜き集)の順に整然と進んでいきました。





出席学生は7人。大学院生一人(女性)、ロー生4人、学部生2人という構成。それと主催の阿部先生、講師の中元弁護士。計9人。楕円形型の研究室でこじんまりと行われました。





 なんでも、阿部先生が仰るには去年、ローで盛大に宣伝したところ30人以上参加されて大いに困った、なにせ準備のためのコピー(5センチもある)がたいへんだったから。それで今回はわざと地味な告知にしたのだそうです。










講師の中元弁護士の話は面白かったです。とにかく法曹界の重鎮の多くと知り合いで、最高裁判事とは友達、とか、法務大臣とは研修所で同期だとか、、、、、。その人脈の凄いこと!










 でも何でそんなスゴイ先生がわざわざ九州の田舎まで丸二日間もたった7人の学生のために猛烈な下準備までして来られるのか不思議です。










午後からは、なんと、周防政行監督の、『それでも僕はやってない』という痴漢冤罪をテーマにした2時間20分の映画鑑賞。これはとても良かった。凄く面白かったです。





見終わってみんなで感想を述べ合ったのですが、感想があまりにもたくさんありすぎて一言では言えません。でもあえてわたしが述べたことは、法のシステムがあまりにも不完全だという点です。裁判官が替われば判決も変わるというのはいかにも出来損ないの裁判制度ではないでしょうか。





また、冤罪を晴らすための一般市民の努力たるや人生を賭けるほどです、しかも大概負けです。










それから、今時の若くて優秀な弁護士たちの活躍を聞いて、まるで昔観たトムクルーズの『ザ、ファーム』と同じではないか、と仰天。やはり語学と留学、この二つが武器なんですなあ。





それにみんな毎日相当勉強や仕事を頑張っているみたいです。わたしにはとても無理です。





 わたしはのんびり夕陽を見て暮らしたいです。





ただ、一人でやって行くにはよくよく考えると彼らローファームの若手弁護士以上の努力が必要なのではないか、と言う気もしてきました。だって個人商店なんですから何でもかんでも自分一人で(原則は)やりこなせないとお客さんがきてくれないからです。










ほかにもいろいろありますが、明日も講義があるので、続きはまた後に。










今日から当分夕陽シリーズになりそうです。