2008年9月18日木曜日

倒産法集中講義


終わりました。基本レベルという割にはいきなり各論から始まってしまい、ブレインストーミングのようでした。



終わってみると、倒産法体系の感覚が少し掴めたかな、というところでしたっ。



この中元先生は、ロジックと言う言葉をよく発していました。



学生に当てたときも、学生が判例の結論だけを答えたとき、理屈で説明せよと迫りました。



原則と例外、制度趣旨からみた筋論と利害関係人間の調整による妥協との峻別、説明に濁り、澱みが全くありませんでした。



クラスの連中はみんな、あの水元先生はスゴイ、と言ってました。全く同感。



 次回は10月から川嶋先生が中級編の講義をやります。これにも出るつもりです。川嶋ワールドというものがあり、これはまた独特の雰囲気があります。博覧強記、とくに文学についての造詣が深く、人間に対する愛情をたっぷりお持ちです。



 思えば学生時代、一こまが110分もあるなが~い講義時間と教授陣のお経みたいな、自作ノートをただ読み上げるばかりの講義内容に我慢できず、出席率は10パーセントだったなあ。



いまでは講義を聴くこと自体が苦痛だということはほとんどありません。憲民刑以外の科目はむしろわくわくしながら出席しているほどです。



もっとも後期授業の予習はこれまた相当大変そうですが。




迷走台風13号が南から湿った強風を持ってきました。わたし、風にはうるさいんです。今日の、とりわけ夜の風は絶品でした。秋の夜のしみじみ心を煽るように、寂しげな風情の夕暮れの街を思いっきり暴れていきました。







 

あと一日











倒産法集中講義の後半二日目、90分授業が3コマ連続。




やはりプロは違うなあ、と先生の実力に脱帽。条文文言がばんばん空で出てきます。趣旨もすらすら、具体例も豊富、そして大事なところはなんどもなんども繰り返してくれます。くどいほど。




それでもなかなかついて行けません。破産法の概念に習熟していないせいだと思います。




それも明日で終わり。もちろん、明日も3コマ連続です。




学生はほとんど全員しっかり予習してきていました。さすが。








後期民法の香山先生にメールを打って、授業用の問題を一太郎に打ち直したものをメールに添付して送ってもらいました。凄く親切な先生です。




こうやって思い返してみると、近頃の大学の先生は非常に親切丁寧です。これには心の底から驚きました。




わたしの出身高校も大学も天下一のほったらかし学校でした。しかもそれが校風、学風だとうそぶいておりました。




大学はまだ許せます。でも高校については全く犯罪的だと思います。大学受験勉強は99パーセント独学自習でやらざるをえなかったのです。




わたしが塾や専門学校の講師の仕事に就いたのはそのせいです。本当の教師とはかくあるべし、をみせつけてやりたかったのです。まぁ、江戸の敵を長崎で討ったようなものですが。




 話を戻すと、ローの先生の美点は、講義計画をあらかじめ緻密に組み立てていること(超例外も約一名あり)です。終わった後のレジメの厚さと体系的整理は、ほんとたいした物です。




惜しむらくは通年授業がないため、じっくりやるということができないことです。








わたしと言えば、晩ご飯を女房の実家で頂戴した際、ついSASUKUEに釘付けになってしまいました。




アメリカではニンジャウォリアーズという題名で、もの凄い人気番組になっています。クールジャパンはここにも。








今朝、クルマでローに向かう途中、計3回危ない目に遭うところでした。うち2回は年配のおばちゃんが突然道路に飛び出してきたのです。他のドライバーだったら確実におばちゃんは病院行き(か、葬儀場行き)になってたところです。




3回目はタクシーの強引な割り込み。危機一髪で回避。福岡のタクシーはめちゃめちゃです。例えば信号が赤になって右折の青の矢印信号になったとき、ちゃっかり平気で左折するんです。この悪習が一般人にも伝染し出しております。規範主義者であるわたくしには耐えられません。

東京から来た学生が異口同音に話していたのが、福岡のドライバーのマナーの悪さです。わたしに言わせれば自転車もひどいです。車道を右側通行するやつが多いし、2台で並んでおしゃべりしながら漕いでる女の子、また、横断歩道をてれ~っと歩くヤツ。クルマはじーっと我慢しておまえらが渡りきるのを待ってるんだぞ。




まったくもってモラルハザード(道徳の崩壊)であります。




はなしがあっち行ったりこっち行ったりわたしも蛇行運転になってしまいました。
筥崎宮の放生会も終わり、博多の街の大騒ぎ行事は残すところ大相撲九州場所のみ。昔の九州場所の頃はもの凄く寒かったのに、今は昔、です。
KBC深夜番組のドゥオーモのスター高橋と岡本しぇんしぇいを見ました。なつかしのお化け屋敷も。
と、何故かでかいウサギをまるで海賊のオウムのように肩に載せたおっちゃんが平然と参道をさっさと歩いていきました。不思議、でした。




 




2008年9月16日火曜日

一月ぶりの授業











新鮮でした。倒産法の中元先生のお盆以来の授業。熊大から出張してこられています。授業前思い切って質問してみましたところ、丁寧に教えて頂きました。




授業中当たった学生のうち半分は模範解答(さすが)、あとの半分は撃沈、でも、ちゃんとフォローしてあげてました。今は間違っても良いんだよ、とか、多くの学生が間違うところだから、とか。優しい人です。もっとも顔は髭もじゃで、一見するとコワく見えますが。というか、先生というよりもオーバードクターにしか見えません。




この1ヶ月間、ちんたらちんたら倒産法の良い本漁りをしてたのでなんとなく授業内容が分かりました。やはり大づかみな理解が必要だなあ、と実感。




今どこをやっているのかが大体分かりましたもの。




 結局、一番薄い本だった一橋出版のコンメみたいな本が最良(初心者には)でした。




 良かったと言えば、めちゃくちゃ為になるロー学生のブログを見つけました。彼は今どっかの国立大学既修2年目みたいで、適性試験の勉強方法とか行政法の良い本や勉強方法など、とても波長が合うとともに、わたしよりもたっぷりまじめに勉強しているので役に立つことしきりです。




 彼のホームページアドレスが知りたい方はその旨お知らせください。








話を戻すと、後期授業開始2週間前に集中講義を受けて良かったです。夏期休みの残り、きばってやらねば、と気合いが入りました。
写真は篠栗線、流通センター付近のみぞえ住宅、秋の夕暮れのもの悲しさがたっぷり。なぜか、ゆうやけこやけでひがくれて、やまのおてらのかねがなる、という歌詞が頭に浮かんできました。
筥崎宮の放生会は18日まで。夕方のぞきに行くと、スゴイ人とイカ焼き、串焼き、お好み焼き、梅が枝餅、、、、、、のにおいが充満。夕ご飯前だったので死にそうでした。

2008年9月14日日曜日

太田誠一を見た




姪浜にある黒木書店までバイクで向かう途中、南庄というところに農林水産大臣の太田誠一代議士事務所があるんですが、ちょうどそこを通りかかったとき太田氏が事務所から出てくるところを見ました。



おしゃれな格好をしていました。でも何で今頃地元にいるのかしら?と不思議に思いました。農水省内で陣頭指揮を執って三笠フーズ事件を徹底的に洗い出すべき責任者なのに、選挙対策を優先させて水面下の暗躍をしに帰福したのでしょうか。麻生、古賀、山崎、と福岡には自民党でも指折りのくせ者がそろっておりますからねえ。



数年前小泉総理が近所の中村大学構内で演説したとき(太田氏がその大学でなぜか教鞭を執っていたからなんですが)太田氏も前説で演説をしました。



 小泉氏の演説は歯切れが良くて聴衆を虜にしていたのに、太田氏のは地元の贔屓目で見てもこれが政治家の演説だろうか、と疑うほどでした。一体全体何が言いたかったのかさっぱり分かりませんでした。



 それが今回も、消費者がうるさいから、とか、事務所問題とか、三笠フーズ事件でも汚染米の汚染度なんかたいしたこと無いとか、怖ろしい御発言。



あんなんでも大臣になれるんだなあ、と言う点においてのみ民主主義が機能していることを実感しました。


そうそう、加藤紘一元幹事長がテレビで、あの北朝鮮から帰国してきた拉致被害者の皆さんを北朝鮮に送り返すべきだったと発言してたのをネットで知りました。衝撃的でした。彼の主張内容は、国家間の約束は守るべきだ、ということでした。つまり、日本は拉致被害者たちを北朝鮮に送り返すとの約束をした上で日本に帰国させてもらったのだから、もう一度北朝鮮に送り返すのが国家間の約束である、というのです。



なんちゅ~ことをゆ~のだ!!と唖然としました。



逮捕監禁誘拐をしでかした犯罪者の元に被害者を返せとは!血も涙もない人だったのか、彼は。



明後日火曜日から再び倒産法の集中講義の後半が始まります。かなり焦ったおります。骨格が分かった(ような気がする)だけなので。

写真は田舎の駅、家のすぐ横の日豊線を走るソニックにちりん、ヨーロッパの鉄道コンクールで賞を取ったものだそうです。








2008年9月13日土曜日

放生会

今日は夜9時半までローにいました。 まだ数人残って勉強していました。女の子もいました。こういう夜の環境は抜群です。

クルマで帰る途中、筥崎宮参道入り口を見ると、ぎっしりと人で埋まっていました。例年になくもの凄い人出みたいです。そして夜店の灯りが猛烈に明るくて、参道全体がまるで映画のシーンのようでした。

 で、夜ローで他の受験生のブログを見てたら、一昨日の発表で三回目の不合格となり、司法試験を断念したというブログがありました。

何とも言いようがありません。



 後期授業開始までまだあと17日あるのに、なにやら凄く焦ってきました。倒産法については骨格が見えてきたのですが、行政法の知識習得量、特に判例をきっちりとまとめ上げていなければならないことに気が付き、その数の多さにビビッたからかも。

また、他の科目で予習事項が出されているのをつらつら見てたら結構予習しておかねばならないことにも気が付いたためです。

さらに、前期の民訴や文学と法の復習まとめもやっておらず、このままではいかにももったいないなあと反省。



ところで放生会の由来ですが、去年も書いたかもしれませんが今一度。

博多では『ほーじょーや』と言いますが、本家の宇佐八幡では『ほうじょうえ』と言います。

わたしの田舎である宇佐の駅館川(やっかんがわ)(寄藻川かも?)の河口に、ちっぽけな夢殿が川にせり出して建っています。両親の家からクルマで5分ほどのところです。宇佐八幡の宮司が毎年その夢殿から川に向かって蜷貝(にながい)を放つのです。恵みを与えてくれた神様にお礼をするわけですが、他の神社と違い、生き物をお供えする点がユニークです。ちなみに両親の家がある地区の名前は蜷木(になぎ)と言います。
近所の部落の名前に、和気というところがあります。わき、と呼ばれています。その部落には船繋ぎ石があり、その昔和気清麻呂が宇佐八幡のご神託を仰ぎに平城京から瀬戸内海を船で渡って宇佐まで航海して来てようやくたどり着いた船着き場だったところです。
 この宇佐の放生会はとてもシブイお祭りで、参拝客は限りなく少ないです。強いて言うと100人くらい?
これに対して博多の箱崎八幡宮の放生会は、100万人が参拝するそうですよ。
分家が本家を圧倒してしまいました。博多の人は祭り好きですなあ。
 話は変わりますが、またまた前にも言いましたけど、夜のお祭りで一番好きなのは吉田神社の節分ですねえ。
寒い寒い極寒の京都の夜、小高い吉田山全体にたくさんの夜店が出るんです。参拝客たちは夜店の灯りに照らされた狭い山道を頂上の社殿めざして白い息を吐きながら上っていきます。真冬のピークの夜、ほっぺたを突き刺す寒気と湯気が立ち上っている甘酒の甘いにおいが何とも言えません。
 それからまだ行ったことがないんですが、是非とも行ってみたいのが、越中おわら風の盆と郡上踊り。この二つはまさに生きている『新日本紀行』です。日本のこころです。今、富田勲作曲の傑作テーマ曲が頭の中で聞こえてきました。
そういえば、先週立ち読みした『日本の評判』と言う本によると、ブラジルやマレーシアでは日本の盆踊りがえらくフィーバーしてるそうですよ。

2008年9月12日金曜日

裏ランキング


世間ではどのローから何人通ったか、合格率は何パーセントだったか、とか騒いでおります。


わたしゃ、そういう分析には賛同しまっしぇん。


むしろそのローから何人落ちたか、を重視すべきではないでしょうか。なんとなれば、この試験はもともと受かるのが原則でして、落ちるのは例外とされている制度なので、落ちた人の辛さが旧試験と比べものにならないのはもちろんのこと、落ちる人をたくさん輩出する学校こそがアブナイ学校であり注意すべき学校だと思うからです。


そしてさらに、同じような理由から受験資格が有りながら受け控えする人の多い学校ランキングも作成するべきでしょう。


だいたい、東大なんかは毎年300人入学するんです。ですから合格者数が多いのは当たり前なんです。

その上受け控え組や去年までの不合格組が合わせて100人いて、結局東大の場合今年受験した人は総計400人。そのうち200人が合格したので残りの200人が落ちたと言うわけです。

つまり東大は不合格者輩出数においても日本のナンバーワンなんです。

 そういう風に考えると神戸大学のように140人受験して70人合格し、不合格者がたった70人しか出さなかった方がよほど良いローだと思うんです。


もちろん、西南みたいに60人受験してたった2人しか合格しないローは論外です。授業料と入学金、そして大切な2年または3年という年月を奪われたのですから。しかもあんなに素晴らしい環境なのに。


 こうなったら、以前からわたしが口を酸っぱくして何度も言っているように、旧試験受験生が宝物になって私学ローの奪い合いになることは間違いありません。

合格者が一桁の私学は、お金を払ってでもデキル受験生が欲しいはずです。現に青山学院は既習者の費用を全額タダにしてしまいました。となると、他のローはその上さらにお金を与えてでもベテランを囲い込むようになるでしょう。

 この点、西南も福大も大馬鹿もんと言いたいくらいです。というのは、西南は全員未修で採用した上で、かつ全員いったんは入学金(100萬円)を振り込ませるんです。こんなんじゃあ、ベテランはだれ一人来やしませんよ。だって勉強ばかりしてきたんですから職もなく収入もなくそんな大金は払えないし、入学しても2年で十分なんですから未修として一旦3年コースにさせられるのはばかばかしいですもの。

 また、福大も、既習者コースの採用者が0人なんです。デキル人は、何度も言いますけどローのくだらない、受験に全く役に立たない授業なんか2年でも多すぎるのです。

 西南福大がこういう結果になったのは必然だと思います。

ですから、生き残るためには旧試験の択一合格5回以上のベテランに、全ての費用を免除し、かつ奨学金として毎月30万円支給し、そして全員2年間の既修者コースとすべきです。

そしたら3年後は最低15人以上の合格者を輩出することができるでしょう。福大の場合、留年とか卒業資格剥奪などの小技を使わなくてすむようになります。

 さもないと確実に廃校になります。もっとも、西南ローがあの立派な建物を九大に貸すか譲渡してくれたらすごくすごくうれしいですけど。九大は、バラックなので、真下を走る地下鉄の振動、本の数百メーターしかない低空で真上を飛ぶ飛行機の騒音、ロー内廊下を歩くロー生の足音と床の揺れが、かなりひどいんです。

ですから天国のような西南ローの校舎が使えたらどんなにありがたいことでしょう。そういうわけで、西南と統合してもらえないかなあ。



2008年9月11日木曜日

本代3万円!!+合格発表




泣きそうです。後期授業用の教科書代。




これは陰謀です。むしり取っています。




一昨日まで所持金3000円。バイクのガソリン代を払うのが怖ろしくてローに行くのをためらったほどです。今、スクーターのタンクを満タンにすると、約4,5リッター。代金はなんと750円以上。以前は400円くらいだったのに。






午後、新司法試験の合格発表。九大は38人?でしたか。



まあ、東大や早稲田、中央なんかに比べれば見劣りしますなあ。



それから、驚いたのが神戸大学の大躍進。素晴らしい。



西南大学は2人?愛知学院は0人?こりゃたまらん。




でもねえ。


旧試験に比べたら天国じゃないかなあ。あれは科挙を超えてしまいました。




とにかく今日はあまりの本代の出費にグロッキーであります。
藤崎のたこ焼き屋。上のネギたこ6個で150円。下の饅頭、1個10円。1パック10個で100円。えらい!