2009年5月19日火曜日

チューター会議飲み会











箱崎の由緒正しい焼鳥屋さん、藤よしで開かれました。総勢8人。1年生、2年生、3年生が数人ずつ集まってチューター役の先生とお話するのです。




良いことだと思います。




チューターの先生は木佐先生という行政法の先生です。おそらくロー一番著作の多い先生です。個性的な先生です。




先生への質問役はもっぱら最年長のわたくしめが担当しました。どの先生も本質的には話し好きです。しかも若い学生達と飲んだり話したりするのが好きです。




でも、ギャップというか、若い学生には話のネタが少なく、若干盛り上がりに欠ける所があったかも。




わたし自身はとても興味深かったです。参加して大成功でした。とりわけ、弁護士になった後仕事があるか、とか、どうやってスキルを手に入れるか、とか、有益な話を聞けました。




それと、この焼鳥屋さんは相当古くからやっているので、仲居さん達というか、おばちゃん達の平均年齢はおそらく70歳代ではなかったかと。




それが店の雰囲気とマッチして昭和ワールドにどっぷり浸ることが出来たのです。居心地良かったです。ただちょっと高かったかも。締めのご飯類も出ませんでした。替わりにデザートとしてスイカが出ました。今年初スイカでした。

2009年5月18日月曜日

新型インフルエンザ







パンデミックが始まったみたいです。ローの学生で先週金曜に実家の大阪に帰り、今日昼戻ってきたヤツがいます。彼はマスクをしてやってきました。




ちょっと恐かったです。神戸や大阪で感染が拡大しているようなので。




でも、この新型インフルエンザの毒性ってどれくらい強いのでしょうか。なんかマスコミははっきり言ってくれません。ですんで、恐怖心だけが一人歩きしているのではないかとも疑ってしまいます。




はたしてエボラ出血熱とかコレラみたいなおっそろしい病気なんでしょうか。そこんところが今ひとつ分からないのです。




 話変わって、きょうの夕方からの紛争調停の技法という授業で、レビン先生が言ってました。去年卒業し、司法試験に受かった修習生からメールが来た、その内容は、今やっている修習でレビン先生の授業で学んだ調停技法の知識経験がとても役に立っている、と。



その通りだと思いました。メシの種なんです、この授業は。だのに若いロー生にはそれがわかっていません。おそらく、調停の本質が人間心理の観察、洞察にあることに気が付かない、というか、彼らの多くが小さい頃からそういう人間観察経験をしてきていないことに理由があるのだと思います。



なんて、不遜なことを吐いていますが、そういうわたしだって塾講師やバイトでいじめられしごかれたからやっとのことで分かりかけてきたにすぎないんですが。今でも塾でこき使われていた時のことが夢に出てきます。



 あ、それと、若い人たちは本を読みません。小説もドキュメンタリーも。好奇心や興味の幅が狭いです。



 そういう人たちには、山岡壮八の徳川家康を是非読んでもらいたいです。



今週は楽だなあ、なんて油断していたら、なんと倒産法の提出レポートが3題もあることに気づき、いっぺんで地獄に戻ってしまいました。それから、民事法の中間テストが民民訴商の択一試験なんだそうで、これまた新試験の択一問題を解いて練習しておかなければ。



しかも要件事実の自主提出の課題も。自分では出したくないのですが、先生が『なんでAさんのレポートがわたしの手元にないのかなあ』なんて意地悪な言い方をされるので、レポートを出さざるを得なくなり、またまた手間の掛かる事が増え、うんざりです。

2009年5月16日土曜日

要件事実論って、、、







だんだん分かってきたかなあ、なんて思っていたところ、見事にすくい投げを喰らいました。



要件事実論の先生は中山先生、元裁判官です。多くの現役裁判官、弁護士を指導してこられたとんでもなく有名な先生です。教えることが大好きで、朝10時半からのAクラスの授業が12時の終業時が来てもなお20分近くオーバーします。その後、学生達の質問攻めに会います。おおむね丁寧に答えます。ただし、教科書に書いてある基本について質問すると、口調が変わります。もっとちゃんと基本書を読みなさい、と叱咤します。



その後、10分くらいしか休まずにすぐ次の午後1時からのBクラスの授業が始まります(同じ中身の授業を2回するのです)。



それが2時半に終わるはずなのにまたしても20分オーバーします。で、また学生の質問を聞きます。そして休みをとらずにノンストップで補講をします。それが大体1時間。スゴイです。しかも2クラス合計80人の学生の名前と顔を全員覚えています。



 先生は、毎回、その日の授業で分からなかったところや感想などを8人ほど指名して翌週月曜までに紙に書いて提出させます。それをもとに次回追加説明をします。またそれ以外に5人ほどを指名して彼らには次回の予習を担当させて、分からなかったところを同じように書いて提出させるのです。



先週わたしは、当日授業で分かったところを自分なりに纏めて提出しました。きっと先生に評価されるだろう、なんて期待しながら。



 ところがどっこい。今日の授業で、わたしが書いた中身を先生は読み上げ、一つ一つどこが良くないか、それは厳しく指摘されたのでした。



 わたしは子ネズミのように小ちゃくなってしまいました。けちょんけちょんと言ってもいいくらいダメだしをされたのです。



 かなり恥ずかしい思いをしました。



 まあその後先生はフォローはしてくれましたが。みんなもAさんのように自分の理解したところが正しいかどうか指導を仰ぐことが大切だ、なんて。



 



 今日先生が仰った言葉で、痛烈に我が身を突き刺したモノがあります。



それは、『量は質を変化させる』と言う言葉でした。



何度も何度も練習したり書いたり読んだりすることで、理解や答案の質が向上するのだ、と言うことです。グサグサッと来ました。



またしても体が縮んでしまいました。



 それにしてもこの要件事実の授業ではマジ、毎週先生はわたしをターゲットにしてくれます。もうあきらめて先生との逢瀬を楽しむことにしました。
今日は雨が降ったりやんだり晴れたりとめまぐるしく変わりました。でもなんとなく夏の匂いもしました。



2009年5月14日木曜日

寒くて暑くて爽やかで






一日でのうちでころころと気候が変わります。今朝はちょっと失敗しました。薄手のウィンドブレーカーだけで大丈夫だろうと思ってバイクに乗ったところ、ローに着いて朝一の授業が始まると鼻水がでるわくしゃみは止まらないわで、また風邪をぶり返したか、と怖ろしかったです。



朝一の授業というのは、インターネットと法というもので、鹿児島、熊本のローとネットでつないで同時授業を行うものです。1ヶ月前と比べて出席者数ががた減り。内容は為になるのですが、どうもパワーポイント授業というのは、便利なようでイマイチ頭に入りにくいです。先生のホームページにアクセスすると、そこに本日の授業に関するパワポで作成されたレジメが出てきます。それをダウンロードできますし、保存も出来ます。



大学から無料でパワポソフトを入れられたのでわたしのパソコンでは先生が造ったパワポレジメを自由自在に利用できます。たしかにそういう点はありがたいです。膨大なレジメをいちいち写す必要がないからです。



でも、パワポって、逆に自分の手を使わない分脳みそにも入りにくいです。また、パワポの画面の中にぎっしりと判例のまとめが載っているので、情報量が多すぎてとても消化できません。授業が終わった後、今日はいったいメインは何だったのだろう、と分からなくなります。



 昼間、模擬裁判の打ち合わせがありました。これがまた変な感じでうっとうしいんです。手探りで実際の民事裁判を体験していくのですが、やり方に習熟していないので、先が全く見えません。わたしは原告団に属しており、11人でグループを形成しています。で、事案が分かったような分からないような事案で、わたしならこうするけどなあ、というアイデアがあるのですが、うまくみんなと共有できていません。



それで明日昼までにわたしが第1準備書面を作成してみんなにプレゼンしなければならなくなり、苦しんでいます。仕方がないので、思いの丈を全部書き込んでやりました。明日みんなに袋だたきに合いそうな気がします。みんなどんな顔をするか、楽しみです。



来週からなぜか飲み事が多いです。チューター会議といって、1年2年3年各4人くらいずつが一人の先生のもとに集まって仲良くなるというシステムです。縦の関係で面識を造ろうと言うことだと思います。良いことです。見たところ、新入生が上級生から何かを積極的に学ぼうという気風が少ないです、このローには。もったいないことだと思います。



 その点、いまやっているこの模擬裁判はわたしが知らない、未習クラスの学生が大半なので知り合いになれる良いチャンスです。優秀な学生が結構いますし、刺激になりますから。

 そういうわけで、準備書面作りのために夜10時までローにいました。まだたくさん残っていました。みんな本当に自習室が好き


2009年5月13日水曜日

気が付けば500越え

この前投稿が400を超えた、と言ってたのに、今日のこの投稿ではや508投稿です。いやはやなんとも。こんな怠け者のわたしがよくもまあ500回も続いたモノよ、と驚いております。
これからもごひいきのほど、よろしくお願いします。
 さっき、別の投稿を下書きしていたのですが、長ったらしくなってしまったのでカットしました。
 ひと言で言うと、今日の租税関係の授業で運良く答えることが出来てホッとして嬉しかった、ということだけです。それだけのことを長々と書いてしまったのです。ちょっぴり自慢心が出ていました。反省。
 ただ、この租税法の先生、ワタナベ先生は若いのにとても優秀な学者です。エルエーとハーバードと、2回も留学してます。その先生の質問に答えられたので増長してしまったのでした(とまた自慢が!)。答え自体はショーモないだれでも知っている事柄です。ですが質問の仕方が分かり難かったので誰も答える人がおらず、たまたま質問の真意に気付いたのでその当たり前の答えを言っただけなんです。
 もっとも、学生から自主的に手を上げて答えさせる先生でしかも答えた学生には出席簿にチェックを入れるので、手を上げて答えないと成績に響くのです。わたしは今日の授業で、このノルマをクリアすることが出来、とてもホッとしました。しかも、わたしがしゃべった時間はわずか8秒ほど。それでも先生は「オッケー」と言ってくれたので、とっても儲かった気分になったのです。
 今週のハードな授業はほぼ終わりました。いや~うれしいっす。
残るは民事法、抵当権の問題です。これは判例とテキストをじっくり読めばなんとかなりますし、有り難いことにその時間もありそうなのです。
 咳もようやく止まり、体調も回復して来つつあるのでやっと一息付けそうです。

新司法試験

13日、水曜日から新試験が始まります。来年わたしが受ける試験です。
さぁ!あと一年。身が引き締まる思いです。
と言いつつ、咳が止まらず往生しています。きょうも昼から3コマ連続授業で授業中咳こんでしまいました。
 明日は破産法の授業があるので朝からひたすら教科書と条文の読み込みをしなければなりません。体力が持つか、不安です。
ではみなさまおやすみなさい。

2009年5月11日月曜日

択一試験






















今年は妙に易しかったのだそうです。西南大学が試験会場で、わたしはローから慌てて自宅に戻り、そこから早足で西南大学まで、14分間。試験が終わるのが午後5時、わたしが汗びっしょりで着いたのが5時3分。まだ誰も会場から出てきていませんでした。







と、建物からぞろぞろと受験者たちが出てきました。そこには沈黙しかありませんでした。ウキウキしている人は皆無。若者も若干いましたが、メインはおっさん連中。白髪姿が多かったです。ツルツルも。







福岡の受験生は1000人ちょっと。その中から択一合格は100人を切るでしょう。悲惨な試験です。







何人か知り合いと話しましたが、結局総勢5人で打ち上げ。この光景はもう何十年も変わりません。中の一人、O君は飲み始めてしばらくするともう沈没。相当きつそうでした。







来年の今頃はわたしも新試験直前かと思うと、身が引き締まります。







自宅に辿り着いたのは夜10時ころ。さすがにわたしもバタンキューでした。














 今日の授業では、40分近くわたしともう一人とが集中的に先生から質問攻めを受けまして、これまたへとへとになりました。







刑事弁護論という授業で、上田先生という有名な弁護士が教官です。お題は本庄市保険金殺人事件の弁護人に対する検察官からの懲戒請求事件です。







昔有名になった、愛人を何人も囲ってパブをやらせ、彼女らを支配し、競わせてしまいに客にトリカブトや風邪薬を大量に飲ませて殺した(無理矢理自殺させた)事件です。男はマスコミの取材に対して自分の経営するパブで有料記者会見を毎夜開いていました。







で、弁護人が拘置所内にいる共同被告人から彼の書いたノートを受け取ってもう一人の愛人だった被告人に渡したことが、証拠隠滅や虚偽の供述のそそのかしにならないか、と言う問題でした。







 わたしは弁護人はどんどん渡して良い、という説、もう一人の当たった学生は、いや弁護人はそんなモノを受け取ってもう一人の被告人に渡してはならない、と言う説。先生は私たちに両説の見地からそれぞれの主張と相手に対する反論を言わせたのです、授業中、みんなが聞いている中で。それが30分以上続き、そのあと先生はわたしだけに向かってまたしてもいろいろと突っ込んできたのです。







なんでオレだけこんな目に合わなきゃならないんだろう?不思議でしょうがなかったです。それくらい授業の前半はほとんどわたしがしゃべっていました。







 ただ、一点、口から出まかせ的に無意識にわたしの口から出たセリフに先生は激しく反応されました。そしてわたしのしゃべったことをそのまんま黒板に書いたのです。えっ!これはしまった!まずいことを言ってしまったかも、とわたしは動揺しました。先生はわたしの言ったことを書いてそれでわたしをジクジクといじめるつもりだな?と思ってしまいました。一体いつまでオレをいたぶったら済むのだ?でももうよか。なるようになれ、だ。しかしまあなんで40分間もオレばっかり当て続けるのかなあ?と頭の中は後悔とあきらめと、でもなんとか食い下がってやる、ギブアップ宣言だけはせんぞ、という腹をくくったところもありました。






 と、先生は、「さきほどAさんが極めて的確に言った言葉ですが、、、、」と、なんとなんとわたしのセリフを高く評価してくれたのです。我が耳を疑うとはこのことでした。瓢箪から駒でした。ああ、これでこの40分の苦闘が報われた、と内心でガッツポーズしました。といっても本当にまぐれ当たりだったんですけど。












その授業の後は、レビン先生の調停技法が2コマ連続。こちらは段々と面白くなってきました。実際に調停の練習を学生同士グループ分けして実施するのです。とても良い教訓を得ました。