2008年3月22日土曜日

春の風物詩シロウオ
















室見川を渡っていると、河原に今の時期しか営業しないシロウオ料亭が立ち上がっていました。しらうお、とは別のサカナです。






以前は3軒ほど営業していたのですがいまではここだけです。






硝子鉢の中で泳ぎ回っている体長4センチほどの透き通ったサカナを三杯酢につけて、ぴちぴちはね回っているのを口の中に入れ、奥歯で噛んで飲み込むのです。






噛まない人もいるそうです。





生きたサカナを噛む苦痛と噛まないで飲み込んだ後腹の中で動き回っているのを感じる苦痛と、どちらを取るか、です。





もっとも、どちらも快感だという人も中にはいるでしょうね。






味は、ありません。三杯酢の味だけです。






まあ、春という雰囲気そのものが味なのかも。












 最近特に感じるのは、今まで当たり前と思っていたことがすすーっと出てこないことです。






脳みそが退化しているのでしょうか。






それもあるでしょう。けれども、今まで何ら真剣に考えなかったことを急に考えるようになったのかも、あるいは今までも分かっていたと思いこんでいただけなのかも。





たとえば、名誉毀損罪の保護法益と侮辱罪の保護法益をどちらも外部的名誉だと考える通説判例によると、






名誉毀損罪が成立しないときは侮辱罪も成立しない、と言われます。






わたしも今までその通りに憶えていました。ところが今日、なんで?とふと疑問に思ってしまったのでした。






その後、いろいろ考えて、やっと納得しました。みなさんはどうですか。一度考えてみて下さい。






夜、近所のスーパーが8時になると総菜をダンピングするのでそぞろ歩いて行ってきました。気持ちの良い夜でした。月(昨日の月はすごく大きくてまん丸でしたねえ)が雲に遮られて朧月夜になっていました。明日は雨でしょう。













2008年3月20日木曜日

強風の後は寒気











昨夜の暴風はすごかった。一晩中ゴーゴーと鳴っていました。






風の又三郎を思い出し、それに引きずられてセロ弾きのゴーシュを連想しました。






ゴーシュの腕前があんまり下手なんで、部屋に居候していたネズミが、うるさくて文句を言うシーン、ゴーシュのセロの音をネズミはたしか、風がゴーゴーと鳴っているみたいだ、と言ったのではなかったかと思います。





宮沢賢治は独特の雰囲気があって好きです。どこか別の世界が存在している感じがします。子供のころ、注文の多い料理店はヨーロッパのどの国にあるのだろう、銀河鉄道のジョバンニはイタリア人なんだろうか、なんて遠い外国への憧れを掻き立てられました。





多分、ゴーシュはチェコが舞台なのでしょう。











話がそれましたが、わたしは、廃墟と雨の他に、風も雲も好きなんです。台風の時なんざあ、血が騒いでしかたがありません。暴風雨の中を波打ち際まで出かけていって海の荒れ狂う様子を眺めていたい衝動に駆られます。






ですんで、昨夜は強風の音が素敵な子守歌になってくれました。






今日は春分の日、しかれどもまた冬に戻ったみたいに寒い一日でした。












今日から野球開幕。ホークスが柴原の逆転サヨナラ3ランで勝利。すんばらしい!






2横綱も敗れ、さらにスンバラシイ。朝青龍に土をつけたのが福岡県出身の琴将菊だったのがうれしい限り。










午後、十六町にある西部ごみ処理場に粗大ごみを自己搬入。初めて行きました。すごい工場でした。





ただ、受付の態度が最悪。初めて来た人間に対して説明がなっていません。





帰りに初めて分かったのですが、ごみの料金の算出方法がかなり合理的なんです。





というのは、まず、入り口の受付の横に車を止め(エンジンを切れ、と怒られたけどどこにもそんな表示はないぞ)、あらかじめ電話で予約しておいたときに貰う受付番号を告げる、受付の建物内にはモニターがあって車のナンバープレートを録画しておく、受付係り(態度悪い)が、ごみの種類と数を聞く、それによって可燃物工場か不燃物工場へ行くのか決定する、可燃物工場へ行けと言われ、そこでごみを深い穴に落とす、その後再び入り口ゲートまで戻る、そこでまたエンジンを切って受付に行く、するとそこの係りの人間が料金を告げる、じゃあどのようにして料金を算出するのか。





それはですねえ、入り口横の道路自体が巨大な体重計で、処理場に入る前に車の全重量をそこで測っておくのです。そしてまた、帰りの受付横の道路も体重計で、入るときと出るときの車の体重の差が分かる、という仕掛けだったのです。





その差が、捨てたごみの重量だというわけです。そして重さによって料金を算出して出口で精算する、というわけです。





なるほどねえ。アルキメデスの定理みたいで、シンプルかつ合理的。納得。




怒りをこらえるのも修行だと思い、耐えました。






2008年3月18日火曜日

ウィルスソフトダウンロード







昨夜零時、ウィルスソフトの期限が来たとの表示有り。12000円!その時は購入だけしておいて、ダウンロードは翌日(つまり今日のこと)電話でのスタートアップサービスを利用することにして、今日の3時、辰巳から帰って実行しました。軽く考えていました。





と、こ、ろ、が、 うまくいかず、夜9時になってやっと完了しました。6時間もかかってしまいました。





というのも、わたしの基本ソフト(マイクロ、、、と言う奴)が不調(これも意味がわかりますよね)で、下手したらパソコンがだめになるかも、と電話で言われ、オペレーターがおっかなびっくりで及び腰だったもので。また、リカバリーをしとけ、とも。





どうやってするの、と聞くと、シーディーが要るとも、なんのこっちゃ?





(アルファベットを不用意に用いると外国からアヤシイ書き込みが来るので避けております)





で、結局、あえてこのままの状態でとにかくダウンロードをしてみることに決め、覚悟してダウンロードをして貰いました。





そこでスゴイ技を見ました。わたしのパソコンを、電話の向こう(おそらく名古屋)から遠隔操作できるんです。びっくり仰天。





わたしの目の前でカーソルの矢印が勝手に動き回って、いろんな操作をするのです。





 他人が勝手に自分のパソコンに侵入することができる、という意味が分かりました。





途中何時間もかかったのに、一向にパソコンが動かないので死にそうになりました。ヤバイ、失敗したかも、と不安がどんどんふくれ上がり、絶望しかけました。





いや~胃に穴が空きそうでした。たかがパソコンですが、壊れたらあらゆる意味ですごく困ることに改めて気付かされました。





 電話とパソコンの遠隔操作がなければわたしは途方に暮れていたでしょう。何日か悶々としていたと思います。ですから、サポートには大感謝。





ただ、このサポートは無論タダではありません。ちゃんと5000円取られます(先の12000円の一部)。





高いですよねえ。





そもそもウィルスなんて物を作った奴、出てこい!お前らのせいで無駄なお金が出て行ってしまうんだ。





 というわけで、このブログも生き残って発信し続けることができ、本当にうれしいです。





昼の1時から今まで何も食べていません。でも緊張と疲れで全然お腹がすいていません。





そうそう、パソコンを見守っているとき、アア、ネットで択一の合格発表を見るときと同じだァ、もうそういう時期になってきたかあ、とダブルショック状態になりました。引っ越しと姪の受験で相当追い詰められとります。





 そういえば昨夜は失踪宣告の復習をしていたのでした。最後の音信の時から、という要件をすっかり忘れていた自分にがっかりしました。





みなさん、考えてみてください。





①甲は1990年に最後の音信があってから、失踪。





②甲の妻乙は2000年になって失踪宣告の申し立てをした。





③今は2008年。





甲が死亡したとみなされるのはいつか(失踪宣告の効果の発生時期)。












追加質問:上の①の後、乙が1995年に失踪宣告の申し立てをしたらどうなるか?


















































2008年3月17日月曜日

動画投稿サイト




この前初めてユーチューブというサイトをみました。


スゴイ、です。インターネットの真価がここに発現したと思います。


誰でも自分の撮った動画をそのサイトに載せることができ、世界中の誰もが(多分中国は例外でしょうが)その動画を見ることができるのです。


写真よりも状況把握がしやすいので、問題状況がリアルに伝わります。


いじめの様子を載せたアメリカや韓国の高校生のような悪質なものもあります。けれども新聞テレビのようなマスメディアからでは手に入らない非公式の情報が世界中からどんどん集まってきます。


中国がインターネット情報を操作する専門機関を創設して共産党にとって不都合な真実を削除しているのもある意味分かります。彼らにとってはまさに死活問題でしょう。


 グーグルが中国に進出したとき、共産党政府に屈服して、彼らによる検閲を受け入れたのも正しい情報がいかに危険かを充分認識しているからです。中国国内で、天安門事件、とグーグルで検索しても、あの天安門事件は一切出てきません。徹底した情報操作を行っております。


 で、ユーチューブなんですが、わたしがとくにオモロイなあ、と感心したのが、テキサス親父というあだ名のついたアメリカのおっさんによる投稿です。


日本の捕鯨を妨害するシーシェパードが実は人種差別論者であること、を喝破してくれています。胸がすく思いがしました。


それから、チベットのラサの暴動の動画もすごいです。


北京オリンピックは止めたらどうでしょう。替わりに世界各国で分担開催すればいいんじゃないでしょうかねえ。弾圧政治をしている国にオリンピックを開催する資格はない、と思いますが。


みなさんご存じでしょうか、毛沢東の人民解放軍はチベットに侵略してチベット人を大虐殺しております。数十万人が殺されたといいます。


悲しいかな、その歴史をほとんどの人が知らされていません。中国は南京大虐殺(本当にあったのかは少々疑問です、南京政府軍の兵士が私服に変装したため民間人との区別をつけがたかったと言う国際法違反も考慮すべきです、ただ日本軍内の特殊部隊、いわゆる人殺し専門部隊は実際に存在したそうで、汚い仕事を請け負うヤクザ部隊が現地で悪逆行為を働いたのも事実です、しかし死者は数万人もいなかったというのが本当らしいです)の十数倍の悪行をしでかしております。


 わたしが言いたいのは、真実を知ることの重要性、しかし真実は常に隠されようとしている、ですから、真実を知ることは相当困難である、従って真実を発信する表現の自由がいかに大事であるか、そしてインターネットの動画投稿サイトが世界中の表現の自由に対してどれだけもの凄い貢献をしているか、ということです。
お許し下さい。チベット暴動のニュースを見るたびに心が騒ぐもので。


漢民族の大量流入(政府の政策)により二級国民として虐げられてきたチベット人の怒りと恨みに思いをはせ、今回も人民軍によってまた数万人が虐殺されるであろう残虐行為をただ見ているしかない、いや見ることも禁止される、それらを阻止できない無力な自分にいたたまれない思いがして仕方ありません。

ところで今日、交通事故現場に遭遇。軽トラックが歩道に乗り上げ、建物に激突、運転席のフロントガラスが蜘蛛の巣状に割れていました。


写真はその様子、また、最近できた外環状線(高架上の道路が都市高速)も。かなり便利になりました。


どうも話といい写真といい今日はぎすぎすした中身ばかりで申し訳ありません。




 

2008年3月16日日曜日

窓を開けて







あったかいですねえ。日中は窓を開けて気持ちの良い風を室内に入れてます。寒くないというのがとても不思議です。今月の初めにはまだ雪が降っていたのに!



近所のお宅ではもう桜が咲き始めています。



金曜は兄貴一家が姪と甥の住処を探しにやってきたので、伊都校舎に一緒に行ったりついでに親戚が宮司をしているらしい、糸島半島にある桜井神社を見たりしました。



桜井神社ではタイムスリップしたような感覚に陥りました。廃墟フェチのわたしは文字通り夢中になりました。閑静な、という言葉の究極がそこにありました。



 土曜日曜は女房とおふくろさんの三人で冷蔵庫や食器棚を動かしたり衣装ケースを整理したり、収納棚を作ったりベランダに放置していたダンボールを処分したりして、引越しの後片付けに終始しました。くたくたになりバタンキュー状態。



 その間、刑法の他人予備と共同正犯について、悶々と悩み続けました。



この5年、ずっと分からなかったのですが、ようやく見えてきました。二晩考え続けて次の朝トイレで択一問題の解説を読んでいるとき、やっとこさわかりました。



 脳生理学者の茂木さんが言うように、人の脳は寝ているときに前日自分の頭が考えたことを整理しているそうです。なるほど。それも正しいとは思いますが、わたしの場合はそれ以上にあったかい便座に座っていられる心地よさの故も大いにあると思います。ウォシュレット万歳!



 そして、女房のカードでMDLPミニコンポを購入。講座のダビングに必要なのに持っていなかったもので。音の良さに驚嘆しました。あんまり良い音なので、勉強部屋に置くのは危険と判断し、コタツを置いている部屋(居間?)に置きました。わたしの好みは中南米のラテン音楽とかボサノバ、フランスとロシア、チェコのクラシック、エスニック音楽、カンツォーネ、シャンソン、ジャズ、ブルースなどですが、いまどきのミニコンポの出す音は、10年前だったら10万円以上の高級品しか出せなかった素晴らしい音です。それを、ドンキホーテで2万円未満で買えるのです。スゴイ。しかもCD(5枚チェンジャー),MDLP,テープがオールインワンなんです。



 茂木健一郎といえば、高校時代、赤毛のアン全冊(たしか13巻)を原文で読みこなしたそうです。参った。わたしも赤毛のアンの大ファンで、大学時代、全冊を全て3回は読み直しました。でも日本語で。



茂木さん、あんたは偉い。赤毛のアンが好きだということと、原書で読んだということが。実はわたしもチャレンジしたんです。けれども3ページでけつまずきました。



ただ、山岡花子さんという訳者さんの訳がとっても素晴らしく、日本語訳の美しい響きを味わえたのはラッキーでした。



 九大ローのパソコン研修というのがもうすぐあり、だんだん登校拒否児童のような気分になってきました。奨学金だけもらってトンズラしたいです。







2008年3月13日木曜日

衝撃











二つあります。




①高校時代の現代国語の先生が亡くなりました。今日の夕刊を見てショックを受けました。




 その先生は山本哲也といって、普通の先生とは全く違ってました。いかにもインテリっぽくて、ボクらのようなアンポンタンには見向きもせず、とても優秀な女子生徒(後に現役で東大文Ⅲへ)だけを相手に授業をしていました。授業のやり方は、どどどどーと一方的にしゃべり続け(唾の飛び方が半端じゃなかった)、突然気が向いたときに生徒を指さして質問するのです。平凡なボクらがどもりどもり凡庸な答えをすると、バカにした顔で無視するのでありました。先生がしゃべっている中身についてはさっぱり分からず、自分の空っぽの頭を気持ちよくすーすーと素通りしていました。




 その後、10年ほど前、たまたま西鉄バスに乗り合わせました。わたしが懐かしさから勇気を出して先生にお声をかけると、先生はうれしそうに挨拶していただきました。挨拶して良かったなあ、と今になって思います。




 みなさんは何故高校の先生ごとき無名の人間(失礼!)が新聞に載るのか不思議でしょう。わたしもそうでした。




 今日新聞を読んでみると意外にも先生は相当の文士だったんだそうです。知りませんでした。先生、申し訳ありません。








②だまされました、いや半分だまされました。




 糖尿病が治ったという本を買って(1200円)、すっかり信用したので壮快薬局まで1万2千円の薬を買いに行ったのです。




そしたら、店員が、著者が最近逮捕されました、って。えええ~?どーゆーこと?




帰ってネットで調べると、薬事法違反で本当に逮捕されていました。また、薬に効能はないということでした。 




 くっそー、というか、良かったーというか。




残念でした。ただの夢でした。




でも1万2千円だまし取られなくて済んで良かった。








追:西日本新聞の夕刊には山本先生の記事の他、わたしん家の近所の弓の馬場商店街も特集されていました。昭和のかけらが残っています。

2008年3月12日水曜日

春宵一刻値千金




K女史に昼ご飯をおごって貰いました。西新の細い路地の奥に隠れて営業している店です。12時開店でしたが、知らずに30分前に来てしまい、店の待合所でおしゃべりして待ちました。すると後から後からどんどんお客さんがやってきて、開店前にはすでに10数人が立ち並んでいました。



1500円のしあわせランチをいただきました。ちょっと高かった。味はそこそこでしたが値段分はないなあ、900円が妥当か。〆に出たお茶漬けも熱々ではなく、がっかり系でした。



その後西南で択一、またしても途中で睡魔におそわれ、10分ほど仮眠。



少しずつ60問というヘビーな量に耐えられるようになってきました。



夕方、自転車でまたしても道草。5時過ぎの西新界隈は春霞が夕日でぼわーんとオレンジ色に染まって切なさを醸し出していました。



そうだ、この夕日を一丁撮っておこう、と海辺に向かいました。



想像以上にきれいでした。全く寒くなく、写真を撮りながらそぞろ歩いているといかにも春の海といった感じののどかさの中に、なつかしさとか人恋しさを憶えました。



西行法師になった気分でした。これで桜が満開になったらもっと心が騒いでしまって、ものぐるおしけれ、になっちゃうでしょうね。