2008年9月30日火曜日

人だらけ


ロー内は騒々しいです。学生がひっきりなしに歩き回り、立ち話しをし、情報交換をし、パソコンをバシバシ打ち、コピーし、宿題の締め切りに右往左往し、と明日からの授業再開に大わらわです。


わたしも、民事裁判実務の宿題で頭を悩ませ、また、なめきっていた憲法の予習がえらく大変なことを今日の今日認識して、胃が痛くなってきました。なんと、今週金曜の授業の他、翌土曜日には来週の授業が休講になる替わりの前倒しの補講をする、と言うのを今日になって知ったのです。つまり、大量の予習事項が2コマ分どさっと舞い込んできたのです。なにせ憲法は判例を目一杯読んで文言を逐一分析しておかなければならないので、もの凄く時間が掛かります。

そんなこんなで夕方から頭痛がしてきました。机の中にしまっておいたバファリンを飲んでもう一踏ん張り、というところで女房からメール。晩ご飯だから戻ってこい、と。番犬のように飼い主の元へ。


まだ大勢が残っているローをでると雨の中を住吉へ。


そうそう、思い出しました。今朝8時過ぎ、クルマで大濠公園横のアメリカ領事館の前の道路を走っていると、横断歩道に19歳くらいの女の子が二人立ってました。近くに美容専門学校があり、そこの学生みたいでした。わたしが停止して彼女らに渡ってもらおうとしたところ、渡り終えた二人の内の一人の子が、なんと渡り終えると同時にわたしに向かって頭を下げてお辞儀をしたのです。


これには強烈に感動しました。いっぺんでその子が好きになりました。そして、今日一日がすごく良い日になりそうな気がしました。


それと同時に深く反省しました。自分は礼儀正しい男だ、と自負してきましたが、その女の子に打ちのめされました。気持ちよい負けではありますが。謙虚さ、心のそこからの感謝の念、を忘れていたのを思い出させてもらいました。



 


2008年9月29日月曜日

ブルーモーメント







夜明け前と日没直後の空が神秘的な青さに染まっている様子のことです。地平線に近いところは橙色、それからピンク、赤、紫、明るい青、真っ青、暗い青、そして黒、といろんな色で空が染まる時間帯です。




世界中のブルーモーメントを撮り続けている写真家がいるそうです。ものすごく親近感を抱きました。そしてうらやましさも。








昼過ぎ、持参した弁当を理農食堂で食べようとロー外に出たところ、寒さにたじろいでしまいました。




季節変化が極端すぎます。半袖シャツを着てたのが場違いに感じてしまったほどです。




今週木曜から後期授業開始。よくよく見渡すと予習が準備できておらず、あわてております。明日朝、予習ゼミがあり、その準備におおわらわです。




陳腐なセリフですが、ほんとうにあっという間に10月がきてしまいました。
写真は、箱崎のラーメンや、春陽軒、450円。近松の浄瑠璃の題材となった米一丸、多々良川。



2008年9月28日日曜日

合格者座談会


今年の合格者3人から話を聞きました。よかったです。


完全既修、完全未修、一部未修、とみなさん経歴を異にしていて、違った見方が出来てこれまた有意義でした。


みなさん率直に答えていただいたので、わたしが聞きたかったことのほとんどを聞くことが出来ました。


特に聞きたかったのは、今年の憲法のような問題文が8ページもある問題の処理の仕方です。


3人とも、憲法はすごくきつい科目だった、とか、最後までよく分からなかった、とか、ネガティブな感想でした。それを聞いてかなりホッとしました。合格者も苦手にしてたのかぁ、そうかそうか。俺だけじゃなかったんだ、と。




それから、行政法の書き方、良い本、勉強方法なども。


旧司の参考書や論証集だけで受かった人も結構いるそうです。その逆も。

みなさん、異口同音に仰ってたことは、受かり方、勉強方法は人それぞれだということでした。

そうだろうなあ。だって2050人も受かる試験ですから、この方法しかない、なんて言う方が変です。旧司よりももっとバリエーションが多いはずです。

また、月曜から金曜まで毎朝8時からゼミを組んだと言う人も。生活を規律させるためだったとか。これは良い方法だと思いました。同じ自習室で勉強する環境だととても効果的だなあ。



いろいろ聞いてたら2時間があっという間に経ちました。


午後は民事裁判実務の課題とリーガルライティング(書式の書き方)の課題にとりかかり、前者の課題がよくよく考えると難しいことに気付きました。

民法の期限や商行為の時効の問題もからみ、もし授業で先生に問い詰められたら立ち往生すること間違いなし。相変わらず読みが浅い自分にがっくり。

2008年9月27日土曜日

『おはよう、今日は寒いですねえ』




これが今日の挨拶でした。とうとう本当に秋が来てしまいました。



長袖シャツとウインドブレーカーを着込んでバイクでローへ。



朝、この前原付免許を取ったばかりの姪っ子が来て、私のバイクで練習したいというので、それならば、広い広い箱崎九大理系校舎に行って練習しよう、ということになり、わたしはバイク、姪っ子は地下鉄で箱崎まで。



1時間ほど練習しました。バイクは楽しい、との感想。男みたいです。



その前に、ロー内を見せて、知り合いの学生たちに紹介して回りました。男の学生は『Aさんとあんまり似てませんねえ』と。すこしがっかり。






バイクを走らせるのは危険がつきまといます。とくに福岡はあほたれドライバーが多くて恐ろしい運転をします。また、のろのろ運転の方がかえって危ないことが多く、自分を守るためにスピードを出さなければならない時が結構あります。また、天神や博多駅周辺では車線の引き方がおかしいためぶつかりそうになったり、交差点付近に平気で路上駐車したりして、バイクの運転にはかなりの技量と勇気が必要です。



それらを克服するためには、矛盾めいていますが、率先してそういう場所を走らせなければなりません。それをやらない限り運転技術と度胸はいつまでたっても身につかないでしょう。ただ、それを女の子にやれ、とは言いにくいところがあります。なんて、アンビバレントなこころの葛藤に襲われました。




夕方は更に寒くなり、とうとうフリースとウインドブレーカーの両方を着込まずにはいられないほど寒くなってしまいました。




今日は本番の民事系。民法は簡単ですが、会社と民訴は読まされる量が多くてうんざりしました。精神的にきつそうな感じがしました。気力体力の勝負のような気がします。


どこに何の問題があるのか、拾い出す作業が大変です。




明日朝は択一の残りをばばばーっと飛ばさねば。多分商、刑訴民訴は細かい知識が出ているのでしょう。




そうそう、来週から始まる後期授業の課題提出日が10月1日、というのが2科目あり、どれも全くの手つかず。おしりが燃えはじめました。

2008年9月26日金曜日

本番刑訴


菊池幸夫弁護士による新司刑事法論文問題解説、素晴らしい内容でした。


行列の出来る相談所に出演しててへらへらしてるようでいて、その実実力はめちゃくちゃあります。重要論点である非伝聞の解説をした箇所ではっきり分かりました。そんじょそこらの学者を凌駕しています。さすがは元研修所教官。


彼の解説を聞くと、刑訴の問題、特に伝聞のところの出題がいかに難問だったかに気づかされます。あの問題をきちんと書けた受験生はそんなにいないと思います。明後日ある合格者体験会で質問してみます。


逆にもう一つの論点である差押えについては、近時の判例の細かい事案を、事実関係までしっかり掴んでおかねば高得点が取れない問題で、判例勉強の重要性を再認識しました。


今日の大ショックは、時間割が変更になってわたしが狙っていた授業に出られなくなってしまったことです。

詳しく書くとローから叱られそうなのでこれ以上は言えませんが、わたしの目論見は海の藻屑となりはてました。

仕方ないので発想の転換を図ります。今年後半は行政法と会社法、それから民訴刑訴の択一に集中しようと思います。

そして来年、倒産、それから租税を徹底的につぶすことにします。


今、温度は23度。今日の風は冷やっこい風でした。大地に残っている熱と冷たい風が混ざって、凄く面白い空気になってました。

雨が蕭々と降っている







三好達治の詩です。大好きな詩です。阿蘇の草千里を詠んだ歌です。



今ちょうど深夜零時です。雨がしっとりと降っています。



もうすぐ後期の授業が始まるので段々とローに学生が増えています。



ロー内にはゼミ室が二つあるのですが、その部屋を予約するのは激戦です。



頻繁にゼミをやってるグループがいくつもあるのです。



月末にわたしも予習ゼミをやろうと思うのですがなかなか部屋が取れません。



今年の新司法試験公法系、憲法は旧試験とあまり変わらない中身でした。



受験生答案もぱっとしなくてレベルがそんなに高くなさそうな感じです。



行政法も、自分の実力は脇に追いといて言わせてもらうと、基本的な感じでした。刑法も旧試験の過去問をつなぎ合わせた感じです。



やはり法律の試験である以上そんなに変わらないのでしょうね。わたしの個人的意見ですが、問題文が長いことで、知識の吐き出しがかなり減るのでは、とおもいます。つまり、旧試験では問題文が短いので何が問われているのかがすぐわかりました。けれども新試験では何を書くべきかがぱっと見ただけではよくわからないので、まさに問題を発掘して解くという意識が必要です。



けれども一旦発掘したらあとは旧試験と変わりません。むしろ下らない論証なんぞを書かずにいきなりズバッと問いに答えることができるので、気分が良いです。






今日夜帰ってきてポストを見ると、ねんきん特別便が入っていました。例の桝添大臣のやつです。



本物です。でも不思議な感じです。まるでオレオレ詐欺の電話がかかってきたような感覚です。
下の写真は清川にある石村萬盛堂のアウトレット店、半額以下でお菓子が買えます。夜11時まで。



2008年9月24日水曜日

福岡3題







1,やっと二人目の福岡選出総理大臣就任。一人目は広田弘毅。あ~あ、緒方竹虎みたいな人物ならよかったのに。




2,福岡ソフトバンクホークスの王監督辞任会見 涙が出ました。九州人はみな王さんが好きでした。




3,小戸公園殺人事件の犯人は母親だった。言葉がありません。








ちなみに、麻生太郎総理と王監督はともに68歳と同年齢。麻生さん、若い。






今度の日曜日、新司合格者から体験談を聞く会があり、それまでに一度今年の問題をやっておこうと、とっかかり始めました。今日は択一憲法と論文公法系。



択一は懐かしの旧司問題とほとんど同じかやや易しめ。やはり判例からの出題が多かったです。基本書からの出題は、疑義あり問題に近いです。



 論文はさすがに問題文がもの凄く長いです。やはりポイントは論文の問題文解析能力を磨くことでしょう。



それと筆力。



そしてまた商法刑訴民訴の択一対策が必須。






行政法の、リーガルクエスト、と言う本、半分近くまで読みました。良書です。



行政法はやたらと分類だとか定義だとか整理だとか、が多いので図表を作って頭の整理をしなければなりません。



そこで、友人から送ってもらったマインドマップ作図ソフトが大活躍しております。






机周りの整理が完成したので予想以上に心が沈着、行政法の分かり難い本を嫌がらずに読めるようになってきました。
木製本棚を改良して台車を取り付け取り出しやすくしました。台車の高さ分高くなったので天辺をのこぎりで切り落としました。労作です。