大変です。明日朝8時40分から90分間の中間テスト。単位認定の3割にあたるテストです。
そのため今日のクラスの雰囲気は異様な緊張感が支配していました。もちろんめちゃめちゃ勉強する集団ですからきっと徹夜組続出するでしょう、ある学生は今晩ロー内に泊まり込むと言ってました。
別の女子学生は風邪でもうろうとしていて、もうどうなってもいいや、と自暴自棄気味。その反対にすらすらと判例の中身が口からほとばしる学生も。
わたしはもちろん、マジヤバです。
で、早めに寝て明日朝4時起きで憶えることに決めました。
結果はまた明日ご報告します。
2008年11月27日木曜日
2008年11月26日水曜日
ダブルショック
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その1
民事裁判実務の小テスト答案が返却されてきました。授業前、机に座ると(今日から席替えで一番前になりました)教壇にいた先生がすすすっとわたしの所まで降りてきて、『Aさん、要件事実、苦手?』と聞くのです。あちゃ~。こりゃマズイ。
授業が始まって、答案返却。案の定酷い点でした。自分ではもっともっと点数が高いと思いこんでいたのでかなりのショックでした。講評で先生はフォローしてくれてました。まだ挽回がきく、と。まるでわたしに向かって言って聞かせているように思えて仕方がありませんでした。
思うに、民法の思考に偏りすぎていたみたいです。テストの前半部分は簡単な問いで、誰でも書けるもので、それだけでも3割の点がもらえます。わたしはそんなのを無視して事案を完璧に民法的に解明することにばかり気を取られていました。戦略的にも大失敗です。なにやってんだか。
でも、本質的には要件事実について分からないところ、理解不可能なところがあって、そこから先に行けないというのが本当の失敗原因でした。というのは今使っている教科書類の記述に腑に落ちないところが山ほどあるからです。
それで、授業後、生協の本屋に行って分かりやすい本がないか探しました。で、伊藤滋夫という人の書いた本を立ち読みしてたところ、なんとわたしが理解できなかった教科書のある箇所の記述を、『ここの記述は間違っている』とズバッと書いてあるじゃありませんか。オッシャー!そうでしょそうでしょ!そうなんですよ。で、しかも『正しくは~と書くべきだ』、そうそう、わたしもそう思ってたんですよ、そうなんですよ、偉い!
というわけでその本を直ちに買いました。3300円。あと、その人が書いた入門書も注文しました。
よおし、これらを読み込んで次回の小テストで挽回してやるぞ、と急に元気が出ました。それほどわたしにぴったりの本でした。
昨日ハンセン病でカッコイイ裁判をした先生からダメだしをくらったわたしは午前中とってもやるせない思いにかられたのでありますが、午後には無理矢理復活。
ショックその2
で、本屋で注文をしにカウンターに向かい、『あのう、本の注文をしたいんですがー』と女性のスタッフに尋ねると、そのひとが『私費ですか、公費ですか、先生』とわたしに聞くのです! あ~あ、でした。自分が思う自分と他人から見える自分とがいかにかけ離れているのか、しみじみ思い知らされました。
そうだよねー、ふつーは。
でも、ということは、わたしだけじゃなくこの世の中のおっちゃんおばちゃんじいちゃんばあちゃん、みんな自分は年寄りなんかじゃないんだ、と心の中では思っている、てことですよね。
そうかあ、わかりました。そうだったんですね。肉体は様変わりしても精神は老いて朽ちることなんかないんだ!
これからはどんなにお年を召してらっしゃる方にも、その方の外見ではなく心の歳に応じたおつきあいをしなければならん、と確信しました。わかるのが遅い、ちゅうねん。
そうなんです。いまのわたしは外見はおっさんですが心の中の自分は写真のまんまです。おっさん、がんばれ、です。でもちょっと恥ずかしい、、、、、
2008年11月25日火曜日
ご心配をおかけしました。
今朝はだいぶ良くなり、何とかローに行くことが出来ました。若干微熱があるせいか、ロー内では妙に背中から汗が出続け、少し怖かったのですが、なんとか持ち直しつつあります。
もともと、土曜日が暑かったのに真冬用のコートを着込んでバイクでローにいったのが原因だと思います。コートの中でびっしょり汗をかいてしまったのです。
そのうえ日曜はなんかヤバイ感じがするのに一日中家族サービスでくたくたになったんで熱が出たんだと思います。でもインフルエンザじゃなくて良かったです。
半熟卵とバナナと野菜と肉も効きました。十数年ぶりに風邪薬も飲みました。
で、今日の夕方の授業で、民事弁護論という授業があったのですが、今日は特別に女性弁護士が講演をしました。
それがなんと昔ちょっとだけ一緒の勉強会をした女性でした。当時はNさんと言ってましたが今はIさんになってました。
何の講演かというと、I弁護士はハンセン病訴訟の弁護団の中核にいて第一線で頑張った人なんです。ハンセン病患者さん達の受けた苦難の話や訴訟がどのような物だったか、を当事者として淡々と、しかし溢れる思いを堰き止めるようにお話しされていました。
50年前、父と娘の二人がハンセン病にかかり、住んでいた奄美大島から鹿児島の療養園に入園するため、鹿児島港からタクシーに乗ろうとしたとき、運転手から断られたそうです。あんた達を乗せたら車内の消毒が大変だから困る、と言われて。それでその父娘は園まで30キロの道のりを二人で歩いて行ったそうです。到着したその園は刑務所のようだったそうです。父親が娘にぼそっと、『ここは地獄やなあ』と言ったそうです。
ばかちんなわたしはこっそり行政法のノートを読み直そうとしていましたが、I弁護士の話を聞きこんでしまっていました。
この国家賠償訴訟では裁判所での当事者尋問が計2回開かれて、どちらも朝9時半から夜8時まで続けられたそうです。
で、国側の代理人(やハンセン病施設の園長)が、ハンセン病患者さん達に対して、自分たち国に向かって国家賠償請求訴訟なんかを起こして、もしも患者達が勝訴したりしたら、今まで国の費用で衣食住を世話してきてやったのを止めるぞ、と脅したそうです。
そしたら、裁判官がその代理人たちに対して、『裁判を受ける権利を行使したために不利益を被ることはない、と憲法が保障しているのをあなたは知ってますか』とその代理人たちにがつんと言ってたしなめたそうです。そして裁判は原告勝訴!小泉総理は控訴しないことを決断、大英断でした。
講演したI弁護士さんは、生まれて初めて裁判官がかっこよく見えた、と話していました。
ところがなんと。その裁判官こそ、今民事裁判実務の教官として福岡地裁からうちのローに来られているI先生なんだそうです。司会の先生が講演の直後そのことをみんなに告げるとローの学生100人以上でぎっしり詰まった教室全体がうわーっと湧きました。
そのI裁判官って、外見からしてとてもそういう風にみえない方だったからです。先生は一躍ローのヒーローになっちゃいました。
ちょうど明日朝その先生の授業を受けます。みんなの先生を見る目つきや授業態度ががらりと変わるのは明らかです。
ほんと、人は見かけによらないなあ。お見それしました。
2008年11月23日日曜日
2008年11月22日土曜日
ジンクスなんて
ららーら、ららららら。拓郎の歌みたいです。
当てにならないものですね、縁起担ぎって。
昨日の民法で、当たらないはずだったのに急に当りました。私たち出席番号の若い方は前回当ったので今週は安泰だとばかり思っていたのに、先生が変化球をわざと投げたのです。ご本人が授業中こう言ったのですから。『先週当たったんで今週は当たらないと思ってたんでしょー。残念でした~』って。
それ、反則じゃん。ただ、私に振られた質問はえらく簡単だったので良かったですが、『次はオレだ~』というときが一番嫌です。だってどんな質問を吹っかけてくるかわからない先生なんですもの。まだお若い先生で、血気盛んなんです。
民法の問題を基本原理、原則から筋を立てて説明せよ、と迫るのです。今まで予備校の本や暗記ばかりでやってきた連中にとってはうっとうしいかも。でもわたしはかなり好きなほうです。考える授業をしてくれるからです。
物事を筋立てて考えると理解ができます。おかげで今まで疑問だったところがいくつも氷解しました。
誰かが言ってましたが、理解=整理=記憶なんだそうです。勉強では整理ができたかどうかが最も重要な要素だと。
民法の教科書はいろんな事がごちゃごちゃ書いてあります。それを、この原則からすれはこうなるのが筋だ、とか、この見解に立つならこういう流れになるはずだ、という大きな骨組を把握することが大事だ、という発想でこの先生は授業をするのでわたしは気に入ってます。ただし、予習が大変ですが。
話が逸れたのですが、最近のわたしはあるジンクスに囚われていました。
それは、授業前に林檎を食べるとなぜか当たらない、という他愛もないものでした。実際その通りの結果が出てたんです、昨日の夕方までは。
ところが昨日民法で不意打ちを食らい、このジンクスが効かない事態が発生してしまったのです。そして今日、うっかりして林檎をローに持っていくのを忘れたのです。で、授業直前に気がついて、一時は動顛しましたが、まあ、これもまた楽しからずや、だ、なるようになれ、と思い直して授業に出たところ、結局行政法も憲法も当たりませんでした。
縁起担ぎなんてこんなもんです。やっぱわたしはドアホですわ。
明日からロー入試の二次試験、二日間あります。あれからもう一年経ったのか、あっという間でした。
昨夜も半分は机寝。しかしまあ、勉強するなら朝に限りますねえ。理解力も吸収力も全体構造把握力もすべて朝が一番効果的です。
2008年11月20日木曜日
机寝
目が覚めたら朝7時、机で寝てました。昨夜からオイルヒーターを点け始めたので、部屋が暖かくなってついうとうとしたのが、、、、、
今日は民法で集合動産譲渡担保、動産先取特権が出るというので、教科書を読んでたところいつの間にか眠りこけてました。
また、夕方からは憲法の小テストがあるので見直しをしなければ、と思ってはいたものの、なんとなく馬鹿馬鹿しく感じてしまい、やらずじまいで試験を受けました。やっぱ見直ししとけば良かった、と後悔。
問題は明日の行政法ですよ。一日でも早く苦手科目から脱却しなければ。もうじき来年が来てしまいます。入学1年目の目標は新しい科目をマスターすることだったのにこのままでは危ないことになります。
ということは今晩もまた机寝?ううううううう。
2008年11月19日水曜日
民事裁判実務+初雪
小テストが実施されました。昨夜同じクラスの女子学生から去年やった小テストの問題を見せてもらいました。まずまずできるかなぁ、という感じでした。少なくとも半分くらいの点は取れるという目安が立ちました。
ところがどっこい、今日出た問題は30分では到底無理、無理。問題を読むだけで10分かかります。時効、しかも民法上小売り商人の売掛代金債権の消滅時効はたった2年であることを前提とした出題だったので、10年だと勘違いした学生が続出、問題文上には日時に関する記載が8カ所もあり、時系列を書かないと混乱します。さらに相殺も絡むのです。508条が引っかけになってました。それでますます大混乱。
あとで先生が誰かに言ったそうです、あの問題は30分じゃあ無理ですよ、と。なんじゃそりゃ。
とはいえ、わたしにとってはこの小テストは主戦場が民法知識だったため、要件事実ベタベタじゃなくて有り難かったです。
次の授業はリーガルライティングという、弁護士先生が教官となって訴状の書き方などをレクチャーする授業です。
で、予め提出しておいた課題(訴状とか答弁書とか)を先生が事前に添削しておいて、その答案を全てコピーして綴じてファイルにして持参するのです。そうして各自が書いた内容について一人一人、コピーを見ながらいろいろと指摘していくわけです。
わたしは学びました。模範答案を目指してはならないことを。自分が思ったり疑問に感じたりしたことをその通りに書いた方がよい、そうすれば先生は喜んでくれる(もちろん、狙い通り間違った答案を書いたことになるから)。
そんでもって授業で『Aさんかな?あなたは~~と書いとるがそれはどういう意図で書いたんかな?』とわたしに聞くわけです。で、見事に餅つきのようにぴったり呼吸が合うと言うわけです。
問われたわたしはすかさず疑問に感じていたことをしゃべる、すると先生もまた待ってましたとばかり、そうじゃないんだよ、とうれしそうに蕩々と話し出す、間違いを指摘されたわたしは、ああ、なんて先生思いなんだろう、オレって。とマゾっ気混じりの満足感に浸る訳であります。
とか言ってますが、ほんとは、実務を身につけるためには自分の考えと実務とどこがどのように、そして何故違っているのか、間違いを指摘されることが大事で、この授業はそのための格好の機会と考えたからです。うん、かっこいー
一週間のうちで木金が一番きついです。民、行、憲、とバシバシ当たる授業ばかりだからです。
追:午後11時50分、地震がありました。2秒くらいでしたが結構な揺れでした。怖いです、やっぱ。
追追:今日昼、雪が降ったそうです。毎日小倉から通ってくる女子学生が、来る途中雪が降ってましたよ、と教えてくれました。あわててカメラを手に窓の所まで行きましたが残念ながら雨に変わってました。
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